※2018年8月9日更新~AUKEY「DR02D」との比較について追記しました。

AUKEYの2カメラドライブレコーダーと言えば、昨年末に発売されたコンパクトタイプの「DR02D」が大人気ですが、今回は2.7インチの大型液晶を搭載した2カメラモデル「DR03」が発売されています。

既にAUKEYさんからレビュー依頼を頂いており、7月中には実機レビューが可能かと思いますが、とりあえずざっくりと「DR03」の特徴を見てみましょう。

「DR03」のスペック

「DR03」のスペック詳細は以下の表の通りです。

DR02DDR03
17.11発売18.07発売
フロント1920×1080/30fps
リア
1920×1080/30fps
LED信号対応
フロント:水平108°(録画)
リア:水平106°(録画)
フロント:水平108°(録画)
リア:水平106°(録画)
HDR+WDRWDR
microSD付属なし
最大128GB
GPS OP
AUKEY GM-32
GPS (おそらくOP)
駐車監視モード
動体検知+衝撃検知
タイムラプス+衝撃検知
手動起動
専用ケーブルなし
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

ハードウェアの構成については、CPUがNovatekの「NT96663」、CMOSセンサーはSONYのExmor「IMX323」×2となっており、ここまでは「DR02D」と全く同じです。

一方でレンズについては「DR03」F値フロント2.0/リア2.0ですが、「DR02D」の方はフロント1.8/リア2.0でしたので、フロントカメラがやや暗くなるかも知れませんが、レンズ視野角が大幅に広くなっていますので、広範囲の状況証拠という面では「DR03」の方が強いかも知れません。(「DR02D」はメーカーサイトのスペックに整合性がなく、怪しい個所もあります)

実際に現物をテストしてみないと画質については全く分かりませんが、「DR02D」の夜間の明るさが個人的には高評価でしたので、明るさには最大限に期待したいですし、「DR02D」で問題であった地デジへのノイズ干渉が改善されていると良いですね。

セット内容に関しては公式サイトの画像を見た方が分かり易いかと思いますが、マウントが吸盤と両面テープタイプの2種類同梱されているようです。

おそらく駐車監視については、「DR02D」と同様の外部電源の仕様を前提とした動体検知+衝撃検知、タイムラプス+衝撃検知となるのではないかと思います。

なお、GPSユニットに関しては専用ビュワーの方の何かしらの事情から日本では出回っていませんね。

本体の上部を見る限りGPS接続ポートらしき穴が開いているので、そろそろ専用ビュワーをどうにかして欲しいところです。

デザインについてはフロントカメラのみの変更

「DR03」は2.7インチ液晶の比較的大き目なフロント筐体+リアカメラは「DR02D」と共通のデザインとなっています。

マウントは吸盤タイプと両面テープが付属していますが、2カメラモデルは他の車に付け替えたりしないと思いますので、吸盤タイプはあまり必要ないかと(笑)

吸盤タイプは柄の部分が長くなってしまうので、おすすめは両面テープのマウントの方になります。

電源ケーブルはUSBチャージャータイプを使用したUSB-A to miniUSBとなっています。

カメラ接続ケーブルはかなり太めのタイプ、表面素材は艶消しとなっており(DR02Dは光沢)、ケーブルでノイズ対策をしたのか、リアカメラ本体内部で対策しているのかは分かりませんが、少し使用した感じではノイズは軽減されている印象です。

なお、接続ケーブルのコネクタ部分は、フロント側はL字、リア側はストレートとなっており、リアカメラはリアガラスの最上部には付けられないようになっています。(「DR02D」と同じなのでここは改善して欲しかった部分)

録画視野角と画質の特徴について

録画視野角は、水平116°の「DR03」と比較したところ、フロントが水平108°程度、リアが水平106°程度でした。

多少の誤差もあろうかと思いますが、前後ともに「DR02D」とほぼ同じ録画視野角と捉えて良いでしょう。

画質についてはまだ細かく分析していないのですが、フロント・リアともに精細感が上がり、白潰れ耐性がやや上昇し、その分夜間の明るさが落ちたような印象です。

録画視野角がこの中では一番狭いので、文字の認識精度は有利ではあるが、それを差し引いてもなかなか優秀かと。

【フロント】

【リア】

一般的なWDRモデルよりは若干白潰れに強いと思います。(ZDR-015はHDRモデルの中でも別格)

