実機レビュー 「MAXWIN MDR-C013B 」の評価 拡大縮小が出来る後方特化型デジタルスマートミラー

MDR-C013 サポート重視のコラボ企画

こんにちは! 元エンジン要素研究員で、自称エンジニア上がりモータージャーナリストの大林寿行です。

8月よりMAXWINからMDR-C013Bが発売となりました。

特に、ミラー型に搭載されるドラレコには、あまり期待しとおらず、VIOFOやVANTRUEなどの2カメまたは3カメの本格的なドラレコを使われており、「デシダルミラーのみが欲しいんだよね!」というユーザーさんに向けた後方特化型モデルとなります。

今回は、私が実機レビュー及び評価を行いましたので、ご紹介を致します。

また、動画版は、motormanonlineで配信をしております。

「MDR-C013B」のスペックと特徴

「MDR-C013B」のスペックはこちらの表の通りです。

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MDR-C013B
10.88型IPS液晶
リア:1920×1080/25fps
LED信号対応
レンズ視野角
リア:112°(水平) 60°(垂直)
リアカメラケーブル6m
microSD別売り/最大128GB
GPSは外付けOP
MDR-GPS01
駐車監視モード
衝撃検知
専用ケーブルはOP
MDR-CCAB02
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

概ね「MDR-C012」の1カメラバージョンと言える仕様です。

「MDR-C013B」の付属品とデザイン

今回はMAXWINさんから「MDR-C013B」車内兼用リアカメラバージョンのサンプルをご提供頂きました。

セット内容はこちらの通りです。(microSDカードは付属なし、販売店のセットに依存)

※写真はC012A

・10.88型ミラー液晶
・リアカメラ(車内)
・リアカメラ接続ケーブル(6.0m)
・シガー電源ケーブル
・ゴムバンド2種類
・ふき取りクロス
・ドラレコマグネットステッカー
・取付取扱い説明書

※GPSアンテナと駐車監視用直結ケーブルはOPです。

フロント筐体のデザイン

フロント筐体は最近定番化している10.88型のスタンダードサイズの液晶です。

本体下部にはスタンダードな1ボタン、このボタンで液晶表示のON/OFFを行います。

上側面には左からリアカメラ端子、フロントカメラ端子、カードスロット、電源+GPS端子が装備されています。

リアカメラのデザイン

リアカメラは、リアハッチにそのまま取り付けが出来て、垂直方法にアングル調整が出来る便利なカメラとなっています。

6mのリアカメラの接続ケーブルは前後4PINタイプとなっており、リバース信号用の赤い入力線が出ています。(OPで15mタイプあり

電源ケーブル

電源ケーブルはminiUSBシガープラグタイプが付属しますが、今回はOP扱いの3芯ケーブルを使用しています。(GPSアンテナもOP扱い)

「MDR-C013B」の取付について

今回はMAXWINのハイエンドモデルである「MDR-A001B」と比較する為に、90ヴォクシーに装着済みの「MDR-A001B」に吊り下げました。

吊り下げるために、MAXWINのウェッジマウントを使いました。

リアカメラはハッチの中央部に貼り付けました。

Exif_JPEG_420

リアカメラ接続ケーブルは0.5m+6m総長6.5mですので、ミニバンなどの場合にはケーブルを上から這わせないと届きません。(OPで15mタイプあり

赤いバック信号線をバックランプの+線に割り込ませる事でバックギアに連動して映像範囲を切り替える事が出来ます。

「MDR-C013B」のインターフェイスについて

「MDR-C013B」の電源ONから録画開始までの起動時間は12秒程度で、1カメラドラレコとしては標準的な部類に含まれます。

インターフェイスの操作性は良好です。

ホーム画面の表事項目はこちらの通り。

※カレンダーとアイコン類は設定から消せます。

「MDR-C013B」のバックカメラとしての使い勝手

「MDR-C013」のバックカメラ機能は、スマートミラーとしてはスタンダードでリアカメラ中継ケーブルの赤線を後退灯などに接続する事でバックギアに連動して画面が切り替わります。

映像の位置とガイド線の調整はドラッグ操作で行う事が可能となっています。

「MDR-C013B」のスマートミラーとしての見え方

スマートミラーとしての見え方ついては、MAXWINのハイエンドモデルである「MDR-A001B」と比較しました。

比較ポイントは次の6つの項目です。

・視野角と後続車両との距離感
・画面の明るさ、反射のしにくさ
・昼間の逆光補正
・夜間のヘッドライトの防眩効果
・夜間の市街地での明るさ
・夜間の暗い場所での明るさ

視野角と後続車両との距離感

「MDR-C013B」は「MDR-A001B」と同様に、視野角が調整出来るタイプですので、拡大倍率によって視野角が異なりますが、倍率1倍の視野角はこちらの通りでした。

・MDR-A001B:水平83°
・MDR-C013B:水平112°


純正ミラーと比べるとどちらも広範囲の状況は認識できるものの、その分距離感はつかみにくくなります。

一方、倍率を最大にしたケースでは「MDR-C013B」の方がより大きく見えますので、調整幅は「MDR-C013B」の方が広くなります。

画面の明るさ、反射のしにくさ

今回の比較では画面の反射のしにくさでは、「MDR-A001B」の方が勝っているように感じました。

ディスプレイの明るさ、カメラの明るさ、画面の見易さでは「MDR-A001B」の方が上なのですが、1/2以下価格の違いを考慮すると「MDR-C013B」も非常に健闘している印象です。

