※2019年11月27日更新~実機レビューについて追記しました。

VIOFOはドラレコのグローバル市場では人気の高いハイエンドモデルを中心に展開するメーカーで、海外では高い評価を受けているようですが、日本市場にはつい最近の2019年半ばから本格的に展開を始めているようです。

今回は前後2カメラのWiFi対応2カメラドラレコの「A129 Duo」について、VIOFOさんよりサンプルをご提供頂いたので実機レビューを行いました。

「A129 Duo」のスペック

「A129 Duo」のスペックは以下の表の通りです。

A129 Duo

■ 楽天市場「A129 Duo」
■ Yahoo!「A129 Duo」
19.04発売
フロント:1920×1080/30fps/WDR
リア:1920×1080/30fps/WDR
LED信号対応不明
レンズ視野角
フロント:対角140°
リア:対角140°
リアカメラケーブル6m
microSD付属なし/
最大256GB
偏光フィルターOP
GPSはマウント内蔵
WiFi
駐車監視モード
タイムラプス1/5/15fps/自動起動
専用ケーブルOP
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

イメージセンサー前後ともにIMX291でSTARVIS対応、レンズ視野角は対角140°という事ですので、録画視野角は水平110°程度になろうかと思われます。

なお、デザイン的にはフロント筐体は板上の一体化マウントでANKERの「ROAV C1」によく似たものとなっており、リアカメラはAUKEYの「DR02D」と同一デザインです。

GPSアンテナはマウント内蔵型、偏光フィルターのOPもアリという事で世間一般的なドラレコのグレード的には最上位クラスとなりますね。

セット内容とデザイン

なお、こちらの動画でも概要をレビューしています。

セット内容については以下の通りとなります。

①フロントカメラ筐体

②リアカメラ

③カメラ接続ケーブル(デジタルminiUSB端子 6m)

④miniUSB電源ケーブル

⑤PC接続用USBケーブル

⑥2ポートシガーチャージャー

⑦GPSアンテナ内蔵のマウント

⑧取扱説明書(英語版)日本語版はこちら

⑨その他取付用品

なお、日本語の説明書にはGPSマウントとリアカメラ、ケーブル類がOP扱いになっていますが、日本仕様だとセット内容に含まれます。

以下の偏光フィルターと駐車監視ケーブルは日本でもOP扱いです。

フロント筐体

フロント筐体のデザインはコンパクトな平型タイプで、板型のGPSマウントの脱着が可能です。

液晶は2.0型、5つの操作ボタンにしっかり見易い色で役割が印字されているのは、同社の他のモデルと同様です。

写真では分かりにくいですが、手のひらサイズのコンパクトです。

レンズ部分は上下のみの可動範囲になっています。

右側面にはminiUSB電源ポートとアナログAV出力端子、リアカメラ端子

左側面にはmicroSDカードスロット

GPSマウントには上部に電源ポートが装備されています。

リアカメラ

リアカメラは一般的な2カメラドライブレコーダーと比べると高さがあるタイプです。こちらもフロントカメラ同様にレンズ部分は上下のみに動きます。(リアカメラは外観も中身もフロント4Kモデルの「A129 Pro Duo」と同じものと思われるが、ソフトウェアによる補正が異なる印象)

リアカメラの接続ケーブルはフロント側がL字、リア側はストレートですのでリアガラスのてっぺんから少しスペースが必要になります。

ケーブルも太く硬めなので、リア周りの配線処理はちょっと難しい部類に入ります。

また、ケーブルの長さは6mですので、ミニバンなどでは配線を上から這わせる必要があります。

偏光フィルター

車内の映り込み防止の対策として、前後カメラにOPの偏光フィルターが装着可能です。(通常はフロントだけで良いと思いますが)

電源ケーブル

電源ケーブルは2ポートのシガーチャージャーとminiUSBケーブルを組み合わせて接続します。

今回はこちらのOPの駐車監視ケーブルを使用しました。

このケーブルではカットオフ電圧の調整のみ可能です。

フェライトコアが嫌らしい位置についてますが…。

リーフでは問題なくルーフパネルに押し込めました。

インターフェイスについて

電源ONから録画開始までの起動時間は10秒と2カメラドライブレコーダーとしてはやや遅めです。

インターフェイスについてはデフォルトが英語設定で、GPS時刻も世界標準時になっていますので、設定から「日本語」、GMT+9を選択します。

インターフェイスはよくある中華ドラレコに近いのですが、メニューツリーは1本化されており、RECボタンで一度録画を解除した後にMENUでツリーを呼び出す事が出来ます。

