※2019年9月27日更新~実機レビューについて追記しました。(ファームアップデートについても追記)

VIOFOと言えば、グローバル的には有名で人気も高いなドラレコメーカーですが、こと日本市場においてはほとんど力を入れて来なかったせいか知名度は低い状態ではないかと思います。

このメーカーの製品はハードウェア構成などの面で中国メーカーの中ではハイエンドなモデルが多く、以前から気になってはいたのですが、最近は日本の販路も開拓したいようで、現時点でレビューのご依頼を頂いているものがいくつかあります。

今回はそのうち、500万画素のSONYのSTARVISイメージセンサー「IMX335」を搭載したシングルドライブレコーダー「A119V3」についてご紹介します。

「A119V3」のスペック

「A119V3」のスペックは以下の表の通りです。

A119V3

■ 楽天市場「A119V3」
■ Yahoo!ショッピング「A119V3」
19.??発売
2560×1600/27.5fps/WDR
2560×1440/27.5fps/WDR
2304×1296/30fps/WDR
1920×1080/60fps/WDR
1920×1080/30fps/WDR
レンズ視野角 対角140°
LED信号対応
microSD付属なし
microSD最大256GB
GPSはマウント内蔵
駐車監視モード
動体検知+衝撃検知
タイムラプス+衝撃検知
専用ケーブルはOP
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

イメージセンサーは500万画素ですが、録画解像度は「2560×1600」の400万画素が最高値、16:9の横長のアスペクト比では「2560×1440」の370万画素が最高値になります。

最近の高解像度モデルはVANTRUEから「X4」と言う4Kモデルが発売されており、ナンバー認識精度の面では一気に天井を突き抜けた感があるのですが、「X4」の弱点は夜間の撮影能力です。

おそらく、「A119V3」のナンバー認識精度は「2560×1440」級としては最高レベルと予測され、夜間がSTARVISらしい明るさであれば「X4」の対抗馬になるだけでなく、国内メーカーのハイエンドモデルの需要も喰えるポテンシャルを秘めているのではないか?とも考えられます

流石に…と言うべきか、説明書を見てみると日本語訳にもそれほど違和感はありませんので、日本進出への本気度が窺えます。

■ 「A119V3」取扱説明書

因みに変更フィルターのOPも用意されていますので、フロントガラスの映り込みが気になる方も要チェックですね。

付属品とデザインについて

「A119V3」のレビュー概要は以下の動画でも視聴出来ます。

「A119V3」のセット内容は以下の通りです。

①ドラレコ筐体

②板状のマウント×2

③2ポートシガーチャージャー

④miniUSBシガー電源ケーブル

⑤miniUSBケーブル(外部機器に接続時に使用)

⑥取扱説明書(英語版)

⑦その他取付用品

本体のデザイン

本体のデザインはコンパクトな平型タイプです。

液晶は2.0型、5つの操作ボタンにはしっかり見易い色で役割が印字されており、この辺りは流石…と言うべきでしょうか。

写真では分かりにくいですが、手のひらサイズのコンパクトです。

右側面にはminiUSB電源ポートとアナログAV出力端子

左側面にはmicroSDカードスロットが配置されています。

マウント

マウントは板状のものが2枚同梱されていますが、今回はOPのGPS内蔵タイプを使用しました。

GPSマウントは上側に第2の電源ポートを装備しています。

電源ケーブル

電源ケーブルは2ポートのシガーチャージャーにUSB A to miniケーブルの組み合わせとなります。

こちらはOPの駐車監視用の常時電源ケーブルです。

このケーブルではカットオフ電圧の調整のみ可能です。

フェライトコアが嫌らしい位置についてますが…。

こちらの偏光フィルターもOP扱いとなっています。

因みに紙の説明書は日本語化されていません。

必要な方はこちらからダウンロードしましょう。

■ 「A119V3」取扱説明書

インターフェイスについて

電源ONから録画開始までの起動時間は22秒とかなり長く掛かります。

※これは付属のシガーチャージャーとUSBケーブルを使用しての時間ですが、なぜかOPの駐車監視ケーブルでは5~10秒程度で起動しています。

インターフェイスについてはデフォルトが英語設定で、GPS時刻も世界標準時になっていますので、設定から「日本語」、GMT+9を選択します。

インターフェイスはよくある中華ドラレコに近いのですが、メニューツリーは1本化されており、RECボタンで一度録画を解除した後にMENUでツリーを呼び出す事が出来ます。

