※2018年5月10日更新~バックカメラ機能・スマートルームミラー機能・ドライブレコーダー機能のテストを行いました。

最近はスマートルームミラータイプの2カメラドライブレコーダーがぼちぼちAmazonなどで登場していますが、同様の製品のAUTO・VOX「X1」と比べて異常なまでに価格の安い「CUagain」(おそらく輸出業者)の「F900」という製品について評価のリクエストを頂いています。

こちらの製品は海外の通販サイトなどを探しても全く情報が見つからず、謎が多いモデルですが液晶など外観についてはAUTO・VOX「X1」と全く同じもののように見えます。

ただし、価格の面では「X1」のおよそ1/3の1万円以下と異常な安さになっています。

「F900」のスペック

「F900」はフルハイビジョンのフロントカメラ+ハイビジョンのリアカメラの2カメラドライブレコーダーですが、amazonの製品ページを見る限りリアカメラの入力はアナログプラグではあるものの、ミラー全画面に映像を表示可能なモデルのようです。

ドライブレコーダーとしてのスペック詳細は以下の通りです。

CUagain
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店
F900
18.0?発売
参考価格 18.04.29
9,969円
amazon
Amazonを頻繁に使うなら、是非とも作っておくべきカード
液晶解像度 1600×400
フロント:1920×1080/30fps
リア:944×560/30fps
LED信号対応不明
フロント:対角140°(レンズ)
リア:不明
microSD付属なし
最大32GB
64GB~128GBのmicroSDカードを使用する裏技
GPS非対応
駐車監視モード
動体検知
手動起動
専用ケーブルなし
モバイルバッテリーから給電・充電出来るドライブレコーダー
※スペックは誤りがある可能性もありますので、念の為メーカーサイトでもご確認下さい。

GPSについてはポートは搭載されているものの、対応ユニットが発売されていないようです。

GPSポートは塞がれています。

品質が安定しない恐れもあるが、ドラレコ機能がなくても安いと感じる

「F900」はリアカメラの映像をアナログ入力してミラーに表示させる仕組みのようですが、ドラレコ機能を抜きにしたもので、以下のページで紹介しているようなスマートルームミラーとして使えそうなモデルと比べても価格は1~2ランク安くなっています。

液晶の解像度は不明ですが、AUTO・VOX「X1」と同様であるという前提であるならば、IPS 400×1600(64万画素)という事になりそうです。

まあ…普通に考えるとこの価格でまともな製品を販売すると赤字になる気がするので何か落とし穴がある様な気もしますが、意外と使えるモデルである可能性もありますね。

とりあえずローカライズの面はダメっぽいですが。(笑)

ぶっちゃけドラレコ機能が死んでいても個人的には安いと思うので、GW明けにテストを行う予定でいます。

「F900」のレビュー

現物が届きましたので取り付け前のデバッグを中心に行っています。

デザインはチープな感じはするが普通かも

写真では分からなかったのですが、実際に現物を見てAUTO・VOXの「X1」と比べると本体素材がプラスチッキーなマットブラック単色になっている為、チープな感じはあります。

まあ、これは「X1」を使用していなければ何も感じない部分かも知れません。

付属品はシガーケーブル、USBケーブル(家庭駆動用)、リアカメラ+ケーブルセット、ゴムバンド2本、リアカメラ固定用ネジ、両面テープの構成です。

因みにGPSのポートは塞がれていました。

説明書やインターフェイスのローカライズはないと思った方が良い

説明書は英語表記のみ、メニューは日本語設定はあるものの、特定の文字が使用できなかったり、意味不明な表記も多く、まるで麻雀牌を見ているような書体だったりします。

素直に英語表記で使用した方がストレスが溜まりません。

まあ、ある程度ガジェット系に興味があり、こういうのを笑って済ませられる人には良いと思います。

なお、操作系に関してはタッチパネル操作となりますが、AUTO・VOX「X1」のような洗練されたフリックなどの操作はありません。(押すだけです)

