セルスターからタッチパネル搭載のエントリー2カメラドラレコ「CS-33FH」発表

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

セルスターから2023年向けのエントリーグレードの2カメラドライブレコーダー「CS-33FH」が発表されています。

この製品はセルスターの4ラインある2カメラドラレコのラインナップのうちの一番下のグレードとなり、2020年モデル「CS-32FH」の2年半ぶりのマイナーチェンジ版となるようです。

年明けのオートサロンに向けてセルスターからいくつかの新製品の情報が出て来ていますが、この記事では「CS-33FH」の製品概要について解説します。

「CS-33FH」のスペック

「CS-33FH」のスペックは以下の表の通りです。

CS-33FH
23.?発売
フロント:1920×1080/30fps/HDR
リア:1920×1080/30fps
全国LED信号対応不明
録画視野角
フロント:水平116°
リア:水平124°
microSD付属32GB/最大128GB
GPS内蔵
フォーマット不要
駐車監視モード/自動起動
常時録画のみ
常時録画+衝撃検知
動体検知のみ
動体検知+衝撃検知
専用ケーブル
GDO-10
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

レンズや録画仕様は先代の「CS-32FH」と同等、上位モデルの「CS-93FH」とは前後のレンズ視野角が異なります。

既に2023年向けの上位モデルのラインは一部が先行発表されている状況ですが、これらの製品の最大の違いは、映像を取り込むカメラの命とも言えるイメージセンサーの種類です。

・CS-33FH:IMX323(今回から公表されてませんが、CS-32FHと同様と予測)
・CS-53FH:IMX307 廉価版STARVIS 200万画素
・CS-93FH:IMX327 上位版STARVIS 200万画素
・CS-81WQH:IMX335 STARVIS 500万画素(マイナーチェンジ未)

なお、「CS-33FH」はHDR対応と書かれていますが「IMX323」はHDRには非対応のセンサーです。

型番サイズ画素数SNR1s値(低照度対応)STARVIS/STARVS 2HDRセルサイズ
IMX3231/2.92.19M0.60lx--2.80㎛
IMX2901/2.82.13M0.23lxSTARVIS2.90㎛
IMX2911/2.82.13M0.23lxSTARVIS2.90㎛
IMX3071/2.82.07M0.24lxSTARVIS2.90㎛
IMX3271/2.82.07M0.18lxSTARVIS2.90㎛
IMX4621/2.82.07M0.18lxSTARVIS2.90㎛
IMX6621/2.82.18M0.18lxSTARVIS 22.90㎛
IMX3351/2.85.0M0.59lxSTARVIS2.00㎛
IMX6751/2.85.0M0.30lxSTARVS 22.00㎛
IMX3171/2.58.51M未確認-1.62㎛
IMX4151/2.88.4M0.79lxSTARVIS
1.45㎛
IMX6781/1.88.2M0.29lxSTARVS 2
2.00㎛

※IMX323が使われているとは書かれていない。HDRを謳う為に敢えてセンサー表記を消した?

そもそも私が見る限り、セルスターが言うところのHDRは本来はWDRと表現すべきものです。(本物のHDRはコムテックやケンウッドの一部の機種で採用)

HDRとWDRの違いは?
...

最近では600系のSTARVISセンサーを搭載した製品も登場し始めていますので、上位のCS-93FHに採用されているIMX327も、他社に対する差別化ポイントではなくなりつつあります。

ドライブレコーダーに搭載されているSONYのイメージセンサーごとの特徴
...

※これからのハイエンドドラレコは600系STARVISを採用したものが増えると予測

ただし、「CS-33FH」はエントリーグレードなので、最新センサーではなく廉価でコスパに優れたセンサーを使うのが定石であって、その考えに沿ったお手頃な製品と言えるでしょう。(夜間撮影能力は、同社の製品の中で最低の筈)

安全運転支援機能について

他社エントリーグレードの製品に対する差別化要素として、「CS-33FH」にはこちらの4つの安全運転支援機能が搭載されています。

・前車発車警告~前の車が発車した情報をお知らせします。
・車線逸脱警告~設定した速度以上で走行時、車線を逸脱すると警告します。
・車間距離保持警告~設定した速度以上で走行時、前車との適正距離を保持するよう警告します。
・後車接近警告~走行時、後車が接近すると警告します。イベント録画を行います。

フォーマット不要機能

最近の大手メーカーのドラレコには全搭載に近い形となっていますが、これはファイルの断片化を防ぐ録画方式で定期的なmicroSDカードのフォーマットを必要としない、年配の方やガジェットの操作が苦手な方におすすめの機能です。

オービス・事故ポイントアナウンス機能

こちらは従来のセルスターハイエンドドラレコに一律で実装されている機能ですが、GPSに登録されたオービス・事故ポイント・逆走注意ポイントなどを警報してくれます。

レーダー探知機を搭載していない車ならオマケとしてあって損はしない機能かと思います。

駐車監視機能について

「CS-33FH」の駐車監視機能を使用する為には他の同社のモデルと同様に以下のタイマーケーブルユニットが必要になります。

エンジンのON/OFFに駐車監視モードが連動し、駐車監視モードの録画方式は以下の4通りからの選択式となります。

・常時録画のみ
・常時録画+衝撃検知
・動体検知のみ
・動体検知+衝撃検知

衝撃検知の感度は、駐車監視専用に本機のメニュー画面から10段階での調整が可能ですが、タイマーとカットオフ電圧は専用の タイマーケーブルユニットのディップスイッチから設定を行います。

・タイマー設定は0/1/2/4/6/8/12時間(12時間を超える監視は不可)
・カットオフ電圧は11.5/11.8/23.5/23.7/24.0V

※タイマー設定に関しては本体側からも設定可(0/1/2/4/6/8/10/12時間)

なかなか多機能なようですが、実は本機は駐車監視には向いていないドライブレコーダーです。

何故かというと、同社の他の製品と同様に駐車監視モードに入ると強制的に30万画素の低画質モードにされるからです。

・200万画素→30万画素の低画質
・録画視野角が狭くなる

「CS-33FH」での追加機能

その他、2023年仕様に合わせて、細かいソフトウェアの面でもいくつかのポイントが改善されているようです。

・サポートするカードの最大容量:64GB→128GB
・駐車監視モードのタイマー設定を本体側で制御
・駐車監視モードのワンタッチON/OFF

まとめ

以上、「CS-33FH」の特徴について解説しました。

上位機種の「CS-53FH」「CS-93FH」の完全なる下位互換的な特性の製品ですのでやはり気になるのは価格ですね。(特に変わって来るのは夜間の撮影能力の筈)

2万円くらいまでなら良いかなと。

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