※2018年6月20日更新~アイドリングストップ車などでACC電圧が安定しない車に設置する場合の対策について追記しました。因みにベセトジャパンさんは、2018年6月に合併し株式会社MEDIKのEC事業部となっています。

※「UPS300」については、開発元のMEDIKさんより、LaBoon!!読者様向けに超お得なセット割引商品を販売して頂いています。

■ 「UPS300」のLaBoon!!セット割引きコラボ企画

■ 取付け店舗様用「UPS300」を使用したドライブレコーダー設置方法

この記事自体は2017年に作成したものですが、2018年向けに内容を見直しています。

「UPS300」がどんなものであるか簡単に説明すると、エンジンオフの状態でもドライブレコーダーや電装品に給電を続けるシガーソケットと、USBポートを各1搭載した分配器的なガジェットです。

「UPS300」の基本スペック

以下の形状を見て頂くと分かると思いますが、

「UPS300」はフロントに

①2つのパススルーポート(エンジンオンで通電する通常のシガーソケットと思ってください)

②1つのバックアップポート(エンジンオンでもオフでも通電するシガーソケット)

③1つのバックアップ5V USBポート(エンジンオンでもオフでも通電するシガーソケット)

の計4つのポートを搭載しています。

 

蓄電量は3.7V/7800mAh(リチウム電池)となっていますが、5Vのドライブレコダーで計測してみると概ね4000mAh程度と言う結果でした。

メーカーのスペック表記では一般的なドライブレコーダーが12時間となっていますので、0.3A~0.32A程度のドライブレコーダーであれば12~13時間の駆動が可能な計算です。

「UPS300」の給電・充電

ちと説明がややこしくなるのですが、「UPS300」の全面と背面の画像を見て下さい。

背面にはバッテリー出力のスイッチがありますが、このスイッチでバックアップポート(シガーとUSB各1)の出力のオン・オフを管理します。

このスイッチはあくまでもエンジンオフの時の出力の管理を行い、エンジンがオンであればスイッチのオン・オフに関わらず、バックアップポートからの給電を行います。

「UPS300」に対しての充電方法

「UPS300」に対する充電方法は以下の3通りあります。

①付属のシガープラグで車両のシガーソケットから充電する方法

②別売の直結ケーブルでACCもしくは常時回路から充電する方法

③別売の家庭用充電アダプタでコンセントから充電する方法となります。

基本は①のシガープラグからの給電になりますが、充電量が足りない場合には③の家庭用アダプタで充電を行います。

「UPS300」からの給電

車で走行している場合の「UPS300」の動きですが、エンジンがオンの状態であれば、バッテリーへの充電を行いながら、バックアップポートとパススルーポートの両方から、接続されたガジェットへの給電を行います。

因みにエンジンがオンの状態では、バックアップポートから出てくる電流はバッテリーを経由していません。(車から出てきた電流は、バッテリーにも流れていますが、別回路でバッテリーを迂回してバックアップポートにも流れています。

バッテリーは充電と給電を同時に行うと動作が不安定になりますので、エンジンオンの際にはバッテリーは車から電気を貰い、エンジンがオフになって充分な電圧を検知出来なくなると、バッテリーが充電を受け付けるのをやめて、ガジェットへの給電を開始します。

ただし、アイドリングストップ車などでありがちな「車両からの電圧の降下」を検知すると、2つのパススルーポートからの給電と、バッテリーへの充電が中断され、バックアップポートからの給電のみに切り替わります。(エンジンオフの状態と同じ動きになるという事)

※電圧が下降すると「UPS300」は「エンジンがオフであるとみなし、充電を受け付けずにバッテリーからの給電を開始、2つのパススルーポートは閉鎖する」と理解してください。

 

「UPS300」への入力は12V/1.0Aまでとの事ですので、満充電には3時間程度の時間が掛かります。

3時間の満充電で12時間の使用と言う事であれば、ユピテルの「OP-MB4000」と同等という事になりますね。

バックアップポートを使用していても、エンジンオンの際にはバッテリーは充電のみを受け付けている状態なので、満充電時間は変わらないとの事ですが、アイドリングストップ車だともっと掛かると思います。

「UPS300」を使用してのドライブレコーダーの駐車監視の運用

「UPS300」を使用すると、ほぼ全てのドライブレコーダーでの駐車監視の運用が可能です。(今まで不可だったものは記憶にない)

ただし、ドライブレコーダーの駐車監視の方式により、取り付けの難易度が変わります。

ここでは最も簡単な

 

①ドラレコのシガープラグを挿すだけの方法

と、少し応用が必要な

 

②3芯ケーブルを使用するドラレコのパターン

 

に分けてご説明します。

ドラレコのシガープラグを挿すだけの方法

ドライブレコーダーの駐車監視については、①エンジンのオン・オフで自動的に駐車監視に出入りするタイプと、②手動で動体検知などのモードを起動させるタイプの2つのパターンがあります。

