実機レビュー 横方向の撮影に強い 赤外線LED搭載の一体型2カメラドライブレコーダー AUTO VOX「Aurora」

※2020年1月26日更新~実機レビューを追記しました。

こんにちは!Omiです。

2019年夏の常磐道における煽り運転からの暴力事件の報道以降、車内側を撮影できるドライブレコーダーが注目を浴びており、ここ数ヶ月で車内撮影向けのドライブレコーダーが急速に増えて来ました。

中国メーカーとしては屈指の品質と完成度を誇るAUTO VOXからも、赤外線LEDを搭載した一体型の車内撮影が可能な2カメラドライブレコーダー「Aurora」が発売されています。

今回はAUTO VOX「Aurora」と競合モデルであり、常磐道の煽り運転からの傷害事件の際に被害者の方が使用していた事で注目を浴びた、VANTRUE「N2 Pro」との比較を行いつつ、「Aurora」の実機レビューを行いました。

「Aurora」のスペック

「Aurora」のスペックは以下の表の通りです。

Aurora
※AUTO VOX製品の転売品が出回っていますが、正規ルート以外での購入はサポートの対象外となるそうです。正規販売店は、①amazon~I-carmore、②楽天市場~ALinks、③Yahoo!ショッピング~TA-Creative
■ amazon AUTO VOX「Aurora」
■ 楽天市場 AUTO VOX「Aurora」
■ Yahoo AUTO VOX「Aurora」
19.??発売
フロント:1920×1080/30fps
インナー:1920×1080/30fps
LED信号対応
フロントレンズ視野角:対角170°
リアレンズ視野角:対角150°
microSD付属なし/最大64GB
GPSはマウント内蔵
駐車監視モード
衝撃検知/自動起動
内蔵バッテリー19分
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

フロント・インナーカメラともに200万画素の夜間特化型、SONYのSTARVIS対応イメージセンサー「IMX307」を使用し、インナーカメラは4灯の赤外線LEDを搭載しています。

他社製品と比べるとインナーカメラの明るさと精細感が優れていると言うような描写がありますね。

付属品とデザインについて

「Aurora」のレビュー概要は以下の動画でも視聴出来ます。

「Aurora」のセット内容は至ってシンプルで以下の通りとなります。

①ドラレコ筐体

②マグネット式マウント

③microUSBシガー電源ケーブル

④取扱説明書

⑤その他取付用品

本体のデザイン

本体デザインは横長の長方形で、GPSマウントはマグネットによる脱着式となっています。

表面素材は金属ではありませんが、ガンメタっぽいカラーでプラスチッキーな感じがしないので質感は非常に良いと感じました。

 

手前側も凹凸のないスタイリッシュなデザインで高級感があり、2.0型の液晶の右側にあるインナーカメラ部分も平面で上の方に4灯の赤外線LEDが内蔵されています。

操作ボタンは下側に4つ、左サイドには電源ボタンとカードスロットが装備されています。

シガー電源ケーブル

シガー電源ケーブルはmicroUSBタイプで、根元にはUSBポートが1つ装備されていますのでスマホなどの充電が可能です。

「Aurora」の取付について

今回は初期型のリーフに「Aurora」の取り付けを行いました。

特にコンパクトと言う事はありませんが、スタイリッシュなので車内インテリア的にも良いと感じます。

「Aurora」のインターフェイスについて

起動時間は2カメラドラレコとしては標準的な9秒程度です。

インターフェイスはこちらのトップツリーからの選択式になっていますので、比較的使いやすい方かと思います。

なお、メニューに入るには録画ボタンで録画停止し、メニューから出た後には再度録画ボタンを押さなければ録画が再開されませんので注意が必要です。

※実際の操作は動画で解説しています。

また、GPS機能については、ファームウェアのバージョンによっては座標や速度を記録する事は出来るものの、時刻を自動で設定する機能はありませんので、バージョンが2019-11-26より前のものが入っている場合にはファームアップデートが必要です。

古いファームウェアの場合、タイムゾーンの切り替えなどのGPS関係のメニュー項目がありません。

ファームウェアは以下に連絡すれば送って貰えると思います。

【service@auto-vox.com】

解凍したファイルをmicroSDカードの一番上の階層にコピーしてドラレコに挿入→電源ONの手順で自動でアップデートが開始されます。

画質について

「Aurora」の画質については、フロントカメラ・インナーカメラのいずれもVANTRUE「N2 Pro」と昼夜の見え方を比較しています。

主な比較ポイントはこちらの通りです。

①録画視野角

②ナンバー認識精度

③逆光補正能力

④夜間のナンバー認識精度

⑤夜間の明るさ

録画視野角について

フロントカメラの録画視野角はドライブレコーダーとしては標準的な水平108°、インナーカメラはこの手の車内向けカメラとしては最大値の水平125°程度でした。

「N2 Pro」では助手席側の窓がほとんど映っていませんが、「Aurora」は両側の窓が広く映せています。

ナンバー認識精度について

ナンバーの読み取り精度についてはフルハイビジョンモデルの中では標準+αクラスとなっており、「N2 Pro」よりもやや明るさを絞っている関係で文字の白飛びが抑えられています。

