ユピテルポータブルナビ2021年モデルの特徴を解説

※2021年7月27日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!Omiです。

撤退するのかと思われたユピテルのポータブルナビが2021年のモデル更新を迎えています。

今回発表されている「YPB737/747」は販路違いの同一機能製品で全盛期のユピテルポータブルナビの品揃えの中では真ん中の7型スタンダードグレードになります。

2020年モデルではこの下に5型モデルがあったのですが、過去2~3年で大幅に展開モデルが絞られている事から今年はこの後に5型発表があるかどうかは分かりません。

「YPB737/747」の特徴

ユピテルのポータブルナビは以前から全てのグレードでジャイロセンサーを搭載しておらず、測位はGPSのみに頼っている為、駐車場などでの方向転換時に自社位置を見失い易いと言う弱点があります。

2021年モデルも同様で、主な機能や仕様はこちらの通りとなります。

・7型液晶
・ワンセグ対応
・オービス、取締ポイント警報に対応
・ジャイロセンサーは非搭載
・VICSには非対応
・道幅考慮探索には非対応
・バックカメラには非対応
・地図更新には非対応

これは何年も前から問題ではありますが、ナビ機能の面ではもはやスマホの無料アプリにすら敵わず、唯一液晶サイズが大きくて見やすい点のみがスマホナビに勝る点となっています。

従来のユピテルのポータブルは、パナソニックのゴリラに比べると価格が安い部分が魅力でしたが、現状では価格だけでなく純粋にポータブルナビとしての完成度の面でも中小メーカーであるロードクエストなどに負けており、もはやユピテルの製品をおすすめする理由が見当たらなくなりつつあります。

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今年はケンウッドもポータブルナビ市場に参入して来ましたので、ユピテルにとってはますます厳しい年になろうかと思います。

ケンウッドからまさかのポータブルナビ発表!
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てっきり撤退したかと思いました

ここから先は2021年7月中旬に書いた内容です。また来年同じ事になるかも知れないので消さないで残しておきます。

例年だと4月から5月にかけてユピテルのポータブルナビ年次更新が行われるのですが、ポータブルナビ市場の縮小に伴って年々モデル数が絞られつつモデル更新の時期も後ろに倒れています。

昨年は6月までモデル更新がずれ込んでいますが、今年は7月に入ってもその気配が全く感じられませんので逝ってしまったのかも知れません。

7月上旬時点では2020年モデルのほとんどが「在庫少」の状態となっています。

超絶右肩下がりのポータブルナビ市場の中でも特に売上ダダ下がり?

カーナビ業界全体が不振なのは周知の事実かと思いますが、ここ5~6年の業界不振はこちらの3つのステージに分かれます。

・スマホのナビアプリが普及して主にポータブルナビを中心に売上不振となる。インダッシュナビは低価格化と高額化の二極化で対抗
・自動車メーカーによるナビ純正化、車両システムとの一体化によりインダッシュナビもいよいよヤバくなる
・ディスオーディオの台頭により、ナビアプリと比べても機能的に微妙なポータブルナビはもはや絶滅危惧種になりつつある

この流れの中で致命的にシェアを落としたのがユピテルです。

私は2017年春にユピテルさんからポータブルナビのレビュー依頼を頂いているのですが、その当時ではまだ製品に「メーカー別シェア4年連続No.1」との表記が見られています。

それがよもや4年間で撤退に追い込まれそうな状況になろうとは…、一昔前に比べると世の中の流れの変化が物凄く早くなっていると感じます。

特にユピテルのポータブルナビが大ダメージを受けた理由

この4年間でポータブルナビ市場が激減する中でシェアに関してはパナソニックのゴリラナビがユピテルと入れ替わる形で大きく伸ばしているようです。

ゴリラも売上数量は大きく落ちていると思いますが、ユピテルに比べるとまだマシな状況だったようですし、今後も撤退するような事はないでしょう。

何故ユピテルだけがそこまで大ダメージを受けたのでしょうか?その理由は簡単です(笑)

・ユピテル製品はハードウェアもソフトウェアもポータブルナビそのものだった

実はパナソニックのゴリラナビはポータブルナビの皮を被ったインダッシュナビです。

ハードウェア、ソフトウェアの面が限りなくインダッシュナビに寄せられており、ユピテルの純然たるポータブルとは具体的に以下の点で異なっています。

・ジャイロセンサーを搭載している事でお店の駐車場などで方向転換しても方位を見失わない
・ルート探索の設定に道幅の概念があり、走りやすい経路を選べる
・VICS WIDEに対応し、インダッシュナビ並みの渋滞回避能力がある(最上位モデル)
・地図更新が可能で無料更新期間も付いてくる(最上位モデル)

スマホのナビアプリの弱点は「画面が小さく地図がみにくい」「案内の精度がイマイチで走りにくい経路を案内される事がある」「通信費が掛かる」などが挙げられますが、CarPlayやAndroid Autoが日本での普及が遅れている最大の要因は

・案内の精度がイマイチで走りにくい経路を案内される事がある

であろうと推察されます。

Google Mapは目的地の検索機能は優秀過ぎるが、案内がダメなのでカーナビメーカーに希望する事
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この点についてゴリラナビは

・ルート探索の設定に道幅の概念があり、走りやすい経路を選べる

事から、まだどうにか粘っていられるのだと考えられます。

一方でユピテルのポータブルナビは

・ジャイロセンサーすら積んでいない
・案内精度がイマイチ
・VICSすら使えない
・地図の更新が出来ない使い捨て

と、画面のサイズ以外の面ではスマホナビに負けています。

そして価格面ではゴリラよりは安いものの、ロードクエストなどの中小メーカーの製品よりも高い上、機能面でも負けています。

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4年前には業界シェアNo.1だったのに、もはや勝てる相手がいない!

そして最近ではポータブルディスプレイタイプのCarPlay、Android Auto対応品も出てきましたのでユピテルのポータブルナビがシェアを回復する事は難しいでしょう。

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まとめ

以上、ユピテルのポータブルナビの情勢について解説しました。

これからポータブルを検討される方は、CarPlay、Android Autoが使えるスマートディスプレイを検討されてはいかがでしょうか?

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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コメント

  1. HCR32 より:

    本日ですが、スマホのニュース?にユピテルから2021年度の新製品が出るとの記事があったので、
    お知らせしようと思っていたところ、既に昨日のうちに7インチに情報は把握されていたんですね。
    情報取得の早さはさすがですね。

    補足させていただきますと5インチのナビも、8月中旬(お盆明け?)に発売されるようです。
    雷がひどいのでPCの電源を落とします。詳細は下記URLをご覧ください。
    https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1340652.html

    • 管理人Omi 管理人Omi より:

      HCR32様
      5インチも出るんですか。
      ユピテルもまだまだ頑張るって事ですね。

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