3CHのハイエンド中華ドラレコのサンプルテスト

こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

今回は中華OEMメーカーの3CHハイエンドドラレコのテストレビューです。

実はこのOEMメーカーから、ドラレコ生産しないか?的な営業があり、だったら何か作ってみようかなぁ~と考えているのですが、試しにこのメーカーが売り込んでいる一般向けのハイエンド3CHモデルをテストしてみました。

※このメーカーは、日本の輸入車ディーラー向けのドラレコを販売しているメーカーのOEMメーカーだそうです。

テストモデルのスペックと特徴

テストモデルのスペックはこちらの通りです。

・フロント:2560×1440(IMX335)
・インナー:1920×1080(IMX307)
・リア:1920×1080(IMX307)

VANTRUEの「N4」、VIOFOの「A139」辺りと似たようなスペックですが、ドラレコ専門メーカーが作るドラレコと、OEMメーカーが作る汎用ドラレコにどの程度のクオリティの差があるのでしょうか?

セット内容とデザイン

セット内容は以下の通りとなります。

・フロント筐体
・リアカメラ
・GPSマウント
・シガー電源ケーブル
・リアカメラケーブル
・両面テープ

フロント筐体は「Element 3」と同じく、前後にカメラが装備されたタイプ

リアカメラは外付けタイプです。

ドライブレコーダーとしての画質について

画質についてはVANTRUEの「Element 3」と映像を比較しました。

比較ポイントはこちらの通りです。

・録画視野角
・逆光補正能力
・ナンバー認識精度
・夜間の明るさ
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録画視野角について

録画視野角は、以下の通りです。日本向けのローカライズがイマイチで、インナーが狭めでサイドがほとんど映ってません。

【前】

【後】

【中】

この辺りは海外企画なので一般向けはそんなものなのでしょう。ここはレンズ変えれば簡単に調整出来そうです。

逆光補正能力について

逆光補正については、全カメラともHDR補正には対応しておらず、特にサイドとリアのダイナミックレンジは低めです。

【前】

【後】

【中】

ここもこちらから仕様を要求して、それに合わせたハードウェア・チューニングに合わせる事は容易かと思います。

ナンバー読み取り精度について

今回、気になった最大のポイントは画像の微妙なにじみ感と、同クラスの製品と比較した際のナンバー認識精度の低さです。

【前】

【後】

特にリアカメラに関しては全体的ににじみが強く、精細感がありません。

夜間の明るさについて

夜間の映像については、全カメラとも露出開放型なので明る目ですが、HDR補正を入れて絞るところは絞りたいですね。

【前】

【後】

【中】

【前】

【後】

【前】

【後】

総評

最後に総評ですが、やはりドラレコ専業のハイエンドメーカーであるVANTRUEなどと比べると、画質面では2ランク程度落ちる事が確認出来ました。

どことは言いませんが、もともと別の背景でドラレコを仕入れていた某メーカーが、中国OEM仕入れに切り替えた時にレビュー依頼を受けた事が何度がありました、

その時にも同じ事を感じていましたが、某メーカーは問題とは思わなかったようです。(今でも3CHモデル売ってますね)

中華OEMメーカーは、クライアントの意向がなければこの程度の製品を主力のハイエンドモデルとしてセールスしており、世の中の無印に近い中華ハイエンドドラレコのクオリティはこのレベルにあると言えそうです。

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