ドライブレコーダーはエンジンのオン・オフに連動して録画が開始、停止されますが、停車中にエンジンをオフにした場合、またはアイドリングストップ車・ハイブリッド車などでエンジンが切れた状態ではどうなるのか?と言うご質問を頂きました。
実は正確に表現すると、シガーソケットから給電するタイプのドライブレコーダーはエンジンに連動してオン・オフの動作をする訳ではありません。
ドライブレコーダーの電源が連動するのは、シガーソケットのオン・オフであり、エンジンのオン・オフではないのです。
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説明書にはエンジンのオン・オフに連動して録画されると表現されていますが?
確かにドライブレコーダーの説明書には、エンジンオンで録画開始、エンジンオフで録画終了と謳われているケースが多いですし、私自身も各モデルの説明の際に同様の表現をしています。
本来であればACC(アクセサリー電源)のオン・オフに連動し、これはエンジンのオン・オフで通電する回路とは別になります。
因みにACC(アクセサリー電源)とは、シガーソケットなどの車のキーを1回ひねった状態で通電する回路で、ボタン式のキーであればブレーキを踏まずにスタートボタンを押した状態がこれに当たる事が多いかと思います。
カーナビなどの電装品もこの回路に連動して電源が入る事が多いかと思います。
なぜ、エンジンのオン・オフに連動するという表現をしているのかと言うと、車に詳しくない一般の方はACC(アクセサリー電源)が何であるか知らない方が多いかと思いますし、ACC電源をオンにする動作は車によって異なりますので、敢えてエンジンに連動するという表現をしています。
因みに一部の欧州車については、ドライブレコーダーの電源をとるシガーソケットの回路がエンジンにもACCにも連動せず、常時通電状態になっているケースがあるそうですので、そう言ったケースでドライブレコーダーを挿しっ放しにするとバッテリーが上がる可能性が高いです。
エンジンオフでACCのみ通電している際に録画はされるのか?
車のバッテリーの状態が良好であれば、ドライブレコーダーはACC電源に連動するので、停車状態でエンジンを切っていても録画はされます。
ただし、バッテリーが劣化して充分な電圧が掛けられない状態であれば、機種によっては動作を停止する事があります。
車のバッテリーは12Vの電圧で電装品を動かします。(トラックの場合にはバッテリーを2個使用しており24V)
ドライブレコーダーは本来であれば、車のバッテリーの電圧に合わせて12V~15V程度で正常に作動する仕組みとなっているのですが、バッテリーは常に12Vピッタリの電圧を供給している訳ではありません。
蓄電量が減っている状態では11V台に落ちますし、エンジンオンでオルタネーター(発電機)が回っている状態であれば14V以上に電圧が上がります。
この状態なら電装品を使いまくっていても、大して電圧は落ちないのですが、エンジンを切ってACCのみがオンの場合には、バッテリーの放電力だけで全ての電装品を動かす事になりますので、バッテリーが弱っているとドライブレコーダーの電源が落ちてしまう事があります。
アイドリングストップ車や、ハイブリッド車の場合には信号待ちや渋滞にはまってエンジンがオフになるようなケースでも、電圧が落ちてドライブレコーダーがシャットダウンする事もあるようです。
最近のエコカーには、バッテリーの充電効率を上げて燃費を向上させるために、バッテリーの蓄電量が一定値以下に下がるまでオルタネーターによる発電を行わないように制御されているものが増えています。
本来であればあまり蓄電量が減ってからの充電はバッテリーによろしくないのですが、それに合わせてバッテリーもエコカー用に耐久性の高い高性能なものが増えています。
とは言え、バッテリー自体が消耗品である事から、数年に一度は交換しなければなりませんし、交換間近のバッテリーではこのような不具合が増えてくるかも知れません。
エンジンオフでドライブレコーダーの電源落ちてしまう場合の対策
エンジンオフでドライブレコーダーの電源が落ちてしまう場合には、バッテリーの劣化を疑った方が良いですが、バッテリーの状態に問題がなくても車種や使用している電装品の組み合わせによっては、ドライブレコーダーの電源が落ちてしまう可能性はゼロではありません。
従って古いバッテリーであれば思い切ってバッテリーを交換しても良いのですが、交換してもその症状が改善されない恐れもあります。
そう言った場合には、以下のようなドライブレコーダー用の外部電源を使用する事で、バッテリーの電圧が必要以上に下降した場合でも録画を継続する事が出来ます。
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詳しい仕様については以下の記事をご参照下さい。
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(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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