※2018年12月1日更新~最新モデルとの比較を踏まえて内容を全面的に見直しました。
※この製品には新しいバージョンの「HDR752G」が存在します。
■ 実機レビュー コムテックのドラレコ王「HDR752G」の評価
「HDR-351H」「HDR-352GH」「HDR-352GHP」の3モデルはコムテックの2017年モデルですが、2018年末現在でも同社・他社のハイエンドモデルと比較した場合、ある部分においては全く引けを取らない性能を維持しています。
2018年2月には「HDR-751G」という後継モデル的なドライブレコーダーも発売されていますが、マウントの形状や設置の際の液晶角度が微妙に異なり、デザインでは「HDR-351/2系」の方を好む方もいるかも知れませんし、まだまだ型落ちモデルとは言えない人気を誇っています。
また、2018年11月に発売された超高解像度・超広角の「HDR852G」と比較しても、HDRモードでは「HDR-351/2系」の方が実用性が高く、「HDR852G」が全ての面で「HDR-351/2系」を超えているという訳でもありません。
■ 実機レビュー コムテックのドラレコ王「HDR752G」の評価
■ コムテック超広角・超高解像度ドライブレコーダー「HDR852G」のレビュー、評価
「HDR-351H」「HDR-352GH」「HDR-352GHP」のスペック
これらの3モデルの違いは、「HDR-351H」がGPS非対応(レーダー探知機吸出しは可)、「HDR-352GH」はGPS内蔵、「HDR-352GHP」は駐車監視用の専用ケーブル「HDROP-05」がセットになったモデルですが、機能や画質の部分では共通となります。
HDR-351H 352GH 352GHP |
---|
17.01発売 |
1920×1080/29fps/HDR/WDR |
LED信号対応 |
録画視野角 水平130~132° |
microSD付属8GB |
microSD最大32GB |
GPSなし/内蔵 |
駐車監視モード |
常時録画+衝撃録画 |
自動起動/手動起動 |
専用ケーブル HDROP-05 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
デザインについて
「HDR-351/2系」は単体モデルのドライブレコーダーとしてはかなり大き目で、2018年最新モデルの「HDR852G」とほぼ同じサイズ、デザインです。(マウントは旧タイプの為、「HDR-351/2系」の方が大きい)
セット内容については、8GBのmicroSD、シガー電源ケーブル、マウント、その他取り付け部品等になり、「HDR852G」と同様にマウントは上下・左右に向きを変える事が出来ます。
※以下「HDR852G」の事例ですが、「HDR-351/2系」も同様です。
なお、電源ケーブルは12VのDCプラグですので、USBなどの5V電源はそのままでは使用出来ません。
各種ボタンやスロット配置は以下の通りです。
筐体上部は電源ポートのみ。
運転席から見て向かって右側はmicroSDスロットと「かんたんスイッチ」
この「かんたんスイッチ」の機能割り当てを駐車監視とする事で、自動・手動での駐車監視の出入りが可能になります。
向かって右側にはDR-LINKポートとリセットボタン
このDR-LINKポートは、レーダー探知機との連動時やモニターなどへの映像出力時に使用します。
画質について
画質については2017年12月1日公開のファームウェアで再テストを行っており、初期版に比べるとHDRモードでのノイズの軽減され、夜間の明るさはやや下がった印象を受けます。
録画視野角について
録画視野角については「HDR-751G 」とほぼ同等で、水平132°程度は出ているかと思われます。(録画視野角、画質の面では全く同じ)
2018年11月末現在の超広角モデルの録画視野角ランキングは以下の通りとなりますので、現時点でもまだまだ飛び抜けた録画視野角を誇っていると言っても過言ではありません。
①「HDR852G」WDRモード~水平146°
②「HDR-351/2系」~水平132°
③「HDR-751G」~水平132°
④「DRV-830」~水平132°
⑤「SN-SV70c」~水平132°
精細感について
「HDR-351/2系」はフルハイビジョンで超広角モデルですので、ナンバー読み取り精度の面ではやや不利になる部分もありますが、「2560×1440」の「DRV-830」には及ばないものの、コントラストが強く出る画質の為、「SN-SV70c」や「HDR852G」のフルハイビジョンHDRモードよりもナンバーの認識精度は高いです。
