※2019年4月9日更新~2019年モデルが出揃ったので全面的に内容を見直しました。

ユピテルのポータブルナビはかつては市場のシェアNo.1を誇っていた…と言うかメーカーがそれをアピールしていた時期もありましたが、スペック的に最もスマホのナビアプリと競合し易い事が影響してか、最近はシェア云々の記述が削除されるようになりました。

と言う訳で現在ではパナソニックのゴリラナビに次ぐ業界2番手となっているようです。(市場規模の大きいドラレコの開発にご執心のようです)

ユピテルのポータブルナビに搭載されていない機能

2019年モデルの構成を説明する前に、ユピテルのポータブルナビに搭載されていない機能(ゴリラにあってユピテルにないもの)について先に触れておきます。

・ジャイロセンサー(方向転換時に進行方向を素早く修正する機能)

・VICS WIDE(都内での渋滞を考慮した経路提示と走行時の自動修正)

・バックカメラの映像入力

・地図更新

バックカメラをさておき、これらの機能はスマホアプリの無料ナビアプリにも搭載されていますのでこの辺りが原因で売上規模だけでなくシェアも落としているものと推察されますね。

ユピテルのポータブルナビだけに搭載されている機能

逆にユピテルのポータブルナビだけに搭載されている機能もあります。

・レーダー探知機機能

・静電式タッチパネルによるスマホライクな操作(最上位のみ)

・多言語対応

レーダー探知機機能については、最上位グレードのみがOPでレーダー探知のアンテナの接続が可能で、それ以外のグレードではオービス警報の他、ネズミ捕りなどの取締りポイントの警報などを標準で行う仕様となっています。

多言語対応については、LaBoon!!を閲覧して頂いている一般のユーザーにはあまり関係ない話なのでここでは深く触れません。

2019年モデルは実質3グレード

2019年モデルはグレード数が絞られており、5型液晶×1、7型液晶×2の計3グレードとなっています。

最上位以外にはそれぞれのグレードの中に①ウェブ専売、②量販店、③特定カー用品店向けの3つの型番が存在していますが、基本は価格が安いウェブ専売モデルがおすすめです。

5型液晶モデル

5型液晶モデルはワンセグなしのグレードが削除され、1系統のみとなりました。スペック詳細は以下の通りです。

WNL55ML/YPL525ML/YPB555ML
19.04発売
5型液晶
メモリ/4GB
住所検索/3,600万件
電話番号/630万件
フリーワード検索/750万件
周辺検索/240万件
観光情報/8万件
オービス・取締データ/7.3万件
ワンセグ
音楽/SDカード
ヘッドホンステレオ端子/3.5mm
工賃が安い「カーナビの持込取り付け」が出来るお店の探し方

※WEB専売は「WNL55ML

7型モデルとの主な違いは、地図データの容量と液晶の解像度がQVGA(320×240/7.7万画素)の感圧式タッチパネルである点が挙げられます。

価格だけしか取り柄はないので、スマホの無料カーナビアプリは通信費などの問題で使えないと言う方におすすめの機種です。

カーナビにそれほどの利便性を求めない方には充分な機能ではあります。

2017年にこの系統のモデルをテストしていますので(ワンセグなしのグレード)、興味のある方は以下の記事もどうぞ。

ユピテル「YPL523」のレビュー、評価

7型液晶スタンダードモデル

7型液晶モデルは2グレードの展開となりますが、先に下位のグレードについてご説明します。型番は以下の3つとなっています。

WNB75ML/YPB735ML/YPB755ML
19.04発売
7型液晶
メモリ/8GB
住所検索/3,600万件
電話番号/630万件
フリーワード検索/1500万件
周辺検索/490万件
観光情報/8万件
オービス・取締データ/7.3万件
ワンセグ
音楽/SDカード
ヘッドホンステレオ端子/3.5mm
工賃が安い「カーナビの持込取り付け」が出来るお店の探し方

