実機レビュー ケンウッドエントリードラレコ「DRV-250」「DRV-350」「DRV-355」の評価

※2021年1月1日更新~実機レビューを追記しました。

こんにちは!Omiです。

ケンウッドから2020年エントリースタンダードドラレコ「DRV-250」「DRV-350」「DRV-355」の3機種が発表されています。

ケンウッドのエントリースタンダードクラスのドライブレコーダーは現行モデルの「DRV-340」が量販店を中心に人気機種となっていますが、実はこの製品は2016年モデルの「DRV-320」がベースの化石のようなハードウェア構成の低スペックの製品なので私は全然おすすめしていません。(4年前のデビュー時にも大した事なかった)

こんな製品がブランド力だけこれだけ売れるのも凄い事ですし、スペックや画質的な面だけならユピテルなどの方がよっぽど優れている訳なんですが、そろそろこの化石のような製品もフルモデルチェンジを遂げる事になりそうです。

「DRV-250」「DRV-350」「DRV-355」はフルモデルチェンジなのか?

旧製品の「DRV-320」は台湾のこの商社のOEMモデルらしく(…と言うかデチューン版)、画質面で他社製品に大きく劣るものでした。

【MiVue™ C360】

2020年モデルの基本仕様は大きく変わっていませんが、以下の改善が見られます。

①内蔵バッテリーを廃止し、キャパシタへ
②フォーマット不要機能を実装
③レンズ視野角が水平100°から122°にアップ
④レンズF値が2.0から1.8に改善

ここまで変更してあって流石にチップセットやイメージセンサーがそのままと言う事も考えにくいので、ソフトウェアだけを引き継ぎハードウェアは一新されていると予測しています。

ただし、基本仕様は以前のままですのでおそらく同じ台湾の商社が中国でOEM生産しているものかと思われます。

DRV-250DRV-350DRV-355
20.09発売
1920×1080/27.5fps/HDR
録画視野角 水平122°
microSD付属16GB/最大32GBmicroSD付属32GB/最大32GB
フォーマット不要機能
GPS非対応GPS内蔵
駐車監視機能
衝撃検知+動体検知/自動起動
専用ケーブル
CA-DR350
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

この3モデルのうち、一番下の「DRV-250」がGPS非対応モデル、真ん中の「DRV-350」はGPS内蔵の3色展開モデル、上位の「DRV-355」は32GBのmicroSDが付属するモデルとなります。

駐車監視は従来通りに専用の常時電源ケーブルを使用しての動体検知+衝撃検知、フレームレートは基本の27.5fpsの他に13.7fps/3.4fpsも選べますので、フォーマット不要機能と合わせて諸々使い勝手は良くなっているようです。

今の段階では画質面では全く期待してませんが、ユピテル・コムテックの同クラスの製品と比べて大差ない画質であれば使い勝手を評価してこっちをおすすめする事もあるかも知れません。

「DRV-350」の付属品とデザイン

レビュー概要や操作方法等については以下のレビュー動画でも解説しています。

ケンウッドのエントリードラレコ「DRV-250/350/355」が意外と高画質だった!

「DRV-350」の付属品は至ってシンプルでこちらの通りです。

①2.0型液晶搭載の筐体

②ボールジョイントマウント

③miniUSBシガーケーブル

④16GBのmicroSDカード
⑤取扱説明書

筐体のデザイン

「DRV-350」の筐体は先代の「DRV-340」と同じくコンパクトな箱型です。

液晶サイズはドラレコとしてはやや小さめの2.0型

右側面には4つの操作ボタン

左側面にはminiUSB電源ポートとmicroSDスロット

下側面にはイベント録画ボタンが配置されています。

「DRV-350」の取付について

今回はアクアに「DRV-350」の取り付けを行いました。

ルームミラーは純正ではなく、MAXWINの交換式スマートミラー「MDR-A001」が装着されていますが、ミラー裏の車両センターに配置するとミラーからはみ出でしまう為、やや右寄りに取り付けました。

「DRV-350」のインターフェイスについて

「DRV-350」の起動時間は17秒程度で1カメラのドライブレコーダーとしては最も遅い部類に含まれます。

インターフェイスはこれと言って特徴のないスタンダードなツリー型ですが、サイドの操作ボタンの役割が画面に表示されていますので操作は分かりやすい方です。

「DRV-350」のドライブレコーダー画質について

「DRV-350」のドライブレコーダーとしての画質については、次の3つの製品と比較を行いました。

①ケンウッド「DRV-340」
②ユピテル「WD260S」
③コムテック「HDR-001C」

比較ポイントは次の5つです。

①録画視野角について
②ナンバー読み取り精度について
③トンネル出口での白飛び耐性について
④夜間のナンバー読み取り精度について
⑤夜間の明るさについて
DRV-350 テスト撮影

