ドラレコ「DDR01」を使用したドコモのネット通信系のサービス

※2月16日更新~サービス提供元のドコモさんより実機レビュー依頼を頂いているので内容を整理しました。

このサービスで指定されているケンウッドのドラレコが不良品かと思うくらいの低画質であり、このままではレビュー不可である為に製品を差し戻して調査をお願いしたのですが、半年くらい放置プレイされ、連絡がありません。以下、問題の低画質なドラレコ画像です。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

先日、パイオニアの通信型ドラレコサービス「ドライブレコーダー+」について解説しましたが、ほとんど同じタイミングでドコモがケンウッド製のドライブレコーダーを使ったネット通信系のドラレコサービスを発表しています。

■ ドコモドライブレコーダー DDR01

ドコモは最近ではパイオニアと組んで車載WiFi回線を提供したり、それ以前からもパイオニアとの結び付きが強いですが、今回のサービスでは何故かケンウッドのドライブレコーダー「DDR01」を使用するようです。

そこで、今回は後日のレビューを前提にドラレコを使ったドコモ通信サービスと、ドラレコとしての「DDR01」の特徴について見て行きたいと思います。

ドコモドライバーズサポート

「DDR01」とドコモ回線を使った通信サービスは「ドコモ ドライバーズサポート」と呼ばれ、次の6つの機能が使用できます。

・事故通知
・緊急通知
・駐車異常時通知
・現在地共有
・運転警告履歴
・交通情報受信

事故通知

こちらは走行時の大きな衝撃を検知した際に、自動で登録したスマホのアプリに位置情報や映像を送信する機能です。

録画データに関しては衝撃の前後20秒がクラウドサーバーに保存されます。

※通知先のスマホは最大で10台まで

緊急通知

こちらは自動送信されない程度の事故の衝撃や、病気や煽り運転の被害に遭った際などの緊急時に使用する機能で、緊急通知ボタンを押す事で押した時点から60秒間の映像がクラウドサーバーにアップロードされるとともに、登録したスマホのアプリに位置情報や映像を送信します。

事故通知・緊急通知はパイオニアの「ドラレコ+」、トヨタT-Connectのヘルプネット、保険会社のドラレコ型プランに近いものですが、これらのサービスのようにこの映像をもとにオペレーターが何か110番、119番通報してくれたり、通話が出来るものではないようです。

正直なところ、この機能は文字通り「緊急の通知」なので、緊急性の高い場合にはオペレーターサービスを受けたいところだと感じますが、家族が事故を起こして動けなくなっていたり、煽り運転の被害に遭っている時などの代理通報などには活用できるかと思います。

ただし、この機能を充実させたいと考えるなら、月額850円(10,200円/年)程度の保険会社のドラレコ型プランでもオペレーターサービスが受けられます。(2021年2月現在では保険大手3社で展開)

駐車異常時の通知

駐車中に一定値以上の振動を検知すると、衝撃検知後の10秒間の映像をクラウドサーバーにアップロードするとともに、登録したスマホのアプリに位置情報や映像を送信します。

※最大24時間

こちらはパイオニアのサイバーナビ+MAユニットと似た機能ですね。(ドコモも絡んでるやつです)

先に説明した2つの機能はパイオニアの「ドラレコ+」にも盛り込まれていますし、オペレーターサービスが使えないという点では他社サービスには劣りますが、この駐車異常時の通知を後付け出来る製品としては圧倒的に安い価格帯での提案になりますので、この機能が「ドコモ ドライバーズサポート」の目玉だと思ってます。

現在地共有

ドライブレコーダーの電源がONになっている場合には、スマホから地図上の現在位置を確認する事が出来ます。

ドライブレコーダーの電源がOFFの場合には最後に電源をOFFにした場所が表示されます。

駐車異常時通知と現在地共有機能は、T-ConnectのカーファインダーやパイオニアサイバーナビのMAユニットの駐車監視機能に近いものですが、T-Connectの有料プランのようにオペレーターが車両追跡して警備会社を手配してくれたりはしません。

なお、この機能が車両盗難対策などの防犯目的で有効か?と問われるとそうではなく、車を家族と連絡が取れなくなり、何かの対応が必要な時に所在地を確認する為に使うものと言えそうです。

