こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
70maiの「Omni」は、AIによる追尾型の駐車監視が特徴的で、この製品の駐車監視が気になると言うご意見を時々頂きます。
本機の駐車監視モードは仕様が分かりにくいので、こちらでテストした結果を踏まえて、「Omni」の駐車監視モードの使い方とおすすめ設定について解説します。
「Omni」の駐車監視モードの仕組み
一般的なドライブレコーダーの駐車監視モードは、コムテックの「ZDR045」のようにエンジンのON/OFFを電流の流れによって検知して、駐車監視モードへの出入りを行いますが、「Omni」についてもこの流れは同様です。
「Omni」の駐車監視モードの録画方式は次のエンジンのON/OFFに連動する自動切り替えの3つのモードからの選択式となります。
なお、こちらで試した限りでは、衝撃検知のみの録画モードは、衝撃を検知してから本体が録画を開始し、このようにレンズ部分が360°回転してから前方に戻ります。
また、動体検知モードだけをONにしても、録画は一切されませんでした。
衝撃検知+動体検知のいずれもONにした状態では、衝撃検知後に録画を開始し、カメラ部分を360°回転させた後に動体が存在する方向にカメラが固定されるようです。
ただし、一旦カメラが固定された後は動体を追尾するような機能はないようで、実用性はほぼない様に感じました。
従ってLaBoon!!としては確実性の高いタイムラプスモードの使用を最も推奨します。(タイムラプスも解像度が1280×720に落とされるので、この製品自体が駐車監視向けではないと言えますが…)
「Omni」の駐車監視行う為に必要な手順
「Omni」で外部バッテリーを使わずに駐車監視を行う場合には、こちらのOPの赤・黄・黒の駐車監視用3芯ケーブルが必要です。
このケーブルの
に接続する事で、エンジンOFFに連動して選択したモードに切り替わります。(全てオフの場合にはシャットダウン)
タイムラプスモードによる駐車監視の運用手順
タイムラプスモードによる駐車監視を行う場合には、駐車監視の設定からタイムラプスの設定のみをONにします。
録画データのサイズは以下の通りとなります。
※タイムラプスモード中には、衝撃検知によるイベント録画は行いません。
駐車監視をせず、ドラレコを強制シャットダウンさせる場合の操作
駐車監視の設定をONにしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場で駐車監視をしない場合にはエンジンをOFFにする前後に電源ボタンを長押しする事で、駐車監視をキャンセルしてドラレコをシャットダウンする事が出来ます。
このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。
その都度電源ボタンでの操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。
「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、、「Omni」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。
駐車監視の消費電力
「Omni」のタイムラプスモードでの消費電力の計測結果はこちらの通りでした。
外部電源を使用した駐車監視
上述の消費電力から、ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となります。(タイムラプスモードの1.7Wでシミュレーション)
型番 | B6A | B12A | B40A |
---|---|---|---|
容量 | 76Wh | 153Wh | 422Wh |
駆動時間 | 40時間 | 80時間 | 223時間 |
満充電 | 50分 | 100分 | 150分 |
iCELLと「Omni」との取り付け方法は本来はこちらの3芯ケーブルパターンが該当します。
3芯ケーブルを使用する方法での接続方法
駐車監視用3芯ケーブルを使用する場合には、こちらの接続方法となります。
※OP3芯ケーブルは、一般的な配線の配色とは異なり、以下の色となっています。
iZONEとの接続方法
「iZONE」との接続の際には以下のように駐車監視用OPの3芯ケーブルを使用します。(外部電源なしの場合)
※OP3芯ケーブルは、一般的な配線の配色とは異なり、以下の色となっています。
「iCELL」、「iZONE」との組合せ
「iCELL」、「iZONE」との組み合わせの場合には、駐車監視用OPの3芯ケーブルが必要です。
3芯ケーブルを使用する方法での接続方法
駐車監視用OPの3芯ケーブルを使用する場合には、こちらの接続方法となります。
※OP3芯ケーブルは、一般的な配線の配色とは異なり、以下の色となっています。
まとめ
以上、「Omni」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。
「Omni」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。
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