※2021年8月7日更新~コムテックの2018年以降のレーダー探知機が電波法に違反すると総務省に判断されました。今年は一貫してコムテックの「ZERO 709LV」「ZERO 809LV」をおすすめして来ましたが、現在販売停止になっています。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
最近はカーナビの代わりに1DINオーディオとスマホのナビアプリを組み合わせるカーナビレスの選択肢も増えていますが、このようなケースではバックカメラ機能をどうしようか?というのが最大の悩みどころだと思います。
ぶっちゃけ、スマホにWiFiを使って映像を無線送信するタイプのバックカメラもありますが、WiFi通信に必要な技適認証を受けていなそうな怪しい製品ばかりですので、法令順守の精神をお持ちの方にはおすすめしませんし、私も敢えてそのようなリスクのある製品を実機レビューする気も起きません。
このような事情からドライブレコーダーやレーダー探知機の液晶にバックカメラの映像を出力させたいと考えている方もいらっしゃるようですので、この記事ではバックカメラの映像を出力できるレーダー探知機についていくつかのメーカーの製品をご紹介します。
なお、最近はドライブレコーダーでもバックカメラ機能を搭載しているモデルも増えていますので、気になる方はこちらの記事もどうぞ!

レーダー探知機をバックカメラのモニター代わりに使う方法は2つ
レーダー探知機をバックカメラのモニター代わりに使用する方法としては、以下の2つが考えられます。
・レーダー探知機連動型のドライブレコーダーをリアに設置する
市販のバックカメラカメラを接続するの場合には、バックカメラの電源をバック信号線から取る事で、ギアをバックに入れた時に自動でレーダー探知機の画面を切り替える事が出来ます。
一方でドライブレコーダーの映像をレーダー探知機に出力する場合には、バックの際に手動で映像を切り替えるか、常時後方映像を表示させておく必要があり、イマイチ実用的ではありません。
従って、ここでは市販のバックカメラを使用して、バックギアと連動させて後方の映像をレーダー探知機の液晶画面に出力する方法を説明します。
レーダー探知機は外部入力が可能なモデルを選ぶ
全てのレーダー探知機がバックカメラの映像出力に対応している訳ではありませんので、レーダー探知機の方は外部入力が可能な製品を選ぶ必要があります。
2021年4月現在では、外部入力が可能なレーダー探知機はこちらのセルスターとコムテックの一部の製品のみとなっています。
※何年も前からこの2社のドライブレコーダーは外部入力が可能である点をセールスポイントとしていたのですが、現状ではそれが自社のドライブレコーダーとの連動にも対応しています。
コムテックのレーダー探知機
コムテックのレーダー探知機でバックカメラの外部入力が可能なモデルは、「ZERO700系」「ZERO800系」の2系統となります。
2021年時点での最新モデルでは「ZERO 709LV」「ZERO 809LV」がこれに当たります。(2020年モデルまでとはレーザー・レーダーの受信の仕様が異なります)
2021年は新型レーザー式オービス「LSM-310」の運用が一気に増えそうな状況ですが、コムテックのレーザー探知モデルでの「LSM-310」の取締り受信動画がアップロードされています。
※100%探知が保証されている訳ではないので、詳しくはこちらの記事をご参照下さい。

バックカメラとレーダー探知機の接続手順ですが、必要になるのは以下のケーブルです。
接続方法はバックカメラから生えている赤線を後退灯などに割り込ませて、バックギアに入れた時だけ通電するようにした上で黄色いRCAの映像端子を上記のケーブルに接続します。
レーダー探知機側の設定で外部入力を「バックカメラ」にしておけば、バックカメラに通電すると自動で映像が切り替わる仕組みとなっています。
対応するバックカメラはRCA出力が可能なモデルであればどれでも問題ないかと思います。

