最近は各県警による小型オービスの運用の拡大と、一部都道府県でのレーザー式の固定オービスの導入により、レーザー式の取締りの探知が可能なレーダー探知機に注目が集まっています。

以前から海外メーカー製の精度が怪しいレーザー探知機は存在していましたが、2019年に入るまでは日本のメーカーからは発売されておらず、4~6月にようやくユピテルとコムテックからそれぞれ1系統のモデルが発売されたところです。

※8月にはコムテックから3.2型液晶の「ZERO 707LV」も発売されます。

因みに私は既に両社のモデルを比較テストしていますが、結論から申し上げると甲乙つけがたく、どちらか一つを選ぶのは今までになく難しいと感じています。

レーザー探知モデルのスペック

ユピテルもコムテックも現時点でのレーザー対応モデルは実質1モデルずつとなりますが、ユピテルに関しては販路別に以下の同一性能モデルを4つの型番で展開しています。

①「LS300」~特定のカー用品店向け

②「GS103」~一般店向け

③「A350α」~ユピテルWEB直販モデル

④「WR70」~amazon向けモデル

ネットユーザーであればとりあえずWEB専売の「A350α」「WR70」だけ見ておけば良いでしょう。

ユピテルコムテック
19.04発売19.06発売
3.6型モニター4.0型モニター
静電式タッチパネル静電式タッチパネル
リモコン
自動更新OP
情報共有OP
フルマップレーダースキャン-
可搬式・半可搬式識別探知
レーザー光線照射探知
無線受信
GPS16.0万/取締5.6万GPS17.6万/取締6.0万

機能的にも価格的にも非常に似通った両モデルですが、改めてこれらのモデルの機能面での違いをまとめておきます。(これらはレーザー非対応の他のグレードもほぼ共通)

◆ユピテルだけにある機能

①フルマップレーダースキャン~ユピテルのみ

②標高データの活用~ユピテルのみ

③誤報ポイントの自動キャンセル登録~ユピテルのみ

◆コムテックだけにある機能

①レーダー&レーザー探知情報のリアルタイムでのクラウド拡散~コムテックのみ

②ドラレコ連動&外部入力~コムテックのみ

③GPSデータの無料更新~コムテックのみ

「LS300」「G103」「A350α」「WR70」の年次更新ポイント

ユピテルの2019年レーザー探知モデルの2018年モデルに対する主な更新ポイントは以下の3つとなります。

①取締りレーザー光線を探知

②可搬式・半可搬式の小型オービスを新型レーダー波として識別検知

③レーザー式固定オービスを識別警報

その他、仕様上では見えてこない部分としては、かなり誤報が増えており、体感的にはコムテックの旧モデルのレーダー探知機と同レベルとなっている点が挙げられます。(この点がちょっと微妙)

レーザー式取締り対応のユピテルレーダー探知機「A350α」の実機レビュー

「ZERO 707LV」「ZERO 807LV」の年次更新ポイント

一方でコムテックの2019年レーザー探知モデル「ZERO 707LV」「ZERO 807LV」の2018年モデルに対する主な更新ポイントは以下の3つとなります。

①取締りレーザー光線を探知

②可搬式・半可搬式の小型オービスを新型レーダー波として識別検知

③レーザー式固定オービスを識別警報

内容的にはユピテルと全く同じ更新ポイントになりますが、こちらも同様に仕様上では見えてこないポイントがあります。

ユピテルの場合には誤報が大幅に増えていますが、こちらは逆に大幅に減りました。(この点はかなり好印象)

コムテックのレーザー探知対応のレーダー探知機「ZERO 807LV」のレビュー、評価

「A350α」と「ZERO 807LV」のレーザー式固定オービスに対する挙動

レーザー式の移動オービスは狙って巡り合えるものではないですし、今のところレーザー式の固定オービスは大阪府にしか存在しませので、今回は大阪府の枚方・豊中・阪南にある3つのlaser式固定オービスで、「A350α」と「ZERO 807LV」の挙動をテストしてみました。

結果はある程度予想はしていたのですが、以下の通りとなりました。

【動画はこちら】

①「A350α」~通常の固定オービスと同様にカウントダウン警報後、100~110m程度の距離でレーザー受信警報が鳴る

②「ZERO 807LV」~通常の固定オービスと同様にカウントダウン警報が完全に終わった後にレーザー受信警報が鳴る、またはレーザー受信警報は鳴らない

コムテックの場合、カウントダウン警報中にはレーダー・レーザーのカットイン警報は鳴らない仕様っぽいです。

オービスを通過した直後にレーザー受信警報が鳴る場合もありますが、レーザーの受信可能距離は検証できませんでした。

ユピテルは100~110m手前で警報が鳴りましたが、レーザー式オービスの測定ポイントはカメラの25~30m手前だそうです。

■ ラジオライフ レーザー式オービスの測定ポイントは何m手前?