白飛び耐性について
トンネル出口などでの白飛び耐性については、「HDR-351/2系」は「HDR-751G」と並び最新モデルと比較しても一つ頭が抜けている印象ですね。
夜間の明るさについて
夜間の明るさについては、ほとんどのドラレコはある程度以上の光源がある場所、暗い場所での特性が異なりますが、「HDR-351/2系」はSTARVIS対応モデルと比べると明るさは一格落ちますが、①明るい場所、②ヘッドライトのみが点灯している状況下、③暗い場所の全てにおいて未だにトップクラスの実力に近いかと思います。
西日本LED信号の見え方について
西日本エリアでは未テストですが、本機は他のコムテックのモデルと同様、29.1fps機なので以下のよう見え方になるかと思います。
駐車監視の仕様と運用方法について
コムテックのドライブレコーダーは機種によって駐車監視の仕様が微妙に異なり、非常に分かりにくいのですが、「HDR-351/352系」については以下の通りとなっています。
①使用する常時電源ケーブルはDC12Vプラグの3芯ケーブル「HDROP-05」
②駐車監視の各種設定は衝撃感度のみドラレコメニュー、タイマー・カットオフ電圧は「HDROP-05」のディップスイッチで行う
③駐車監視モードは「常時録画+衝撃録画」
④衝撃感度は駐車監視モード専用に低・中・高
⑤駐車監視からの復帰時にイベント告知はなし、衝撃検知のキャンセルタイマーは降車時のみ「2分」の固定
⑥カットオフ電圧の設定はディップスイッチで「11.8V/12.2V/23.6V/24.4V」
⑦タイマー設定「4/8/12時間」(常時オンはなし)
駐車監視の運用手順はやや面倒ですが、以下の通りです。
①ドラレコの駐車監視は「ON」設定(簡単スイッチを「駐車監視」に設定する事でONになる)
②エンジンオフの際は操作なしで駐車監視モード起動
③エンジンオンで自動で常時録画に戻る
④自宅駐車場ではかんたんスイッチを「駐車監視」以外に設定する
⑤エンジンオフでドラレコの電源が落ちる
※かんたんスイッチの設定は「駐車監視」固定で、電源プラグを抜く方法もあり
「HDR-351/2系」は駐車監視の運用が面倒なので、使用頻度が高いのであれば画質が全く同じ「HDR-751G」の方をおすすめします。
外部電源を使用した駐車監視について
ドラレコ専用の外部バッテリーiCELLを使用した駐車監視の駆動予想時間はこちらの通りです。
iCELL | B6A | B12A | B40A |
---|---|---|---|
容量 | 76Wh | 153Wh | 422Wh |
駆動時間 | 24時間 | 48時間 | 119時間 |
満充電 | 50分 | 100分 | 150分 |
microSDカードのテスト状況
「HDR-352GH」は標準では32GBまでのmicroSDカードの使用が可能となっていますが、以下の64GB・128GB・200GBのmicroSDカードがドライブレコーダー本体のフォーマット機能によるフォーマットで使用出来ました。
1時間の録画再生では問題は見られませんでした。
※以下のカードについても読者の方からドラレコでのフォーマットで使用可能との報告アリ。
地デジへのノイズの影響について
地デジへのノイズの影響はギリギリフルセグが映る場所でも確認出来ませんでした。
※車種やカーナビの種類、アンテナの位置により結果は変わる可能性があります。
ファイルの録画形式と再生方法について
録画ファイルの拡張子はMOV、映像のコーデックはH.264、音声コーデックはPCM signed 16-bit(圧縮なし?)となっています。
専用ビュワーでの再生
PCの専用ビュワーは「HDRviewer3」が該当します。
再生機能については、0.5/2/4倍速、デジタルズーム、Google Map上への走行軌跡の表示などが可能です。
動画部分をダブルクリックで動画のフルスクリーン表示も可能でした。
OBDⅡ接続したレーダー探知機と連動させる事で、水温・スロットル開度・エンジン回転数・インマニ圧などのメーター類を表示させる事も出来ます。
※「HDR-751G」「HDR852G」とは異なるビュワーで、この2モデルはハンドル舵角、ウィンカー、ブレーキ等の表示項目もあり。
PC汎用ビュワーでの再生
Window 7→10にアップグレードしたPCではメディアプレイヤー12での映像・音声の再生が可能でした。
スマホでの再生
iPhoneでの再生に関しては以下のカードリーター機能付きのモバイルバッテリーを使用して、iPhone 7での再生が可能でした。
