※2019年5月14日更新~実機レビューを追記しました。

パパゴの2カメラドライブレコーダーは、昨年6月にバックカメラ兼用タイプの「GoSafe S36GS1」が発売された事が記憶に新しいところですが、どうやら今年は4月にミラー型の2カメラモデル「GoSafe M790S1」が発売されました。

ざっくりと「GoSafe M790S1」のカタログのスペックを見る限り「GoSafe S36GS1」とリアカメラは共通、フロント筐体とレンズ、イメージセンサーを変更した物であると考えられます。

「GoSafe M790S1」のスペック

「GoSafe M790S1」のスペックは以下の表の通りです。

GoSafe M790S1
ドライブレコーダー PAPAGO GoSafe M790S1 あおり運転対策 前後フルHD高画質で記録 フレームレス ルームミラー型2カメラドライブレコーダー GSM790S1-32G GSM790S1-32G ドライブレコーダー PAPAGO GoSafe M790S1 あおり運転対策 前後フルHD高画質で記録 フレームレス ルームミラー型2カメラドライブレコーダー GSM790S1-32G GSM790S1-32G
19.04発売
5.0型液晶
フロント:1920×1080/30fps
リア:1920×1080/30fps
フロント:2304×1296/30fps
リア:1280×720/30fps
LED信号対応
録画視野角
フロント:水平110°
リア:水平132°
リアカメラケーブル7m
microSD付属32GB
microSD最大128GB
GPSは外付けOP
駐車監視モード
動体検知
主導起動
専用ケーブル
A-JP-RVC-1
A-JP-RVC-3A
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

ポイントとしてはフロントのイメージセンサーが200万→300万画素になった事で、フロントの録画解像度が「2306×1296」に対応し、以下の2つの解像度の組み合わせが選択出来るようになった点が挙げられます。

①フロント「2306×1296」、リア「1280×720」

②フロント「1920×1080」、リア「1920×1080」

その他、「GoSafe S36GS1」と比べて改善されてそうなポイントは液晶が5.0型となった事でバックカメラ用途での視認性が向上するであろう点が最も大きなところではないかと思います。

セット内容とデザイン

パパゴジャパンさんにサンプルをご提供頂きましたのでまずは本機のセット内容とデザイン面についてご説明します。

使用方法や機能の概要については以下のレビュー動画をご参照下さい。

「GoSafe M790S1」のセット内容は以下の通りです。

①5型液晶ミラー型筐体

②リアカメラ(ケーブル1m)

③miniUSBカメラ接続デジタルケーブル(7m、デジタルなので太いです)

④miniUSBシガー電源ケーブル

⑤32GBのmicroSDカード

⑥ドラレコステッカー

⑦両面テープ・ネジ

⑧取扱説明書

液晶についてはiPhone 7とほぼ同等の大きさになります。

純正ミラーへの取付に関してはステーで挟み込む形になりますが、高さが6~8mまでのミラーへの設置が可能となります。

因みにmicroSDカードのスロットは筐体上部にありますが、ミラー部分が上方に出っ張っている為にカードの出し入れの際にはミラーを手前に引き出して電源ケーブルを外す必要があります。

事故の際にのみ動画を確認する方にはあまり問題にはなりませんが、カードに出し入れを頻繁に行う方にはちょっと面倒な仕様かも知れません。

フロントミラー筐体の設置感については、過去の賛否があったパパゴのミラー型ドラレコと比べるとスッキリシンプルになった感じです。

【GoSafe 372】

リアカメラに関しては防水加工が施された状態で1mのケーブルと一体化しています。

本機は設置の汎用性の広さに特徴があり、上の画像のように上から吊り下げる設置方法、下から持ち上げる設置方法が可能となっています。(液晶モニターに出力される映像は上下左右の反転指定が可能)

