※2020年2月16日更新~実機レビューについて追記しました。

こんにちは!Omiです。

日本のドラレコメーカーで夜間特化型のSTARVIS対応モデルの展開数が最も充実しているのがユピテルで、円筒型ではGPSなしのエントリーモデル「SN-SV40c」が大人気です。

その一方でSTARVIS対応のスタンダードな「箱型タイプ」のエントリーモデルとして「SN-ST50c」が同時期に発売されていましたが、こちらはやや価格が高めで「SN-SV40c」と似たような仕様であった為イマイチ売れていない様子です。

7月に発売されたウェブ限定モデル「WD250S」についても箱型でGPSなしのエントリーモデルですが、「SN-ST50c」とは一味違った超広角仕様となっており、同時発売の一般店舗向けの上位モデルである「SN-ST51c」は「WD250S」にGPSを追加した仕様となっています。

「WD250S」「SN-ST51c」のスペック

「WD250S」「SN-ST51c」のスペックは以下の表の通りです。

WD250SSN-ST51c
19.07発売19.10発売
1920×1080/30fps/HDR
LED信号(西日本では同期の可能性あり)
録画視野角:水平136°
付属8GB
最大32GB
GPS非対応GPS内蔵
駐車監視モード
常時録画を継続
タイムラプス
自動起動
専用ケーブル
OP-E1060
OP-VMU01
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

「WD250S」「SN-ST51c」の最大の特徴は、夜間特化のSTARVISセンサー+水平136°の超広角の録画視野角ですが、フレームレートが30fpsですので西日本のLED信号は同期するかも知れません。

因みにユピテルの箱型モデルには27.5fpsの「WD310」の系統もあるのですが、おそらく生産工場が違っており、30fpsの系統の方が品質やクラスが微妙に上のような匂いがします

イメージセンサー的にはおそらく「SN-SV70c」ではなく、「SN-SV40c」の方と同じではないかと予測されますので、画質のイメージもこちらに近いものになると予測しています。

「WD250S」の付属品とデザイン

レビュー概要や操作方法等については以下のレビュー動画でも解説しています。

「WD250S」の付属品は以下の通りです。因みに箱は白い簡易包装で説明書はインターネットでのダウンロード版になります。

①2.0型液晶搭載の筐体

②miniUSBシガーケーブル

③ボールジョイント式マウント

④8GBのmicroSDカード

筐体のデザイン

「WD250S」の筐体は2016年から続いているスタンダードな箱型系と同様で手のひらサイズのコンパクトです。

2019年春に発売されてる超広角モデルの「DRY-ST1700c」と全く同じデザインとなります。

正面には2.0型液晶と3つの操作ボタン

イベント録画ボタンは右側面、左側面にはカードスロットと電源端子が配置されています。

「WD250S」の取付について

今回は初期型リーフに取り付けを行いました。

ルームミラーは純正ではなく、AUTO VOXの交換式スマートミラー「V5 Pro」が装着されていますが、ミラー裏の車両センターに配置するとミラーからはみ出でしまう為、やや右寄りに取り付けました。

「WD250S」のインターフェイスについて

「WD250S」の起動時間は10秒程度で1カメラのドライブレコーダーとしてはやや遅めの部類に含まれます。

インターフェイスはこれと言って特徴のないスタンダードなツリー型ですので、可もなく不可もないと言ったところです。

なお、再生方法の項目で説明しますが、液晶が暗めなので液晶画面での動画再生にはやや難アリです。

「WD250S」のドライブレコーダー画質について

「WD250S」のドライブレコーダーとしての画質については、ユピテルの3つのモデル、他社の3つのモデルとの比較の上で評価を行いました。

①「SN-SV70c」~最上位の円筒型でWiFi対応の超広角STARVIS

②「SN-SV40c」~エントリーの円筒型のSTARVIS

③「DRY-ST1700c」~エントリーの超広角モデル

④「ZDR022」~コムテックの最新エントリーモデル

⑤「DRV-340」~ケンウッドの最新エントリースタンダードモデル

⑥「A129」~VIOFOのエントリースタンダードのSTARVISモデル

※「A129」は1カメラ単品でも販売されていますが、今回使用したのは2カメラの「A129 DUO」のフロントカメラです。

比較ポイントは次の5つです。

①録画視野角について

②ナンバー読み取り精度について

③トンネル出口での白飛び耐性について

④夜間のナンバー読み取り精度について

⑤夜間の明るさについて

ユピテルの3モデルとの比較

まずはユピテルの3つのモデルとの比較結果です。

録画視野角について

録画視野角については仕様表に記載されている通りの水平138°で、現行品のドラレコとしてはほぼ最大値となります。

「SN-SV40c」以外はほぼ同等の視野角になります。

ナンバー読み取り精度について

これらのドラレコは録画視野角が広い為にナンバーの読み取りでは不利になりますが、スタンダードなフルハイビジョンクラスよりも若干精度が落ちる程度でそれほど悪くはありません。