メニューから抜けた後に自動で録画が開始されたり、録画を手動で停止すると警告音が鳴ったりと中華ドラレコの中では使いやすい部類に入るかと思います。

WiFiアプリについて

WiFi通信については2.4/5GHz帯の選択式ですが、日本国内での5GHz帯の屋外使用は法令で禁じられていますので、2.4GHz帯を使用します。

車内は屋外の扱いだそうです。

■ NECユーザーズマニュアル

駅のホームや自動車や電車など乗り物の中は屋外の扱いとなりますので注意してください。

WiFi機能については一番右のボタン長押しで、アクティブ/OFFの切り替えが可能です。

※アプリはこちらからダウンロード

■ iOS VIOFOアプリ

■ Android VIOFOアプリ

アプリの使い勝手に関しては、ほぼ全ての設定をWiFiアプリから行う事が出来ますので便利ですが、英語表記なので苦手な方もいるかも知れません。(日本語化要望済み)

※2020年3月時点では日本語化が実装されています。

アプリの操作感は悪くはないですが、設定メニューを開いている間、「録画開始ボタンを押せ」の警告音が鳴り続けるのはうるさいのが気になりますが。(メニューで電子音OFFにすれば消せますが、全ての電子音が消えます)

ライブビューについては初期設定ではフロント大にリア小ですが、メニュー内から以下の4つが選択できます。

①フロント大+リア小

②フロント小+リア大

③フロントのみ

④リアのみ

実際の使用感は以下動画で解説しています。

車内への取付けについて

今回は初期型のリーフに「A129  Duo 」の取り付けを行いました。

ミラー裏に簡単に隠せますが、なるべくレンズが車の真ん中にくるように設置したいところです。

今回もリアカメラの配線は処理していません。

ドライブレコーダーとしての画質について

画質については次の3つの2カメラドライブレコーダーと前後の映像を比較しました。

①ユピテル「SN-TW80d」~前後「1920×1080」STARVIS

②パパゴ「GoSafe S70GS1」~前後「1920×1080」フロントのみSTARVIS

③YAZACO「YA-670」~前後「1920×1080」フロントのみSTARVIS

「A129 Duo」のフロントカメラにはOPの偏光フィルターを取り付けた状態です。

比較ポイントは以下の通りです。

①録画視野角

②ナンバー認識精度

③逆光補正能力

④夜間のナンバー認識精度

⑤夜間の明るさ

録画視野角について

フロントカメラの録画視野角はドライブレコーダーとしては概ね標準的な水平107°程度でした。

リアカメラはやや狭めの水平101°程度です。

これら4つのモデルの前後合わせた録画視野角を広い順番に並べると次のようになります。

①ユピテル「SN-TW80d」~前:水平127°+後:127°=254°

②パパゴ「GoSafe S70GS1」~前:水平98°+後:131°=229°

③YAZACO「YA-670」~前:水平116°+後:97°=213°

④VIOFO 「A129 Duo」~前:水平107°+後:101°=208°

「A129 Duo」は、2カメラドラレコ全体としては狭めの視野角と言えます。

ナンバー読み取り精度について

「A129 Duo」はフロント・リアともにこの中では視野角が狭めですので、ナンバー認識精度はフルハイビジョンモデルとしては最も高い部類となります。

【フロント】

【リア】

逆光補正能力について

STARVIS対応のイメージセンサーは全般的に白飛びに弱いと言う特徴がありますが、トンネル出口での逆光補正能力については「A129 Duo」が最も高くなっています。

【フロント】

この4つのモデルのうち、ユピテルの「SN-TW80d」だけがHDR、その他は全てWDRモデルですが、「A129 Duo」のソフトウェアによる補正技術の高さが感じられました。

リアについてはどれもそれほど白飛びしていませんのであまり気にしなくても良いでしょう。

【リア】

夜間のナンバー読み取り精度について

夜のヘッドライトが強く反射した状態のナンバープレートの読み取り精度は昼間の白飛び同様にSTARVISセンサーが苦手としている項目ですが、ここでも「A129 Duo」が最も白飛びを抑えらえてています。

【フロント】

 