デフォルトのステーの可動範囲は以下の180°となり、リアバンパーやハッチなどに取付ける際には概ねこの可動範囲で対応可能です。

車内側のリアガラスやリアスポイラー下に取り付ける場合にはカメラを下に向ける必要がありますので、ステーの粘着部を外して逆向きに付け替えます。

以下ステーの向きを車内用に180°回転させた状態です。

リアカメラの取付位置について

本機はバックカメラ機能との兼用モデルの為、今回はせっかくなのでバックカメラとして最も実用性が高くなるであろうリ、リーフのリアスポ下に取り付けました。

因みにリーフは以下の位置に純正のバックカメラが仕込まれていますが、この辺りに設置するには純正カメラを外して配線を引き込む必要がある為、ここは回避しました。

配線を奥に押し込んで固定すると中継ケーブルとの接続部は20cmくらい余りましたので、ハッチに挟む形で車内に引き込んでいます。

この後バック信号線と中継ケーブルの赤線と、アース線を接続する必要があります。(フロント筐体から電流が抜けていくので、アース線を接続しなくても機能した)

バック信号線の取り方は車種ごとに全く事情が変わって来る為、以下の記事を参照して下さい。

バックカメラの取り付け方法について

バックカメラとしての使用感

バックカメラを純正指定の位置以外に設置した場合に問題となるのが、車両と障害物との距離感が掴めなくなると言う点になります。

以下、同社の「S36GS1」をバンパー下に設置した際の見え方ですが、全体は認識出来るものの車体と障害物との距離感は掴めません。

今回はリーフのリアスポ下に下向きに設置してみましたが、この車であればドラレコとしても問題のない撮影範囲で距離感も充分掴み易い状態になりました。

ただし、ハッチが垂直に近いミニバンだとあと15%程度視野角が広くないとバンパーと後方を幅広く撮影するのは難しいと感じますね。

センター付近の地平線は映したいところです。

バックカメラの運用面についてですが、リバースギアを入れると画面の状態に関わらず、以下のようなガイド線が入った後方画像に切り替わります。

この後ギアを戻すと元の設定の画面に戻りますが、バックカメラ機能については問題と感じる点が2つあります。

液晶の自動OFFが30秒から

通常だとこのモデルはミラー中央に液晶がありますので画面をOFFに設定しておかないと後方の視認性が悪くなります。

従って液晶はOFF設定が好ましいのですが、手動でOFFにした場合にはバックギアを入れると画面がONになり、その後手動で画面をOFFにする必要があります。

または、自動で液晶をオフにする設定を選択しておく方法もありますが、最低が30秒間となっていますので30秒間は後方が見えにくい状態となります。

これは先日テストしたYOKOOの「YO-550」でも同様の問題があった為、ファームウェアで自動オフ時間を1秒に修正して貰っています。

YOKOO バックカメラ付きミラー型ドライブレコーダー「YO-550」のレビュー、評価

リアガラスからの反射の問題

また、本機はあくまでもスマートミラーではなく通常のルームミラーとしての使用が前提である為、運転席からリアガラスがバッチリ見える角度に向きを設定しますので、この状態で液晶を見ると以下のようにほとんど液晶が見えません。(スマートミラーの場合には反射を抑える為にガラスが映るようには設定しません)

従ってバック映像を確認する際には以下のように視点をずらして別の角度からミラーを覗き込むようにする必要があります。

液晶のをもう少し明るく出来ると良いと思いますね。(設定項目にはなし)

ドライブレコーダーとしての画質の特徴

本機のドライブレコダー機能についてはコムテックの「ZDR-015」と以下のポイントを比較しました。

①録画視野角

②ナンバー認識精度

③白潰れ耐性

④夜間のナンバー認識精度

⑤夜間の明るさ

録画視野角について

本機のレンズ視野角はフロント対角145°、リアが対角180°と表記されていますが、録画視野角についてはフロント水平110°、リアが水平132°でした。

前後の視野角の合計は水平242°ですので、235°の「ZDR-015」よりもやや広めとなっています。

ナンバー認識精度について

ナンバー認識精度については、フロンドカメラの解像度「2304×1296」/「1920×1080」のモード間での差は認められせんでしたので前後フルハイビジョンの録画モードで比較を行いました。

フロントに関してはフルハイビジョンクラスの中でもナンバー認識精度が苦手な「ZDR-015」とほぼ同等、リアについては「ZDR-015」よりも明らかにナンバー認識精度高いと言う結果でした。

【フロント】

【リア】

「ZDR-015」のリアカメラはフルハイビジョン画質ではあるものの、接続がデジタルではなくアナログですので精細感は落ちますが、「GoSafe M790S1」はExmor搭載で今回は車外に設置している為、後方は広い視野と高いナンバー認識精度を確保できていますね。

