※2018年9月26日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

GoogleのAndroid AutoやAppleのCarplayなど、スマホのアプリを使用できるカーナビやカーオーディオが普及し始めてから数年が経過していますが、日本国内ではその話題性の割にほとんど普及していないと思われます。

その理由は、日本の特殊な道路事情の問題や、これらの機能を搭載するカーナビやオーディオがそれぞれのカテゴリーでスーパーハイエンドの位置付けとなっており、価格が非常に高い事が考えられますが、最近では低価格で代替の機能が手に入る選択肢も増えて来ています。

Android AutoとCarplay搭載モデルは高すぎる

紋切型に決めつけるのはどうかと思うのですが、そもそもスマホをヘビーに使いこなすユーザー層と従来型のカーナビに慣れ親しんできたユーザー層とでは、カーナビに求める機能に大きなズレが生じていると考えられます。

私自身はどちらもそこそこに使っていますが、スマホの操作感やネットの利便性になれてしまうと、カーナビのモッサリした動きとネットを閲覧できない制約には物足りなさを感じますし、その一方で無料カーナビの案内能力は渋滞回避のオートリルート、交差点での親切な案内、測位の精度などの面で従来のカーナビには劣っていると感じるのも確かです。

比較的使い易いYahoo!カーナビでも、目的地を入り組んだ路地などに設定すると並行する別の道路に案内されてしまう事があります。

そう言った部分を考えるとスマホのアプリを操作可能なAndroid AutoやCarplayを搭載したカーナビの有用性は確かにあるとは思います。

ただし、スマホのヘビーユーザー層からすると従来型のカーナビは価格が高いくせに不便で操作にストレスが溜まり、Android AutoやCarplayの搭載モデルとなると「あり得ないくらい高額」と感じるのではないでしょうか。

また、対応するアプリはスマホで使用できるものが全てではなく、非常に限られているのもマイナスポイントとなっています。

2018年現在ではパナソニックとケンウッドの最上位モデルでAndroid AutoやCarplayに対応したカーナビが展開されています。

■ パナソニック ストラーダ 美優ナビ

■ ケンウッド彩速ナビ

一部のカーナビレスのオーディオユニットの中にもこれらの機能を搭載したモデルが販売されています。

■ 2DINオーディオ14モデルの比較

 

家庭でのテレビの視聴率は下がり続けており、特に若い世代では音楽は配信アプリを利用したり、動画もYoutubeやその他の動画配信サイトなどで視聴する比率が高くなっていますので、従来型のCDやDVD地デジなどの機能は不要であると考えている人が増え続けていると思われます。

カーナビでYoutubeを再生する方法のまとめ!

一方で日本のカーナビメーカーのこれらのニーズに対する動きは極めて鈍く、相変わらずCD・DVD・地デジの有無などでグレードの差別化を行っており、スマホユーザーからすると不要な機能が多く価格が高いだけのものとなってしまっています。

個人的にはCD・DVD・地デジなどのメディア機能はカットして、カーナビとAndroid AutoやCarplayと、USB・SD・Bluetooth・テザリング機能だけを搭載し、価格を4~5万円台まで下げればかなり普及するのではないかと考えていますが…。

現状のカーナビメーカーの動きは全く逆で、Android AutoやCarplayは最上位モデルの付加機能となっていますが、Android AutoやCarplayをエントリー機能としたモデル構成として、上位はCD・DVD・地デジなどの機能をプラスする形にした方が良いのではないでしょうか?

ただ、ナビゲーション機能の開発に特化したカーナビメーカーが率先してAndroidやiOSで動かせるナビアプリの開発をしていかないと、今後のカーナビ市場は更にアプリの開発を行うIT系の企業に喰われて行くのではないかと思われます。

Android Autoではなく、Android OSそのものを搭載したオーディオ端末

昨年カーナビレスのコペンを購入した事で、従来型のカーナビではなくタブレットなどを使用したナビアプリの活用方法などについて模索してきました。

■ タブレット車載ホルダー おすすめ8選

■ カーナビアプリはどこまで便利に使えるのか?

■ Yahooカーナビは圏外でオフラインになるとどうなる?

■ 車のWiFiの使い方 そもそも車載Wi-Fiは必要なのか?

