COWON「AW1」と言えば、私が初めて購入したドラレコで、日本での発売が開始されたのが2013年だったかと記憶していますが、発売から5年以上が経過し、私の中では既に「過去のドラレコ」と言う扱いになっていました。

ところがどうやらこの「AW1」と言うモデルには根強いファンが多いのか、その独特なデザインの希少性が高いからなのかは分からないのですが、いまだにこのモデルの情報を求めているユーザーが非常に多い事に気が付いたので、改めてレビューしてみる事にしました。

結論としては5年前のものとは思えないほど優秀でした。(笑)

COWON「AW1」

COWON「AW1」のスペックは以下の通りです。

なお、「AW1」にはほぼ直系の後継モデルと言える「AQ2」が、2017年12月に発売されていますので、そちらも合わせて掲載します。

AQ2 2CHAW1
17.12発売13.03発売
フロント:1920×1080/29fps
リア:1920×1080/29fps
1920×1080/29.7fps
LED信号対応LED信号対応(多分)
フロント:水平120°(録画)
リア:水平120°(録画)
水平115°(録画)
付属32GB×2枚
付属8GB~16GB
最大128GB×2枚最大32GB
GPS別売OP
WiFi(技適マークあり)
駐車監視モード
動体検知&衝撃検知
常時録画&衝撃検知のいずれか
自動起動
専用ケーブル
別売OP
モバイルバッテリーから給電・充電出来るドライブレコーダー
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

セット内容とデザイン

セット内容については購入したのが5年以上前となる為、正確には覚えていませんが、おそらく①ドラレコ本体、②マウント、③8GBのmicroSD(16GBバージョンもある)、④シガーケーブルの4点だったかと思います。

シガーケーブルは最初に取り付けた時に切断してACCに直結していましたので、シガーソケットは使っていません。

なお、プラグの部分はコムテックの「ZDR-014/015」に使用されているものと径が同じで、電圧も12Vを変圧せずに入力してる為、互換性はありました。

また、「AW1」は同時に2台購入して前後に2年~2年半ほど使用していたのですが、3年振りくらいに引っ張出して起動させてみると、1台はWiFiモジュールがお亡くなりになったのか、WiFi待ち受け状態にする事が出来ませんでした。

まぁ、大分年季が入っているのでこれは仕方ないところかと…。

 

デザイン的にはスタイリッシュ…と言えるかどうかは微妙なところではありますが、独自性の強いカプセル型でサブブランド名の「Auto Capsule」(オートカプセル)のイメージ通りです。

裏のカバーを外すとmicroSDスロットがあらわになります。

【操作系のLEDボタン】

今さらですが、デザイン的にはかなりイケてますね。

「AW1」は、当時としてはフルハイビジョンモデルも他に見当たらず、さらにコンパクトなWiFi対応モデルとなるとかなりレアな部類となりましたので、かなりのハイエンドドラレコと言う位置付けでした。

価格帯的には現在とほとんど変わっていない気もしますが…。

2013年当時としてはドラレコはまだニッチな存在で、それを車̪に…しかも前後に付けているなんてどんな変態野郎だ?…と思われかねないカテゴリーのガジェットでしたし、そこそこ価格も高く、ないはずのヘソクリで購入した事が家人にバレないようにこのモデルを選んだ経緯があります。

 

なお、後継の「AQ2」も「Auto Capsule」シリーズになっていますが、今となってはデザインが最大の魅力になっている「AW1」と全く似ていない非カプセル型となってしまい、非常に残念に感じています。

「AQ2」はデザイン面で最大の失策を犯しているような…。

COWON 前後2カメラドライブレコーダー「AQ2」のレビュー、評価

画質は「AW1」とWiFiドラレコ3モデルを比較

今回は「AW1」の画質をチェックする為、以下のWiFi対応ドライブレコーダーの3モデルとの比較を行いました。

①ユピテル「SN-SV70c」~2018年モデル 水平録画視野角132°

②AUTO・VOX「D6 PRO」~2017年モデル 水平録画視野角110°

③ANKER「ROAV C1」~2018年モデル  水平録画視野角108°

 

通常の電子機器であれば、5年のハンデはボクシングで言えばヘビー級とミニマム級くらいのハンデ戦になります。(笑)