逆光補正能力について

「Aurora」に使われているSTARVISセンサーは全般的に逆光補正能力が低めですが、「N2 Pro」と比べると前後カメラともに逆光時の白飛びには随分強くなっています。

夜間のナンバー認識精度について

「Aurora」は「N2 Pro」よりも明るさの絞りを強くしていますが、夜間にヘッドライトが強く反射した部分のナンバープレートは真っ白になり、読み取る事が出来ません。

夜間の明るさについて

「Aurora」のフロントカメラは明るさの絞りを強くしている為、夜間の見え方は街灯が多い市街地、ヘッドライトのみでの走行時のいずれにおいても「N2 Pro」よりも暗く映ります。

反対にインナーカメラは光の感度が高く、いずれのシチュエーションにおいても横方向・後方・車内ともに「N2 Pro」よりも明るく映っています。

なお、フロントカメラの暗視能力はほとんどありません。

西日本LED信号の見え方について

「Aurora」の出力フレームレートは30fpsの固定、録画フレームは1秒に3コマ程度のダブりがありますので、おそらく撮影は27fps、出力は30fpsで行っているものと考えられ、西日本エリアでのLED信号は高速点滅するでしょう。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ
...

動画の再生方法について

動画の再生については次の4つの方法をテストしました。

①ドラレコ本体での再生

②スマホでの再生

③PC専用ビュワーでの再生

④PC汎用ビュワーでの再生

ドラレコ本体での再生について

ドライブレコーダーでの再生に関しては液晶サイズがやや小さめですので若干動画の視認性が悪い部類に入ります。

スマホでの再生について

スマホでの再生はメーカーのサポート範囲外ですので自己責任で行ってください。

iPhone 7での再生については「Tube Reader」と言うガジェットを使用する事で問題なく可能でした。

android端末については、XPlayerでカードリーダー経由での再生が可能でした。

また、iPhone 7、android端末で再生したカードをドライブレコーダーに戻してもフォーマットしなくてもエラーは発生せず、問題は確認できませんでした。

ドライブレコーダーの動画の見方、8つの再生方法のまとめ
...

PC専用ビュワーでの再生について

PCの専用ビュワーはmicroSDカードにインストーラーが自動で生成されます。

ビュワーとしては使い易いですが、機能は必要最低限で前後の同期再生は出来ません。

機能をまとめるとこちらの通りとなります。

①前後同期再生~×

②前後個別再生~〇

③映像の拡大縮小~×

④地図への走行軌跡の表示~〇

⑤速度の表示~〇

⑥方位計の表示~〇

⑦Gセンサーグラフの表示~〇

⑧再生速度調整~×

⑨明るさの調整~×

※詳細は以下動画で説明しています。

PC汎用ビュワーでの再生について

PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されている「フォト」「映画&テレビ」での再生も可能でした。

駐車監視の仕様と運用について

「Aurora」の駐車監視は内蔵バッテリーによる衝撃後の録画となり、設定をONにしておく事でエンジンを切ると自動的に待機モードに切り替わります。

ドアの開閉では反応したりしなかったりですが、別途外部バッテリーなどと合わせて使用する事で駐車中も常時録画を継続する事が可能でした。

外部電源を使用した駐車監視の運用

ドラレコ用の外部バッテリー「UPS300」を使用しての駐車監視については、走行中の録画モードを継続という形で行いました。

それぞれの外部バッテリーでの駆動時間の予測はこちらの表の通りです。(駆動の可否のみ確認。ドラレコの個体差、使用環境によって20~30%程度の誤差が出る可能性もあります)

※こちらのテストでは「UPS300」での本製品の駆動に問題は出ていませんが、「UPS300/400/500」の出力は12V/1A/12Wまでとなっており、2カメラドラレコは瞬間的に大きな電力を使用するケースもあります。

LaBoon!!では各ドラレコとの適合を担保する訳ではありませんので、直接メーカーに問い合わせて下さい。

なお、24W~36Wと出力に余裕があるMIGHTYCELL、iCELLについては全てのドラレコで安定動作が可能です。(LaBoon!!も卸に入っている関係で積極的にサポートに介入していますが、適合機種は今のところ皆無ですし、仮に適合不可のケースが有った場合にはユーザー目線でしっかりサポートします)

型番UPS300
UPS400
UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間7時間28時間18.5時間37時間
満充電180分240分50分100分

ikeep「iCELL B6A/B12A」

ikeep「iCELL B40A」

ikeep MIGHTYCELL

MEDIK「UPS400」「UPS500」

大容量microSDでの録画・再生状況

「Aurora」は128GBまでのmicroSDカードがサポート範囲となっていますが、以下の200GB以上のカードはエラーがっでて全て使用できませんでした。

■ サンディスク200GB Class10

■ サムスン256GB U3

※1時間当たりのデータ使用量は11~12GB程度です。

偽物に注意!!ドライブレコーダーにおすすめのmicroSDカードは?
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地デジへノイズの影響について

地デジへのノイズの影響のテストは、初期型リーフの純正EVナビで行いました。

ギリギリでフルセグが映る場所での電源のON/OFFの操作で、アンテナの数に変化はありませんでした。

ラジオへのノイズ干渉も確認出来ませんでした。

※なお、電磁波ノイズの影響は車種やカーナビの種類、アンテナの位置で異なる場合がありますので、結果は参考程度に捉えてください。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策
...

