※2020年10月31日更新~実機テストが完了しました。総合的には思いのほか高評価でした。

こんにちは!Omiです。

今回はAIを搭載した安全運転支援システム「MINIEYE」について、開発元のPlayWingsさんからレビューの依頼を頂きましたので後日テストを前提に取り急ぎ製品の概要のみお伝えします。

実はPlay Wingsさんはうちと同じ埼玉県の会社なので、情報交換と製品の説明を兼ねて一度訪問しているのですが、実際に「MINIEYE」が車に付いた状態での挙動を軽く見せてもらいました。

後付の安全運転支援システムは、ドラレコ付属のものからサイバーナビ搭載のものまで幅広い価格帯の製品を試して来ましたが、第一印象は「MINIEYE」が一番良かったのでテスト前から期待しています。

■ AI搭載衝突予防システム「MINIEYE」【ドラレコ機能・スマホ連動対応】

もくじ(クリック・タップで移動できます)

ドラレコ機能よりも安全運転支援機能に注目したい

以前から私は、既存のドライブレコーダーの安全運転支援機能は精度の問題で「オマケとして考えた方が良いですよ」とお伝えしていますが、「MINIEYE」についてはむしろドラレコ機能の方が「オマケ」な、AIによる高精度な安全運転支援システム…が基本コンセプトです。

一般的なドラレコの安全運転支援警報は、画面内の動きをざっくり捉えてドラレコ用のチップセットが警報のタイミングを判断しています…なので精度が低いと(笑)

【内部処理のイメージ】

「MINIEYE」はドラレコのチップセットとは別に支援機能専用の4コアCPUを搭載し、内部で3Dマッピングを行いながら精度の高い8つの警報を出すシステムとなっているそうです。

・衝突注意警報
・低速時衝突注意警報
・車間距離警報
・歩行者距離警報
・歩行者接近警報
・車線逸脱警報
・発進遅延警報
・急加速/急コーナリング/急減速警報

詳しくはこちらの販売ページに書いてありますが、この手の安全運転支援機能で問題になるのが、感度の調整幅です。

人によって警報を出して欲しいタイミングが違うので、早過ぎればうるさく感じますし、遅過ぎると事故の予防としては意味を為さなくなりますが、本製品に関しては感度の調整幅がそこそこ広く、個々のドライバーの感覚に合わせ易いような配慮がなされているようです。

ドラレコはオマケだけどスペックはなかなか

ドライブレコーダー部分についてはセパレート構造になっており、一般的なシングルモデルのドラレコよりも断然スペックは上です。

・イメージセンサー:SONY IMX335 500万画素STARVIS対応センサー
・レンズ:F1.8/対角140°
・録画解像度:1920×1080/30fps
・ジャイロセンサー+加速度センサー
・GPS:対応
・WiFi:対応
・microSDカード:付属なし/最大128GBまでサポート

ドラレコとしては出力解像度が200万画素相当のフルハイビジョンですので、500万画素は不要ですね。

AIが映像を解析するのに500万画素の方が有利になるのでしょうか?(よく分かりません)

因みに本機は現在マーケットの主流になっている2カメラではなく1カメラですが、スマートミラー型ドラレコなどもリアカメラだけのリア専用ドラレコタイプが増えつつありますので、フロントカメラは「MINIEYE」、リアカメラはリアのみのスマートミラーなどと言う構成も面白そうですね。