※以下全モデル明るさ標準設定

リアに関してはHDRが入っているモデルはほとんどないので、2カメラモデルとしてはそこそこ白潰れ耐性には強い方かと思います。(どれも似たような感じですが、普通の単体モデルのWDR仕様よりも良い~IMX323の素の特性かと)

因みに…AUKEYの2カメラモデルは、明るさ調整が前後個別には調整できないので、リアスモーク車では前も後ろも同じだけ明るくする必要があります。(これも改善した方が良い)

夜間に関しては全モデル明るさ最大でしかテストしていないので、後日追記します。

【AUKEY DR03 昼間 フロント明るさ標準設定での動画】

【AUKEY DR03 昼間 リア明るさ標準設定での動画】

 

夜間の明るさについては「DR02D」に比べるとレンズが変わっているせいなのか、やや暗めとなっています。

※「DR03」F値フロント2.0/リア2.0ですが、「DR02D」の方はフロント1.8/リア2.0

PAPAGO「GoSafe S36 GS1」とは非常に似たハードウェア構成となっていますが、以下が「DR03」も含めて全て明るさ標準設定です。

「GoSafe S36 GS1」に比べると若干明るいような気もしますが、ほぼ同等のレベルかと思います。

 

一方で以下は「GoSafe S36 GS1」の明るさ最大値と「DR02D」の明るさ標準値の比較です。

「DR02D」の明るさ標準値の方がまだ随分明るい事が分かります。

従ってフロントカメラは「DR02D」と比べると暗くなったと言えますね。

 

一方でリアカメラについても同様の事が言え、「GoSafe S36 GS1」よりも気持ち明るいかな?と言った程度です。

過去のテストではフロントと同様に「DR02D」のリアカメラは標準設定で「GoSafe S36 GS1」の明るさ最高設定を上回る明るさでした。

…という訳で、「DR03」は夜間の明るさの面では「DR02D」と比べると、その特性がスポイルされてしまったと見る事が出来ます。

なお、光が少ない場所になるとSTARVISモデルの「DR750S-2CH」の明るさが際立ってきます。

また、一定値以下の明るさになると「GoSafe S36 GS1」の方が強くなってきます。

【AUKEY「DR03」 フロント 夜間テスト 明るさ標準設定】

 

【AUKEY「DR03」 リア 夜間テスト 明るさ標準設定】

明るさ最大設定でのテスト

次に全てのモデルの前後カメラを明るさ最高設定でテストしたケースでの結果について見て行きます。

今回は38℃越えの日が続いた酷暑でのテストになりました。

かなりシビアな逆光の状態での各モデルの明るさ「標準」「最高」の映り方は以下の通りです。

【明るさ標準「DR03」】

【明るさ標準「S36GS1」】

【明るさ標準「DR750S-2CH」】

【明るさ標準「ZDR-015」】

【明るさ最高「DR03」】

【明るさ最高「S36GS1」】

【明るさ最高「DR750S-2CH」】

【明るさ最高「ZDR-015」】

「S36GS1」と「DR03」については白つぶれがきつくなり過ぎるので3段階のうち、+1段階くらいが限界かも知れません。

リアに関しては明るさ最高設定でもスモークの関係上、そこまで問題ない感じです。

…が、「DR03」は他のモデルと異なり、リアの明るさはフロントと連動しているので、運用上は前後+1段階がベターになりそうです。

【AUKEY「DR03」 フロント 昼間テスト 明るさ最高設定】

 

【AUKEY「DR03」 リア 昼間テスト 明るさ最高設定】

 

夜間については以下の通りで、調整幅は「S36GS1」と同程度です。

調整前と比べると随分明るくはなります。(以下調整前)

リアに関しても同様ですね。

以下が調整前です。

リアに関しては「S36GS1」の方が調整幅が大きいようですし、「DR03」はフロントと連動なのでちょっと明るさを上げにくい仕様ですね。

【AUKEY「DR03」 フロント 夜間テスト 明るさ最高設定】

 

【AUKEY「DR03」 リア 夜間テスト 明るさ最高設定】

視野角・画質についてのまとめ

録画視野角と画質についてまとめると、「DR03」は視野角は標準、精細感は高め、夜間は明るめのモデルではありますが、他の主要モデルとの序列は以下の通りとなります。(前後のアベレージ)