android端末ではカードリーダー経由で「XPlayer」での再生が可能でしたが、カードスロットがある場合にはそちらでも問題ないでしょう。
「HDR-351H」「HDR-352GH」「HDR-352GHP」の総評
2018年の各社のモデルの登場で影が薄くなった感はありますが、「351/2系」は未だに他社のモデルと比べると以下の3つのポイントで飛びぬけているのは確かです。
- 録画視野角の広さ
- 夜間の明るさ
- 逆光補正の強さ
HDRモードの逆光補正の強さに関しては昼夜ともに「HDR-852G」「SN-SV70c」「DRV-830」よりも明らかに上ですので、これらの3モデルよりも優れている部分もあります。
特に夜間の走行中に前方の車にヘッドライトを当てた状態では「HDR系」のナンバー認識精度の高さ目立ちました。
「HDR-751G」とどちらを選ぶか迷っている場合には、駐車監視の利便性を考えると「HDR-751G」になりますが、ドラレコをミラー裏に隠さないような運用方法で駐車監視を行わないという事であれば、「351/2系」の方が若干価格が安いので検討してみる価値はあるかと思いますね。
(編集長:Omi)
「HDR-351/352系」と競合するモデルはこちらです。
コメント
メーカーHPの仕様を見ると、HDR-352GHPの画角はレンズ画角と明記されていますので、録画視野角ではないようです。
まあ、録画視野角でも130前後はありそうなので、あまり影響はないと思いますが、参考までに。
Nanashi様、確かにレンズ視野角と書かれていますね。
DRV-610の動画と比較して寸法を測ってみたところ130~131°程度でした。
ご指摘ありがとうございます。
レビューを参考に検討をしています。
そこで質問なのですがHDR-352GHはPB-N15の様なバッテリーを使用した運用は可能そうでしょうか?
TSUTOMU様、ご質問ありがとうございます。
コムテックの12V入力の製品については、5V→12Vの変換ケーブル等を使用する事で駆動そのものは可能です。
ただし、駐車監視モードが使用出来なくなります。
http://car-accessory-news.com/5v-12v-convert/
駐車監視用のタイマー&常時電源ユニットの手前にモバイルバッテリーを入れる事で、ケンウッドの「CA-DR150」はコントロール出来るのは確認しているのですが、コムテックの場合には駆動停止の最低電圧が11.9Vとなっており、12Vピッタリの電圧を供給していてもすぐに電圧不足と判断されてシャットダウンされてしまいます。
車のエンジンがかかっている状態だと14V程度の電圧になるのが一般的ですので、5V→13V~14Vの変圧器を使用する事でモバイルバッテリー→変圧器→タイマー&電圧監視ユニット→ドライブレコーダーと言う接続方法でタイマー制御できるはずです。
この方法については部材は揃っているのですが、実験と記事作成に時間が掛かりそうなので2週間程度お待ち頂ければと思います。
回答ありがとうございます。
なるほど5V→12Vの変換ケーブルがあったんですね。
駐車監視モードではなく常時録画しかできない問題がありますが簡単にできそうではあります。
モバイルバッテリーで駐車モードは配線がごちゃごちゃして厄介なようですね。
TSUTOMU様
配線はかなりごちゃごちゃしますし、工作好きの方以外には厳しい方法かとは思います(笑)
ちなみに私は工作は苦手ですよ。
購入を考えてますが
最近よく在るバックミラーに車のセンサー系やカメラが収まったBOX(?)みたいなのが在る車だと
設置位置は運転席側が良いのか助手席側が良いのかご教授願えませんでしょうか?
TDK様、ご質問ありがとうございます。
センサーとドライブレコーダーの干渉の問題があるかないかは、センサーの機構とドライブレコーダーの仕様の組み合わせに夜かと思います。
スバルなどはアイサイト推奨モデルのドライブレコーダーを販売しているように、問題がないと言い切る為には個別の組み合わせでの検証が必要なデリケートな問題です。
こちらでは責任がとれませんのでメーカーやディーラに問い合わせた方が良いと思いますね。(おそらくセンサーから最も離れた位置へ、ディーラー推奨モデルの取り付けを勧められると思います)
ありがとうございす。
何らかの干渉の可能性とか思ってもいませんでした
購入前にディーラーに確認してみます。
はじめまして。
ドラレコ購入に向けて勉強中です。
HDR-352のレビュー時の設定について教えてください。
「HDR」の際、カメラ輝度は「暗い、普通、明るい」どれに設定していますか?