トンネル出口での逆光補正について

ユピテルのドライブレコーダーは全般的に景色撮影能力も考慮してか、HDR補正が弱めです。

その中でも「WD250S」と「SN-SV70c」が特に弱め、その他の3機種はやや補正能力が高くなります。

夜間のナンバー読み取り精度について

夜間にヘッドライトの光が強く反射した先行車のナンバーの読み取り精度は、「SN-SV70c」が最悪、「WD250S」はやや悪い、「SN-SV40c」「DRY-ST1700c」は標準レベルとなります。

光の当たり方によってはこのように全滅になりますが、この状態でナンバーが見えるのはほぼコムテックのHDR系だけです。

夜間の明るさについて

これらの3モデルのうち「DRY-ST1700c」以外はSTARVIS機となりますが、市街地での見え方は「SN-SV70c」が明るさ全開、それ以外は絞りが強めで暗めに見えます。

昼間の白飛びやヘッドライト反射時のナンバー認識精度を上げる為の調整かと思いますが、実は後で比較するVIOFOの「A129」はユピテルとは段違い調整技術が反映されています。

街灯が少ない場所でのヘッドライトのみでの走行時にはSTARVIS対応ではない「DRY-ST1700c」以外はほとんど同等の明るさとなります。

暗視能力では「SN-SV40c」が僅差ですがこの中では最も高く、「SN-SV70c」「WS250S」がそれに次ぐレベル、「DRY-ST1700c」は真っ暗です。

結果をまとめると「WS250S」はユピテルのSTARVIS製品の中では

①録画視野角は最高クラス

②逆光補正は標準クラス

③夜間の市街地での明るさは下の方

④暗視能力では標準クラス

となります。

 点数視野角ナンバー逆光明るさ暗視
SN-SV70c16点★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV40c14.5点★★★★★★★★★★★★
WD250S14.5点★★★★★★★★★★★
DRY-ST1700c12点★★★★★★★★★

「SN-SV40c」と同価格帯で視野角も広いですが、「WS250S」の方が優れているかと言われると微妙です。

白飛び耐性と暗視能力が「SN-SV40c」よりも低いので、やはりクラスとしては「SN-SV40c」と同じで同価格帯であるのは妥当なのかも知れません。

他社の3モデルとの比較

次に他社の3つのモデルとの比較結果です。

ここで比較しているのは概ね1万円台前半で販売されている各社のエントリー~スタンダードクラスのモデルとなります。

録画視野角について

録画視野角についてはこのクラスではやはり「WD250S」がダントツに広くなっています。

ナンバー読み取り精度について

ナンバーの読み取り精度についてはやはり広角モデルは狭角と比べるとナンバー認識精度が落ちていますが、カメラの仕組みを考えるとここは致し方ないところかと思います。

トンネル出口での逆光補正について

これらの4モデルのうち、ユピテル・ケンウッド・コムテックの3モデルはHDR対応、VIOFOの「A129」のみWDRですが、「A129」が最も白飛びと黒つぶれに強くハードウェアとソフトウェアにコストが掛かっているように感じました。

「WD250S」と「A129」を比べると、「WD250S」は中心が真白で周りが真っ黒、「A129」の方はどちらも良く見えています。

夜間のナンバー読み取り精度について

同様に夜間にヘッドライトの光が強く反射したナンバープレートの文字の読み取り能力についても、「A129」が最も高くなっています。

夜間の明るさについて

夜間の市街地では「WD250S」はSTARVIS機であるものの、明るさを絞っている為、最低ランクの「DRV-340」とほとんど変わりません。

ここでも「A129」の明るさは抜群です。

 

暗い場所でのヘッドライトのみでの走行時は、スタンダードなSTARVIS機と同様に「WD250S」も相当明るいのですが、「A129」はヘッドライトの照射範囲の外もそれなりに明るく見えています。

暗視能力についても「WD250S」はSTARVIS機としての標準的な明るさですが、「A129」の明るさは明らかに「WD250S」を上回っています。

「WD250S」のドライブレコーダーとしての画質の評価はこちらの通り、総合評価では14.5ポイントとエントリースタンダードクラスの中ではやや高めの評価となっています。

 点数視野角ナンバー昼ナンバー夜 逆光夜明るさ暗視
HDR752G23.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR852G21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A12920.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
DRV-83020.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR203G19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★
A119V318.0点★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV40c18.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A129Pro16.5点★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV70c16.5点★★★★★★★★★★★★★
WD250S16.5点★★★★★★★★★★★★★★★
ZDR02215.0点★★★★★★★★★★★★
DRY-ST1700c15.0点★★★★★★★★★★★★★
DRV-34012.5点★★★★★★★★★

視野角の広さの問題もありますが、純粋なカメラ性能で見ると、ケンウッドの「DRV-340」は論外、VIOFOの「A129」が最高評価になります。

「WD250S」はそこそこですが、価格が安いので他社製品と比べるとコスパは悪くないと思います。

「WD250S」のフレームレートとLED信号の映り方について

「WD250S」のフレームレートは30fpsで、西日本LED信号の対策は未実施と見受けられますので、「SN-SV70c」「SN-SV40c」と同様に西日本エリアでのLED信号は同期して映るでしょう。

以下、「SN-SV40c」での事例

ドライブレコーダーで信号は点滅して映った方が良い?