録画視野角について

録画視野角については仕様表に記載されている水平122°程度で、現行のドライブレコダーの中では広めとなっています。

ナンバー読み取り精度について

録画視野角は広めでしたが、ナンバー認識精度はフルハイビジョンクラスとしてはほとんど標準です。

トンネル出口での逆光補正について

ケンウッドの最近のドライブレコーダーは全般的にやや強めのHDR補正の効果で白飛びを良く抑えられていますが、「DRV-350」についても白飛びには強いものの、露出を落とし過ぎているため、やや黒つぶれが出ます。

ただし、先代の「DRV-340」よりは随分改善されてますし、コムテックの「HDR001C」と比べても黒潰れは抑えられています。

白飛び・黒潰れのバランスを考えるとこのクラスの製品ではユピテルの「WD260S」と同じく、非常に実用的なチューニングと言えるでしょう。

夜間のナンバー読み取り精度について

夜間にヘッドライトの光が強く反射した先行車のナンバーの読み取り精度は、HDR補正の効果でまずまず高いものがあります。

夜間の明るさについて

「DRV-350」は「DRV-340」からは改善が見られ、夜間の市街地では標準的な明るさとなっています。

街灯が少ない場所でのヘッドライトのみでの走行時にも明るさは標準クラスですが、

暗視能力についてはほぼゼロとなっています。

ドラレコとしての画質の特徴をまとめると、「DRV-350」はドラレコ全体の中では

①録画視野角は広め
②ナンバー認識精度が標準クラス
③逆光補正能力はチューニングが良く高め
④夜間の市街地での明るさ標準クラス
⑤暗視能力では最低クラス

となります。

 点数視野角ナンバー昼ナンバー夜 逆光夜明るさ暗視
T325.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
MINIEYE23.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR752G21.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
WD260S21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A12921.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR852G20.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
DRV-83020.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-ST3200P19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR203G18.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
DRV-35018.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A119V318.0点★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV40c18.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A129Pro17.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV70c17.5点★★★★★★★★★★★★★★★
WD250S15.5点★★★★★★★★★★★★★
ZDR02215.0点★★★★★★★★★★★★
DRY-ST1700c15.0点★★★★★★★★★★★★★
DRV-650/W65014.0点★★★★★★★★★★★
HDR001C14.0点★★★★★★★★★★★★
DRV-34012.5点★★★★★★★★★

「DRV-350」のフレームレートとLED信号の映り方について

「DRV-350」のフレームレートは27.5fpsとなっていますので、日本全国でLED信号が高速点滅して映るでしょう。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ
...

動画の再生方法について

「DRV-350」の動画の再生については、本体液晶、PCの専用ビュワー、PCの汎用ビュワー、スマホでのテストを行いました。

本体液晶での再生

「DRV-350」の液晶サイズはやや小さめの2.0型ですが、動画の視認性は可もなく不可もなく、と言ったところです。

PCの専用ビュワーでの再生

パソコンでの再生については、こちらの専用ビュワーで地図やGセンサー情報などの表示が可能です。(GPSモデルのみ)

■ ROUTE WATCHERⅡ

主な機能は次の通りです。

①地図の表示
②Gセンサーグラフの表示
③速度表示
④再生速度の変更(1/4~2倍速)

拡大縮小は出来ませんのでドラレコビュワーとしては必要最小限の機能と言ったところです。

PC汎用ビュワーでの再生

PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されているソフトでも可能でした。

スマホでの再生について

スマホでの再生については、iPhone SEでは「Tube Reader」、Androidスマホではカードリーダー経由でXPlayerでの再生状況を確認しましたが、いずれも問題なく映像・音声の再生が可能でした。

iPhone、iOS端末でmicroSDのメディアを直接再生可能なカードリーダー「Tube Reader」
...

また、スマホで再生するとカード内に余分なフォルダが作成されますが、そのままカードを戻してもフォーマットなどは要求されず、通常通りに録画が開始されました。

 駐車監視の仕様について

「DRV-350」の駐車監視の仕様と運用はこちらの通りとなっています。

①以下の専用ケーブルを使用する。

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②エンジンOFFから5分経過すると自動で動体検知+衝撃検知による駐車監視に入る

③エンジンONの振動を検知すると、自動で常時録画モードに戻る

駐車監視中の衝撃感度を最高にした状態では、ドアの開閉の衝撃で衝撃検知録画が行われました。

なお、駐車監視中の録画ファイルは動体検知・衝撃検知のいずれも上書き可能なパーキングフォルダに保存されます。

microSDカードの最大容量である32GBを使用しても駐車監視の最大録画保存時間は40分までですので、それ以降は上書きされます。

従って長時間の駐車監視には向いていません。

外部電源を使用した駐車監視の運用について

外部電源を使用した駐車監視のテストは、「UPS300」「MIGHTYCELL」と付属のシガーケーブルを組み合わせて走行中の常時録画モードで行い、正常な動作を確認しました。

駐車監視の駆動時間の計測は「UPS300」のみで実施しましたが、それぞれのバッテリーでの駆動時間の予測はこちらの表の通りとなります。

型番UPS300
UPS400
UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間9時間36時間24時間48時間
満充電180分240分50分100分

■ ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL

■ ドラレコ駐車監視用バッテリーMEDIK「UPS400」「UPS500」

使用可能なmicroSDカードの最大容量

「DRV-350」のmicroSDカードのサポート範囲は32GBまでとなっていますが、以下の256GB以上のカードはフォーマットが出来ず使用不可でした。

■  サムスン256GB U3

■  サムスン512GB U3

偽物に注意!!ドライブレコーダーにおすすめのmicroSDカードは?
...

