※2023年1月7日更新:2023年向けに内容を見直しました。
こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
彩速ナビは通常のスケジュールでは、年始にエントリー~スタンダードグレード、春~初夏にかけてハイエンドグレードのモデルチェンジが行われます。
2022~2023年モデルに関しては2022年3月にスタンダードグレード、2022年5月にハイエンドグレードが発表されていまが、この記事では2023年向けに最新の彩速ナビの特徴について解説します。
2023年までのカーナビ業界と彩速ナビの流れ
私は2015年以降のアフターパーツカーナビ業界の動向を外野からウォッチしていますが、大きな流れはこちらの2つの要因による一貫した市場の縮小です。
このような背景から、業界はこのような流れを辿っています。
このような業界の流れの中で、メーカーとしての生き残りをかけてケンウッドはドライブレコーダー事業に開発リソースを集中させてきました。
一方でカーナビ事業に関しては、既存のモデルの基本機能をブラッシュアップしつつ本体価格・地図更新コストを落とし、従来はクラリオンが強かった低価格ゾーンを攻める事でクラリオンを駆逐してます。
ただし、ここ数年の流れでは、大画面ナビや車種専用ナビの高価格ゾーンは市場が拡大したものの、ケンウッドが得意としていた低価格ゾーンは市場が縮小しています。
ケンウッドが低価格ゾーンにおいて他社のシェアを奪い切った状態である上に、利益が残りそうな大画面ナビでは他社の後追いで、ケンウッドならでは独自性に乏しい印象を強く受けています。
歴代の彩速ナビの特徴はこちらの通りです。
・彩速の名の通り、処理が速い(最近は普通かも?)
・全グレードで2カメラドラレコと連動(最近は普通かも?)
2023年基準では特徴がなくなりましたね。
価格は全体的に他社よりも安い傾向にあり、価格でゴリゴリ押している印象を強く受けます。
2022~2023年モデルでの更新のポイント
彩速ナビ2022~2023年モデルでは、従来通りL/S/Mシリーズの3つのグレードとなっています。
エントリーのLシリーズは、企画が古い30万画素ディスプレイモデル、それ以外は比較的新しい企画の100万画素の高解像度モデルとなっています。
※2023年のカーナビの標準的な解像度は100万画素で、各社とも旧規格の30万画素モデルも残している形です。
そろぞれの特徴はこちらの通りです。
エントリーのLシリーズ
Lシリーズは他社との価格差を最大のセールスポイントとしている彩速ナビの中でも、最も価格を抑えたエントリーモデルです。
MDV-L309/L309W |
---|
22.07発売 |
7.0型 |
VICS WIDE |
ETC2.0対応車載機 |
ワンセグ/CD録音/SD/USB/Bluetooth |
連携ドラレコ |
対応バックカメラ |
オービスデータ |
地図更新1年無料 3,600円/年/5年まで |
取付・取扱説明書 |
車種別適合表 |
工賃が安い「カーナビの持込取り付け」が出来るお店の探し方 |
地デジはワンセグ、DVDはサポートされていませんが、先代のL308にはなかったBluetooth機能がサポートされるようになり、おそらく他社の同クラスの製品と比べるとコスパでは勝っているのではないかと考えられます。
因みにエントリー40万画素クラスのインダッシュナビをまともに年次更新しているのは、彩速ナビと楽ナビだけになりましたが、楽ナビの方はDVDをサポートしているものの、Bluetooth・CD録音は非対応です。
彩速ナビ、楽ナビともに、地図更新は3,600円/年と昔に比べると格安になっている上、彩速ナビは無料更新期間が1年ついて来ますので、数年前に比べるとかなりお買い得にはなっていますね。
価格面を中心に楽ナビと比較の上で検討したいところです。