最近までは8インチのタブレットとモバイルルーターを使用してYahoo!カーナビを利用していましたが、タブレットを車に置きっ放しにするのも勿体ないですし、電子書籍を読んだりする為に家に持ち帰る場合には、車に乗る際に毎回設置し直すのがやや億劫になってしまいました。

また、タブレットのみでは音楽などが車のスピーカーから再生できない為、もともとついていた1DINのケンウッドのオーディオと併用していたのですが、タブレットを設置するとオーディオの操作パネル、もしくはエアコンの吹き出し口、エアコンの操作パネルが隠れてしまいます。

コペン自体が快適さとは激しくかけ離れたコンセプトの車である事から、この程度は許容範囲であると考えてはいますが、出来れば市販のタブレットがポン付け出来るオーディオユニットが欲しい…と感じていました。(そんなものはないですよ)

Android OSを搭載したオーディオユニット

Amazonなどを眺めていると、この数ヶ月でAndroid OSを搭載した中国メーカーのオーディオユニットが安価で出回り始めています。

※パイオニアなどもAndroid Autoや、CarPlay対応のオーディオユニットを発売していますが、OSがAndroidという訳ではないですし、使えるアプリも限られますのでちょっと趣旨が異なります。

中国メーカーのオーディオユニットは、取り付けに若干の工夫が必要であったり不具合の発生も多いようなので、車の電装部品の取り付けにある程度の心得がなければリスクが大きいと感じており、今まで敢えて積極的に紹介はしてきませんでしたが、これらの製品は品質に問題はありそうなものの、機能面では日本のメーカーが敢えて攻めない部分を搭載している為、一考の価値はあるのではないかと感じています。

Android Autoとは何が違うのか?

Android Autoとこれらのオーディオユニットとの違いは、Android AutoがスマホやタブレットのAndroid OSを利用しつつ、操作系などでの連動を行っているのに対して、これらのオーディオユニットは端末自体がAndroid OSで駆動します。

つまり、オーディオユニットにタブレット端末がボルトオンされた状態であると言えます…と言うか、Android端末の中身を2DINのケースに入れてラジオチューナーや入出力ポートを搭載しているものなのですが。

Android AutoやCarPlayは対応するアプリが少ない点がマイナスポイントですが、Android OSを搭載したこれらのオーディオユニットは、OSのバージョンなどの制約はあるものの、基本的にはほとんどのAndroidアプリが使用可能であると思われます。

一方でメディア対応に関しては、ラジオの受信は可能ではあるものの、CDやDVD、地デジの再生機能などは上のグレードにしか付帯せず、メディア対応についてはSD・USB・Bluetoothなどが最低ラインとなっています。

まあ、スマホユーザーのニーズを考えるとあるべき姿だと思いますね…激しく。

通信機能の面については、端末そのものにはネットと接続する機能はないWiFiモデルとなりますが、スマホのテザリングやモバイルルーターなどを使用する事でネットと接続する事が可能です。(USBテザリングとWiFiテザリングのモデルがある模様)

※未確認ですが、USBポートにドングルを使用してスマホと接続すると、Android AutoやCarPlayの機能やアプリも使用が可能になるようです。(日本だとボッタ値なので、海外から個人輸入した方が良い気がします)

カーナビアプリについては、Yahoo!カーナビなどを使用する事になろうかと思いますが、確かにカーナビメーカーのナビ機能と比べると案内精度や案内の分かり易さの面で劣ります。

ただし、普段からスマホの小さい画面でナビを使用しているようなユーザーにとっては乗り換えの価値はあるのではないかと思いますね。

なお、オーディオの音質はかなり微妙なものもあるようですので、手放しでおすすめ出来るという訳でもありません。

Android OSを搭載したオーディオの機能と接続方法

ここではAndroid OSを搭載したオーディオユニットのサイズ・機能・取り付け方法などについて説明します。

ATOTO A6シリーズ

おそらく、7インチスタンダードサイズのうち、現時点でamazonで最も売れているAndroid OS搭載のオーディオはATOTOと言うメーカーが販売している「A6」シリーズではないかと思います。

私が購入したのもこちらになります。

 

ATOTOの「A6」シリーズは、かなりサイズ・スペック・デザインによる展開の幅が広く、現時点では10モデルとなっていますが、全てCD/DVD/地デジには非対応となっています。

サイズに関しては2DINとワイドになっていますが、車種によっては若干の干渉や隙間が発生する可能性はあります。(日本のメーカーのモデルでも車種によっては化粧パネルをつけないと隙間が空くものはある)

  • ワイドモデル~20.5cm(幅)×10.4cm(高さ)
  • 2DINモデル~17.3cm(幅)×10.4cm(高さ)