分かりにくい作りではありませんが、日本語へのローカライズがイマイチな部分が一部で見受けられます。

こちらの「こン検測」とは「動体検知」のON/OFFを選択するメニューですが、文字化けしちゃってますね。

VIOFOさんに連絡したら、ソッコーで修正ファームが届きました。(笑)

ローカライズの部分では難があるもののメニューから抜けた後に自動で録画が開始されたり、録画を手動で停止すると警告音が鳴ったりと中華ドラレコの中では使いやすい部類に入るかと思います。

※実際の動作イメージは以下の動画で説明しています。

取付について

今回は初期型のリーフに「A119V3」の取り付けを行いました。

ミラー裏に簡単に隠せますが、なるべくレンズが車の真ん中にくるように設置したいところです。

なお、ハッチバック車のリアガラスにも問題なく取り付け可能でした。

画質について

「A119V3」の画質については、フロントガラスに設置した場合、リアガラスに設置した場合の2通りで比較を行っています。

比較ポイントは以下の通りです。

①録画視野角

②ナンバー認識精度

③逆光補正能力

④夜間のナンバー認識精度

⑤夜間の明るさ

フロントカメラとして

フロントカメラとしては以、OPの偏光フィルターを取り付けた状態で下の3モデルとの比較を行いました。

①VANTRUE「X4」~正真正銘の800万画素4Kドラレコ

②ユピテル「DRY-ST7000c」~国内大手メーカーとしては最高の精細感のモデル

③ユピテル「SN-SV70c」~国内大手メーカーとしては最も明るいモデル

録画視野角

録画視野角についてはドライブレコーダーとしてはやや狭めの水平95°でした。

ナンバー認識精度

ナンバーの読み取り精度については4Kの「X4」に肉薄するレベルの高さです。

概ね解像度が高い順にナンバー読み取り精度も高くなっていますが、「A119 V3」は視野角が狭くコントラストが強いので文字は目立ち易くなっています。

①「X4」~「3840×2160」

②「A119 V3」~「2560×1600」

③「DRY-ST7000c」~「2560×1440」

④「SN-SV70c」~「1920×1080」

4Kの「X4」に近い精度ですので、ドラレコ全体の中では抜群の読み取り精度の高さと言えそうです。

逆光補正能力

「A119 V3」はSTARIVSセンサーを使用しているモデルなのでトンネル内での白飛びなどは苦手なハードウェア構成ですが、同じくSTARVISのユピテル「SN-SV70c」よりは大分マシです。

HDRモデルのユピテル「DRY-ST7000c」よりも白飛びに強く、「X4」と同程度と言う結果でした。

夜間のナンバー認識精度

夜のヘッドライトが強く反射した状態のナンバープレートはどのモデルも読み取り出来ませんが、この中では「A119 V3」のみがうっすら文字が浮き出ています。

夜間の明るさ

夜の明るさについては市街地では「DRY-ST7000c」のみがやや暗く、その他のモデルは充分な明るさとなっています。

因みに明るいモデルはフロントガラスにダッシュボードが映り込みやすくなりますが、「A119 V3」は偏光フィルターを装着した状態ですので、映り込みが軽減されています。

 

街灯が少ない場所でのヘッドライトのみでの走行時には「X4」も暗くなり…

ヘッドライトをオフにした状態ではユピテルの「SN-SV70c」が最も明るくなります。

「A119 V3」はSTARVISモデルの中では、白飛び対策としてやや絞りを強めにしていますので、暗視能力の面では明るさ重視の調整が入っているSTARVISモデルには及びません。

