ケンウッド カーナビ連動 前後ドライブレコーダー「DRV-N530」「DRV-R530」発表

ケンウッドが2017年秋冬モデルのカーナビ発売に合わせて5モデルのドライブレコーダーを発表しています。

この記事ではカーナビ連動型のドライブレコーダー、「DRV-N530」「DRV-R530」について紹介します。

他のモデルに関しては以下の記事をご参照ください。

■ ケンウッド 水平視野角132°の超広角ドライブレコーダー「DRV-830」のレビュー、評価

■ ケンウッド 「2560×1440」の超高解像度ドライブレコーダー「DRV-630」「DRV-W630」発表

「DRV-N530」「DRV-R530」のスペック

この2モデルは似たようなデザインになっていますが、「DRV-N530」はフロント用、「DRV-R530」はリア用でそれぞれ対応するカーナビが異なります。

リア用の「DRV-R530」に対応しているのは10月に発表された彩速ナビの2017~2018年モデル、「MDV-M705」「MDV-M705W」「MDV-M805L」の3モデルのみです。

フロント用については上記の3モデル以外にも以下のモデルに対応しています。(2017年10月調べ)

MDV-Z904W/MDV-Z904/MDV-Z704W/MDV-Z704

MDV-L504W/MDV-L504/MDV-L404W/MDV-L404

MDV-D504BTW/MDV-D504BT/MDV-D404BTW/MDV-D404BT

MDV-D304W/MDV-D304/MDV-D204BT/MDV-D204

スペック概要は以下の通りです。

DRV-N530DRV-R530
17.10発売
2304×1296/27fps/HDR
LED信号対応
水平117°
microSD付属8GB
microSD最大32GB
GPSはカーナビ吸出し
安全運転支援機能
駐車監視モード
衝撃検知
自動起動
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

ドライブレコーダー単体のスペックとしては先代の「DRV-N520」の300万画素CMOSセンサーから400万画素にアップグレードが図られており、解像度は変わらないものの画質のアップが期待されます。

水平視野角も117°と広めなので他社のハイエンドクラスのドライブレコーダーと比較しても見劣りはしませんが、駐車監視の仕様が衝撃検知からの起動であるのがマイナスポイントです。

カーナビとの連動機能

「DRV-N530」のみをフロントカメラとしてカーナビと連動させる場合、操作系だけでなくパソコンの専用ソフトを使用するのと同様に、マップとのリンクやその他再生映像の2倍・4倍の拡大表示が可能となっています。

安全運転支援機能に関しては、2017年10月発表の単体モデルと同様に以下の3つの警報となります。

  • 前方衝突警報
  • 車線逸脱警報
  • 発進遅れ警報

精度の面ではどの程度かは不明です。

■ ドライブレコーダーの安全運転支援機能の比較

なお、「MDV-M705」「MDV-M705W」「MDV-M805L」の3モデルにおいてリア用の「DRV-R530」も合わせて使用した場合には前後のシンクロ再生(再生しながら前後の同じシーンでの動画切り替え)や、バックカメラ的に使用する事も可能とされています。

ただし、このリアへの「DRV-R530」の設置については、まずはカメラ部分が大きすぎて見た目が微妙な上に、車内に設置してリアウィンドウから見下ろすタイプのカメラではバックカメラの代わりにはならないと思いますね。

ミニバンならやや下に向ければ解決するかも知れませんが、それではドライブレコーダーとして撮影したい範囲から外れますし、セダンやクーペなどのトランクがある車の場合、足元が全く映らないのでその映像を信用してしまうと、小さい子供などがいるのに気が付かずに接触してしまう危険性があります。

従って「DRV-R530」をバックカメラ代わりに使用するのは微妙ではないか?と感じています。

こう言った提案をするなら、もっと小型化して既存のバックカメラと入れ替えが可能な大きさ、デザインにすべきですね。

また、カーナビ使用中に四六時中バックの映像にしておく事も現実的ではないので、スマートルームミラーの代替としても微妙です。

更にこの本体の大きさ、形状から通常のルームミラーから後方視界を確認した時にかなり邪魔に感じるのではないでしょうか?

車やドライブが好きな人が開発したらこうはならないと思うんですが如何なものでしょうか?

「DRV-N530」「DRV-R530」の総評

ここ1~2年でいくつかのカーナビメーカーがドライブレコーダーとカーナビの連動機能を模索中ですが、「DRV-N530」「DRV-R530」はカーナビに再生ソフトの機能を持たせただけの仕上がりになってしまっています。

フロント用の「DRV-N530」だけならそれなりに便利で面白いかも知れませんが、リアに同じ形状のものを取り付けるという発想が良くないと思います。

従って「DRV-N530」はおすすめですが、「DRV-R530」との併用はあまりおすすめ出来ないという結論ですね。

そうなるとカーナビ連動モデルとしては、イクリプス辺りのシステムに利便性では負けてきます。

もう少し開発期間を設けてリアはカメラと本体のセパレートにした方が良かったのではないでしょうか?

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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