録画視野角~「GS S36GS1」>「ZDR-015」>「DR750S-2ch」>「F770」>「DR02D」=「DR03」

ナンバー認識精度~「F770」>「DR750S-2ch」=「DR03」>「GS S36GS1」=「DR02D」>「ZDR-015」

白潰れ耐性~「ZDR-015」>「F770」>「DR750S-2ch」>「DR03」>「DR02D」>「GS S36GS1」

夜間の明るさ~「DR750S-2ch」>「F770」>「DR02D」>「ZDR-015」「GS S36GS1」=「DR03」

まあ、価格帯の部分もありますし、ここで紹介しているモデルはハイエンドが多いので「DR03」の性能が悪いという事はないです。

1カメラモデルの国内大手メーカーのスタンダードと比べれば全体的に結構上の性能です。

地デジノイズについて

地デジノイズについては判定が難しく、車種や設置位置、受信場所によって大きく左右されます。

どうも「DR02D」についてはスマートキーの作動にも影響を及ぼす事があるそうです。

表現の仕方で如何ようにもとられてしまうデリケートな事案ですので、テスト環境においてのアンテナの変動具合について確認出来たポイントを中心に記載します。

 

「DR02D」の場合~カーナビ以外の全てのガジェットをオフにした状態で、地デジアンテナMAX3のうち1~2本立つ場所だと、電源オンで1本~ワンセグになります。

これは「DR03」でも変わりませんでした。

 

「DR02D」「F770」「DR750S」「GoSafe S36GS1」の4モデル構成の場合には、何れの場所においてもワンセグすら視聴不能になりました。

この状態から「DR02D」を「ZDR-015」に差し替えた場合には、電波が強い場所ではフルセグアンテナ3本が立つ事もあり、何れの場所においてもワンセグすら視聴できなくなる事はありませんでした。

更に「DR03D」「ZDR-015」「DR750S」「GoSafe S36GS1」の構成に変更したケースでは、電波が強い場所ではフルセグアンテナ3本が立つ事もありましたが、ワンセグすら視聴できなくなる場所が確認されました。

 

「F770」「DR750S」「ZDR-015」の3モデルはほとんど干渉しない(単体だとアンテナがほぼ減らない)為、「DR02D」「GoSafe S36GS1」「DR03D」が地デジに影響を及ぼしているのかと思います。

従って「DR02D」「GoSafe S36GS1」の組み合わせではワンセグすら視聴不可に近い状態になり、「DR03」「GoSafe S36GS1」の組み合わせにするとMAXの3本~ワンセグ~場所によっては視聴不可になると予測されます。

 

従って「DR02D」と比べるといくらか改善されており、「GoSafe S36GS1」に近いノイズの発生状況であると思われます。

※リアのカメラのケーブルを抜くとほとんど地デジへの影響は確認出来ませんでした。

駐車監視の仕様について

駐車監視の仕様については「動体検知」か1秒1コマの「タイムラプス」のいずれかになり、衝撃センサーも生きている状態です。

ただし、衝撃センサーは走行中との共用で、感度最大にしてもドアの開閉には反応しませんでした。

運用面については、別途外部電源を用意した上で降車前に「動体検知」「タイムラプス」をオン、乗車時に「動体検知」「タイムラプス」をオフしします。

なお、「動体検知」「タイムラプス」をオフにした際の告知等はありません。

モバイルバッテリーでの駆動について

以下のパススルータイプのモバイルバッテリーでの駆動テストを行いましたが、特に問題は発生しませんでした。(車内+屋内合わせて75%の状態から100%になるまで録画し続けた)

時間は計測していませんが、満タン状態からなら30時間程度は行けると思います。

RAVPower 20,000mAhモバイルバッテリー 「RP-PB006」がドラレコ外部電源としてなかなか良いかも知れない

UPS300での駐車監視の駆動状況について

「UPS300」での運用方法については、裏のバックアップスイッチをオンにした状態で、前面左側のUSBポートを使用する形となります。

動体検知モードでの待機、録画時間は7.5時間程度となっており、2カメラモデルとしては標準的な使用電力かと思います。

「UPS300」についてLaBoon!!で卸売りを始めました。以下のTA-Creativeさんを通しての販売になりますが、こちらでお買い上げ頂けると幸いです。(税込み・送料込みだと価格的には他より安いかと思います。)