また、フルハイビジョンモデルとしてはmicroSDカードの容量を大食いする傾向があり、1時間の録画に9GBの容量を使います。

駐車監視なしの設定でも32GBのmicroSDカードで158分の録画データしか保存出来ません。

地デジへのノイズ干渉について

「DRV-350」の単体使用では、アルファード+サイバーナビの組み合わせで影響は確認出来ませんでした。

ラジオへの干渉も確認出来ませんでしたが、ノイズの影響はドラレコの設置位置や車種、カーナビの種類などの状況によって変わる事がありますので、結果は参考程度に捉えて下さい。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策
...

「DRV-350」の総評

「DRV-350」のドライブレコーダーとしての画質の特徴をまとめると以下の通りとなります。

①録画視野角は広め
②ナンバー認識精度が標準クラス
③逆光補正能力はチューニングが良く高め
④夜間の市街地での明るさ標準クラス
⑤暗視能力では最低クラス
 点数視野角ナンバー昼ナンバー夜 逆光夜明るさ暗視
T325.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
MINIEYE23.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR752G21.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
WD260S21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A12921.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR852G20.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
DRV-83020.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-ST3200P19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR203G18.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
DRV-35018.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A119V318.0点★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV40c18.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A129Pro17.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV70c17.5点★★★★★★★★★★★★★★★
WD250S15.5点★★★★★★★★★★★★★
ZDR02215.0点★★★★★★★★★★★★
DRY-ST1700c15.0点★★★★★★★★★★★★★
DRV-650/W65014.0点★★★★★★★★★★★
HDR001C14.0点★★★★★★★★★★★★
DRV-34012.5点★★★★★★★★★

ケンウッドのドライブレコーダーとしては珍しく、そこそこ高評価で18機種中の8位になりましたが、同クラスではGPS非対応ではあるものの、視野角と圧倒的な夜間撮影能力を誇るユピテルの「WD260S」が存在します。

従って1万円程度の価格帯で選ぶならユピテルの「WD260S」が、最もおすすめという結果になりました。

日本メーカーでコスパ最強のSTARVISドラレコ「WD260S」の実機レビューと評価!
...

ただし、ケンウッドの旧機種からの変更で「使い慣れた同社の製品が良い」と言う方は全体的なバランスに優れた「DRV-350」を選ぶのもアリかと思います。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

前後が撮影できるおすすめ2カメラドライブレコーダー【2021年版】
...

 

コメント

  1. 水野 より:

    毎回の更新を楽しみにしています。
    ケンウッドのドラレコは一度購入したことがあるのですが、取り付けようとしたところ、あまりに大きくて一度も使用せずに売却したことを思い出します。
    ドラレコといえば、「70mai A800」という製品が発売されるそうですが(インスタグラムでメールアドレス登録で30%OFFみたいな広告で興味がありました)、これが発売されたらテストされますか?
    そろそろ4Kドラレコに買い替えようと思っていて、「VIOFO A129 PRO」にしようか考えていたところ、上記製品も良いなと思います。

    • 管理人Omi 管理人Omi より:

      水野様
      「70mai A800」についてはテスト予定はないですね。
      WiFiの技適もおそらく認証取ってないと思います。

      4Kモデルは良し悪しがあって、ナンバー認識や景色は綺麗に撮影できますが、それ以外の部分は200万画素のセンサーに全く勝てないです。
      ドラレコの場合、事故の際の状況認識が重要ですが、夜間の明るさや逆光補正などは200万画素モデルの方が全然上ですね。
      例えば同じVIOFOのA129 Duoと、A129 Pro Duoの場合、ドラレコとしての総合評価はA129 Duo が21.5点、Proは17.0点です。
      https://car-accessory-news.com/a129/#A129_Duo-2

      4Kは景色撮影や駐車監視の特化モデルと考えたほうが良いですよ。

      • 水野康彦 より:

        返信ありがとうございます。
        現在、ユピテルの「SN-SV70c」を使用しているのですが、取り付けてから2年になるので、良いのが出たら交換しようと思っていました(70cはリア用にしようかと)。
        まだ4Kは時期早々のようですね。

        あと、ほぼ毎日の更新、お疲れ様です。
        楽しく拝見してます。

        • 管理人Omi 管理人Omi より:

          水野様
          個人的には4Kモデルの見え方が好きですし、景色を撮影する時は4Kモデルを使いますが、ドラレコとしての総合力はまだ200万画素ですね(笑)

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