※WEB専売は「WNB75ML

こちらもタッチバネルは感圧式ではありますが、解像度はWVGA(800×480/40万画素)となり、地図データが細かくなりデータの収録件数も増えています。

機能的な部分は5型モデルと差はないので、通常のインダッシュナビと同じくらいの液晶サイズを希望する方におすすめのモデルです。

こちらも過去に2017年モデルでのテストを実施していますので、興味のある方は以下の記事もどうぞ。

ユピテル「YPB733/743」のレビュー、評価

7型液晶ハイエンドモデル

7型液晶のハイエンドモデルは「YPF7550ML」のみとなり、以下の点で下位の7インチ機と異なります。

・スマホライクなフリック・ドラッグ・ピンチ系の操作に対応

・レーダー探知のアンテナ接続に対応

・ODBⅡ接続に対応

・前方衝突・発進遅延警報ユニット「Maemite」に対応

・わき見・居眠り防止ユニット「OKITE」に対応

主なスペックは以下の表の通りです。

YPF7550ML

19.04発売
7型液晶
メモリ/8GB
住所検索/3,600万件
電話番号/640万件
フリーワード検索/1500万件
周辺検索/490万件
観光情報/8万件
オービス・取締データ/7.3万件
レーダー波探知/OP
OBD2接続/OP
ワンセグ/フルセグ
音楽/SDカード
ヘッドホンステレオ端子/3.5mm
※スペックは誤りがある可能性もありますので、念の為メーカーサイトでもご確認下さい。

ハードウェア的な部分での違い

フルセグ地デジの視聴が可能な「YPF7550ML」のハードウェア的な部分でのミドルクラスモデルまでとの違いは、液晶に静電式タッチパネルを採用することで、スマホのようなサクサクの操作感を実現している点です。

この部分に関しては、30万円越えのくせに操作感が極悪なサイバーナビ2016年モデルよりも「YPF7550ML」の方が上かなと思います。

【パイオニア サイバーナビ 2016年モデル】

【ケンウッド 彩速ナビ 2015年モデル】

ケンウッドの彩速ナビに近い操作感かなと思います。

また、見た目のデザインが下位モデルとは大きく異なり、下位モデルがいかにもポータブルナビっぽいデザインであるのに対して、「YPF7550ML」はタブレット形状となっています。

2016年以降のインダッシュナビも各社ともにワイドモデルではデザインをタブレット化してしてますので、これは業界全体の流れと言えますが、インダッシュナビよりもポータブルナビの方が本体が目立ちます。

車外から見えるポータブルナビは、どこか野暮ったさを感じる場合もありますので、デザイン面でこだわりたい場合には「YPF7550ML」がおすすめです。

ルート探索や案内などに関わるソフトウェア的な部分ではメーカーサイトを見る限り、下位モデルと変わらないかな?という気がします。

4つの外部拡張機能

「YPF7550ML」の下位モデルとの最も大きな違いは、以下の外部機器との連動が可能な点です。

・レーダー波受信ユニット

・OBDⅡアダプター

・前方衝突・発進遅延警報ユニット「Maemite」

・わき見・居眠り防止ユニット「OKITE」

レーダー波受信ユニット&OBDⅡアダプター

他のグレードでは、GPSによるオービスや取締り警報は可能なものの、スピード違反に使用されるレーダー波の受信には対応していません。

「YPF7550ML」は本体のみではレーダー波は受信出来ませんが、オプションのレーダー波受信機「OP-CR100」を接続することでレーダー波の受信が可能になります。

また、専用のOBDⅡアダプターを使用することでより精度の高い警報と各種車両情報の表示が可能になります。

ポータブルナビとレーダー探知機を合わせて購入しようと検討している方におすすめの組み合わせです。

前方衝突・発進遅延警報ユニット「Maemite」(FCW-L1)

前方衝突・発進遅延警報ユニット「Maemite」は、最近カーナビやドライブレコーダーなどに搭載されている安全運転支援機能の「前方衝突」と「発進遅延」について、ポータブルナビやレーダー探知機と連動して音声と映像で警告してくれるユニットです。

この手の機能の最上位版は車そのものに搭載されつつある、複眼カメラやミリ波レーダーなどによる、危険を察知しての自動ブレーキシステムですが、これらの簡易版がドライブレコーダーやカーナビなどの単眼カメラによる警報機能となっています。

最近は自動運転や自動ブレーキ実装車の事故のニュースが目立ちますが、「Maemite」は赤外線レーザーによる距離の測定というシステムを採用していますので、精度については複眼カメラやミリ波レーダー以下、単眼カメラ以上といったところでしょうか?