ここでは、②手動で動体検知などのモードを起動させるタイプについて説明します。

メーカーで言うと、パパゴ・TA-Creative・AUTO VOX・AUKEY、その他中国メーカーなどがこれに当たります。

なお、ユピテルとケンウッドの動体検知モデルに関しても、タイマー機能を使用しない前提で考えるならこの運用方法が可能です。

※ユピテルとケンウッドの動体検知モデルは、エンジンのオフでタイマーのカウントダウンが始まるだけで、動体検知に関しては手動で操作したり、一定時間の振動を検知しない事で切り替わります。

接続方法は、「UPS300」に付属しているシガープラグを車両のシガーソケットに挿し込み、ドライブレコーダーに付属のシガープラグを「UPS300」のバックアップポートに挿すだけです。

車のシガーソケットが塞がると困る場合には、以下のような分配器があると便利です。

その他の分配器はこちらでご紹介しています。

■ シガーソケット分配器

シガーソケットの接続部分を裏に隠すのであれば、以下の取り付け事例が参考になるかと思います。

■ ドライブレコーダー用外部電源「UPS300」の読者レビュー

 

設置後の運用方法については、概ね以下の通りです。

ユピテル・ケンウッドの動体検知モデル・パパゴ・TA-Crative・AUTO VOX・AUKEY、その他中国メーカー

・出かける時でも駐車監視を時々しか行わない場合

背面のスイッチは通常オフにしておき、駐車監視の時だけオンにします。

・出かける時はほとんど駐車監視を行う場合

背面のスイッチは家から出る際にオンにし、帰宅したらオフにします。

3芯ケーブルのドライブレコーダーの場合

3芯ケーブルのドライブレコーダーとは、赤(ACC)・黄(常時電源)・黒(アース)の3つのケーブルを使用して駐車監視の出入りを管理するモデルを指します。

こんなケーブルですね。

仕組みとしてはメーカーやモデルにより若干の違いはあるものの、エンジンがオンの状態だと赤(ACC)・黄(常時電源)の両方から給電されますので、この状態から赤(ACC)の回路だけが遮断され、黄(常時電源)のみの給電になると駐車モードに入ります。

また、先程説明したケンウッドとユピテルの動体検知モデルに関しては、タイマーを管理するユニットが3芯ケーブルの入力状況でタイマー管理を行いますので、これらのモデルでタイマーを使用したい場合には、ここで説明する方法が該当します。

必要なものは、ドラレコと専用の常時電源ケーブル、「UPS300」の他には以下の3点となります。

接続方法はそれほど難しくはありませんが

①黄色(常時)をバックアップポートに挿した、スイッチ付きプラグの+に接続

②赤(ACC)をパススルーポートに挿した、スイッチなしのプラグの+に接続

③黒のアースケーブルはどちらかの-に接続(アースは常時内部で繋がっている)

となります。

本来はバックアップ側もスイッチなしでも構いませんが、背面のスイッチをオンオフするよりも、シガープラグのボタン式のスイッチで操作した方が楽な場合があります。

「UPS300」のシガープラグは「ドラレコのシガープラグを挿すだけの方法」のところで説明したのと同じく、車両のシガーソケットや分配器を増設して電源を確保してください。

■ 取付け店舗様用「UPS300」を使用したドライブレコーダー設置方法

 

運用方法については前面スイッチと背面スイッチのオンオフではやや異なり

①裏のスイッチオン・表のスイッチオン→エンジンオフで駐車監視の開始

②裏のスイッチオフ・表のスイッチオン→エンジンオフで電源オフ

③裏のスイッチオン/オフ・表のスイッチオフ→ドラレコは起動しません

 

従って

①駐車監視を行う運用がベースの場合、表と裏のスイッチはオンが基本で自宅でエンジンオフの際に表のスイッチのみをオフ→次回の乗車時に表のスイッチオン

②駐車監視を行わない運用がベースの場合、表のスイッチはオン、裏のスイッチはオフが基本で駐車監視を行う場合にのみ裏をオン

となります。

アイドリングストップ車で不具合が発生する際の対策

なお、注意点としてアイドリングストップ車などの場合に多そうですが、車両からの給電圧が一定値以下になった場合にはパススルーポートからの給電を停止しますので、駐車監視モードに入ってしまう事があります。(アイスト状態からセルを回すタイミングなどが多そう)

この場合にはACCのケーブルを「UPS300」からではなく車両のACCヒューズに接続した上で、黒のアースケーブルを分岐させて車両に直接接続する事で解決すると思います。

※アースケーブルは「UPS300」に挿した常時電源スイッチのマイナスケーブルのみでOKでした。(アース側は出力ポートから「UPS300」への給電プラグまで、全て常時繋がっているようです)

 

もう少し詳しく説明すると…

アイドリングストップ車については、バッテリーの充電効率を上げる為、かなり放電した後でないと発電機でバッテリーに対して充電を行わない事があります。

従って停車時に電圧が下がった状態からセルモーターを回すケースも発生し、ドライブレコーダーの中にはその一瞬の電圧降下で動作を停止し、再起動を行うモデルもあります。

「UPS300」自体は、常にバックアップポートから12.2~4V程度の電圧がかかるようになっていますので、2芯のシガープラグへの給電については安定します。

ただし、パススルーポートに関しては「UPS300」への電圧が12V台前半?まで下がると、機器への給電を停止するようです。(「UPS300」への車両からの給電が止まる為)

