※2018年9月24日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

サイバーナビと言えばアフターマーケットカーナビの老舗であるパイオニアの旗艦ブランドですが、スマホの普及によってアフターマーケットカーナビ市場自体が縮小傾向にある中で、ここ2~3年で楽ナビも巻き込んでのカロッツェリアカーナビのグレード再編が進んでいます。

また、ここ何年かでパイオニアの経営状態もかなり悪化していますし、もともと不具合の多いサイバーナビのファームアップデートなどが今後どうなるのか?と不安に感じる部分もありますね。(因みに私は2016年モデルのサイバーナビを使用しています。)

諸々不安に感じる部分もあると言えばありますが、今すぐ倒産と言うことは考えにくいかと思いますし、ごく最近の情報では香港の投資ファンドがパイオニアに500~600億の出資を行う意向を示しており、パイオニアと合意したそうなので多分大丈夫でしょう…しばらくは。

パイオニアの業績が著しく悪化していると言うのは本当なのか?

という訳ですので、気を取り直してサイバーナビの最新モデル(2018~2019年モデル)について見て行きましょう!

サイバーナビ2018~2019年モデルの特長

サイバーナビはもともと他社のカーナビとは一線を画した最新機能がセールスポイントのカーナビです。

最近ではスマホの普及やミラーリング、その他の通信機器の進化などにより、サイバーナビでなくても似たような環境を作り出す事が出来るようになってきた事で、サイバーナビじゃなきゃダメな機能のインパクトが薄くなってきています。

通信系だとメーカー純正のカーナビの方が進んできていますし、カメラ連動の周辺把握や諸々の付加価値機能は、カーナビ単体で実装するのがなかなか難しい情勢にあると言えるでしょう。

スマホや純正ナビとの差別化が難しい状況ではありますが、個人的な評価としてはルート探索の際の渋滞回避の精度、ルート案内の分かり易さに関しては、純正ナビとスマホのナビアプリとはまだまだ一線を画していると言えるでしょう。(色んなナビやアプリを使うと体感出来ます)

サイバーナビのグレードについて

サイバーナビは、2016年から車種別モデルが販売され始めており、2017年には下位モデルの追加などグレードの幅が増えた事から非常に分かりにくいグレード構成になっていたのですが、2018年に発売されているモデルに関しては、下位グレードが省かれおり、以下の5グレートの展開となっています。

■ サイバーナビ 主な機能比較表

AVIC-CZ902/CW902

高画質プロセッサーなし、MAユニットなし(7型モニター)

AVIC-CL902

高画質プロセッサーあり、MAユニットなし(8型モニター)

AVIC-CZ902-M/CZ902-M

高画質プロセッサーなし、MAユニットあり(7型モニター)

AVIC-CL902-M

高画質プロセッサーあり、MAユニットあり(8型モニター)

分かりにくいですが、CLが高画質プロセッサー搭載で8型モニター、MがMAユニットあり、と言う形になります。

■ 8型液晶対応車種

※MAユニットとはカメラと通信モジュール、コントロールユニットのセットで、安全運転支援やセキュリティ機能を担います。

スマートコマンダーは全てのグレードに付属し、WiFi通信を始めその他のメディア対応に関してはHDMIポートの搭載も含めて全てアリとなります。

また、地図更新も3年間無料です。(まぁ、この価格帯で有料でも困りますが)

AVIC-CZ902XS/CL902XS

こちらは2018年に追加された高音質グレードです。

CZ系が7インチ、CL系が8インチですが価格がべらぼうですね(笑)

音声関係のチップが異なるようですので、音質にこだわる方向けです。

サイバーナビの全てのグレードに搭載されている機能

2018~2019年モデルに関しては、以下の機能が全てのグレードに搭載されています。

・MCC2(ミュージッククルーズチャンネル)

・スマートループ渋滞情報

・スーパールート探索

・ハイレゾ音源の再生

MCC2(ミュージッククルーズチャンネル)

MCC2とは音楽配信サービスのレコチョク連動のオリジナル選曲アプリです。

この機能自体は、2016年にフルモデルチェンジする前からありましたし、音楽配信アプリがかなり一般的になってきており、サイバーナビでなくとも似たような環境を構築する事は容易になっています。

まぁ、カーナビの大画面で操作が可能というアドバンテージは残っていますが、悲しいかな今や2万円位の中華Androidオーディオユニットでも同じような事が出来ちゃいます。(笑)

しかも、無料期間は1年間だけですので翌年以降はレコチョクと自分で契約しなければなりません。

Android OS搭載のカーナビとオーディオのまとめ

スマートループ渋滞情報

スマートループ渋滞情報は昔からパイオニアの楽ナビ・サイバーナビに搭載されている、対応ナビを搭載した車両から取集したプローブ情報を収集して、ルート探索やリルートに反映させる機能です。