細かい設定はスマホのWiFiアプリで行いますので、スマホが必須になる点がこの製品の購買層と少しズレそうな気はしますが…。

セット内容とデザイン

セット内容はこちらの通りです。

・2.4型液晶筐体
・カメラ/AI筐体
・スライド式マウント
・電源通信ケーブル
・その他取り付け部品
・取扱説明書

※サンプルの為、取扱説明書は中国語版ですが、製品版では日本語になるそうです。

2.4型液晶筐体

2.4型の液晶筐体は正面は液晶とベゼルのみで操作ボタンはなく、上部にひとつだけボタンがあります。

下部にダッシュボード固定用の両面テープが貼られており、裏側には4PINの接続ポートがあります。

カメラ・AI筐体

カメラ・AI筐体は上部にスライド式のステーをはめ込む形となっており、金属端子が露出しています。

マウントの後ろ側には電源ポート+液晶接続ポートと、拡張ポートが一つ装備されています。

※拡張ポートについては、来年以降に追加の予定があるそうですが、今のところはどのようなものであるかは公表できないそうです。

microSDカードスロットはこちらの筐体の下側側面に装備されています。

なお、GPSはビルトインタイプですが、製品版では感度を上げるためにセパレートタイプになるそうです。

電源・通信ケーブル

電源・通信ケーブルは根本はシガープラグにUSBが1ポート装備され

途中のターミナル部でカメラ部・液晶部の二又に分かれています。

接続時の全体イメージはこのようになります。

WiFiアプリについて

本機は液晶画面にメニュー項目などは表示されませんので、各種設定・操作はほとんどWiFiアプリ上で行う事になります。

■ 「MINIEYE」iOS版アプリ
■ 「MINIEYE」Android版アプリ~(現時点ではGoogle Playでの配布ではない為、Chromeなどのブラウザでダウンロード、後日Google Playでの配布予定)

WiFiアプリは現在のところ英語バージョンですが、後日日本語化されるそうです。

WiFi機能は自動でアクティブになりますので、スマホ側のWiFiアクセスポイントの設定次第では起動時に自動接続されます。

安全運転支援警報の設定項目

安全運転支援警報はそれぞれ3~4段階での感度とON/OFFの設定が可能です。

・LOW:熟練ドライバー向け
・Medium:一般的な設定
・High:初心者ドライバー向け
・Super High:テスト用

調整可能な項目はこちらの通りです。

・Change all:全ての項目の感度を一括
・Forward Collision Warning:前方衝突警報
・Urban Forward Collision Warning:低速時前方衝突警報
・Pedestrian Collision Warning:歩行者検知警告・歩行者衝突警報
・Lane Departure Warning:車線逸脱警報
・STOP&GO :発進遅延警報
・Harsh Acceleation/Cornering/Deceleration:急加速・急コーナリング・急減速警報
・Headway Monitoring Wornig:車間距離警報
・Emergent Collision Worning:緊急衝突警報(衝撃イベント録画)

ドライブレコーダーの設定項目

ドライブレコーダーの設定項目はこちらの通りです。

①Resolution:録画解像度(この様に表示されますが、実際のデータ使用量は全く異なります)

・「2592×1944」、microSDの使用容量は16GB/1時間
・「2560×1600」、microSDの使用容量は13GB/1時間
・「2560×1440」、microSDの使用容量は12GB/1時間
・「1920×1080」、microSDの使用容量は7GB/1時間
・「1280×720」、microSDの使用容量は3GB/1時間

②Time watermark:録画映像へのタイムスタンプ表示(ON/OFF)
③Speaker volume:スピーカーボリューム
④Operating sound:操作音(ON/OFF)
⑤Power on/off Tone:起動・シャットダウン時の音声(ON/OFF)
⑥Sound Recording:動画への録音(ON/OFF)
⑦Auto-Brightness:スクリーンの明るさ自動調整(ON/OFF)
⑧Night Mode:ドラレコのナイトモード(ON/OFF)
⑨Parking monitoring:駐車監視モード(拡張ケーブルが必要らしい)
⑩Voice Control:音声操作(未実装、後日実装予定)
⑪Strage:microSDカードの使用状況の確認とフォーマット
⑫Factory Setting:設定の初期化
⑬Authorization Record:(WiFi認証)
⑭About:バージョン情報

通常、500万画素センサーを使った場合には「2560×1440」の有効画素数368万画素までの解像度に対応した製品が多いのですが、本製品では「2592×1944」の解像度で500万画素をきっちり使いきっています。

取付けについて

今回は「MINIEYE」をランエボ10に取り付けて安全運転支援機能とドラレコ機能をテストしました。

カメラ・AI筐体

カメラ・AI筐体についてはフロントガラスに貼り付けますが、このようなガラス保護フィルムが同梱されています。


このフィルムを使用すると「MINIEYE」を取り外す際に苦労しなくて済みそうですが、今回はカメラ部分をルームミラー真下の車両センターに取付けたかったのでこのシートは使用しませんでした。

なお取付けの際には同梱の水平器を貼り付け、泡がセンターに来るように向きを調整します。

液晶筐体

液晶筐体をダッシュボードのどの位置に付けるか悩んだのですが、本機は映像と音声で警告を行う製品ですので、出来るだけ運転中に画面の変化が認知し易い位置に設置するのが理想かと思います。