その理由はおそらく元のミラー表面の色の濃さやモニターの輝度の違いと考えらえます。

ディスプレイを消灯した時、両者共に反射は同等の印象です。

昼間の逆光補正

昼間の逆光補正については、どちらも強いHDR処理が入っている関係で白飛びはよく抑えられています。

夜間のヘッドライトの防眩効果

ヘッドライトの防眩能力は、MDR-A001Bの方が白飛びがしっかりと抑えられています。

MDR-A001B

MDR-C013B

夜間の市街地での明るさ

夜間の市街地では、「MDR-C013B」は「MDR-A001B」と比べると明暗差が少ない印象です。

しかし、見やすさの面では、コントラストの違い等により、クッキリ感でMDR-A001Bに軍配が上がり、よりはっきりと周囲の確認が出来ます。

夜間の暗い場所での明るさ

暗視性能は、フレームレートと密接な関係があり、両者共に25FPSとなっており、暗視性能は同等でした。

スマートミラーとしての評価のまとめ

「MDR-C013B」はSONYセンサーではなく、DX307センサー採用されており、レンズやチューニングのバランスに優れているからなのか、夜間のヘッドライトの防眩効果を除いては、リヤカメラにIMX307を用いる「MDR-A001B」に並んで、まずまず高い評価となりました。

「MDR-C013B」のドライブレコーダーの画質と機能・性能について

ドライブレコーダー画質は、次のポイントについて「MDR-A001B」と後カメラの比較を行いました。

・録画視野角
・逆光補正
・ナンバー読み取り精度
・夜間の明るさ

録画視野角について

「MDR-C013B」の前後カメラの録画視野角はこちらの通りでした。リアカメラは非常に広角になっており、黄色いホンダシビックタイプRリミテッドFK8が視野に入るか入らないかの違いがありました。

逆光補正能力について

収録動画では、HDR補正に少し違いが見られ、トンネル出入口の視界の白飛びが若干強く、MDR-A001Bよりも少し劣っている印象です。

ナンバー読み取り精度について

昼夜共に後方車両のナンバー認識は可能でした。

夜間の明るさについて

街灯が多い市街地では、両者共にまずまずの明るさとなっています。

街灯が少ないような場所でも一般的なSTARVIS機と同レベルの明るさです。

動画の再生方法について

「MDR-C013B」の動画の再生については、ミラー液晶、PCの専用ビュワー、PCの汎用ビュワーでテストを行いました。

ミラー液晶での再生

ミラー液晶での再生に関しては、他社モデルと同様に操作性は良好です。

ほとんど全画面での再生が可能ですので視認性にも優れていますが、映像の範囲を調整する事は出来ません。

PC専用ビュワーでの再生

PC専用ビュワーはこちらのページの右側、製品サポートタブからダウンロード出来ます。

■ 「MDR-C010A3」公式

こちらのビュワーは必要最低限の機能しかありません。

主な機能はこちらの通りです。

・個別再生~〇
・映像の拡大縮小~×
・地図への走行軌跡の表示~〇  ※OPのGPSが必要
・速度の表示~〇 ※OPのGPSが必要
・方位計の表示~×
・Gセンサーグラフの表示~×
・再生速度調整~×
・明るさの調整~×

PC汎用ビュワーでの再生

PC汎用ビュワーでの再生については、VLCメディアプレイヤーでの再生が可能でした。

駐車監視について

「MDR-C013B」の駐車監視については、別途専用ぺージを作りこちらで解説しています。

■「MDR-C012」の駐車監視の仕組みと使い方について解説

使用可能なmicroSDカードの最大容量

「MDR-C013B」のmicroSDカードのサポート範囲は128GBまでとなっていますが、以下の256GB以上のカードでの1時間の録画・再生に異常は見られませんでした。(1時間当たりの録画容量は前後合わせて10~11GB)

※256GB以上のカードの使用は自己責任にてお願いします。

 地デジへのノイズ干渉について

地デジ・ラジオへのノイズ干渉については「MDR-C013B」の単体使用では、ヴォクシー90系のディスプレイオーディオの組み合わせで影響は確認出来ませんでしたが、車種やカーナビの種類、アンテナの位置などで状況は変わる事がありますので結果は参考として捉えて下さい。

「MDR-C013B」の総評

最後に「MDR-C013B」の総評です。

スマートミラーとしては、ゴムバンドタイプ、リヤカメラのみの分離式カメラとなっているため、汎用性が高く、画質面でも「MDR-A001B」には及ばないものの、価格が1/2以下を考慮するとミラー型ドラレコとしての基本性能は、しっかりと兼ね備えていると言う結果になっています。

従って、VIOFOやVANTRUEなどの2カメまたは3カメの本格的なドラレコを使われており、「デシダルミラーのみが欲しいんだよね!」という方には、まずは「MDR-C013B」をおすすめします。

MDR-C013 サポート重視のコラボ企画

コメント

  1. ぼった より:

    いつも参考にさせていただいています。
    数年前にVANTRUEのM2を購入したのですが、車両入替となったので、これを気に買い替えようかと考えておりこの商品を検討しています。

    フロントカメラは今のものを移設するのでリアだけでいいのですが、M2と比較するとどちらが良いでしょうか。

    M2で気になる点は、拡大ができないことと、SDカードのエラーが頻発することくらいで、画質には概ね満足しております。
    よろしくお願いします。

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