スタンダードなSシリーズ
Sシリーズは彩速ナビの真ん中のグレードにあたる、スタンダードグレードですが、年々縮小されて行く従来型のカーナビの流れとは逆に、2022~2023年モデルでは8型フローティングモデルが1型番追加されています。
2021~2022年モデルからの変更点は、主にこちらの2点です。
主な仕様はこちらの通りです。
MDV-S709/S709W/S809L/S809F |
---|
22.0?発売 |
7.0型/8.0型 |
VICS WIDE |
ETC2.0対応車載機 |
フルセグ/CD録音/DVD/SD/USB/Bluetooth/ハイレゾ再生/SMART USEN |
HDMI入力 |
NaviCon |
連携ドラレコ |
対応バックカメラ |
ステアリングリモコン |
オービスデータ |
地図更新1年無料 3,600円/年/5年まで |
取付・取扱説明書 |
車種別適合表 |
工賃が安い「カーナビの持込取り付け」が出来るお店の探し方 |
スタンダードグレードのSシリーズでは、ハイレゾのBluetooth再生に必要なLADCと、音質が滑らかになると言われているDSDには非対応ではあるものの、従来のカーナビで言うところの全部アリ仕様と言っても良いでしょう。
・CD録音
・DVD
・SD
・USB
・Bluetooth
・ハイレゾ再生
・HDMI入力
ガチの競合機種はパイオニアの楽ナビですが、地図の更新費用や操作性の面でも似たような感じになっていますので、最終的にはブランドの好みや時価で判断したいところです。
※サイバーナビ、楽ナビ、彩速ナビは、年間3,600円で2回の地図更新が可

上位モデルのMシリーズ
上位モデルのMシリーズは2022年夏にモデル更新されたものです。
MDV-M809HD/M809HDW/M909HDL/M909HDF |
---|
22.06発売 |
7型/9型 |
VICS WIDE |
ETC2.0対応車載機 |
フルセグ/CD録音/DVD/SD/USB/Bluetooth/ハイレゾ再生/SMART USEN |
800系:HDMI IN 900系:HDMI IN/OUT |
Bluetoothデザリング |
連携ドラレコ |
対応バックカメラ |
フロントカメラ |
オービスデータ |
地図更新1年無料 3,600円/年/5年まで |
取付・取扱説明書 |
車種別適合表 |
工賃が安い「カーナビの持込取り付け」が出来るお店の探し方 |
これらの4機種では、2021年モデルと同様に7型/9型の2種類のサイズのディスプレイが採用されていますが、それぞれの型番ごとの差異はこちらの通りです。
これらの4製品は最上位モデルですので、一般的なアッパーのカーナビに搭載されている機能は全てサポートされています。
これに加えて、独自機能としてBluetoothのハイレゾ再生用のコーデックLDACに対応しています。(旧製品から)
新たにWiFiミラーリングが追加
2022~2023年モデルの新機能としては、AndroidスマホのWiFiミラーリング機能が挙げられます。
こちらの機能に関しては詳細な解説はありませんが、おそらくトヨタの純正ナビの様にMiracastに対応させたものではないかと考えらえます。
この機能でどの範囲までの動画アプリがミラーリング出来るのかが気になるところですね。
また、無線ミラーリングでありがちな、音声のズレや動画のカクツキなどがなければ他社との大きな差別化機能になるような気がしますね。
まとめ
以上、彩速ナビ2022~2023年モデルの特徴について解説しました。
機能的にはL/Sシリーズは楽ナビ、Mシリーズはサイバーナビ、フローティングモデルはパナソニックと言ったように競合しますので、他社製品と比較の上で検討しましょう。



コメント
5月にMシリーズ(6月発売)、Lシリーズ(7月発売)が発表されていますね。
それと、まだ発表はない様ですが、近いうちに特定販路向けDシリーズの下位モデル(D409、D309、D209)も来そうです。
(連携アプリのVOIPUT(https://www.kenwood.com/jp/car/apps/products/voiput/)の対応機種の所に、「MDV-D409BTW、MDV-D409BT、MDV-D309BTW、MDV-D309BT、MDV-L309W、MDV-L309、MDV-D209BTW、MDV-D209BT」の文字が・・・(笑))
MDV-D209BT発売待ちの人様
そうですね。こっちを更新してから発表されたので入れてませんでした。
https://car-accessory-news.com/mdv-l309/
https://car-accessory-news.com/mdv-m909hdf/
儲からなくてもやるんですかね(笑)