まあ、ホーム画面のデザインは悪くはないですけどね。

また、AUTO・VOX「X1」では液晶に表示される高さをフリックなどで変更する事も出来ません。(一度位置決めしてしまえば変更する事はあまりないかと思いますので、そこまで不便でもないような気もします)

ただし、おそらくバックカメラとして使用する場合とスマートルームミラーとして使用する場合では見たい高さが変わって来るので、バックカメラ機能が犠牲になり易いかと思います。

解像度の表記が1920×1080に対して1296pと表現されていたり、インターフェイスの面では適当な部分もありますが、ざっと屋内でテストした印象では分かる人が使えばコスパ的に化けそうな予感がしています。

このスペックでこの価格で出ているのは何か事情があるのかと勘ぐってしまいそうです。(早く売り切りたい事情があるのか?)

取付けについては車内・車外ともに可

amazonで質問したところ、販売者より「F900」はIP67準拠の防水加工済みとの事ですので、車外・車内への設置が可能なようです。

今回は薄いスモークの入ったランエボ10のリアガラス内側に設置しました。

マウントの形状の関係で比較的水平に近いガラス面にはやや下向きにカメラを設定出来ますが、ミニバンやハッチバックなどの垂直に近いガラス面には別のステーをかませないと思いっきり下向きになります。(実はそれで良いのかも知れません、理由は後で説明します)

おそらくバンパー下などにナンバーのボルトと共締めする場合にも別のステーが必要になるのではないかと思います。

カメラへの給電は本体から行われますので、リアカメラの+-線を接続しなくても映像は出力されます。(バック信号線を取ると映像が自動的に補助線アリに切り替わります)

スマートルームミラー機能は微妙な感じ

肝心のスマートルームミラー機能ですが、昼間の反射はAUTO・VOX「X1」と同程度、画質はやや粗く感じられます。(まぁ、許容範囲ではありますが)

液晶の解像度は「1600×400」の64万画素、リアカメラは「960×576」の55万画素なのですが、液晶の性能を殺さない為には「1600×900」(144万画素)程度のカメラの解像度が必要になりますね。

起動時には前回のカメラの表示設定はリセットされ、以下の分割画面になります。

なお、ミラーに映し出される範囲は変更できない為、カメラの向きで調整します。

比較的水平に近いランエボ10のリアガラスで、カメラを一番上向きにしても地平線が上から30%くらいの位置に来るので、普通のセダンだと地平線が見えなくなる(遠くが見えない)かも知れません。

 

なお、夜間についてはそれなりに明るいのですが、ダイナミックレンジが狭く、補正も掛かっていないようなので後方の車両のヘッドライトで白つぶれするシーンが多く、距離感がつかめない事が多いです。

ヘッドライトの直射を受けない状態ならそうでもないのですが…。

AUTO・VOXの「X1」については、後方車両が遠い場合は絞られませんが、近づくにつれて絞りが強くなりますのでそこまで問題になりませんが、「F900」の場合には夜間は純正のルームミラーの方が見易いです。

また、「X1」に比べると受光性能が低く、夕方くらいから明るさを出す為に一部の映像データを潰して白く塗りつぶす、砂嵐のような高感度ノイズが増えてきます。

【F900】

【X1】

まあ…まったく別物ですね。(笑)

何と言うか、企画の段階で「スマートルームミラー機能」自体意識されていないような気がしますね。

おそらく普通のバックカメラの映像を外部入力しているだけのものかと思います。

※カメラを外に設置して、ドラレコ+バックカメラとして考える分には良いと思いますし、それでも格安です。(バックカメラとしてはカメラの映像がちょっと暗い気もするが)

ドライブレコーダーとしては良いかも知れない

ドライブレコーダー機能に関しては水平録画視野角が120°程度確保されており、夜間も比較的明るく、更にバックカメラ分の録画も可能である事から、これで1万円以下は安いと思います。

 

 

精細感は普通、逆光補正はやや弱めではありますが、夜間は比較的明るめで録画視野角が広い為、リアカメラ録画なしのAUTO・VOX「M6」よりも多機能で価格も安いという事になります。