リアカメラとして

リアガラスに設置したケースでは、偏光フィルターを外した状態でリア用のドラレコとしておすすめしているこちらのモデルと比較を行っています。

①ユピテル「SN-SV40c」~廉価のコンパクトSTARVISモデル

②ユピテル「SN-R10」~リア専用STARVISモデル

③コムテック「HDR-751G」~超広角のバランスモデル

録画視野角

録画視野角は水平95°ですので、この中では最も狭くなります。

ナンバー認識精度

解像度は他のモデルはすべて200万画素のフルハイビジョンですので、その差は歴然です。

逆光補正能力

リアに設置した場合のトンネル内での白飛びはそれほど重要なポイントではありませんが、この中ではコムテックの「HDR-751G」は最も白飛びしません。

また、「A119 V3」が最も黒潰れには強く視認性は良好でした。

夜間のナンバー認識精度

後方車両からヘッドライトを照射された状態でのナンバー認識精度についても、これは解像度の差がありますので「A119 V3」が抜群に高いという結果でした。

夜間の明るさ

夜間の明るさについては市街地、または少し離れた場所に街灯があるようなところでは「A119 V3」が最も明るく、暗視になるとユピテルのSTAVISモデルの方が若干ですが明るくなります。

概ね実用域では「A119 V3」の方が明るめの印象です。

西日本LED信号の見え方について

「A119 V3」は30fps撮影、30fps出力っぽいのでおそらく電力周波数60Hzの西日本エリアではLED信号が同期して消灯するでしょう。

この辺りの日本向けのローカライズはまだまだこれからと言うところですね。

こちらもVIOFOさんに連絡したところ、ソッコーで27.5fpsのファームウェアが届きました(笑)

これで東日本・西日本ともにLED信号は高速点滅する筈です。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ

駐車監視の仕様と運用について

中国系のメーカーの駐車監視モードは使い勝手が悪いものが多いのですが、本機に関しては専用の駐車監視ケーブルを使用する事で、エンジンのON/OFFに連動して駐車監視モードへの出入りを行います。

これらの駐車監視モードは、メニューのトップツリー直下の「駐車モード」から選択します。

①「Auto Event Detection」動体検知+衝撃検知(エンジン連動、衝撃感度は駐車監視専用)

②「Time Lapse」タイムラプス(1//3/5/10fps)+衝撃検知(エンジン連動、衝撃感度は駐車監視専用)

③「低ビットレート録画」常時録画+衝撃検知(エンジン連動、衝撃感度は駐車監視専用)

今回は10fpsのタイムラプスモードでの長時間撮影を行ったところ、1時間あたり4.4GB程度のデータ使用となりました。

256GBのmicroSDカードであれば52時間程度の録画データの保存が可能な計算です。

 

なお、「駐車監視モード」から起動させるこれらのモードは、専用ケーブルを使用してエンジンのON/OFFに連動させる事が出来ますが、専用ケーブルを使用しなくても「動体検知」「タイムラプス」「低ビットレート録画」は手動で起動させる事が出来ます。

少しややこしいですがメニューのトップツリー直下の「こン検測」が動体検知、「インターバル録画」がタイムラプス、「Bitrate」が「低ビットレート録画」となります。

これらはあくまでも駐車監視ケーブルを使用しない場合のメニューになりますので、ケーブルを使用する場合には使いません。

外部電源を使用した駐車監視の運用

ドラレコ用の外部バッテリー「UPS400」を使用しての駐車監視については、10fpsのタイムラプス+衝撃検知で13時間の録画が可能でした。

■ ドラレコ駐車監視用バッテリーMEDIK「UPS400」「UPS500」

その他の外部バッテリーでの駆動時間の予測は以下の通りです。(駆動の可否のみ確認)

型番UPS300
UPS400
UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間13時間52時間34時間68時間
満充電180分240分50分100分

■ ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL

動画の再生方法について

動画の再生については以下の4つの方法をテストしました。

①ドラレコ本体での再生

②スマホでの再生

③PC専用ビュワーでの再生

④PC汎用ビュワーでの再生

ドラレコ本体での再生について

ドラレコ本体での動画の再生は、液晶サイズが2.0型で液晶部分がフロントガラスの角度とほぼ平行になる為、スタンダードの箱型ドラレコと比べると画面がやや見にくくなります。