先に説明した方法で3芯ケーブルを接続すると、アイドリングストップ時に例え車両から12Vの電圧が掛かっていてもパススルーポートの給電が止まる可能性があります。(駐車監視に入る)

そこでACC用の赤いケーブルに関しては「UPS300」のパススルーポートではなく、シガーソケットなどの他のACC系統に直接接続することで、症状が改善されるかと思います。

なお、エンジンオンの状態では車両から赤いACC用のケーブルに供給される電圧は14V程度になり、「UPS300」は黄色い常時電源用のケーブルに12.2~4V程度を供給します。

この電圧差で問題が起きないか?と言うご質問を頂きましたが、こちらで使用した限りでは特に問題は発生していません。

モデルによって異なる事もあるとは思いますが、コムテックの場合にはおそらく駆動用の電流は黄色い常時電源ケーブルから流し、赤いケーブルは内部のスイッチ的なものを動かす「フラグ」にしかなっていないと考えられます。

※従ってACCとアースケーブルだけの接続だと起動しない

 

ケンウッドなどの場合には、ACCとアースケーブルだけでも起動したモデルもあったので若干仕様が異なるかも知れません。

セルスター「CSD-610FHR」+「GDO-10」での設置事例

コメントでセルスターのレーダー探知機連動モデル+3芯ケーブルでの運用についてのご質問を頂きました。

今までアルファードハイブリッドのフロントはユピテルの「DRY-ST6000d」+「OP-MB4000」、リアはセルスターの「CSD-610FHR」+「AR-373GS」の組み合わせで常時電源はヒューズから直接取っていました。

 

フロントの駐車監視タイマーは12時間、リアはバッテリー保護の観点から1時間の設定でしたが、これを「UPS300」を使用して2時間設定に変更しました。

「UPS300」の接続手順

今までの接続状態は以下の通り、「GDO-10」のACCと常時をヒューズから、アースは個別にボルト落としです。

この配線を全て外して、ACCと「UPS300」に使用するシガーソケット電源のプラスを接続し、別途用意したシガーソケットのマイナスをアースします。

次に「GDO-10」の黄・赤・黒のケーブルを全てキボシ処理します。

黄色と黒は、スイッチ付きのシガープラグのプラス・マイナスにそれぞれ接続します。

赤はスイッチなしのプラスに接続します。

余ったマイナスは、他に剝き出しの+極と接触しなければ絶縁はいらないと思いますが、一応絶縁しておきました。

シガーソケットに「UPS300」のシガープラグを差し込みます。

「UPS300」のバックアップにスイッチ付きのシガープラグ、パススルーにスイッチなしのシガープラグを接続します。

レーダー探知機とドライブレコーダーは、相互通信ケーブルで接続しておきます。(何回か抜き差ししないと画面がブルーアウトするかも)

相互通信ケーブルは、レーダー探知機からドライブレコーダーに電源供給しますので、試しにこの状態でスイッチなしのプラグ(赤のACC)を抜いてテストしましたが、レーダー探知機に表示される画面がブルーアウトしたので、赤のACCも接続する必要がありそうです。

2台連結する事でバックアップ時間が2倍になる

「UPS300」は付属の連結ケーブルでもう一台の「UPS300」と接続する事で最大24時間までのドライブレコーダーのバックアップが可能になります。

なお、2台連結している際にはサブ側は補助バッテリーとして、メイン側に給電するだけの機能しか使用出来なくなります。

従ってフロントのポートと背面の充電ポートともに使用が不可になります。

2台同時に充電する為には連結を解除する必要があるという事です。(駐車監視の際にだけ連結して運用が充電が速い)

スペック表には0~50℃の範囲が使用環境となっていますが、夏場の炎天下などの高温時の動作を想定し、メーカーの方で高温炉でのテストを行っています。
主要回路は100℃以上耐えられる構造ではありますが、温度が極端に上昇すると保護回路が働き供給電流が落ち、更に上昇すると動作を停止したそうです。
テスト結果では周辺温度90℃程度で数時間駆動した後に放電を停止との事ですので、ドライブレコーダーの方が先に動作を停止する可能性が高いです。
ただし、あくまでも公式仕様としてはスペック表の通りとなりますので夏場の炎天下では直射日光を当てないであるとか、車内でも温度の低い場所に設置するなどの対策はした方が良いように思われます。

「UPS300」のまとめ

以上、ドラレコ用バックアップ電源「UPS300」について紹介しました。

バックアップポートの電圧は12.2~4V程度の固定となっていますので、ほぼ全てのドライブレコーダーでの運用が可能ではないかと思います。

モバイルバッテリーに比べると安全性が高いので、安心感を優先したい方におすすめの電源です。

※「UPS300」については、開発元のMEDIKさんより、LaBoon!!読者様向けに超お得なセット割引商品を販売して頂いています。

■ 「UPS300」のLaBoon!!セット割引きコラボ企画

■ 取付け店舗様用「UPS300」を使用したドライブレコーダー設置方法

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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