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こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

VANTRUEの「M3」は、2022~2023年向けのVANTRUE新規格のスマートミラー型3カメラドライブレコーダーですが、「N4」や「Element 3」と同様に3カメラで高解像度録画を行う事から。この製品による駐車監視を検討されている方も多いでしょう。

そこでこの記事では、「M3」で駐車監視をされる方向けに「M3」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。

「M3」の駐車監視モードの仕組み

一般的なドライブレコーダーの駐車監視モードは、コムテックの「ZDR045」のようにエンジンのON/OFFを電流の流れによって検知して、駐車監視モードへの出入りを行いますが、「M3」も付属の3芯ケーブルを使用して取り付けを行う事で同様の動作を行います。

・アクセサリー信号がOFFになると、予め設定しておいた駐車監視モードに入る
・アクセサリー信号がONになると、常時録画モードに戻る

「M3」の駐車監視モードの録画方式は、次のエンジンのON/OFFに連動する自動切り替えの3つのモードからの選択式となります。

・衝撃検知
・動体検知
・タイムラプス(1fps/3fps/5fps/10fps)

なお、衝撃検知のみの録画モードは、衝撃を検知してから数秒後の本体起動となりますのでおすすめしません。

また、これは全てのドラレコに共通して言える事ではありますが、真夏の炎天下では熱暴走防止の為にシャットダウンさせる機能があり、特にスマートミラー型になると発熱量が増える為、シャットダウンの頻度が上がる恐れがあります。

※衝撃検知モードの待機中の消費電力は0.1~0.2W程度

また、動体検知については周囲の明るさなどの条件による不確実性が残ります。

従って駐車監視を行う際には原則としてタイムラプスでの運用をおすすめします。

駐車監視キャンセル後の待機電力

VANTRUEのドライブレコーダーは、駐車監視の設定をOFFにしてエンジンOFF、または手動でドラレコをシャットダウンした場合にも、微電流が流れる仕様です。

この微電流は0.1~0.2Wの待機電力消費しますので、24時間で2.4~4.8Wh、7日では16.8~33.6Whの電力を消費する計算です。(iZONEでカットオフした場合、0.01Wの待機電力になります)

※車のバッテリーの容量は300~600Wh程度

「M3」の駐車監視行う為に必要な手順

「M3」で駐車監視を行う場合には、製品に付属するこちらのの駐車監視用3芯ケーブルが必要です。

このケーブルの

・黄線を常時電源ヒューズ
・赤線を車のACC電源ヒューズ
・黒線をボディアース

に接続する事で、駐車監視モードの設定で「オフ」以外のメニューを選択しておくと、エンジンOFFに連動して選択したモードに切り替わります。(オフの場合にはシャットダウン)

駐車監視用3芯ケーブルの取り付け方法

この3芯電源ケーブルには、赤・黄線にミニ平型の15Aヒューズがついていますが、

国産車ではこのタイプのヒューズが使用されている車種は少ないので、原則としては切り落としてエーモンなどの汎用のヒューズ電源取り出しケーブルを使う事になるでしょう。

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※ヒューズ電源取り出しケーブルの種類・容量は車種ごとに異なりますので、取付店舗に確認しましょう。(店舗側で用意して貰えるケースもあり)

・黄:常時電源ヒューズ

・赤:ACC系統のヒューズ

・黒:GND、ボディアース(車体の金属剥きだし部分に固定されているボルト)

タイムラプスモードによる駐車監視の運用手順

タイムラプスモードによる駐車監視を行う場合には、駐車監視の設定から「タイムラプス録画」、1fps/3fps/5fps/10fpsのフレームレートを選択します。

録画データのサイズは、それぞれ以下の通りとなります。

・30fpsの常時録画:11.5GB/H
・10fpsのタイムラプス:3.8GB/H
・5fpsのタイムラプス:1.9GB/H
・3fpsのタイムラプス:1.2GB/H
・1fpsのタイムラプス:0.4GB/H

25%はイベント録画用に割り当てられているようなので、5fpsのタイムラプスモードで256GBのカードに録画をする場合には81時間、512GBであれば162時間分のデータが保存できる計算です。