最近では東京都内でVICS WIDEも実装されていますので、いくつかの情報を合わせて最適な渋滞回避ルートを提示してきます。

この機能に関しては個人的には高い評価をしていますが、楽ナビやケンウッドの一部のカーナビにも搭載されていますので、サイバーナビだけの機能ではありません。

スーパールート探索

スーパールート探索は、ルート探索をカーナビ上で行うのではなく、カロッツェリアサーバー上で行い、それをカーナビにフィードバックさせる機能です。

従来のカーナビだと出発地と目的地の間の経路選択を行っていましたが、場合によっては一旦後ろに下がってから迂回するようなルート提示も可能になったとかならないとか…。

ともあれ、ルート探索機能に関しては今まで使用してきたカーナビや、カーナビアプリの中でもやはり一味違うと感じています。

スマートループとスーパールート探索がなければ、サイバーナビはかなり微妙になるのでは?と感じる機能です。

ハイレゾ音源の再生

最近はカーナビ各社ともに最上位モデルでは原音に近いハイレゾ音源の再生に対応しているものも増えていますが、サイバーナビに関しては全グレードでハイレゾ再生に対応しています。

他社と同様にCDやMP3などのピットレートの低い音源もソフトウェア補完して音質が向上します。

高画質プロセッサ搭載のモデルだけの機能

この高画質プロセッサは、地図や映像も滑らかに表現(アンチエイリアス)と説明があります。

8インチだけに搭載されている機能なのですが、これは個人的に誤魔化しチックな機能のように感じます。

…と言うのは、2016年以降のサイバーナビは大画面モデルでXGA/WXGAの解像度となっているのですが、地図が7インチと同じデータの為、ナビ画面はVGAをXGA/WXGAに変換しているだけなので、他社のXGA/WXGAと比べるとかなりボヤけた感じに見えていました。

※2016年モデル発売前の展示会ではドットバイドットと言う情報もあった。

このぼやけを補正する為に高画質プロセッサを入れたのか?と勘ぐってしまします。

という訳で、地図の解像度は永遠に高精細には対応させないという決意の裏返しにも見えますね。

【アルパイン2016年モデル 11インチ】

【サイバーナビ 2016年モデル 10インチ】

※2018~2019年モデルの大画面バージョンは実機を見ていないですが、地図がWXGAであればアンチエイリアスとかいらないと思うんですけど…。

通信ユニット・モジュール付属のモデルだけの機能

MAユニット・通信モジュールに関しては付属していないモデルでも、OPで後付けは可能です。(しないと思いますが)

これらのユニットがあるモデルに関しては、以下の4つのドライブサポート機能が使えるようになります。

 

・安全運転支援機能

・ライブカーセキュリティ機能

・ドライブレコーダー機能

・アクシデントインフォ

 

これらの機能は2016年モデルとほとんど変わっていないと思いますので、こちらの実機レビュー記事をご参照下さい。

※以下、2016年の車種専用モデルなので車内撮影用のフロアカメラも付属していますが、汎用モデルはフロアカメラはOP扱いです。

サイバーナビのレビュー、評価

車種専用モデルについて

かつてはアフターマーケットのカーナビの車種専用の大型液晶モデルはアルパインの独壇場のような様相を呈していましたが、2016年からパイオニアがこのカテゴリーに参入した事、パナソニックが汎用性の高い9インチのフローティングモデルを投入してきた事で、アルパインもかなりの苦戦を強いられているようです。

 

2018年9月の段階では10インチの対応車種は以下の通りとなっています。

 

・トヨタ アルファード

・トヨタ ヴェルファイア

・トヨタ ヴォクシー

・トヨタ ノア

・トヨタ エスクァイア

・日産 セレナ

・ホンダ ステップワゴン

 

 

以前はMAユニットあり、なしのパターンがあった筈ですが、現行では全てOP扱いになっているようです。

セットモデルはあんまり売れてないんでしょうかねぇ…。

サイバーナビ2017~2018年モデルのまとめ

冷静にサイバーナビの機能面を見て行くと、MAユニットについては他のガジェットとの差別化は比較的出来てはいますが、一部のドラレコでもクラウドサーバー使用した似たような通信機能を持っているものが出てきました。

個人向けのクラウド対応のドライブレコーダー

音楽配信アプリも色々な物が出てきていますし、サイバーナビじゃなきゃダメ、と言う機能は随分少なくなった印象ですね。

私自身は2016年からサイバーナビを使用してきて、地図の操作がカクカクして酷いという不満はずっと抱き続けています。スマホの操作になれてしまうと、操作感の面はちょっとしんどい部分はありますね。

最新モデルでは改善されている可能性もありますが、デモ機ではスムーズだったものが実機だとカクカクと言う事例もあるようなので、ちょっと気を付けた方が良い部分です。

価格帯がかなりアッパーなので、迷うところではありますが、スマートループとスーパールート探索に関しては一定の評価が出来ますし、他社では替え難い部分はあるかと思います。

最終的には大画面であればパナソニックやアルパイン、7インチならケンウッドのモデルを店頭で操作して決めた方が良いでしょう。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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