動画の再生方法について

「WD250S」の動画の再生については、本体液晶、PCの汎用ビュワー、スマホでのテストを行いました。

本機はGPS非対応なので専用ビュワーは指定されていません。

本体液晶での再生

本体液晶での再生については液晶サイズはやや小さめの2.0型でスタンダードな箱型ではあるものの、液晶が暗すぎて再生映像が非常に見えにくいです。

車内での再生はスマホなどを使わないと厳しいと思います。本体のマウントを外して手元で周囲の光を隠して再生するなどの工夫が必要です。

PC汎用ビュワーでの再生

PC汎用ビュワーでの再生については、Windows 10のメディアプレイヤー、OSにデフォルトで搭載されているソフトでも可能でした。

スマホでの再生について

スマホでの再生については、iPhone 7では以下の「Tube Reader」、Androidスマホではカードリーダー経由でXPlayerでの再生が可能でした。

iPhone、iOS端末でmicroSDのメディアを直接再生可能なカードリーダー「Tube Reader」

スマホで再生するとカード内に余分なフォルダが作成されますが、そのままカードを戻してもフォーマットなどは要求されず、通常通りに録画が開始されました。

 駐車監視の仕様について

「WD250S」の駐車監視は特に「パーキングモード」などは存在せず、こちらのケーブルとタイマーユニット「OP-VMU01」を使用して駐車中も走行中の常時録画を継続します。

ユピテル駐車監視ユニット「OP-VMU01」の使い方

駐車監視の継続時間は「OP-VMU01」に依存し、最大で12時間までとなります。

外部電源を使用した駐車監視の運用について

外部電源を使用した駐車監視のテストは、「UPS300」「MIGHTYCEL」と付属のシガーケーブルを組み合わせて行い、正常な動作を確認しました。

駐車監視の駆動時間の計測は「UPS300」のみで実施しましたが、それぞれのバッテリーでの駆動時間の予測はこちらの表の通りとなります。

型番UPS300
UPS400
UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間9時間36時間24時間47.5時間
満充電180分240分50分100分

■ ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL

■ ドラレコ駐車監視用バッテリーMEDIK「UPS400」「UPS500」

使用可能なmicroSDカードの最大容量

「WD250S」のmicroSDカードのサポート範囲は32GBまでとなっていますが、以下の200GB以上のカードでの1時間の録画・再生に異常は見られませんでした。

■ サンディスク200GB Class10

■ サムスン256GB U3

■ 上海問屋256GB U3

偽物に注意!!ドライブレコーダーにおすすめのmicroSDカードは?

 地デジへのノイズ干渉について

「WD250S」の単体使用では、初期型リーフ+純正ナビの組み合わせで影響は確認出来ず、AUTO VOX「V5 Pro」と同時起動を行ってもアンテナ数の変化は確認出来ませんでした。

ラジオへの干渉も確認出来ませんでしたが、ノイズの影響はドラレコの設置位置や車種、カーナビの種類などの状況によって変わる事がありますので、結果は参考程度に捉えて下さい。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策

「WD250S」の総評

「WD250S」のドライブレコーダーとしての画質の特徴をまとめると以下の通りとなります。

①録画視野角は文句なしの超広角

②ナンバー認識精度はやや落ちるが許容レベル

③白飛びにはやや弱い部類

④夜間の市街地は暗め

⑤暗視能力はSTARVIS機としては標準

同じ価格帯の「SN-SV40c」と比べると視野角が広い点では評価できますが、その他の明るさ・逆光補正、ナンバー認識精度では全て「SN-SV40c」を下回ります。

 点数視野角ナンバー昼ナンバー夜 逆光夜明るさ暗視
HDR752G23.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR852G21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A12920.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
DRV-83020.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR203G19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★
A119V318.0点★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV40c18.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A129Pro16.5点★★★★★★★★★★★★★★★
SN-SV70c16.5点★★★★★★★★★★★★★
WD250S16.5点★★★★★★★★★★★★★★★
ZDR02215.0点★★★★★★★★★★★★
DRY-ST1700c15.0点★★★★★★★★★★★★★
DRV-34012.5点★★★★★★★★★

また、「SN-SV40c」よりも液晶サイズが大きいにも関わらず、液晶が暗い為に筐体での再生は避けたいと感じるレベルなので、この点でも「SN-SV40c」と差別化が出来ているとは言えなそうです。

とは言え、録画視野角が広いので事故の際の状況証拠の面では強力ではありますが、だったらもう少し夜間の明るさが欲しいと言ったところです。

バランス型なら「SN-SV40c」、事故の際の状況認識なら広角で明るさに特化した「SN-SV70c」、「WD250S」は画質的に「SN-SV70c」の直系の劣化版のような感じになってますので、イマイチおすすめしにくいところですが、視野角と価格を重視する場合には候補に入れても良いかも知れません。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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