スペックの差については、内部メモリが1G/2G、ストレージが16GB/32GBとなります。

メモリは重いアプリを使用した時の操作が遅くなる限界値の高さ、ストレージはインストール可能なアプリの数などに影響します。

※microSDスロットにアプリをインストールする事は出来ないようですが、Amazon プライムビデオなどのコンテンツデータをmicroSDにダウンロードする事は可能でした。

その他、物理ボタンの有無などの違いもありますが、今回はタブレットっぽいデザインのボタンなしの17.3cm/2G/32Gのモデルを選択しました。

付属品は分岐ハーネス、USBケーブル×2、GPSアンテナ、WiFiアンテナ、外部マイク、ブラケットなどになります。

なお、車両との接続の際には車両から出ているカプラーと接続するためのメーカー別のハーネスカプラーキットが必要になります。(製品には日産用のハーネスが付属するとのレビューがあり)

※OEM車種になどは別のメーカーの物が必要な事もある。(日産モコ→スズキMRワゴンのOEMなど)

接続については本体付属のハーネスにはキボシ処理がされていませんので、電工ペンチでキボシ処理が必要になります。

XTRONS 8コアAndroid8.0モデル TE706PL

XTRONSのTE706PLは4GBのメモリと32GBのストレージを内蔵した8コアCPUの高速モデルかと思います。(使ってないので使用感は不明ですがスペック的にはハイエンド)

OSのバージョンもAndroid8.0となっており、ほぼ最新となっています。(現行8.1まで)

Bluetoothは同価格帯のATOTOのモデルが4.2なのに対して、こちらは5.0となっていますので、売上的にはATOTOに劣るものの、コスパは非常に高そうなイメージです。

取り付け方法などについては細かく書いていないのですが、おそらくATOTOのモデルとそれほど変わらないのではないかと思います。

PUMPKIN 8コア Android8.0モデル

こちらのPUMPKINのモデルは型番が不明なのですが、XTRONのTE706PLと同様に4GBのメモリと32GBのストレージ、8コアCPU、OSは Android8.0となっています。

機能的にはXTRONのTE706PLとほとんど変わらないようですが、Bluetoothは4.0となっているのでXTRONSのTE706PLの方が良さそうです。

10インチ大画面サイズ XTRONS 10.1インチ 8コア Android8.0 TE103SIP

ミニバンなどの比較的ダッシュボードまでの距離が長い車では、9~10インチの大画面カーナビが人気となっていますが、Android OS搭載のオーディオユニットでも10.1インチの大画面モデルが販売されています。

XTRONSのTE103SIPは、8コアのCPUにOSは最新のAndroid8.0を搭載、メモリ4GB、ストレージ32GBと比較的スペックに余裕があるほか、HDMI出力の地デジチューナーが附属します。

デザイン的にもパナソニックのフローティング液晶の大画面ナビに似た感じで、なかなか高級感があるように見えますね。

パナソニックのモデルのように左右に首振りは出来ないっぽいですが、そう言った部分の改良は今後どんどん進んで行きそうなので要注目ですね。

なお、このモデルはDVDの視聴も可能となっているようです。

Android OS搭載のカーナビとオーディオのまとめ

以上、Android OS搭載のカーナビ、オーディオについて紹介しました。

おそらく、生産地の背景や価格の面などを考えると、日本のカーナビメーカーは今後も手を付けないゾーンかと思います。

パイオニアなどは海外向けにもナビ機能を搭載しないAndroid AutoやCarPlay対応モデルを販売して行くようです。(OSはAndroidではない筈)

 

現状の選択肢は良く分からない中国メーカーの物しかありませんので、品質面での安定性は疑問符が付きますが価格がかなり安いので自分で取り付けが出来る方には安い買い物になる可能性はありますね。

取り付けに関してはハーネスなどを用意すれば店舗などに依頼する事も可能なケースはあるかと思います。

ただし、これらのユニットは今のところ取り付け店舗にとってはやや特殊なパターンかと思いますので、事前に内容をよく確認した方が良いでしょう。

また、品質面での安定性は怪しい部分がある為、不良品を引く可能性があります。

その際の取り付け・取り外し工賃は自腹になる事は覚悟しておいた方が良いでしょう。

■ 工賃が安いカーナビの持込取り付けが出来るお店の探し方

■ カーナビの取り付けは意外と簡単

自分で取り付け出来る方にはなかなか良さそうです。

Android OS搭載のオーディオユニット ATOTO「A6」の実機レビュー

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

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