※車を盗むような人は真っ先にドラレコを破壊、または電源ケーブルを抜くでしょう。

運転警告履歴

運転警告履歴は、急アクセル・急ブレーキ・急ハンドルなどの運転挙動をクラウドサーバー上に記録する機能で、自分の運転だけでなく家族の運転傾向を把握するのに活用可能です。

こちらはドラレコ型の自動車保険に見られる機能です。

交通情報受信

こちらはオービスポイントと事故多発地点を音声とイラストで案内する機能です。

この機能のみは通信機能やクラウド対応していないドラレコにも比較的多く見られるものなので、「ドコモ ドライバーズサポート」のうちの一つ、というよりも普通のドラレコのオマケ機能という印象です。

ドコモドライバーズサポートのまとめ

ドコモドライバーズサポートの特徴をまとめると、それぞれの機能やサービス自体は唯一無二のオリジナリティがあるものではありませんが、これらは従来は車の購入や自動車保険、高額なカーナビとセットになっていたサービスです。

ドライバーズサポートはドコモの回線網を生かしつつ、ドラレコを活用しそのサービスそのものを主体に販売するものと言えます。

ここ最近はT-Connectやドラレコ型のサービスが気になるので解説して貰いたい、と言ったようなご要望を頂く事も増えてきましたので、それぞれの機能が個々のユーザーの目的に合えばおすすめ、という事になりますが、他社サービスとの違いをまとめるとこのような形になります。

・ヘルプ系の機能はオペレーターサービスが受けられない点でイマイチ
・運転評価・サポート系機能は他社と同クラスのサービス
・防犯系機能は後付け製品としてはまずまず

特にヘルプ系の機能は後付け製品としてはパイオニアの「ドラレコ+」が最も力を入れている部分です。(価格が物凄く高いですが)

また、トヨタのT-Connectも今後は最低限の機能を標準搭載、それを超える機能に関してはOP扱いという方向性を打ち出していますが、ヘルプ系の機能は標準搭載です。

従ってヘルプ系の機能が欲しければ車を購入する際にOPで選択し、後付けであればパイオニアの「ドラレコ+」、保険会社のドラレコ型プランを選べ、という事になりますね。

※ヘルプ系は圧倒的にターゲット層を広く取れる機能ですが、他社のヘルプ系サービスも回線の提供という部分でドコモも絡んでいる案件だと思いますので、クライアントとのしがらみでガチで競合するようなサービスは敢えて展開しないのかも知れません。

一方で防犯機能については後付け製品で、日本国内においてLTE回線を使用できるドラレコがほぼありませんので、私の立場からだと「ドコモ ドライバーズサポート」は車の防犯に力を入れたい方におすすめの製品と言えます。

ドライブレコーダー機能について

「DDR01」のドライブレコーダーとしてのスペックはこちらの通りです。

DDR01
20.11発売
フロント:1920×1080/27fps/HDR
リア:1920×1080/27fps
LED信号対応
フロント録画視野角:水平145°
リア録画視野角:水平120°
microSD付属8GB/最大128GB
GPS内蔵
WiFi対応
リアカメラケーブル8m
駐車監視モード
衝撃検知/自動起動
専用ケーブル付属
バッテリー内蔵
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

※200万画素リアカメラはOP扱い

400万画素のイメージセンサーで200万画素相当の「1920×1080」の解像度で出力すると書かれている謎仕様です。

有効画素数は200万画素ですので、精細感は200万画素のイメージセンサーでフルハイビジョン録画を行うドラレコと変わらない筈だと思うのですが、このような表記も見受けられます。

400万画素CMOSセンサーから取り込まれた豊かな映像情報は、広帯域での信号処理により200万画素CMOSセンサー録画以上の映像再現を実現。

同じフルハイビジョンでもビットレートや処理チップの性能で画質が大きく変わりますし、400万画素センサーを使用するよりも、200万画素センサーでビットレートを下げずに録画した方が高画質になると考えてはいますが、この点については実際に他の製品とのナンバーの認識精度の比較を実施する予定です。

フロント・リアともにフルハイビジョン録画で、視野角もかなり広い方ですのでスペックだけ見るとそこそこ良さそうな気もしますが…、STARVIS機ではないようなので、最近の一般的なSTARVIS機と比べると夜間撮影能力が落ちる可能性はあります。

