※2018年5月21日更新~夜間の明るさについて追記しました。

セルスターのドライブレコーダーは、他社の同価格帯のモデルと比べると録画視野角が狭い為、今までは実機レビューを積極的に実施していませんでしたが、タッチパネル操作+microSDカードのフォーマットフリー機能が年配者向けに便利であると考えるようになった為、2016年年末~2017年に発売されたモデルから随時実機レビューを行っている最中です。

今回は2017年1月に発売された「CSD-660FH/670FH」の2モデルのうち、GPS内蔵の上位モデルである「CSD-670FH」の実機テストを行いました。

「CSD-660FH/670FH」のスペック

「CSD-660FH/670FH」のスペックは以下の通りです。

CSD-670FHCSD-660FH
17.01発売
1920x1080
LED信号対応
29fps(仕様上は30fpsとなっている)
録画視野角 水平116°(仕様上は107°となっている)
HDR
付属16GB
最大64GB
GPS内蔵GPS非対応
駐車監視機能
常時録画+衝撃検知
専用ケーブル
GDO-10
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

メーカーの公表しているスペック上の数値とやや異なる部分がいくつかありますが、その点についてはレビュー内で個別に説明を行います。

「CSD-670FH」の付属品とデザイン、設置事例

「CSD-670FH」の付属品はドラレコ本体、マウント長短2タイプ、16GBのmicroSD、シガーケーブル、両面テープ、配線留め、脱脂クリーナーとなります。

最近はスタンダードクラスのモデルではコンパクトタイプが人気ですが、ユピテルなどの同クラスのモデルと比べるとかなりのヘビー級です。(横幅87mm)

※下位モデルの「CSD-660FH」の方は基本スペックは同様ですが、横幅が「CSD-660FH」よりも10%程度短くなっています。

ケンウッドのハイエンドクラスと比べてもやや大きめのデザインです。

なお、マウントに関しては柄の長さが長短2種類のものがあり、フロントガラスへの設置であれば短い物の方が目立たなくて良いでしょう。

柄の短い物は角度の調整範囲が狭く、垂直面への取り付けには不向きです。

一方で柄の長いタイプは垂直面への設置も可能なように、柄の部分にカーブが見られます。

大き目のデザインではあるものの、純正のミラー裏にどうにか隠す事が出来ました。

なお、フォーマットに関しては初回の起動時に要求されます。(その後は一切やらなくて良いという事です)

インターフェイスは分かり易く、操作性に優れたタッチパネル

「CSD-660/670FH」には2.4インチの液晶タッチパネルが搭載されており、インターフェイスの分かり易さや操作間は良好です。

電源オンから録画開始までは12~3秒といったところ。

タッチパネルは静電式とは書いていないのですが、静電式と言われても違和感がないほど操作感が良好です。

 

本体がこれだけ大きいわりに、液晶は2.4インチとそれほど巨大ではないですし、左右にボタンが割り振られている訳ではないので、この点は改善の余地はあるかと思います。(操作性は問題ないですが、動画再生時の見易さを考えると、本体の巨大さを最大限生かすには液晶の大型化が望ましいと感じる)

※同価格帯で操作性重視所ケンウッドの「DRV-830」はタッチパネル操作ではありませんが、3.0型大型液晶を搭載しています。

■ ケンウッド 水平視野角132°の超広角ドライブレコーダー「DRV-830」のレビュー、評価

視野角・画質については良い意味で予想を裏切ってくれた

「CSD-660/670FH」の録画視野角は仕様表には水平107°と記載されています。

この録画視野角の中途半端さが、今まで「CSD-660/670FH」の実機レビューを行って来なかった最大の理由なのですが、ベンチマーク基準としている水平100°のケンウッド「DRV-320」と比較したところ、なんとフルハイビジョンでは水平116°も出ていました!

因みにCMOSセンサー自体は水平116.3°までの映像の入力に対応していますので、あり得なくはないのですが、何れにしてもこれは嬉しい誤算ですね。

なお、駐車監視モードでは自動的に30万画素の最低画質に落とされますが、こちらの方も水平90°との記載がありますが、95~6°程度出ていました。(まあ、ガチの駐車監視モデルではないですが)

 

画質の設定については、ノーマル・HDR・ナイトビジョン・HDRナイトビジョン1~3と6通りあるのですが、夜間の明るさはHDRナイトビジョン1~3とHDRの違いが良く分かりませんでした。(説明書にも詳しい効果は書いていない)

【HDRナイトビジョン1】

【HDRナイトビジョン2】

【HDRナイトビジョン3】

 【HDR】

【ナイトビジョン】

【ノーマル】

HDRが付くものが明るく、何故かナイトビジョンとノーマルがやや暗いと言った感じでした。

昼間の逆光補正が若干変わって来るのかも知れませんが、今回はデフォルトのHDRナイトビジョン1で昼夜のテストを実施しています。

 

精細感については視野角は広いものの、ケンウッド「DRV-320」とほぼ同等でしたので標準レベルです。

逆光補正についてはこの手の低照度センサーの弱点でもありますが、通常のものよりも白つぶれが強く出る傾向があります。

まあ、真っ白けになる訳でもないので実用上はそれほど問題ではないかと思います。

 