かなり無茶苦茶な比較テストになる訳ですが…、往年の名機「AW1」は最新モデルにどこまで食い下がれるのだろうか…と言うのが気になるところですね。

録画視野角について

録画視野角は水平132°のユピテル「SN-SV70c」と比較した結果、なんと115°もありました。

まぁ、上の画像を見て頂くと分かると思いますが、色味的にはやはり新しいドライブレコーダーの方が綺麗に見えます。

「AW1」は色のコントラストがかなり抑えられており、景色を撮影してもあまり綺麗には映りません。

だた、一部の趣味的にドラレコを使うユーザーにとっては色味も大事かと思いますが、ドラレコ本来の事故の際の証拠能力の分にはあまり影響しないポイントであるかとは思います。

精細感について

精細感については、「SN-SV70c」はSONYのSTARVIS対応のイメージセンサー(おそらくIMX291)、AUTO・VOX「D6 PRO」はパナソニック製のイメージセンサー、ANKER「ROAV C1」はドラレコ用のSONYの廉価版Exmor「IMX323」を搭載しています。

「AW1」についてはイメージセンサーの種類は不明ですが、1/2.7サイズのドラレコとしては大きい部類のものが使用されています。(日本のメーカーは今でこそ1/2.7を使用しているモデルが多いが、2015年位までは1/3程度のサイズが主流だった)

結果は以下の通りです。

「SN-SV70c」は広角の夜間特化型てナンバー認識を苦手としているモデル、「D6 PRO」「ROAV C1」はそれなりにナンバー認識精度が高いモデルなのですが、この2つには若干劣るものの、「SN-SV70c」よりは精細感は高いです。

なお、「AW1」は精細感は低いという事ではなく、色のコントラストが弱いので文字を認識しにくいと言ったところかも知れません。

また、ビットレートも7000kbps台ですので、あと10~20%ビットレートを上げて色のコントラストを強めに出せばまだまだ最新モデルと比べても見劣りしない画質になりそうです。

白潰れと黒潰れ耐性について

「AW1」はHDR非対応のモデルなのですが、WDRモデルとしては白潰れにはかなり強いものの、代わりに周辺が黒潰れしてしまうと言う問題点があります。

トンネル内はまだ良いのですが、屋内駐車場などでは周囲がかなり暗くなり、状況が認識しにくくなります。

逆光下だと回りがかなり暗くなるんですよね…。

以上!…という事で3年前は終わりにしていたのですが、実は本体の明るさ設定でこの症状が改善される事が分かりました。

それがこちらの画像です。

随分良くなりましたね…しかもその状態でも白潰れ耐性はこの中で最も高いように見受けられます。(笑)

夜間の明るさについて

「AW1」は昼間に明るさ最高設定にしないと黒潰れが多くなるので、これを固定として夜間も明るさ最高設定でテストを行いました。

結果としては明るさは良好で、ひょっとするとソフトウェアでの調整が微妙でビットレートが低いと言う部分がネックになっているだけで、イメージセンサーについてはかなり良いものを使用しているのではないか?と感じました。

ただまぁ…、ソフトウェア処理はCPUに負荷を掛けるのでチップセット自体がそれほど高性能ではない為にこれが限界なのかも知れませんが。

あくまでも明るさ最高設定での話ですが、全体の認識能力はかなり良い線を行ってますね。

極端な低照度下でも最新の廉価版のExmor であるIMX323よりも限界値が高いですし、古いけど結構良いグレードのExmorを積んでるのではないかと…。

動画のイメージ的にはTHINKWAREの「F750/F770」辺りに近い感じです。(夜だけは)

