こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
コムテックから2023年向けの2カメラドライブレコーダー「ZDR055」が発表されています。
このラインはコムテックのドラレコとしては主力の系統で、「ZDR-015」→「ZDR025」→「ZDR035」→「ZDR045」に続く5世代目となります。
私が感じる市場の動向としては、他社も含めてドラレコの画質は第三世代の「ZDR035」辺りで円熟期を迎え、そこからは各社横並びに近い状態で差別化が難しい状況であると言う印象です。
ネット上で出て来る売れ筋情報も実勢価格が2.2万円の「ZDR035」>2.7万円の「ZDR045」のようですので、多くのユーザーは些末な画質・機能の差よりも価格を優先していると言う結果が読み取れます。
ただし、メーカー側の立場で考えると、急激な円安に振れる前の2021年4月に発売されている「ZDR035」よりも、原価が1.5倍程度になってしまった現行モデルを高く販売しなければならない事情があり、各社とも頭を悩ませている状況ではないかと推察されます。
この発売されている製品は、1ドル100~110円くらいを想定した価格設定になっている筈です。
「ZDR055」のスペックと特徴
「ZDR055」の特徴は以下の表の通りです。
ZDR055 |
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23.10発売 |
フロント:1920×1080/27.5fps リア:1920×1080/27.5fps |
レンズ視野角 フロント:水平138° リア:水平138° |
LED信号対応 |
microSD付属32GB/最大128GB |
フォーマット不要 |
GPS内蔵 |
駐車監視モード |
衝撃クイック録画/常時録画+衝撃録画/タイムラプス |
自動起動 |
専用ケーブル HDROP-014 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
各種仕様をメーカーのプロダクトページで細かくチェックした限りでは、ディスプレイサイズを「ZDR045」の3.0型から2.7型にサイズダウンした点以外には全く違いが見られません。

ひょっとするとソフトウェアのチューニングが進化している可能性はありますが、どちらかと言うと過度な円安の状況下で価格を上げない為のコストダウンモデルなのかも知れません。
「STARVIS 2」対応のイメージセンサー
先代の「ZDR045」以降では、SONYの新型夜間特化型STARVIS2センサーが採用されています。
SONYのSTARVISとは、低照度の環境下でも明るく撮影が可能なもともとは防犯カメラ向けの技術ですが、STARVISもSTARVIS 2も、対応する照度の基準は同一であり、異なるのはダイナミックレンジの広さです。
■セキュリティカメラ用 イメージセンサー技術 STARVIS™ / STARVIS 2
ダイナミックレンジを広げる事により、昼間の日陰の黒潰れや逆光下での白飛び、夜間のヘッドライトが反射したナンバーの読み取り能力が上がり、明るさそのものを上げる調整も可能になります。
今回「ZDR045」「ZDR055」に搭載されているセンサーは、おそらく200万画素級のIMX662でしょう。
「ZDR055」は、「ZDR045」からの画質の向上が見込めない為、レビューは年内一杯を期限に考えています。
コメント
>どちらかと言うと過度な円安の状況下で価格を上げない為のコストダウンモデルなのかも知れません。
推測ではありますが、フラッグシップモデルとして、やってほしくなことですよね。
無理に新型を出さずに、ZDR045を継続販売すればいいのに。
HCR32様
フラッグシップはHDR系なんですよね。
今までのZDR系の出来が良すぎましたね。