一度モードを選択しておくと以降は5分間の無振動を検知した事で、エンジンがOFFになったと判断し、自動でこのタイムラプスモードに切り替わるようになります。

または、手動で強制的に駐車監視モードを起動させる場合には筐体上側面電源ボタンを長押しします。

駐車監視モードに切り替わると一定時間ディスプレイにアイコンが表示され、その後にディスプレが消えます。

駐車監視モード中には、衝撃検知によるイベント録画は行いません。

N4やE3のように常時録画モードに戻る事もありません。

駐車監視をせず、ドラレコを強制シャットダウンさせる場合の操作

駐車監視の設定をONにしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場で駐車監視をしない場合にはエンジンをOFFにする前後に電源ボタンを長押しする事で、駐車監視をキャンセルしてドラレコをシャットダウンする事が出来ます。

※3芯ケーブルを使用している場合、駐車監視モードの設定をOFFにしておけば、エンジンのOFFに合わせて電源が落ちますが、これは電源ボタンの長押し以上に面倒です。

このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。

その都度電源ボタンでの操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。

「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、「M3」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。

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カットオフ電圧の設定

「M3」ではバッテリー保護の為のカットオフ電圧の調整が可能です。

バッテリー保護を重視する場合には12.4V、録画時間の長さを重視する場合には11.8Vを指定しましょう。(外部バッテリーと合わせて使用する場合には11.8Vが推奨)

タイマー設定

駐車監視のタイマーは、以下から選ぶ事が出来ます。(折角駐車監視するのですから、推奨は制限なしです)

・4時間/8時間/12時間/24時間/制限なし

各モードでのmicroSDカードへの保存データサイズ

microSDカードは最大で512GBまでがサポートされていますが、手持ちのこちらの512GBカードでは1時間以上の録画と再生に異常は見られませんでした。

※データサイズが4K相当なので4K対応のU3規格でないとエラーが出る可能性があります

25%はイベント録画用に割り当てられているようなので、5fpsのタイムラプスモードで256GBのカードに録画をする場合には81時間、512GBであれば162時間分のデータが保存できる計算です。

※データサイズはファームアップデートごとに変更される事もあり得ます。

駐車監視の消費電力

「M3」のタイムラプスモードでの消費電力の計測結果はこちらの通りでした。

・タイムラプス(液晶は自動でOFF):5.6W

外部電源を使用した駐車監視

上述の消費電力から、ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となります。(タイムラプスモードの5.6Wでシミュレーション)

型番B6AB12AB40A
容量76Wh153Wh422Wh
駆動時間12.2時間24.5時間67.8時間
満充電50分100分150分

ikeep「iCELL B6A/B12A」

ikeep「iCELL B40A」

iCELLと「M3」との取り付け方法はこちらの3芯ケーブルパターンが該当します。

※ヒューズボックスからのACC電源の取り出しは、車種ごとに異なる、エーモンなどの汎用ヒューズ電源取り出しケーブルを使用します。

■必要な部材リスト
①「iCELL」本体
②「M3」本体
③「M3」付属の3芯ケーブル
④車種に応じたACC電源取り出しヒューズケーブル
⑤ACC用Y字ギボシケーブル

iZONEとの接続方法

「iZONE」との接続の際には以下のように「M3」付属の3芯ケーブルを使用します。(外部電源なしの場合)

※ヒューズボックスからのBATT・ACC電源の取り出しは、車種ごとに異なる、エーモンなどの汎用ヒューズ電源取り出しケーブルを使用します。

■必要な部材リスト
①「iZONE」本体
②「M3」本体
③「M3」付属の3芯ケーブル
④車種に応じたBATT・ACC電源取り出しヒューズケーブル

「iCELL」、「iZONE」との組合せ

「iCELL」、「iZONE」との組み合わせの場合には、以下のような接続となります。

※ヒューズボックスからのACC電源の取り出しは、車種ごとに異なる、エーモンなどの汎用ヒューズ電源取り出しケーブルを使用します。

まとめ

以上、「M3」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。

「M3」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。

実機レビュー VANTRUE「M3」駐車監視特化の3カメラスマートミラー
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