リアカメラについても後続車のヘッドライトが点灯した状態でも若干絞りが効いている為か、最も読み取り精度が高くなっています。

夜間の明るさについて

夜の明るさについては市街地ではフロントはPAPAGOの「S70GS1」がSTARVISとしてはやや暗く、他は同程度の明るさでドライブレコーダーとしては最大値となっています。

リアについては「A129 Duo」と「SN-TW80d」がSTARVISセンサーですが、「A129 Duo」の明るさが際立っています。

街灯が少ない場所でのヘッドライトのみでの走行時にはヘッドライトの照射範囲はどれも充分な明るさですが、ヘッドライトの端っこや外側については、「YA-670」→「A129Duo」→「SN-TW80d」→「GoSafe S70GS1」の明るさの順になっています。

リアについては街灯が20mくらいの位置に1本でもある場所であれば「A129 Duo」が最も明るく映っています。

同じくSTARVISの「SN-TW80d」と比べてもかなり明るさに差が出ています。

 

暗視能力についてはフロントは「YA-670」が最も高く、僅差で「A129 Duo」、次いで「SN-TW80d」「GoSafe S70GS1」が同程度と言った形です。

リアは「A129 Duo」が圧倒的な暗視能力の高さで、テールランプの光だけでもそこそこ明るく映っています。

「A129 Duo」はSTARVISセンサーの中でも最も白飛びに強く、暗視能力も高いと言う、理想的な画質となっています。

なお、「A129 Duo」のダークスモークリアガラスでの実験結果はこちらの通りです。

【「A129 Duo」の透過率5% ダークスモークガラスでの実験結果】

偏光フィルターの効果

今回は「A129 Duo」のみ偏光フィルターを装着していますが、昼夜ともに他のモデルと比べると随分と車内の映り込みが軽減されていますので、フロントは偏光フィルターの装着をおすすめします。

西日本LED信号の見え方について

現状のファームウェアでは30fps出力となっていますので西日本エリアではLED信号が同期する可能性あります。

※1カメラモデルの「A119V3」では先行して27.5fps化のファームウェアが実装されていますので、おそらく今後対応すると思われる

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ

駐車監視について

駐車監視については専用ケーブルを使用する事で、エンジンに連動して以下のモードを起動させる事が出来ます。

ドライブレコーダーの駐車監視用3芯直結ケーブルの接続方法のまとめ

①動体検知+衝撃検知

②タイムラプス(1/3/5/10fps)+衝撃検知

③低ビットレートの常時録画+衝撃検知

※衝撃感度は走行時とは別に設定が可能

中国メーカーとしては最も使い勝手が良い部類に入ります。

 

なお、「駐車監視モード」として扱われているこれらのモードは、専用ケーブルを使用してエンジンのON/OFFに連動させる事が出来ますが、専用ケーブルを使用しなくても「動体検知」「タイムラプス」「低ビットレート録画」は手動で起動させる事が出来ます。

少しややこしいですが手動駐車監視については、メニューのトップツリー直下の「動体検知」が動体検知モード、「インターバル録画」がタイムラプスモード、「ビットレート」が「低ビットレート録画」となります。

外部電源を使用した駐車監視について

ドラレコ用の外部バッテリー「UPS400」を使用しての駐車監視については、10fpsのタイムラプス+衝撃検知で7.5時間の録画が可能でした。

その他の外部バッテリーでの駆動時間の予測は以下の通りです。(駆動の可否のみ確認)

型番UPS300/400UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間7.5時間30時間19.8時間39.5時間
満充電180分240分50分100分

ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL「EN6000」「EN12000」

動画ファイルの再生方法について

動画の再生については以下の4つの方法をテストしました。

①スマホアプリでの再生

②ドラレコ本体での再生

③PC専用ビュワーでの再生

④PC汎用ビュワーでの再生

スマホアプリでの再生について

スマホアプリでの再生についてはストリーミングとスマホのアプリ内、またはアルバムにダウンロードしてから再生する方法があります。

データサイズは前後とも1分当たり122MBでそれほど大きくはありませんが、ストリーミング再生でも再生が始まるまでにそこそこ時間が掛かり、時々カクつきます。

完全ダウンロードの場合には1分のファイルで1分30秒程度の時間が掛かります。

ドラレコ液晶での再生について

ドラレコ本体での動画の再生は、液晶サイズが2.0型で液晶部分がフロントガラスの角度とほぼ平行になる為、スタンダードの箱型ドラレコと比べると画面がやや見にくくなります。(録画停止状態で▲ボタン長押しで再生モード)