白潰れ耐性について

白潰れ耐性については「ZDR-015」が強烈なHDR補正を行っており、現行の2カメラドラレコの中ではNo.1の高さとなります。

「GoSafe M790S1」についてはWDRモデルですのでそれほど高い方ではありません。

夜間のナンバー認識精度

夜間のヘッドライトが反射した状態でのナンバー認識精度については白潰れ耐性とリンクする部分がありますが、同様に2カメラドラレコの中では「ZDR-015」がNo.1です。

WDRモデルである「GoSafe M790S1」は、ヘッドライトがガッツリ反射した状態でのナンバー認識は不可となります。

一方でリアに関しては車外にExmor搭載のカメラを出している事もあり、かなり認識精度は高いですね。

夜間の明るさ

夜間の明るさについてはフロントとリアで随分特性が異なります。

「ZDR-015」はフロントは明るい場所、やや暗い場所でもそこそこ明るく映りますが、リアは街灯が少ない場所では暗めに映ります。

「GoSafe M790S1」に関してはフロントはいずれのシチュエーションにおいても明るさはやや抑えられており、「ZDR-015」未満です。

リアについてはある程度の低照度までは明るく映りますので、状況認識の面では「ZDR-015」よりは粘れる領域が広いものの、STARIVSモデルと比べると暗視能力には期待できないと言う特性となっています。

後続車がいる状態であれば、夜間もナンバー認識精度が高いクッキリ系ですね。

街灯が少しでもある場合にはそれなりの明るさを確保しますので、STARVISモデル以外では最も明るい部類に入るかと思いますね。

西日本エリアでのLED信号の見え方

本機の動画ファイルは30fps出力となっていますが、ファイルを見る限りは27.5fpsで撮影、30fpsで出力を行っているように見られ、11~12コマに1度の割合で同じコマが再生されています。(動画に若干カクツキが見られるのはその為)

従って電力周波数60Hzの西日本エリアでも他社の27.5fpsモデルと同様にLED信号が高速点滅して映る筈です。(未テスト)

※ケンウッド27fpsモデルでの見え方

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ

駐車監視の仕様と運用方法

「GoSafe M790S1」の駐車監視の仕様は、他のモデルと同様に①動体検知、②タイムラプスの2種類で衝撃検知によるイベント録画は行わず、降車・乗車時にこれらのモードのON・OFFの操作が必要になります。(または大容量のmicroSDカードを使用して走行時の録画モードを継続する)

駐車監視には以下の常時電源ケーブル類が必要となります。

パパゴのスイッチ付き常時電源ケーブル 「A-JP-RVC-3A」の使い方

運用の流れは以下の通りです。

①エンジンOFF前後に本体操作で動体検知モードをON

②車に戻った際に動体検知モードをOFF(動体検知の件数が表示される)

③自宅駐車場ではケーブルのスイッチをOFF

④次に車に乗る際にケーブルのスイッチON(しないとドラレコの電源が入りません)

外部電源を使用した駐車監視について

ドラレコ用の外部電源「UPS300」を使用した動体検知の運用では、およそ7時間の待機&録画が可能でした。

ドライブレコーダー駐車監視用バッテリー 「UPS300」の使い方

安全運転支援機能について

「GoSafe M790S1」の安全運転支援機能は以下の4項目となっています。

①速度制限標識警告

②速度超過警告(要GPS)

③出発遅延警告

④ドライバー疲労警告

このうち、最も実用性が高いと感じているのが音声アナウンスによる①速度制限標識警告と②速度超過警告(要GPS)になります。(他は電子音で警報)