「Aurora」の総評

今回は「Aurora」を「N2 Pro」と比較してみましたが、フロントカメラはSTARVISセンサーでも白飛び耐性を上げる為にやや明るさを絞った調整が入っていますので、夜間の見え方はSTARVISらしいとは言えません。

ただし、インナーカメラは視野角が広い上に白飛びに強く、夜間も明るい為、「N2 Pro」よりも車内や横方向の認識能力に優れていると言えます。

また、デザイン的な面でも審査員が何の忖度もなしに選考するのであればグッドデザイン賞が受賞できそうなくらい、ドラレコの中では特徴的でスタイリッシュで高級感がありますので、デザインで選ぶのもありだと思います。

そもそも「N2 Pro」もスペックではなくデザイン的な部分に惹かれて購入されている方も多いでしょうから。

なお、AUTO VOX製品の転売品が出回っていますが、正規ルート以外での購入はサポートの対象外となるそうです。

正規販売店は、①amazon~I-carmore、②楽天市場~ALinks、③Yahoo!ショッピング~TA-Creative、④ALinks通販

■ 正規販売店 amazon AUTO VOX「Aurora」
■ 正規販売店 楽天市場 AUTO VOX「Aurora」
■ 正規販売店 Yahoo AUTO VOX「Aurora」
■ 正規販売店 ALinks

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ 前後が撮影できる2カメラドライブレコーダー11選

コメント

  1. sasa より:

    いつも参考にさせて頂いています。
    リアガラスに煽り対策と出来れば車内も映せる一体型カメラをと思い機種を探しています。
    今であればAUTOVOX「Aurora」、MAXWIN DVR-D021、VANTRUE「N2 Pro」になると思いますが、
    リアガラスの濃い目のフィルムを貼っていますが、オススメのカメラはどれになるでしょうか?
    よろしくお願いします。

    • 管理人Omi 管理人Omi より:

      sasa様
      フィルムの影響は思いの外強く出る事が多いので、特に一体型だと厳しいような気がしますね。
      単純なインナーカメラの明るさだけなら「DVR-D021」>「Aurora」>「N2 Pro」ではないかと思いますが、「DVR-D021」をつけて満足いく結果が得られるかどうかは分かりません。
      濃いめのスモーク対策なら、車内は映りませんが防水の外出しカメラが一番確実です。

      • SASA より:

        ご返答、ありがとうございます。
        フロントガラスにはすでにドラレコがあるので、リアガラスに外にメインレンズを向け、室内はリアガラスから前方に向けてインナーレンズで映る形のリア専用として2カメラ一体型を取り付けようと思っています。
        ユピテルのSN-R11もスモーク対応なので候補にありましたが、それでは室内を映せないので、別の360度カメラや2カメラでいくしかなさそうでしょうか?
        メインが明るいレンズでもスモーク越しではやはり厳しいでしょうか。
        3機種の中でリアガラスに取り付けて後方をスモーク越しで映せそうなレンズがあればご教授をよろしくお願いします。
        (もちろん、自己責任で最終決定はします)

        • 管理人Omi 管理人Omi より:

          SASA様
          最近はスマートミラー型のテストで、リアカメラを車外・車内の2パターンでの設置状況でテストをしており、当初の予測よりもリアガラスの影響を強く受けるモデルが多いと実感しています。(リーフの純正フィルムなので見た目は黒くないです。)
          https://car-accessory-news.com/pr996/

          明るめのレンズと高感度なセンサーであれば限界は高くなりますが、どれくらいの見え方になるのかはやはり個別に試してみなければ何とも言えないところです。
          筐体をリアガラスに設置する前提ならフロント側の明るさがポイントになると思うのですが一体型2カメラなら「D021」が良さそうですね。

          セパレートの2カメラも候補に入るなら、車内向けセパレートの「A129IR」がフロントカメラの暗視能力では最も有利かと思います。
          https://car-accessory-news.com/a129ir/

  2. SASA より:

    返信が遅くなりました。
    結局、DVR-D021をリアガラスに後方へメインカメラを向ける形で取り付けました。
    最初は上部の真ん中に取り付けましたが後方が見えにくいため、少しずらしてカメラの向きを調整して取り付けています。
    リアは透過率8%のフィルムを貼っていますが、昼間なら後方から近づく車のナンバーや運転手の顔も認識出来ますし、インカメラは室内を後部座席後方から前方を映す形で、運転席のメーターまで綺麗に映りますので、万が一の時には使えそうです。
    色々と貴重な情報とアドバイスをありがとうございました。

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