PC専用ビュワーでの再生について

PCの専用ビュワーは以下のページからダウンロード出来ました。

■ A129ビュワー

このビュワーは専用ソフトではないようで、課金モードと無料モードがあり、無料モードでは一度に読み込めるファイル数が2つまでに制限されています。

英語版なのでハッキリ言って扱いにくいのですが、機能的には非常に充実してたりします。

①前後同期再生

②映像の拡大縮小

③地図への走行軌跡の表示

④速度の表示

⑤方位計の表示

⑥Gセンサーグラフの表示

⑦1/32~5倍速の間での再生速度調整

⑧明るさの調整

※実際の再生の様子は動画で解説しています。

PC汎用ビュワーでの再生について

PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されている「フォト」「映画&テレビ」での再生も可能でした。

microSDでの録画時間について

「A129 Duo」の最高画質でのデータサイズは以下の通りです。(ビットレートは下げられますが画質も落ちます)

①常時録画~1分当たりフロント112MB+リア112MB=224MB、一時間当たり13.5GB

②タイムラプス10fps~常時録画の1/3で1分当たり75MB、一時間当たり4.5GB

microSDカードの容量は256GBまでサポートされており、以下のカードは問題なく使用が可能でした。

■ サムスン256GB U3

■ 上海問屋256GB U3

 地デジへのノイズの影響について

地デジへのノイズの影響については、似たようなminiUSBのカメラ接続ケーブルを使用したパパゴ「S36GS1」「M790」辺りと全く同様で以下のような結果となりました。

①初期型リーフ+純正EVナビ~フルセグ全く映らず

②ランエボ10+2015彩速ナビ~フルセグ映るが場所によってはアンテナ1本減

③30系アルファード+2016サイバーナビ~フルセグ映るが場所によってはアンテナ1本減

リーフに関してはドラレコのノイズで地デジが映らなくなり易いのですが、2カメラモデルでもコムテック・ユピテル・ケンウッド・セルスター・韓国系メーカーの製品では影響は見られません。

※中国系のデジタル接続2カメラはかなりの確率でフルセグが映らなくなります。

「A129  Duo」の総評

「A129  Duo」の各比較項目をまとめると以下の通りとなります。(5段階評価)

2020年点数視野角ナンバー昼ナンバー夜逆光明るさ暗視
ZDR02522.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
CS-91FH22.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A129 IR Duo22.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A129 Duo21.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR963GW21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★
PDR800FR21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
VREC-DZ700DLC19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-TW80d19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ZDR02619.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★
DRY-TW9100d19.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-TW9500dp18.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
DR750S-2CH18.0点★★★★★★★★★★★★★★★
S117.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
46Z17.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A129 Pro Duo17.0点★★★★★★★★★★★★★★★
GoSafe S70GS117.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
ZDR-01515.5点★★★★★★★★★★★★
DRV-MR74514.0点★★★★★★★★★★★
YA-67014.0点★★★★★★★★★★★★
DRV-MR74012.5点★★★★★★★★
CSD-790FHG11.5点★★★★★★★★
=2pt、=1pt、☆=0.5pt

①録画視野角:2カメラモデルとしてはやや狭めの水平107°+101°~★★

②ナンバー認識精度:フロント・リアともに非常に高く、フルハイビジョンクラスとしては最高~★★★★★

③逆光補正:逆光補正能力はSTARVISモデルとしては非常に高い~★★★

④夜間のナンバー認識精度:STARVISモデルとしては前後ともに非常に高い~★★★★

⑤夜間の明るさ:あらゆるシチュエーションで最高クラスに属する~★★★★★

全体としては流石に海外で評価の高いメーカーだけあって視野角以外の評価はSTARVIS機としては最高です。

このモデルの明るさの調整技術を見ると、ユピテルのHDR補正はかなり見劣りしますね。

視野角は2カメラドラレコとしては狭い部類に入りますが、夜間の明るさ・ナンバー認識精度ともトップクラスですので万人におすすめし易い優良モデルと言えるでしょう。

■  楽天市場「A129 Duo」

■ 楽天市場「偏光フィルター」

■ 楽天市場「VIOFO駐車監視ケーブル」

 

■  Yahoo!「A129 Duo」

■ Yahoo!ショッピング「偏光フィルター」

■ Yahoo!ショッピング「VIOFO駐車監視ケーブル」

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(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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