安全運転支援機能のタイミング等は以下の動画の中で解説しています。

動画の再生方法について

動画の再生に関しては以下の4つの方法でテストしました。

①ドラレコ液晶での再生

②PC専用ビュワーでの再生

③PC汎用ビュワーでの再生

④スマホでの再生

ドラレコ液晶での再生

本機は5インチの大型液晶を搭載している為、液晶画面での動画の確認も容易です。

再生に関しては4倍速の逆再生~4倍速の正再生の範囲でいくつか段階的に再生速度の変更が可能でした。

PC専用ビュワーでの再生

PC専用ビュワーでの再生は以下の「CAM ON Player」を使用します。

■ PAPAGO「CAM ON Player」

再生する動画のフォルダを指定して開くと動画ファイルが読み込まれ、左側の動画一覧に前後のファイルが別ファイルとして表示されます。

基本機能はGPS接続状態であれば地図やGセンサー情報、速度などの各種データの表示と動画の再生・停止のみとなります。

再生に関しては前後が同期再生され、動画部分をダブルクリックで左側のメニューが消えて動画のみが大きく表示されます。

前後の再生枠の入れ替えは出来ないようですので、リア映像を大きく表示させたい場合にはリアの動画ファイルを選択して再生する必要があります。

PC汎用ビュワーでの再生

PC汎用ビュワーでの再生についてはWindows 7→10にアップデートしたPCでメディアプレイヤー12を使用して問題なく可能でした。

スマホでの再生

スマホでの再生に関してはiPhone 7では以下のガジェットを使用して映像・音声の再生に問題は見られませんでした。

iPhone、iOS端末でmicroSDのメディアを直接再生可能なカードリーダー「Tube Reader」

android端末ではmicroSDカードスロット経由でXPlayerでの映像・音声の再生に問題は見られませんでした。

ドライブレコーダーの動画の見方、ソフトや8つの再生方法のまとめ

なお、スマホでの再生はメーカーのサポート範囲外ですので自己責任でお願いします。

microSDカード録画時間と仕様外のカードについて

本機のmicroSDカードのサポート範囲は128GBまでとなっていますが、メニューからのフォーマットで以下のカードが使用可能で1時間の録画・再生に問題は見られませんでした。

地デジに対するノイズ干渉について

地デジに関するノイズ干渉については通常の場合は1車種のみでしかテストをしないのですが、今回は初期型のリーフ+日産EVナビで「GoSafe M790S1」を起動させたところ、全く地デジが受信出来なくなりました。(テスト撮影中は全くワンセグも映らなかった)

…、と言う事でランエボ10+2015彩速ナビと、30系アルファード+2016サイバーナビの組み合わせで再テストを行ったところ、こちらはそれほど強く干渉せず、場所によってはアンテナが1本程度減る程度に留まりました。

因みにここ1年は主に通常の2カメラドラレコのテストはリーフで行っているのですが、こう言った現象は初めてで「GoSafe M790S1」の電磁波とEV特有、またはNissan Connect電磁波の相乗効果?で受信不能になっている可能性がありますね。

リアカメラ接続した状態で、フロントカメラを外に出して内蔵バッテリーで起動させても地デジは映らなかったので、車種とカーナビ特有の何かがありそうです。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策

「GoSafe M790S1」の総評

今回のテスト結果を踏まえた「GoSafe M790S1」の総評ですが、画質の面ではフロントは特に特徴のないフルハイビジョン、リアに関しては実用域では比較的明るめの広角・高精細、と言ったところになります。

全体的なバランスは良いとは思いますが何かの特化型ではなく、ミラー液晶+バックカメラ兼用と言うのが大きなポイントです。

パパゴのドラレコでミラー型にこだわらないのであれば、スタンダードデザインの「GoSafe S36GS1」と大きな差はない印象ですのでそちらを選べばよいでしょう。

 

ミラー型でバックカメラ兼用となると、競合は最近はやりのスマートミラー型モデルになりますね。

または廉価モデルの「YO-550」が機能的には近いものになりますが、こちらは画質も価格帯も全く本機とは異なります。

スマートミラー型のモデルとなると、現状のマーケットの主流はリアが100万画素のHDモデルとなり、リアのナンバー認識認識精度が落ちてきますので、リアのナンバー認識と視野角を求めるのであれば「GoSafe M790S1」がおすすめになります。

ただし、スマートミラー型でも前後フルハイビジョンモデルが存在していますし、画質については以下のMAXWINの「MDR-D001」が比較的近い印象ですので、この辺りと比較しながら検討したいところですね。

前後フルハイビジョン スマートミラー型2カメラドライブレコーダーMAXWIN「MDR-D001A」のレビュー、評価

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

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