スマホでの再生について

スマホでの再生はメーカーのサポート範囲外ですので自己責任でお願いします。

iPhone 7での再生については「Tube Reader」と言うガジェットを使用する事で問題なく可能でした。

android端末については、XPlayerでカードリーダー経由での再生が可能でした。

※iPhone 7、Android端末で再生したものをそのままドラレコに戻してもフォーマット等は要求されず、通常通りに録画が開始されました。

ドライブレコーダーの動画の見方、ソフトや8つの再生方法のまとめ

PC専用ビュワーでの再生について

PCの専用ビュワーは以下のページからダウンロード出来ました。

■ A119V3ビュワー

このビュワーは専用ソフトではないようで、課金モードと無料モードがあり、無料モードでは一度に読み込めるファイル数が2つまでに制限されています。

英語版なのでハッキリ言って扱いにくいのですが、機能的には充実してたりします。

①地図への走行軌跡の表示

②速度の表示

③方位計の表示

④Gセンサーグラフの表示

⑤1/32~5倍速の間での再生速度調整

⑥明るさの調整

PC汎用ビュワーでの再生について

PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されている「フォト」「映画&テレビ」での再生、Quick Time Playerでの再生も可能でした。

大容量microSDでの録画・再生状況

「A119 V3」は256GBまでのmicroSDカードの使用をサポートしていますが、以下のカードで特に問題なく使用が可能でした。

■ サンディスク200GB Class10

■ サムスン256GB U3

■ 上海問屋256GB U3

ファイルのサイズは3分で643MBですので、1時間では13GB程度になります。

256GBのmicroSDカードであれば18時間分の録画データの保存が可能な計算です。

偽物に注意!!ドライブレコーダーにおすすめのmicroSDカードは?

地デジへのノイズの影響について

地デジへのノイズの影響のテストは、初期型リーフの純正EVナビで行いました。

ギリギリでフルセグが映る場所での電源のON/OFFの操作で、アンテナの数に変化はありませんでした。

※地デジへの影響は車種やカーナビの種類、アンテナの位置で異なる場合があります。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策

ファームウェアについて

フレームレートと日本語訳修正版のファームウェアはこちらで配布されています。(V1.03)

■ 「A119V3」ファームウェア

ダウンロードファイルをmicroSDカードの一番上の階層に保存して「A119V3」に挿入し、電源を入れるだけで自動で更新が開始されます。

「A119V3」の総評

最後に「A119V3」の総評ですが、唯一視野角が水平95°と狭いと言う欠点があるものの、それ以外のポイントは概ね高評価です。

①ナンバー読み取り精度は他社2.5Kよりも4Kに近い

②逆光補正能力はユピテルの最近のHDRモデルと同等

③夜間は少しでも光がある場所では、STARIVS機も含めて他のモデル以上に明るい

④リアガラスに設置した場合の見え方も、ユピテルのSTARIVS機とそれほど変わらず、少しでも光がある場所では最も明るい

⑤手のひらサイズのコンパクトでフロント・リアと取り付け場所を選ばない

⑥中国メーカーにしては珍しく、駐車監視の利便性が高い

⑦ボタンが見やすく、インターフェイスが単純なので操作性も良い

メニュー項目の翻訳、西日本LED信号の同期対策など、日本へのローカライズの面ではまだまだこれからだと思いますが、ドラレコとしての性能と完成度の高さは流石!と言う印象を受けました。

メニュー項目の翻訳と西日本LED信号の同期対策はあっという間にファームウェアで改善されました。(笑)

…ので、欠点がほぼないですね。視野角がもう20%くらい広ければ最強でした。

割と省電力ですし、前後に「A119V3」を取り付けて駐車監視と言うのもありかと思います。(ケーブルが2セット必要)

■ 楽天市場「A119V3」

■ 楽天市場「A119V3 偏光フィルター」

■ 楽天市場「VIOFO 駐車監視ケーブル」

■ Yahoo!ショッピング「A119V3」

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(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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