今回はこちらの3箇所に仮設置してみました。

①ダッシュボード手前センター
②ダッシュボード奥センター
③ダッシュボード手前運転席寄り

ダッシュボード手前センター

ダッシュボード手前センター付近は視認する為には運転時に視線をずらす必要があり、前方を注視している状態では画面の変化が視界に入りにくい為に却下しました。(液晶撮影用にはここが一番良いですが)

ダッシュボード奥センター

次に運転中に視線をずらさなくても液晶が視野に入りやすそうな、ダッシュボードセンター奥に設置してみましたが、こちらも液晶が小さくて警報内容が分かりにくそうだった為に却下しました。

ダッシュボード手前運転席寄り

最後に設置したのがダッシュボード手前運転席寄りです。運転中にはこの位置が一番視野にや入りやすいのでこちらに決定しました。

なお、ダッシュボードに角度が付いており、画面が見にくかったため、今回はこちらの汎用ステーを使用して液晶角度を調整しました。

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これを使うと高さも上がってなかなか良い感じです。

ケーブルはもう少し長さが欲しかった

次にケーブルの取り回しについてですが、このケーブルはシガープラグからターミナル部分で二又に分かれており、それぞれ液晶部・カメラ部に120cm・170cmのケーブルが伸びています。

カメラケーブルが120cmと短い為、ケーブルをフロントガラスとダッシュボードの隙間に押し込むルートでは長さが足りませんでした。

この様にターミナル部分が中途半端な位置に来てしまいます。(ケーブルが太いのでダッシュボード上からピラーに押し込むには切り欠きを入れる必要がありそうです)

あと1m程度このケーブルが長いと配線の取り回しが楽でした。

このような事情から今回はやむなくケーブルをダイレクトに手前に下ろしました。

カメラ側の1.7mケーブルは助手席側のピラー内にを通してグローブボックス裏に引き込める長さです。

キャリブレーションについて

取り付けが終わったら安全運転支援機能の警報精度を高める為にキャリブレーションを行います。

・地平線を合わせる
・左右の位置を合わせる
・車種を選択する

地平線を合わせる

アプリの「Camera Adustment」を選択し、カメラの向きを上下に調整して地平線をラインに合わせます。

左右の位置を合わせる

アプリの「Installation Position」を選択し、実際に設置したカメラの位置の左右を設定します。

車種を選択する

アプリの「Vehicle Model」を選択し、取り付け車種を設定します。

このバージョンでは中国語ですが後日英語になるそうです。

エボはいませんでしたが、普通のランサーがありました(日本ではギャランフォルティスですが)

画面の基本構成と動作

まずは画面の基本構成についてですが、このように上のエリアに警報の種類別のアイコン、下のエリアには自分の車から見た、3車線分の先行車がトラック・乗用車などの車両タイプ別に表示され、車線内と車線の外側にいる歩行者や自転車も表示されます。

先行車が一定範囲内に入ると、このようにロックオンされた車が赤く点灯します。

画面に上部に表示されている数値は先行車との車間距離の目安で、距離と相対速度から危険度を表現しているそうで、数値が小さいほど危険度が高くなります。

先行車は普通車と大型車、大型車はトラックタイプ、バスタイプを識別しているようですが、それが警報にどう生かされているかは不明です。

同様に歩行者・自転車・バイクは人型で表示され、接近度が高いターゲットは赤く点灯します。

液晶のボタン二度押しでドラレコのライブビューにも切り替わります。

安全運転支援警報の挙動、精度について

私がこの手の安全運転支援機能で一番良くないと考えているのは、警報が出たり出なかったりと言う事よりも、普通に運転している状態で滅多矢鱈とうるさいくらいに警報が出まくる事です。

最初は警報が頻繁に出たほうが面白いかも知れませんが、そのうちうるさくなって警報を切るか、警報に慣れてしまって気にならなくなります。

この辺りはレーダー探知機の誤報と同じ理屈ですが…私は過去にケンウッドやユピテルのドラレコの安全運転支援機能をユーザー目線での実用性の観点から、非常に厳し目の評価でポンコツ扱いしてきました。

ドライブレコーダーの安全運転支援機能のまとめ

今回もメーカー依頼品だからと言って都合良くダブルスタンダード的に甘い評価をせず、出来るだけ同一の評価基準としています。

ポイントとしては、この製品が面白いかどうか?ではなく、実用性が高いかどうか?と言う観点から評価していますので本機で購入を検討されている方には参考になると思います。

 