レーザー式オービスが速度違反の判定区間するのは、オービスの手前25mから30m、撮影ポイントは20mです。

また、取扱説明書には「一定速度で回転するミラーによる投受光のため、同じ経路の反射光しか受光しない」と記載。

他建造物や他車両の多重反射の影響を受けない旨が書かれています。

40km制限の道路を時速70kmで走っていた場合、秒速20程度で進む事になりますので、3~4秒程度で減速しないとアウトになりますね。

※早耳ドライブさんが愛知県でレーザー式移動オービスでのテスト結果をアップされていますが、こちらをる見る限り警報開始のタイミングはほぼ同等ですね。

旧式モデルでもGPS警報はされます

動画でも解説していますがユピテルの2016年モデル「GWR203sd」、コムテック2017年モデル「ZERO 704V」でも、LHシステムとしてGPS警報はありますね。

また、セルスターでも「AR-222RA」でGPS警報は発動したと言うご報告も頂いていますので、固定式のレーザーオービスは各社ともに旧モデルでもGPS警報は実装されているようです。

「A350α」と「ZERO 807LV」の誤報の比較

「A350α」、「ZERO 807LV」のいずれも旧モデルと比べて誤報の増減が目立ち、「ZERO 807LV」の方がかなり少なめであると感じていましたが、今回は埼玉から大阪までの道のりを高速道路を使わずに走りながらテストしてみました。

主に中山道を使うルートですね。

およそ650kmの行程となる訳ですが、それぞれのレーダー・レーザー探知の誤報件数は以下の結果となりました。

①「A350α」~レーダー誤報132回、レーザー誤報3回、計135回

②「ZERO 807LV」~レーダー誤報60回、レーザー誤報0回、計60回

「A350α」は4.8kmごとに1回、「ZERO 807LV」は10.8kmごとに1回の計算です。

平均時速40kmで走っているなら、「A350α」は1時間に8.3回、「ZERO 807LV」は3.7回の誤報が鳴る計算です。

「ZERO 807LV」は許容範囲、「A350α」はちょっと多過ぎる感じですね。

ただし、復路に関しては「A350α」の方は自動キャンセル機能が働き、同じ場所であればしっかり警報がキャンセルされていましたので、ほとんど決まった道しか走らないような使い方をするのであれば、「A350α」の方が誤報が少なくなるでしょう。

【往路】

【復路】

一方で「ZERO 807LV」の方は自動キャンセル機能がありませんので、警報中にキャンセル操作をする必要があります。(一人で運転している車だと現実的ではないですね)

その他気になったポイント

その他気になった点として、「A350α」「ZERO 807LV」のいずれも、可搬式・半可搬式の小型オービスを新型レーダー波として識別検知する機能があり、「ZERO 807LV」の方は頻繁に「Kバンド」の誤警報が出ていますが、「A350α」は「Kバンド」の誤警報が一度もない点が挙げられます。

本来だと「Kバンド」の誤報は以下の様に「新型レーダー」として警報される筈です。

コムテックの規定する「Kバンド」とユピテルのそれは違う周波数なんでしょうかね…。

まとめ

ユピテル、コムテックのレーザー対応のレーダー探知機の評価をまとめると、レーザー探知に対する警報は、ユピテル「A350α」が100m手前、コムテックの「ZERO 807LV」は残念ながら固定オービスでは計測不能でした。

一方で誤報の面では「ZERO 807LV」は「A350α」の半分未満となり、かなり良い線を行ってます。

逆に「A350α」は過去のコムテックのレーダー探知機並みに誤報が多く、初めて通る道路ではかなりの頻度で誤報が鳴ります。

その他の機能の面でフルマップレーダースキャンなどにこだわりがない場合には、どちらかを選ぶのが非常に難しいですが、ドライブに行く場所や通る道が大体同じである場合が多いなら、ユピテル、初めて行く場所が多いようであればコムテック、となりますかね。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

レーザー式取締り対応のユピテルレーダー探知機「A350α」の実機レビュー

コムテックのレーザー探知対応のレーダー探知機「ZERO 807LV」のレビュー、評価

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