ただ、THINKWAREのモデルに比べるとソフトウェアがダメなのか分かりませんが、色彩感に乏しくダイナミックレンジも狭いです。

また、夜間が明るいドラレコにありがちなのですが、ヘッドライドが前方車のナンバーにガッツリ反射すると真っ白になりますね。

ただまぁ、この部分は明るさとトレードオフになりますし、比較的明るいモデルでナンバーが認識出来るのはコムテックの一部のモデルくらいしかないかと思います。

WiFiアプリと接続方法

WiFiアプリはこちらからiOS、Android版をダウンロードします。

■ iOS版 COWON AUTOCAPSULE SmartManager

■ Android版 COWON AUTOCAPSULE SmartManager

「AW1」のLEDボタンを2度短押しすると、LEDがブルーに点滅して電子音が鳴ります。

電子音が鳴ったらスマホでWiFi接続を行うと、再び電子音が鳴ります。

2度の電子音を確認後にアプリを立ち上げると、ライブビューの視聴や設定、動画の再生が可能になります。

駐車監視の仕様について

「AW1」の駐車監視の仕様は「AQ2」と同じですが、12Vでは珍しい2芯の給電で一定時間の振動と電圧の状態を見ながら駐車監視への出入りを行います。

駐車監視中の録画方式は、常時録画+衝撃検知録画、または動体検知録画+衝撃検知録画のいずれかとなります。

説明がかなり大変なので詳しくは「AQ2」の方を見て下さい。分かる人が見れば便利に使えますが、初心者にはおすすめしません。

COWON 前後2カメラドライブレコーダー「AQ2」のレビュー、評価

その他気になった点

「AW1」は確かフレームレートが30fpsと記憶していたのですが、おそらくファームウェアでの修正項目になるのかと思いますが、今回確認したところ29.7fpsとなっています。

これで西日本のLED信号の同期は防げるかと思うのですが、この影響でファイル間のギャップが0.8秒ほど発生するようになりました。

以前はギャップは存在しなかったと記憶していますので、これは要らんアップデートのような気がしますね…。

代理店経由のモデルは、デバッグがしっかりされない事があるので注意が必要だと改めて感じています。

「AW1」のPCビュワーについて

「AW1」の最新のPCビュワーはこちらからダウンロード出来ます。

■「AW1」PCビュワー

2018年10月時点では、2017年8月10日更新のV1.3.4が最新バージョンとなっています。

PCの画像をキャプチャーすると動画の部分が真っ黒になってしまいましたので、モニターの写真を撮りました。

今回はGPSユニットを装着していないので地図は出ていませんが、MAPと言うアイコンがありますのでGPSがあれば地図が表示されるかと思います。

ビュワーとしての再生機能はシンプルで、1秒ごとのコマ送りくらいしか操作が出来ませんが、動画部分の全画面表示は可能です。

また、こちらのビュワーからはスマホアプリと同じように各種設定の変更が出来ます。

設定項目がかなり多く、初心者の方には訳が分からんと思いますので、やはりCOWONのドラレコはマニア向けですね。(笑)

汎用のPCビュワーでの再生

「AW1」の録画ファイルはMP4形式、動画のコーデックはH.264となっており、Win 7から10にアップグレードしたPCのメディアプレイヤー12での再生が可能でした。(7の時から普通に出来てましたけど)

「AW1」のファームウェアのアップデートとバージョンアップ

「AW1」はスマホアプリでファームウェアのダウンロードと、本体へのアップデートが可能です。

2台あるうちの1台は久々のファームアップデートをスマホで行いましたが、弐号機の方はWiFiモジュールが昇天したので、以下COWONジャパンのサポートページからPCでファームウェアをダウンロードしました。

■ 「AW1」ファームウェアダウンロード

2018年10月時点での最新ファームウェアは2016年9月12日更新のV3.6.0となっています。

上のファイルをダウンロードし、PCで解凍すると「update.bin」と言うファイルが出てきます。

このファイルをmicroSDカードの一番上の層にコピペして「AW1」を起動すると自動的にファームアップデートが始まります。

COWON「AW1」のまとめ

本当に久々に過去の遺物?を引っ張りだしてきたのですが、意外と最近のモデルと比較してもドラレコとしての状況証拠能力が高くて驚きました。(笑)

とは言え、価格帯を考えると他にも選択肢はありますし、何故か以前は存在しなかったファイル間ギャップが発生しているのでこれからドラレコを買おうとしている人におすすめする事はないでしょう。(笑)

デザイン的にはかなり良いと思いますので、このデザインで新モデルを出せば良いのに…と思ってみたりもしますね。

なお、「AQ2」についてはシステムは「AW1」のものを引きついではいるものの、イメージセンサーの特性が全く異ななり、ここまでは明るくならないと思います…残念ながら。

「AW1」に近いモデルとなると、THINKWAREの「F750/F770」、またはセイワの「PDR800FR」辺りになりますね。

が…5年前のモデルでこの性能はすげえ…と、正直感じています。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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