TANK様
テストに関しては特に断りがない場合には全て普通設定にて実施しています。
回答ありがとうございます。
本日近所のショップにて購入してきました。
今いじくり回しています。
ファームウェアが Ver.2.0.0とありました。
12月1日に更新されたようです。
TANK様
お知らせありがとうございます。
352系は仕様がやや複雑な部分はありますが、いじくり回すのが好きな方には面白いかと思います。
こちらのレビューを参考にHDR-352GHPを購入し取り付けましたので報告させて頂きます。
自宅では駐車監視は必要ないため常時電源にエーモンの純正風プッシュスイッチ(1633)を取り付けて駐車監視が必要な必要な時のみスイッチを入れるようにしています。HDROP-05は見えない奥のほうに設置しました。HDROP-05のスイッチ入り切りより楽に操作できるようになりました。
にごー様、ご報告ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
こんにちは!
HDR-352GHPを購入して使用していますが32GBでは容量不足を感じこちらのサイトを偶然見つけましたのでご質問します。
東芝 microSDXC 128GB EXCERIAを購入して本体でフォーマットを試みましたが上手く作動せず管理人様ご指導のI/Oデータとバッファローのソフトを使用してパソコンでFAT32のフォーマットを試みました。ドラレコに装着した所、しばらくは作動していますが早ければ数分でフォーマットして下さいと表示されます。
これはなぜでしょうか。
maple様
microSDについての不具合は様々な要因が考えられます。
①miroSDカードの不良(表示は128GBだが、実は容量が小さいなど…他のガジェットで正常に動作するかどうか?)
②機器との相性(同じ銘柄でも生産のロットで変わる事もある)
PCでフォーマットした後に当機でフォーマットしても同様に「数分でフォーマットして下さいと表示されます」か?
申し訳ございません。
下記の通り訂正いたします。
お世話になります。
ご返答ありがとうございます。
PCでFAT32のフォーマットの後はHDR-352GHPにて数分で「フォーマットしてください」とエラー表示となりました。
その後、知人に借りたメーカーが分からないソフトバンクのネーム入りSDで同じように試した所、現在は正常に作動しています。
自身でSanDiskの128GBを購入して同じ方法でフォーマットで行ってみた所、こちらも2日程試してみた所正常作動しているようです。
同じ方法で行ったTOSHIBA社製だけエラー表示となりました。
相性の問題なのでしょうか?
maple様
最近のコムテックのドラレコは、結構普通にドラレコで大容量がフォーマット出来てしまうものが多いので、あくまでもドラレコ本体のフォーマット機能をPCのフォーマットよりも優先させた方が良いように思います。
同じ方法でもダメな場合もありますし、カードの不良でなければやはり相性の可能性が大きいでしょう。
こんにちは!
最近コペンを購入し、ドラレコを探してたため参考にさせて頂いています。
1万円程度のドラレコで紹介されていたTA-Creative のTA-011Cと、コムテックのHDR-351Hで迷っています。
理由としては、予算を1万円程度で考えていたことと、コムテックのレーダー探知機をしようしており、接続することができることです。
普段の通勤での使用と駐車監視を考えているのですが、アドバイスがあればぜひよろしくお願いします。
eri様
コムテックのレーダー探知機との接続前提であれば「HDR-351H」になりますね。
駐車監視は専用ケーブルが必要になるので、トータルでのコストは増えますが、駐車監視モードはエンジン連動なので利便性はこちらの方が高いです。
一方で「TA-011C」の場合には動体検知の手動でのON、OFFが必要ですので、ナンバー認識精度は高いですが利便性は低いです。
また、駐車監視用の専用ケーブルがありませんので、モバイルバッテリーと市販のminiUSBケーブルを組み合わせて運用するか、UPS300などの外部電源が必要となります。
https://car-accessory-news.com/ups300-2/
コスパとナンバー認識精度考えるとTA-011C+モバイルバッテリー、運用の利便性であればHDR-351Hとなります。
あとはレーダー探知機との連動機能のこだわりでしょうか?(最初は面白いですが、すぐ飽きるかも)
現在使用中のhdp-352GHにups400 を接続して駐車監視をしようと思っているのですが、単純に3芯ケーブルをつないで動作するのでしょうか?
zdr-015での動作はこちらのhpでも紹介されていましたが。
上記の接続で動作が困難な場合は
ドライブレコーダーの購入も検討していますがおススメはありますか?
特にコムテックにこだわってはいません。
よろしくお願いします。
なとり様
hdp-352GHにups400 を接続して駐車監視は可能ですが、既に352と駐車監視ケーブルのセットをお持ちなんでしょうか?
使用上、352は駐車監視の利便性がイマイチなので、これからと言うことでしたら751/752系をおすすめします。