駐車監視について

「DDR01」の駐車監視はケーブルに内蔵されているバッテリーにより、衝撃検知後の録画を行なうタイプです。

このバッテリーが駐車監視中の通信モジュールへの給電もカバーしているようです。

本製品はクラウド対応という事ですので、その気になれば車のバッテリーを使用して常時のリアルタイム監視が可能である筈ですが、録画方式が衝撃検知後の録画だけとなっている事から、当て逃げ・イタズラ対策のいずれに対しても微妙な立ち位置となっています。

韓国系のメーカーではLTE通信・クラウド対応と、動体検知によるお知らせ送信がセットになっている製品もあります(LTEモデルは日本では使えない)ので、ドコモにはこう言った部分に期待したいのですが…。

もともとドラレコ業界でも最もネックになり易いのがLTE通信だった訳なのでその元締であるドコモがこれを最大限に活用しない手は無いでしょう!というのが私の考えです。

料金体系について

「DDR01」の本体価格は3万円程度だそうで、「ドコモ ドライバーズサポート」の使用にかかる料金は330円/月+440円/月(2年縛り)の計770円/月です。

2年使用した場合の使用料金は18,480円になりますね。

※速度制限は500MBを超えてから128kbsに速度低下

ドライブレコーダーは1カメラ、2カメラの2パターンがありますが、2021年2月時点でのamzonでの実勢価格は15,000円割引クーポンを使用する前提では以下の通りとなっています。

・1カメラ:34,000円(ドライバーズサポート込みで52,840円/2年)
・2カメラ:44,000円(ドライバーズサポート込みで62,840円/2年)

これが高いか安いかはドライバーズサポート機能をどの程度必要とするかによって感じ方が変わると思いますが、私の直感ではやや割高に思えます。

2カメラならトータルで5万円以下なら「まあ、そんなもんだよね」、4万円以下なら「かなり安い」と言ったところでしょうか?

現在流通している日本メーカー2カメラドラレコは2.3~3.5万円程度の価格が標準的ですし、LTE機能を付加した製品という事になれば業界で最高ランクの価格になるのは理解出来ますが、それでも2カメラなら3.5万円くらいまでが限界ではないかと感じますね。

なのでドライバーズサポート込みで5万円がボーダーだと考えており、今の価格で通すなら以下のようなバージョンアップが必要でしょう。

・動体検知による駐車監視とアプリ告知

まとめ

以上、「DDR01」と「ドコモ ドライバーズサポート」の特徴について解説しました。

なお、本製品については後日実機レビューの予定です。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

「信頼の世界ブランド」に値しないケンウッドのドラレコ事業
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コメント

  1. ドラレコマニア より:

    こんにちは。いつもためになる記事に感謝しております。

    先日のコメにも書かせていただきましたが、国産メーカーの躍進を切望しておりました件、Omi様の国内メーカーの海外産サプライのメリット憂慮のお話や、国内メーカーのサービスの質の状態の記事を拝見すると、今回の記事において機種選択ができない点に関してユーザーの選択如何が問われるなあという気がしました(笑)。

    今回の該当機種はトラブル時の画像をサーバー保存と任意の通知先へのメールという機能ですよね。でもそれでは(付加機能は別にして)証拠を自身のSDカードに残すかメーカーのサーバーに残すかの違いであり、緊急現場におけるユーザーの要望に応えられる可否をこの価格がカバーできているかというと如何なものか。

    そもそもドラレコはいざとなったときの証拠ではありますが、通信機能を要望するユーザーというのは単なる証拠保存以上の現場対応を求める一面があるかと存じます。

    そうなると私が気になっているのは最近増えている保険会社のドラレコ特約なるものです。
    三井住友とあいおい損保は2カメラドラレコもあるようですし、その他の1カメドラレコ対応の保険会社の対応にも興味が出てきております。

    もしお時間が作れたらぜひとも各保険会社のドラレコ特約の機種の考察と特約内容の考察の特集をしていただければ・・

    お忙しい中の身勝手な要望、もし可能ならいつかかなえられること望んでおります!

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      ドラレコマニア様
      本機のサーバー機能は静止画転送だと思いますので、若年・高齢ドライバーの監視?的な機能ですよね。

      >三井住友とあいおい損保は2カメラドラレコもあるようですし、その他の1カメドラレコ対応の保険会社の対応にも興味が出てきております。
      >もしお時間が作れたらぜひとも各保険会社のドラレコ特約の機種の考察と特約内容の考察の特集をしていただければ・・

      検討致します。

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