バックカメラの信号線の取り方と配線の引き込みについてはこちらの記事をご参照下さい。

自分で取り付けるのは無理だという方は、ドラレコ・カーナビなどの電装品を持ち込み取り付けしてくれるお店を探しましょう。
セルスターのレーダー探知機
セルスターのレーダー探知機でバックカメラの映像が入力可能なモデルは一体型では「AR-46LA」「AR-86LA」、ミラー型では「AR-5」「AR-6」、セパレート型では「AR-3」「AR-7」の合わせて6系統となります。
なお、これらの製品は2019~2020年モデルですのでレーザーの受信には対応していますが、レーダー式の小型オービスであるセンシスのMSSSの電波は受信できませんし、新型レーザー式の「LSM-310」の受信状況も確認されていません。
既にオートサロンで情報が出ている2021年モデル「AR-33」では、センシスのMSSSのレーダー波への対応も実装されているようですし、レーザーの探知能力も上がっているようですので今はセルスターの製品を買わない方が良いと思いますが、バックカメラ入力の仕様は変わらないと思いますので現行モデルでの接続方法について解説します。
こちらもコムテックと同様にレーダー探知機とバックカメラを接続する以下のケーブルが必要になります。
接続方法はコムテックと同様で、レーダー探知機側の設定で映像が入力されると自動的に画面が切り替わるもの同じです。
バックカメラの映像を外部入力できるレーダー探知機のまとめ
以上、バックカメラの映像を出力可能なレーダー探知機についてまとめてご紹介しました。
2021年4月時点で発売されているモデルの中では、小型オービスのレーダー波探知に対応しているコムテックのモデルがおすすめです。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)

コメント
いつも楽しく拝見させて頂いております。
コムテックの805Vを購入予定なのですが質問よろしいでしょうか?
こちらのモデルはドラレコとの相互通信やバックカメラ等のAV接続をdr-link端子を通して
出来ますが、前記の2系統(ドラレコ⇔カメラ)は切り替えで同時には接続出来ないのでしょうか?
コムテックのサイトで説明書を見てみたのですが系統の数等は見当たりませんでしたので、
もしお分かりになるようでしたらご教示頂けませんでしょうか?
宜しくお願い致します。
Tuban様
手元にある802V・704Vなどを見る限り、DR-LINK端子は1つのみですし、2系統以上の同時接続は不可かと思われます。
おそらく2系統の入力は想定していないものと思われます。
Omi様
お忙しいところ、ご回答頂き感謝いたします。
自分としてはナビモニター代わりのバックカメラの方が優先度が高いので
AV接続を行い使用する事にいたします。
ありがとうございました。
バックカメラ連動型のレーダー探知機を探していてこちらにたどり着きました。貴重な情報をありがとうございました。当方、安価なもので探しております。コムテックの703、803などはバックギアに連動させてカメラが作動するタイプとしては一番安い物なんでしょうか。また、バックカメラは市販のどのメーカーでも良いのでしょうか。よろしければご教示頂きたく思います。
さと様
600系は外部入力に対応していませんし、現状新品が販売されているものでは703が最も安くなりますね。
管理人様、お忙しい中ご回答下さりありがとうございました。買った車にバックカメラが無く、裏の配線も売って無くて、ディーラーに聞くとバックカメラのみで17万と言われて途方にくれてました。早速購入してみようと思います。これからもブログを楽しみに拝見させていただきます。誠にありがとうございました。
さと様
今後とも何が不明点があれば遠慮なくご質問下さい。
当方オープンカーを購入予定でおり、旧車のためナビ等も付いていませんが、スッキリとさせておきたいと考えナビは携帯またはタブレットと考えております。
記事を拝見し、ドラレコとレーダー探知機の連動などがあることを知りハンドル横あたりに持ってくれば非常にすっきりして私好みの状態になるのではと考えております。
セルスターsc-31Fとar7又はar33 を連動させて、31fは後方カメラをナンバープレートあたりに設置してドラレコととして使用できるようなのですが、バック時の後方カメラとしても使用できないものでしょうか。
バックに入れると31Fの画面がバックモニターとして切り替わるようになるとベストかなと考えているのですが
お解りでしたらご教授いただけますと幸いです。
なかちゃん様
CS-31Fは既設のバックカメラの映像をセカンドカメラとしてRCA入力・録画するものですよね。
AR-33への映像出力は可能ですので
https://www.cellstar.co.jp/products/pdfs/radar_drive/taiou.pdf
「バックに入れると31Fの画面がバックモニターとして切り替わる」と思いますが、メーカーの意図した使い方とは少々異なるように思いますので、直接セルスターのお問い合わせ頂いた方が良い様に思います。
お忙しい中、ご教授ありがとうございます。
セルスターさんにも問い合わせてみます。
なかちゃん様
また何かありましたらご相談下さい。
今となってはセルスターしか選択肢は無いですよね?
なんの様
残念ですがそうなりますね…。
返信ありがとうございます。やはりそうですか。納車が来年なのでそれまでに良い製品が出ないか淡い期待を持ちつつLaboonを拝見させて頂きます。
なんの様
また何かありましたらご相談ください。