因みに本件は報酬を頂いてのプロモーションではありません。

ただし、将来的にLaBoon!!に来るであろう質問に対応する為にサンプルは頂きましたし、場合によってはクラウドファンディング後に卸業務などに入らせてもらう可能性はあります。

 

結論としては厳しい目でテストを行いましたが、この製品は非常に高評価で個人的にはとても気に入りました(笑)

ただし、ここは改善した方が良いだろうと言う点もいくつかありますので、その点については後日実装のファームウェアで修正を検討されるそうです。

まず、それぞれの機能がどのようなもので、精度はいかほどかを見て行きましょう。

前方衝突警報

「前方衝突警報」は時速30km以上で先行車との衝突危険性が生じた時にこの様な音声、映像で警報します。

感度は4段階から調整可能ですが、最高感度でも誤報と言うか余計と感じる警報は少なく、個人的には最高感度での運用をおすすめしたいところです。

先行車だけでなく、自分の車が車線からはみ出ると対向車にも反応することがあります。

こちらで試した限りでは、先行車が停車している状態でブレーキングを遅らせると出易く、警報が出る前に強めのブレーキングが先になると、急減速警報警報の方が優先されました。

車間距離警報

こちらは前方との距離を計測し、数値で危険度を警告する機能です。

数値が小さいほど危険度が大きく、危険値と判断すると音声と映像で警報します。

※これは数値は距離や到達時間などを表すものではなく、接近度合いの目安のとの事です。

こちらは一般道においては、4段階のうちの最高感度ではうるさいと感じるくらいに警報がなりましたので、最低感度でテストしました。

最低感度の場合には概ね私の普段の車間距離ではほぼ警報は出ませんが、先行車との距離を敢えて詰めた場合に警報が出る感じでした。

ただし、一般道においては状況によってこのようにそこそこ先行車との距離が空いていても警報が出るケースもありますので、更に警報が出にくい設定が有っても良いと感じました。

なお、こちらのシーンでは時速60km近く出ていると思われ、この場合の適正車間距離は45m程度になります。

私は普段から車間を広くとるように意識して走っていますが、周囲の車を見て頂ければ分かるようにほとんどの車が適正車間距離を取っていませんのでこのような感覚で走る人の場合には頻繁に警報が出る可能性があります。

 

一方で高速道路では警報が出にくく、最低感度のままではかなり車間を詰めないと警報が出ず、4段階中の下から2番目、場合によっては上から2番目の感度くらいがちょうど良いと感じました。

一番下の感度では時速80~90kmくらいで25mほど手前で警報、

下から二番目では40mほど手前での警報になります。

ただし、こちらも人によって感覚が異なる部分であり、私は高速道路でも充分に車間距離を取りますが、周囲の車のほとんどは教習所などで推奨される車間距離を取っていません。

このような事が高速道路での複数台が絡む追突事故に結びついているものと考えられます。

【ナチュラルで車間距離20m以下の車が多い】

ドライブレコーダーの動画では距離感が分かりにくいですが、高速道路の白線と空白ゾーンはセットで20mです。

安全の確保に必要な車間距離は時速100kmでは112m、80kmでは76mです。

ですから、白線4セットから5セット以上の車間距離が必要になります。

皆さんは普段からしっかり安全な車間距離を意識されているでしょうか?

 

車間距離警報の評価をまとめると、低速域では警報が出やすく、高速域では出にくい、と言ったところなので、現行の4段階の感度をそれぞれ時速80km以上では警報しやすく、30km未満では警報しにくくと言った調整がベターと感じました。

低速時前方衝突警報

この機能は、説明書・クラウドファンディングのプロダクトページにも解説がなく、アプリメニューの解説を翻訳すると「先行車との車間距離・速度差を考慮し、衝突する可能性がありと判断した場合に警報する。時速30km未満でアクティブになる。」となります。

なので、先に解説した「前方衝突警報」の時速30km未満のバージョンかと思って何日かテストしていたのですが、それは正しかったものの、警報音声と映像が「前方衝突警報」ではなく「車間距離警報」に近いものでした。

これが①「前方衝突警報」…

こちらが②「車間距離警報」…

そしてこれが③「低速時前方衝突警報」…

また、警報音声は「車間距離警報」と全く同じですが、よく見ると左上に車のアイコンが出ているのが衝突系の警報でした。

当初は「赤い警報」が出るものと勘違いしていましたので、この設定を最高感度にしていても低速時に「赤警報」出ない…その代わりに、停車時にどれだけゆっくり止まっても先行車との距離が短くなるとほぼ100%「車間距離警報」が出る、従って「これは全く使えない機能だ」と感じていました。

