コムテック360°ドライブレコーダー4機種の違いとおすすめモデル

※2023年2月27日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

コムテックは日本の大手ドラレコメーカーとしては、2018年に一番早く360°タイプのドライブレコーダーを本格展開したメーカーです。

以降、毎年の様に新モデルを発売していますが、2021年以降には過去に問題となっていた360°ドラレコの問題点を解決している製品も出ており、市場では人気モデルとなっているようです。

そこでこの記事では、コムテックの4つの360°ドライブレコーダーの違いとおすすめモデルについて解説します。

2023年時点では4モデルの展開

20223年の3月時点ではコムテックの360°ドライブレコーダーは以下のリアカメラとセットになった4モデルの展開となっています。

・ZDR059:クラウド対応モデル
・ZDR037:4K対応モデル
・HDR362GW:新規格のスタンダードモデル
・HDR361GW:スタンダードモデル

これらの4つの製品のうち、「ZDR059」はクラウドに対応した特殊な製品となっていますが、その他の3機種の特徴は以下の通りです。

・HDR361GW:規格的にやや古く、夜間の明るさがイマイチ
・HDR362GW:最新モデルで明るさ重視の特性
・ZDR037:4K対応でナンバー認識重視、駐車監視向け

なお、「HDR361GW」はそれほど評判が良かったモデルではないですし、既に型落ち扱いになっている上、後継の「HDR362GW」と比較すると歴然とした画質の差がある為、2023年時点ではおすすめしません。

一方で「ZDR037」の方は、そこそこの明るさと高解像度の特性で差別が出来ていますので、駐車監視向けの360°ドラレコとしておすすめです。

新規格のスタンダードモデル HDR362GWの特徴

「HDR362GW」は「HDR361GW」で低評価となった夜間の明るさを改善したモデルであると考えらえます。

弱点だった夜間の明るさが改善された事で、走行中の事故の際の証拠能力は非常に高くなっています。

一方で360°カメラ部分の解像度は400万画素級と360°モデルとしては高い方ではない為、ナンバーの認識精度は絶望的に低く、駐車監視を検討される方にはおすすめ出来ません。

実機レビュー「HDR362GW」コムテック360°ドラレコの評価
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4K高解像度モデル「ZDR037」の特徴

「ZDR037」は2021年の2月に発売された製品ですが、その時点では「HDR361GW」との比較を行っています。

夜間の明るさの面では当時としてはそこそこのレベル、ナンバーの認識精度は360°カメラとしては最高クラスでした。

実機レビュー「ZDR037」4K相当の360°+リアカメラドラレコの評価!
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「HDR361GW」とのナンバー認識精度の違い

仕様上の大きな違いは、上位機種の「ZDR037」の方が800万画素のイメージセンサーで最大で4K相当の829万画素の高解像度録画に対応しているのに対して、「HDR361GW」では344万画素どまりとなっていますので、ナンバー認識精度に大きな差があります。

「HDR361GW」を含む一般的な360°ドラレコは、ナンバー認識精度が致命的に低いという弱点を抱えていましたが…

それを見事に克服したのが「ZDR037」の最大の特徴と言えます。

従来の360°ドラレコでは、駐車監視中のナンバー認識も当てになりませんでしたが、「ZDR037」は昼間は安定的にナンバーの読み取りが可能です。夜間は難しいが

夜間のナンバー認識を求める場合にはVANTRUEの「N4」を検討する事をおすすめします。

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「HDR361GW」との夜間の明るさの違い

「ZDR037」ではフロントカメラのSTARVIS設定をONにする事で、現行の日本メーカーの360°ドラレコの中ではトップクラスの明るさで録画が可能です。

特に現行の360°ドラレコの中では「HDR360/361GW」はやや暗めの特性となっている事から、「ZDR037」と比べると夜間画質では見劣りします。

夜間の更なるを求める場合にはVANTRUEの「N4」を検討する事をおすすめします。

【2022年向けに再評価】実機レビュー VANTRUE「N4」3カメラSTARVISドラレコ
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「ZDR037」の問題点

対「HDR361GW」で考えた場合には「ZDR037」の優れたポイントばかりが目立ちますが、ドラレコの総合力で評価した場合、以下のポイントに物足りなさを感じます。

・4K相当の解像度でSTARVISを効かせると、フレームレートは17.5fpsとなり、HDRはOFFにしなければならない。
・夜間のナンバー認識精度が絶望的に低い

このような問題点を抱えてはいるものの、360°ドラレコの中ではNo.1の実力と言えますので、それで満足できないようであれば、3カメラ以上のモデルを検討しましょう。

3カメラ以上のドライブレコーダーを11機種紹介
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クラウド対応モデル「ZDR059」の特徴

「ZDR059」は最近増えつつあるクラウド対応ドラレコの360°版です。

 

本機は未テスト品ですので、360°ドラレコとしての画質面は未確認ですが、仕様表記を見る限りおそらく「HDR361GW」ではなく「HDR362GW」に近い特性ではないかと考えられます。(あんまり期待はしてない)

一方でクラウド機能に関しては以下の機能がサポートされています。

・走行時、駐車監視時のイベント録画をクラウドサーバーに自動保存し、アプリに通知
・専用アプリを使って遠隔地からドラレコと通話
・ドラレコの電源ON/OFFと位置情報をアプリで遠隔把握
・ドラレコが動作中にアプリから遠隔で静止・動画と位置情報をクラウド保存
・クラウドサーバーに保存されたイベント録画データをアプリで遠隔再生

逆に「ZDR059」では以下の機能はサポートしていないように見受けられます。

・ドライブレコーダーのライブビュー映像の遠隔視聴
・ドライブレコーダーのリアルタイム位置追跡

・ドラレコのmicroSDカードに保存された録画データのWiFi再生、遠隔再生

このような機能構成から、運転サポート重視のクラウド型ドラレコと言えそうです。(駐車監視向けではない。そもそも解像度が低過ぎてナンバーの認識は厳しい)

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まとめ

以上、コムテックの360°ドラレコについて主要な4機種を比較しました。

商品構成の部分ではしっかり目的別に整理されていますので、駐車監視や走行中のナンバー認識を考慮しない場合には「HDR362GW」、ナンバー認識を重視するなら「ZDR037」、クラウドモデルなら「ZDR059」を選びましょう。

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コメント

  1. 田中太郎 より:

    先日ZDR037を駐車監視目的で購入したのですが映像をスマホで確認しようと思い見たら360℃球体の映像だけで側面などが見えずらく 
    これだと分かりづらい…て後悔しました…
    だからといって家にパソコンなどなくAndroidスマホしかありません。
    試しにスマホでパソコン用ビューアのURLをダウンロードしても使えませんでした。
    何かいい方法とか無いですかね?
    もしいい案が無さそうでしたらZDR037はそのままで前後撮影で使っているF800PROのリアカメラを車内側に映すようにしようと思います。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      田中太郎様
      ZDR037はWiFi対応ではないですが、ZDR059の方ですかね?
      普通のメーカーだと、WiFi対応で360°カメラの映像がスマホアプリで魚眼でしか再生出来ないって事はないと思うんですけど、視点変えられないんですか?

      • 田中太郎 より:

        ZDR037です… Wi-Fi対応してないのは確認しなかったので分からないですがSDカードリーダーで映像がうまく見れると思って購入しました。。

        • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

          田中太郎様
          汎用のスマホの再生アプリだと、魚眼を他の形式に修正して再生するようなものはなさそうですね。

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