■ 「UPS300単品」LaBoon!!提携店舗販売ページ

■ 「UPS300」+「家庭用ACアダプター」セット LaBoon!!提携店舗販売ページ

microSDカードの録画時間と仕様外の容量のカードについて

「DR03」の1ファイルあたりの録画時間は、前後合わせて1時間当たり9.4GBとなっています。

従って16GGBでは1時間40分、32GBでは3時間20分、64GBでは6時間50分、128GBでは13時間30分程度の録画時間となります。

なお、標準で128GBまでのmicroSDカードの使用が可能ですが、200GBのサンディスクのものでテストした結果、ドラレコメニュー、PCでの何れの方法でフォーマットしても録画は出来ませんでした。

Android端末での再生について

「DR03」の動画ファイル出力形式は、前後個別のmp4形式となっています。

専用のPCビュワーは存在しませんが、スマホやタブレットでの再生は可能です。

 

Android端末での再生については、Huawaiのタブレットで以下のカードリーダーを使用して問題なく再生が可能でした。

端末本体のmicroSDカードスロットでも可能でしょう。

iPhone 7での再生について

iPhone 7での再生については、以下のカードスロット付きのモバイルバッテリー経由の再生が可能でした。

ドライブレコーダーの動画をスマホで再生 Remax RePower 10000mAh

 

AUKEY「DR03」の総評

AUKEY「DR03」の総評についてですが、「DR02D」との比較は抜きにしてニュートラルの状態で考えれば、録画視野角は最近の他社モデルと比べるとやや物足りない部分があります。

画質については画質が良いと言う表現は何を以って判断するのかが問題になりますが、精細感や色の階調の豊かさの部分では「ZDR-15」よりも全然良いです。

明るさの面でもフロントは「ZDR-15」よりもやや落ちますが、リアは同程度ですので、そこまで大きな差はありません。

一方で地デジ干渉については、国内大手や韓国メーカーに比べると対策が不充分で干渉はやや強めかと思います。

ただし、価格の部分では「ZDR-15」よりもかなり安いですし、「DR02D」と比べると際立った部分はなくなりましたが、地デジノイズの面など、全体的にバランス型になったという印象ですので、価格はやや上がりましたがアプローチ出来るターゲット層は増えたかな?と思います。

 

「ZDR-15」は補正が強烈なのでフロントに関しては事故やトラブルの際の状況証拠を捉える事に特化しています。(その分にじみやカクツキ、色の出方が不自然な面があり、割り切り方が凄い)

一方で「DR03」はおそらくイメージセンサーなどに関しては「ZDR-15」よりも高性能なものを使用していると思われ、精細感が高く色の出方も綺麗です。

 

とりあえず2カメラドラレコで走行中の状況証拠を抑えたいなら「ZDR-15」を中心に考えて良いと思うのですが、そこからやや視野角と補正能力を削って価格を落としたものが「DR03」となりますので、予算に合わせて考えるべき部分かと思います。

なお、駐車監視の運用面での利便性は「ZDR-15」の方が圧倒的に高いですが、精細感はダメダメですし、「ZDR-15」はモバイルバッテリーでの運用は不可となっています。

従って駐車監視の証拠能力と外部電源での運用を実施したいのであれば「DR03」の方が良いですね。

また、明るさや録画視野角をアップさせたいのであれば、パパゴの「GoSafe S36GS1」が「DR03」の上位モデルのような特性を持っていますのでそちらがおすすめです。

「DR02D」との比較

「DR02D」との比較では、録画視野角はほぼ同等です。

リアカメラは同じものを使用しているようなのですが、フロントリアともに「DR02D」の方がソフトウェアで明るめに振っている気がします。

 

 

白潰れ耐性は変わらないものの、屋内駐車場などでは「DR02D」の方が屋内が明るく映っていますね。

夜間の明るさについては限界値は同程度ではあるものの、一定上の光がある場合には「DR02D」の方が随分明るく映ります。

 

 

精細感についてはほとんど差がないですし、録画視野角も同等、明るさは「DR02D」の方が随分上のような気がします。

地デジへのノイズ干渉は「DR03」の方が少ないかと思いますが、画質の特性としては「DR02D」の方が実用的であると感じますね。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

「DR03」と競合するモデルはこちらです。

■ 前後が撮影できる2カメラドライブレコーダー11選

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

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