しかしながら、このアイコンだけの黄色の警報が「車間距離警報」ではなく、「低速時前方衝突警報」であると理解して、設定を調整する事で超低速時の警報を回避する事が出来るようになりました。

 

推奨は最低感度ですが、これで良い具合になりました。

ただ、場合によっては停車前にほんの少し減速が足りないだけでも警報が出る事があるので最低感度はもう1ランク感度を落としても良いように思います。

また、こちらは衝突系の警報ですので車のアイコンと合わせて「衝突注意」のテキストを表示させた方が分かり易いと思います。

 

なお、停車時の車間距離についてですが、教習所などでは前の車のタイヤが見えるくらいの間隔は開けた方が良いと言われているそうですが、大体これは2.0~2.5mくらいの車間距離になります。

前の車とほとんど同時に停車・発車する事で渋滞を緩和する事が出来ますし、その為にはある程度の停車時の車間距離も必要ですので、この辺りを意識して警報距離が設定されている気がします。

2mを切るような車間距離であるとか、切りそうな勢いの時にはそこそこ手前で警報が出る事があります。

歩行者距離警報・歩行者衝突警報

こちらは歩行者・自転車との衝突を予防する警報です。

歩行者・自転車の捕捉は停車時にも常に行いますが、速度に合わせて2種類の警報が出ます。

時速10km以上30km未満ではこちらの歩行者距離警報が出ます。車間距離警報と同じ警報音となります。

時速30km以上55km以下では歩行者衝突警報が出ます。こちらは衝突危険性が3秒以内に差し迫った状況で警報し、前方衝突警報と同じ警報音と赤枠のテキストが表示されます。

なお、私としては衝突した時の精神的ダメージが大きい歩行者・自転車に対する警報を最も重視しますが、残念ながらこの警報の実用性はイマイチで、危険ではない対象に対しての警報が出る、警報タイミングが遅すぎる上に、警報して然るべきと感じるシーンでの警報がない事が多い状況です。

この歩行者警報が出る前段階として…

①歩行者の認知:グレーの人型アイコンの出現

②歩行者のロックオン:人型アイコンの赤点灯

の2つの行程があります。

この状態から速度や危険度に応じて①歩行者距離警報、②歩行者衝突警報のいずれかが発報する訳ですが、時速30km以上ではグレー点灯で軽いお知らせ、30km未満では赤点灯で軽いお知らせがあると随分実用的になると感じました。

そもそも画面の動きなどを見るのは面白いかも知れませんが、運転中に液晶を凝視する事はありませんので、特に歩行者についてはもっと離れた位置から警報音で注意を促す必要性を感じます。

車線逸脱警報

車線逸脱はアプリで選択した、60km以上/70km以上/80km以上のいずれかの速度で動作します。

このように車線のアイコン表示と音声で警報します。

この製品はもともと車線の認識精度が高い為、最高感度でも不要と感じる警報はほとんどなく、タイヤが白線に乗るか乗らないかのタイミングで警報が出ていますので、非常に精度・実用性が高い機能であると感じました。

発進遅延警報

こちらは停車状態から先行車が一定距離以上離れると音声とテキストで警報する機能です。

検知の精度は非常に高いのですが、4段階の精度を最低に落としてもやや警報が早めですので、警報を出さないように運転しようとすると少々疲れます。

どうやら数10センチ刻みで感度差を設けているようなので、最高感度はそのままに、下の感度はもう少し判定を遅らせた方が良いと感じました。

急加速・急コーナリング・急減速警報

ジャイロ・Gセンサーで急加速・急コーナリング・急減速を検知すると、アイコンと音声で警報します。

最高感度では普通に走っていても警報が頻繁に鳴り、最低感度では意図して鳴らそうとしない限りはほとんど警報が出ません。

60kmでワインディングを流すとRのきついカーブではそこそこ警報が出ましたが、市街地ではよそ見などをしていて急ブレーキを踏まなければそうそう警報は出ないでしょう。

※時速140キロ以下をサポート。(140キロ以上での走行は想定外の為、警報せず)

