こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
日本向けドライブレコーダーに搭載されているイメージセンサーのシェアが間違いなくNo.1であろう、SONYから新型の200万画素STARVISセンサーが4月にリリースされました。
型番は「IMX462」「IMX482」の2つとなり、いずれも防犯カメラ用の製品の括りとして扱われていますが、現行のドラレコ用のセンサーは全てこのカテゴリーの製品を採用していますのでいずれこられのセンサーを採用したドライブレコーダーが発売される可能性があります。
なお、この2つのセンサーのうち上位の「IMX482」についてはサイズが1/1.2インチとなっている為、ドライブレコーダーの筐体に搭載されるイメージが湧きません。
下位の「IMX462」の方は従前からドライブレコーダーに採用されている「IMX322/323」「IMX290/391」「IMX307」「IMX327」と同様に1/2.8インチですので、今後このセンサーを搭載したドライブレコーダーが発売される事を期待したくなります。
「IMX462」と「IMX327」との違いは?
現行のドラレコに搭載されているイメージセンサーで最も夜間の撮影能力に優れているのが2018年に登場した「IMX327」です。
ドライブレコーダーのイメージセンサーは最新のものが採用される事は少なく、ある程度コストが下がった廉価版が生産されだした頃に一気に多くのメーカーが採用する事が多いのですが、現行ドラレコとして最も暗視ポテンシャル高いセルスターの「CS-91FH」に搭載されている「IMX327」は、これ以外にはVANTRUEの「S1」くらいしか採用していません。
「IMX327」と同じく夜間特化型のSTARVISセンサーは、一代前の「IMX290/291」の廉価バージョンである「IMX307」が一気に市場に広まり切った段階なのですが、ドライブレコーダーはイメージセンサーの性能を生かし切るチューニング技術の部分も大事ですので熟成した「IMX307」のチューニング技術を捨てて新しい「IMX327」に安易に乗り換えるメーカーは少ないのかな?と推察しています。
なので、今後「IMX327」、「IMX462」を搭載したドラレコが増えるという確証は全くないのですが、新しいセンサーを採用すると画質が劇的に向上する事が多いですし、いずれドラレコや車載のカメラ類は夜間も昼間と同じような見え方になると予測していますのでドラレコメーカーさんにはどんどんチャレンジして貰いたいと期待しています。(もちろん売れなくても一切の責任は負いません)
…で、「IMX327」、「IMX462」のスペック上の違いですが、データシートを見る限りは分かり易い違いが見当たらりません(笑)
①フレームレート~「IMX327」が60fpsまで、「IMX462」が120fpsまで
②出力方式が~「IMX327」がCSI×2、「IMX462」はこれに加えて「parallel SDR output」に対応(何だそれ?要は高フレームレートに対応する転送方式?)
以上…。
あれ?なんかほとんど「IMX327」と変わらない気が(笑)
ここまで調べた限りでは「IMX462」は「IMX327」の高フレームレート対応版で、ドラレコとしては30fpsもあれば充分である事を考えると「IMX462」の採用はあまりよろしくない感じかも知れませんね。
「IMX482」の方はサイズがデカ過ぎてドラレコには搭載出来なそうですし、今回の2製品はドラレコには関係なさそうです。
今後防犯カメラなどでこれらのセンサーを搭載している製品を見掛けたら試してみる事はあるかも知れません。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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