「ZDR059」コムテックからクラウド対応の360°ドラレコ発売

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

コムテックからクラウド対応の360°ドラレコ「ZDR059」が発表されています。

クラウド対応ドラレコの歴史と現状

クラウド対応ドラレコは、日本国内においては2015年にユピテルが単発的に販売を行い、2018年頃からはBlackVueの製品が販売され続けていますが、全く以って万人向けの製品ではなく、一部のマニア向けのニッチなカテゴリーと評価して来ました。

ただし、最近の流れとしては車両自体がインターネットに繋がり、ナビ機能やドラレコ機能、セキュリティ機能、運転サポート機能を統合する動きが強くなっている上、自動車保険にもクラウド型ドラレコセット割引きならぬ、割り増しプランが用意されるケースも増えて来ました。

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従来から存在するBlackVueなどの製品と、保険会社が展開するドラレコプランは、サービス内容的には非常に酷似しているものの、ターゲットユーザーが正反対となっています。

・BlackVue:ガジェットリテラシーが高い変態マニア向け、駐車監視重視(まあ、私です)
・保険会社のクラウド型:ガジェットリテラシーが低い一般層向け、運転サポート重視(保険会社に勧められたからOP付けちゃう方)

ここ1~2年の間に、パイオニアなどのアフターパーツのドラレコメーカーからも一般向けの運転サポート機能を重視した製品が発売されていますし

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コムテックもクラウド型タイプの2カメラモデル、「ZDR058」を2021年10月に発売していますが、アフターパーツでこれらのクラウド型が普及して行くにはまだまだ時間が掛かるように思います。

今回発売されている「ZDR059」は、フロントカメラが360°ドラレコとなっている事から、ナンバー認識能力には期待出来ませんが、運転サポート重視のクラウド型としては、全方位の録画は相性の良い特性と言えそうです。

「ZDR059」のスペックと特徴

「ZDR059」のスペックはこちらの表の通りです。

ZDR059
22.07発売
前:2160×2160/27.5fps
後:1920×1080/27.5fps
LED信号対応
前:180°×240°
後:水平138°
microSD付属32GB/最大128GB
GPS内蔵
駐車監視モード
常時録画+衝撃録画/自動起動
専用ケーブル
HDROP-014
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

ドラレコの画質の特性としては「HDR361GW」に近いものではないかと予測していますが、夜間の明るさがどの程度まで改善されているかが評価のポイントになりそうです。

クラウド機能について

「ZDR059」のクラウド機能はこちらの通りとなっています。(「ZDR058」と同じ)

■「ZDR059」通信機能

・走行時、駐車監視時のイベント録画をクラウドサーバーに自動保存し、アプリに通知
・専用アプリを使って遠隔地からドラレコと通話
・ドラレコの電源ON/OFFと位置情報をアプリで遠隔把握
・ドラレコが動作中にアプリから遠隔で静止・動画と位置情報をクラウド保存
・クラウドサーバーに保存されたイベント録画データをアプリで遠隔再生

逆に「ZDR059」では以下の機能はサポートしていないように見受けられます。

・ドライブレコーダーのライブビュー映像の遠隔視聴
・ドライブレコーダーのリアルタイム位置追跡

・ドラレコのmicroSDカードに保存された録画データのWiFi再生、遠隔再生

ドライブレコーダーのライブビュー映像の遠隔視聴が出来ないと予測しているのは、このような注釈があるからです。

リアルタイムで映像または画像や位置情報を確認することはできません。

リアルタイムの位置追跡も出来ないと書かれていますので、位置情報の確認と動画の視聴が出来るのはドラレコ側からのイベント録画が行われた時、アプリ側からクラウド保存を行った時のみとなりそうです。

つまりはBlackVueのドラレコのように、走行中や駐車監視中のリアルタイムライブビューの視聴や、駐車中の動体検知の告知からのライブビューの視聴、と言ったような使い方は出来そうにありません。

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やはり基本的には運転サポート重視のクラウド型ドラレコと言えそうですね。(ドラレコ単体では通信費が結構痛いかも)

「ZDR059」に面白味は全くないので、この構成なら私はNP1を選んじゃいますね。

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