緊急衝突警報

こちらは一般的なドラレコにおける衝撃イベントロックに当たる機能です。なぜかドラレコではなく安全運転支援機能のメニューカテゴリー内に存在しています。

アプリ内に「時速140キロ以下をサポート」と書かれていますが、これは誤記で速度制限はなしとの事です。

夜間の警報精度について

夜間は液晶表示がこのように黒ベースに切り替わります。

夜間の警報精度については、体感的には車両や車線の認識精度は昼間とそれほど変わらない印象です。

 

流石に歩行者や自転車は昼間よりも認識能力が落ちます。特に街灯が少ない場所などでは認識しにくいようです。

このように警報が出易いように左に寄りながら少しずつ近づくと警報が出ますが、もう少し速度差があると警報が出る前に轢いてしまいます。

なお、このケースでもやや手前から検知は出来ていましたので、歩行者の検知警報については昼間と合わせてに検知した段階での警報があると随分変わりそうです。

ドライブレコーダーの画質について

ドライブレコーダーの画質についてはこちらの2つの製品と比較しました。

・VIOFO A129 Plus:MINIEYEと同じSONYのIMX335イメージセンサーを使用

・KENWOOD DRV-340:スタンダードなフルハイビジョンドラレコ

録画視野角について

MINIEYEの録画視野角はドライブレコーダーとしてはそこそこ広めの水平111°程度でした。

ナンバー認識精度について

録画解像度はこちらの設定です。

・MINIEYE:「2592×1944」(有効画素数504万画素)
・A129 Plus:「2560×1600」(有効画素数410万画素)
・DRV-340:「1920×1080」(有効画素数207万画素)

結果はこちらの通り、画素数なりの高いナンバー認識精度となっています。

ただし、現状のファームウェアでは録画データサイズの圧縮の為に必要以上にビットレートを下げており、動きの激しい状況では画質の劣化が目立ち、モザイク状のノイズが入ります。

※今後のファームアップデートでビットレートを上げる予定だそう。

逆光補正能力について

ドライブレコーダー機能はオマケと聞いていましたが、逆光時の明るさのチューニングが素晴らしく、500万画素のIMX335だけでなく、夜間特化型STARVISセンサーを採用したドラレコ全般の中でも白飛び・黒つぶれの少なさは最高クラスです。

夜間のナンバー読み取り精度について

夜のヘッドライトが強く反射した状態のナンバープレートの読み取り精度も同様に補正技術の高さが光っています。

こちらもSTARVISセンサーの中では現行トップクラスの補正の精度です。

夜間の明るさについて

夜間の市街地ではA129 Plusよりも若干暗めですが、標準的なSTARVISセンサーの明るさは確保出来ており、バランスは非常に良いと感じます。

対向車のヘッドライトもしっかり絞れていますね。

明るさをそれほど落とさないでここまで白飛びを押さえられている製品は他にないような気がします。

街灯がない場所をヘッドライトの光のみでの走行時にもA129 Plusよりも若干暗めですが、標準的なSTARVISセンサーの明るさは確保出来ています。

暗視能力では一般的なSTARVIS機よりも落ちますが、全体のバランスでは過去に高評価だった「IMX335」を超えるものとなり、目から鱗が落ちた感じがしました。

オマケ機能と聞いていたドラレコ画質のガチ評価はこちらの通りです。

 点数視野角ナンバー昼ナンバー夜 逆光夜明るさ暗視
MINIEYE23.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR752G21.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
WD260S21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A12921.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR852G20.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
DRV-83020.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-ST3200P19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR203G18.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
DRV-35018.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A119V318.0点★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV40c18.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A129Pro17.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV70c17.5点★★★★★★★★★★★★★★★
WD250S15.5点★★★★★★★★★★★★★
ZDR02215.0点★★★★★★★★★★★★
DRY-ST1700c15.0点★★★★★★★★★★★★★
DRV-650/W65014.0点★★★★★★★★★★★
HDR001C14.0点★★★★★★★★★★★★
DRV-34012.5点★★★★★★★★★

総合評価では23点と首位のドラレコ王「HDR752G」と並び、現行ドラレコとしては最高評価でした。

西日本LED信号の見え方について

現状のファームウェアでは30fps出力となっていますので西日本エリアではLED信号が同期する可能性あります。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ

駐車監視について

駐車監視については現段階ではサポートされていませんが、専用のケーブルを使用して電源を供給し続ける事で駐車中も録画を継続する仕様のようです。

常時録画と1fpsのタイムラプスモードが選べました。

 