実際に使用した事がないので分かりませんが、車に純正装備されているこの手のシステムも誤動作の報告がありますので、警報のタイミングの調整範囲や精度の部分が気になるところではあります。

わき見・居眠り防止ユニット「OKITE」(EWS-CM1)

わき見・居眠り防止ユニット「OKITE」(EWS-CM1)は、どういった仕組みなのかは分からないのですが、ドライバーの瞼の動きや首の動作を検知して、わき見や居眠りに対して警報を発するユニットです。

わき見や居眠りを予防しようと考える人は、わき見や居眠りをしないように心掛けている事が多いと考えられますので、この手の商品は必要ないと思います。

むしろ、使い道としては自分ではなく家族に対しての安全運転の意識向上の為ではないかと…。

例えば、急ブレーキや急発進、漫然運転を指摘すると逆ギレする我が家の嫁などがそれに当たります。

安全運転の基準は個々の感覚で異なりますが、人に指摘されると腹が立つが機械に指摘されれば素直に従うかも知れません。

「YPF7550ML」はこんな人におすすめ

「YPF7550ML」がどんな人におすすめなのかと言うと、目的地周辺をナビの画面を拡大して確認しながら、ピンポイントで設定することが頻繁にある人です。

スマホでグーグルマップを使い慣れてしまうとその操作感が当たり前になってしまうので、静電式ではないタッチパネルのカーナビのもっさりした操作感にはイラっとするかも知れません。

「YPF7550ML」の一番のおすすめポイントは何だかんだ言っても静電式タッチパネルの操作感じゃないかなぁと思いますね。

 

以下、更新データ以外は2019年モデルとほぼ同等の2017年モデルのレビューです。

ユピテル ポータブルナビ 最上位モデル「YPF7530」のレビュー、評価

まとめ

ユピテルはドライブレコーダー・レーダー探知機・ポータブルナビをランナップの3本の柱にしていますが、業界的な売上規模の推移についはドライブレコーダーは急激な右肩上がり、レーダー探知機は緩やかな右肩下がり、カーナビ・ポータブルナビはそれなりに大きな右肩下がりになっていると思われます。

特にポータブルナビに関してはスマホやタブレットでの代替が効き易く、市場的にはかなり縮小してきているかなぁと言う印象を受けていますね。

なお、スマホやタブレットのカーナビアプリは無料の物は地図のダウンロードが出来ない為、通信料を気にする必要があります。

一方で有料の物に関しては地図のダウンロードが可能で、1年のライセンス料が5,000円弱となっていますので、現時点ではタブレットを持っている方は有料ナビアプリを使用した方がコスト的にはお得になる計算です。

スマホやタブレット周りのカーナビアプリや、音楽・動画配信サービスは日々クオリティが上昇しており、ハードウェアの面でも処理能力が2~3年前と比べて大幅に上昇しています。

タブレットも7インチでナビアプリ程度ならサクサク動くものが1万円程度で手に入るようになっています。

と言う訳なので、地デジを見たいであるとか、レーダー探知機機能が欲しいという事でなければコスパで考えると、通信上限に余裕があるならタブレット+無料カーナビアプリ、通信上限に余裕がないならタブレット+ダウンロード可能な有料カーナビアプリが最もコスパが高くなります。

■ カーナビアプリはどこまで便利に使えるのか?

■ android OS搭載のカーナビとオーディオ

■ ポータブルナビ  おすすめ7モデルの比較

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

この記事が気に入ったらいいね!しよう