ただし、「M6」はバックカメラにLEDが付いている為、バックの際の視認性は良いですが「F900」の方はバンパー下に設置していない為、バックカメラとしての明るさは未検証です。(今後テスト予定)

まあ…仮にバックカメラとして微妙であっても、ミラー型単体モデルとしても水平録画視野角120°は安いと思いますが。

なお、画面の表示はフロント+リアの窓表示、フロント:リア1:1表示、のフロントフル、リアのフルの4つから選択可能です。

駐車監視の仕様について

駐車監視については内蔵バッテリーによる衝撃検知と外部電源による動体検知がありますが、この手のGPSなしモデルの内蔵バッテリーを使い過ぎるとカレンダー設定が飛びやすくなる為、外部電源を使用した運用をおすすめします。

モバイルバッテリーでの長時間の駆動は問題ありませんでした。

■ モバイルバッテリーから給電・充電出来るドライブレコーダー

解像度の割にmicroSDの容量を食いまくる

「F900」は2カメラ録画である為、そこそこmicroSDの容量を喰うのは分かるのですが、5分の録画でフロントが1GB、リアが0.4GBの合計1.4Gのデータを使用します。

1時間で17GB程度になり、32GBのmicroSDカードでは1.5時間強しか保存できませんでした。(上書きはされます)

駐車監視前提でなければ、まぁ良いかな?とも思いますが。

起動音やビープ音がうるさいかも知れない

その他気になる点として、起動音や操作時のビープ音が大きい点が挙げられます。

設定でビープ音は消せますが、起動音は消せません。

衝撃録画の際に音が鳴らない

衝撃検知の感度をMAXにしておくとそれなりにロックはされますが、衝撃録画の際に音が鳴らない為、ロックされているかどうかが画面を見なければ分かりません。

地デジノイズはそこそこ

地デジノイズについては、平均するとアンテナ1~1.5本程度減っていますが、ワンセグすら視聴できない状態にはなりませんでした。

ただし、起動時に大きな電磁波を出すらしく、起動の際の地デジを視聴していると映像が止まる事があり、またフルセグが視聴できている状態でも瞬間的に映像が大きく乱れる事があり、電磁波の強弱の波が大きそうです。

出力フレームレートが30fpsとなっているがシャッターは25fpsっぽい

30fpsのモデルを東日本でテストした場合、50HzのLED信号はチカチカ小刻みに点滅して撮影される筈ですが、何故か0.5秒くらいの間隔で点灯と消灯を繰り返しています。(ひょっとすると西日本ではチカチカ点滅するかも)

バックカメラとしての使用は問題ない

今回はコペンのリアバンパー下にリアカメラを設置しました。

ステーが以下のような形状なので本来であればビス止めかL字ステーなどを別途手配して設置するところですが、今回は付属の両面テープで仮留めしただけです。

コペンの場合、ナンバーとバンパーの出っ張りの間隔が狭い為、かなりカメラがナンバーに被さる形になり、ひょっとすると保安基準に引っ掛かるかも知れません。

また、最近の車の場合にはさらに基準が厳しくなりますので、取付には工夫が必要な場合もあります。

■ バックカメラの取り付けについて

接続するケーブルは+-の2芯で、後退灯に赤の+、ボディアースに黒の-線を接続します。

 

懸念された夜間の明るさですが、後退灯が点灯すると暗い場所でも割とはっきりと映りますので、バックカメラとしての使い勝手は問題ありませんでした。(ギアをリバースに入れると画面が自動で切り替わります)

「F900」の総評

「F900」はスマートルームミラー機能については画質・運用面ともにかなり微妙ではありますが、バックカメラ兼用の2カメラドライブレコーダーとしては標準以上のレベルであると思います。

インターフェイスや細かい部分の完成度は低いですが、1万円以下という価格を考えるとコスパは非常に高いモデルです。

スマートルームミラー機能を重視するのであれば、今のところAUTO・VOX「X1」が最良の選択ではないかとは思いますが。

(編集長 Omi)

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