こちらで挙動を確認した限りでは、駐車監視の設定をONにした状態で10分程度振動を検知しない状態(エンジンOFF、ACCのみONでテスト)が続くと自動で液晶が消え、駐車監視モードに入りました。

録画方式は常時録画・ライムラプスですが、安全運転支援機能やWiFi機能を停止して節電状態になっていると考えられます。

ドアの開閉で衝撃を検知しましたが、検知後は通常録画に戻りましたのでここから10分間は常時録画が継続されそうです。

外部電源を使用した駐車監視について

ドラレコ用の外部バッテリー「UPS300」を使用しての駐車監視については、7時間の録画が可能でした。(1カメラにしては結構電力喰います)

その他の外部バッテリーでの駆動時間の予測は以下の通りです。(駆動の可否のみ確認)

型番UPS300/400UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間7時間28時間18.5時間37時間
満充電180分240分50分100分

microSDでの録画時間について

ドラレコ画質の説明でビットレートが低いと述べていますが、録画データサイズはWiFiアプリでの表記とは異なり、以下の通りでした。

・「2592×1944」、microSDの使用容量は5~6GB/1時間

通常は15~16GB程度必要な解像度ですので、モザイク状の動画の乱れが出てしまいます。

※ファームウェアアップデートでビットレートの調整が入る予定だそう。

動画の再生について

動画の再生はスマホアプリ、またはWindows MediaPlayerなどのPCの汎用ビュワーで行います。

スマホアプリでの再生に関しては録画ファイルのビットレートが通常よりも低い為、遅延などの為にストレスを感じる事もなく、スムーズに再生できました。

録画ファイルの保存形式は汎用性の高いMP4ですので、パソコンの汎用の再生ソフトでの視聴も可能です。

地デジへのノイズの影響について

地デジへのノイズ干渉に関しては、ランエボ10+彩速ナビの組み合わせで起動テストを行いましたが、フルセグがギリギリ映る場所で電源をオンにしても変化はありませんでした。

ラジオへの干渉も確認できませんでしたが、ノイズ干渉に関しては車種やカーナビ、アンテナの位置により影響が出る場合もありますので結果は参考程度に捉えて下さい。

MINIEYEの総評

最後にMINIEYEの総評です。

まずは、本機の目玉である安全運転支援機能ですが、過去にテストしてきたどの製品よりも警報の精度が高いのが特徴です。

この精度…と言うのは自分に合った警報のタイミングと言う事ではなく、同じようなシチュエーションであれば同じような挙動を示す、と言う再現性の高さと言う意味で使っています。

つまり、イメージセンサーから情報を取り込んでAIで処理して返ってくる命令が、毎回きっちり意図した制御になっていると言う事です。

ただし、警報判定の制御ルール自体に関しては、警報の種類によって調整を希望したいものがいくつかあります。

それぞれの警報の評価は以下の通りです。

①前方衝突警報:最高感度で概ね適切と感じた。

②低速時前方衝突警報:最低感度で概ね適切と感じたが、もっと低い感度があると良い。

③車間距離警報:最低感度で概ね適切と感じたが、時速80km以上では警報しやすく、30km未満では警報しにくくと言った調整がベター。

④歩行者距離警報・歩行者衝突警報:警報タイミングが遅く、大幅に調整を希望したい。

⑤車線逸脱警報:最高感度で概ね適切と感じた。

⑥発進遅延警報:最低感度でもやや早い事が多いと感じたので、もっと低い感度があると良い。

⑦急加速・急コーナリング・急減速警報:最低感度で概ね適切と感じた。

もともと状況の認識と分析自体はAIで正確に行われているので、警報タイミング等をいじるだけでさらに良くなると期待しています。

カメラケーブルもあと1m長いと助かりました。

 

ドライブレコーダー機能については、当初オマケレベルと聞いていましたが、なぜか現行1カメラドラレコのなかで最上位の高画質でした。

ただし、録画ファイルのビットレートが低く、明るさの変化が激しい場所ではモザイク状のブロックノイズが出る事がありますし、折角の500万画素の高解像度を殺してしまっている部分がありますので、こちらも調整を要望しています。

この手のガジェットは当たり外れが大きいので、テスト前はどうなることやら?と思っていたところもありますが、この製品は警報の出方やドラレコの画質面で非常に高評価となりましたので、購入を検討されている方の後押しになれば幸いです。

■ AI搭載衝突予防システム「MINIEYE」【ドラレコ機能・スマホ連動対応】

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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