因みにフレームレートについては仕様表には30fpsとありますが、出力ファイルは29fpsとなっています。

夜間に関しては同じくSTARVIS対応のユピテル「SN-SV70c」と似たようなイメージで、明るい場所はそれなりに明るく、暗くなればなるほど他のモデルとの明るさの差が際立ちます。

※フロントガラスが少しでも曇っていると、映像が白くなり易いです。

 

ユピテルの「SN-SV70c」とは視野角が全然違いますが、その他の部分では「CSD-670FH」の方が若干明るく、その分砂嵐のような高感度ノイズが出やすいと直観的に感じました。

「SN-SV70c」「HDR-751G」との夜間動画の比較

実際に「SN-SV70c」「HDR-751G」との夜間動画を比較してみましたが、全体的な明るさは「SN-SV70c」の方が若干上、おそらくコントラストの部分で「CSD-670FH」は明るい部分の光量を若干絞っているようなイメージですが、大きな差はないかと思います。

 

 

全体の光量が少ない場所になると、暗い部分の明るさは「SN-SV70c」→「HDR-751G」→「CSD-670FH」という順位になるようです。

普通のドラレコだと全然映らない部分もそこそこ明るいので、クラス的には「SN-SV70c」「HDR-751G」と同等のS級ですね。

なお、先行車のナンバーにヘッドライトがガッツリ当たっている状況下では、ナンバーは全然見えなくなります。(「SN-SV70c」と同様ですが、やや限界値は高い印象)

【HDR-751G】

【CSD-670FH】

【SN-SV70c】

駐車監視については画質・運用面ともにイマイチ

「CSD-660/670FH」の駐車監視は強制的に30万画素に画質が低下させられ、常時録画/常時録画+衝撃録画を行います。

走行中のフルハイビジョンとの画質と視野角の差は以下の通りです。

【フルハイビジョン】

【駐車監視モード】

精細感については上の画像だと分からないと思いますが、前方の車両のナンバーを確認するとかなりの差が出ます。

【フルハイビジョン】

【駐車監視モード】

ぶつかるくらいの距離では以下の通りです。

【フルハイビジョン】

【駐車監視モード】

真正面からぶつけられた場合にはどうにかナンバーが判別できますが、バンパーの角に横から擦られたりすると、録画視野角が狭くなる事もあり、ナンバー認識が難しくなります。

【フルハイビジョン】

【駐車監視モード】

もちろん、正面からぶつけられる事もあるとは思いますので、全く役に立たないという事ではないですが、駐車監視を重視するならコムテックの「HDR-751G」辺りを選んでおいた方が無難です。

 

なお、駐車監視の衝撃感度は10段階から選択が可能で、最大感度であれば通常の力加減でのドアの開閉には反応し、半ドアにならない程度に注意して閉めると反応しない事もありました。

 

駐車監視のタイマーの設定等は専用ケーブルの「GDO-10」のディップスイッチで行います。

  • タイマーは0・1・2・4・6・8・10・12時間
  • 電圧は11.5・11.8・12.0V/23.5・23.7・24.0V

外部電源の「UPS300」を使用しての駐車監視の出入りの管理は可能でしたが、連続駆動時間は今後計測します。

なお、「CSD-670FH」には電源ボタンがありませんので、駐車監視をオフにする際には本体の電源プラグを抜くか、本体画面での駐車監視のオフの操作が要求されます。

※「UPS300」を使用するならそちらからの管理も可能

ビュワーソフトはスタンダード

ビュワーソフトについては地図表示や0.5倍速、早送りなどの操作が可能で地図は別ウィンドウ表示、動画ウィンドウは最大化も可能ですので、比較的使い易い方ではないかと思います。

拡大縮小機能があると良かったですね。

【1920×1080のモニターでの表示】

「CSD-660FH/670FH」の総評

「CSD-660FH/670FH」は価格は他社ハイエンドクラスと同等、視野角はそこそこ広く、夜間の明るさはS級、駐車監視の証拠能力・利便性は今一つと言う、難しいモデルではありますが、やはりポイントはタッチパネルによる操作性や、microSDカードのメンテナンスフリー機能かと思います。

全ての機能がスタンダード+α的なバランスタイプなので、全ての他社モデルが競合になり得ます。

精細感・夜間の明るさ・駐車監視の利便性・録画視野角の広さなどの各要素で最大の物を選んでいくと、「CSD-660FH/670FH」は選択肢には入ってきませんが、駐車監視を考慮しない場合における操作性や運用のし易さを考えると、そのカテゴリーの中では最大の状況証拠の確保が可能なモデルであると思います。

デザインなどのオリジナリティや面白味は少ないですが、年配者やガジェットが苦手な方には安心で無難な選択であると言えるでしょう。

また、マルチカメラとしてクオーターガラスに設置する場合には本体のサイズが気になるところではあるものの、録画視野角が116°と比較的広めで夜間も明るいモデル為、ハイコストにはなりますが、証拠能力的にはサイド設置モデルとしては抜群ではないかと考えられます。

以下の記事でクオーターガラスに設置したパターンのテストについて報告しています。

■ 全天球ドライブレコーダーとマルチカメラはどちらが良いのか?

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

「CSD-660FH/670FH」と競合するモデルはこちらです。

■ 夜間が明るいドライブレコーダー14選

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

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