※2019年5月12日更新~実機レビューを追記しました。

中国メーカーのYAZACOから前後にSONYのIMX323を搭載した2カメラドラレコ、「YA-660」が発売されています。

最近は中国メーカーの2カメラモデルは前後のイメージセンサーにIMX323を搭載しているものが増えていますが、こちらの製品はHDR補正に対応し、視野角がレンズ段階ではありますが対角で前後170°とかなり広めであるのが特徴となります。

「YA-660」のスペック

「YA-660」のスペックは以下の表の通りです。

YA-660

19.04発売
フロント:1920×1080/28fps/HDR
リア:1920×1080/28fps
録画視野角
フロント:対角170°(レンズ)
リア:対角170°(レンズ)
LED信号対応
microSD付属32GB
microSD最大64GB
GPS別体付属
駐車監視モード
動体検知
手動起動
専用ケーブルはOP
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

ハードウェア構成はイメージセンサーがSONYのIMX323、チップセットNovateck 96663となっており、それほど特徴のあるものではありませんが、別体のGPSと32GBのmicroSDカードが付属し、HDR対応である点が他の中国メーカーの製品ではあまり見られない部分となっています。

また、フレームレートは28fspに調整されている事から西日本のLED信号の同期問題にも対応済みのようです。

デザイン的には液晶は2.4型を搭載したマウントが板状の平型タイプとなっており、車内であまり目立たなそうな印象です。

「YA-660」の画質について

「YA-660」の画質については過去にIMX323を搭載したモデルを腐るほど使用してきましたので大体察しはつきますが、パパゴの「GoSafe S36GS1」、AUKYEYの「DR02D」、innowaの「Journey Plus」辺りに近いものになるかと思います。

後は録画視野角、白潰れ耐性、夜間の明るさのバランスがどうなっているかが気になるところですね。(想像していたものとは若干画質は異なりますが、全体の評価的には想像以上でした。)

レビュー概要については以下の動画でも解説しています。

セット内容とデザイン

セット内容は以下の通りとなっています。

①フロント筐体

②リアカメラ

③カメラ接続ケーブル(6m)

④シガー電源ケーブル

⑤PC接続用USBケーブル

⑥GPSアンテナ

⑦32GBのmicroSDカード

⑧板状マウント

⑨ドラレコステッカー

⑩その他と取り付け用品

⑪取扱説明書

フロント筐体はそれほどコンパクトではありませんが、マウントが本体と一体化する為、実際に車に設置した場合にはそれほど目立たちません。

この手の平型ドラレコは液晶が小さく、フロントガラスに水平になりがちなので視認性が悪いと言う問題点がありますが、このモデルはマウント面と液晶面の角度が45°程度になっている為、比較的視認性も高いです。

正面のボタン配置は4つ…

向かって左側にはmicroSDカードスロット、電源ボタン、リセットボタン、メニューボタン

右側にはminiUSB電源ポート、GPSポート、映像出力ポート

上側にはminiUSBのカメラ接続ポートが配置されています。

リアカメラは左側に電源ポート、右側は角度調整用のツマミが付いています。

電源を入れるとリアカメラのLEDが点灯します。

リアカメラのケーブルはデジタル為にそこそこ太めです。

因みによく似たデザイン、スペックであるAUKEYの「DR02D」と比較すると以下のような感じになります。

リアカメラのサイズはほとんど変わりませんが、フロント液晶は「YO-660」の方が断然見易いですね。

インターフェイスについて

インターフェイスについては少々分かり仕様の為、以下の動画で説明しています。

画質について

画質についてはハードウェア的に近いAUKEYの「DR02D」と比較を行いました。(視野角のみ、ケンウッドの「DRV-230」と比較)

録画視野角について

「YA-660」のレンズ視野角は対角で前後ともに170°と記載されていますが、録画視野角についてはケンウッドの「DRV-230」と比較した結果、前後ともに水平120°となっていました。

AUKEYの「DR02D」が前後水平107~8°程度ですし、水平120°は国内メーカーの2カメラドラレコと比べてもかなり広い方になりますね。

ナンバー認識精度について

「YA-660」はイメージセンサーが「DR02D」と同一の前後IMX323ですので、画質は非常に似たものとなりますが、録画視野角が広い分、ナンバー認識精度は若干落ちますが、ドラレコ全体から見れば標準クラスかと思います。

逆光時の白潰れ耐性について

「YA-660」はHDRモデルである為、逆光時の白潰れ耐性については高いものが期待されましたが、残念ながらWDRモデルの「DR02D」未満でした。

夜間のナンバー認識精度について

白潰れ耐性と連動し易い、夜間のヘッドライト反射時のナンバー認識精度も「DR02D」より低いと言う結果になります。

リアに関しては後続車が接近した状態であれば読み取り可能でした。

夜間の明るごとの見え方

「DR02D」はおそらくSTARVIS対応ではないIMX323を搭載したドラレコの中ではフロントカメラが最も明るい部類に入るモデルですが、「YA-660」はさらに明るさ激振りのような特性で、全てのシチュエーションで前後ともに「DR02D」を上回っています。

特にフロントは真っ暗なところでヘッドライトの光のみで走行している状況ではSTARVIS機と同等の明るさ、リアに関しても街灯がある場所であればSTARVIS機と比べても遜色ない明るさでした。

フロントはヘッドライトの照射範囲外もそれなりに明るく映っています。

暗視能力についてはフロントはSTARVIS機には劣るものの、非STARVIS機としては最高クラスの明るさを発揮していると思います。

リアは街灯がある場所や、ブレーキランプを点灯させている状態ではそこそこ明るいですが、光源が少ない場所だと真っ暗です。

「YA-660」のHDRモードは白潰れや防眩と言うよりも、黒潰れを抑える方向の調整が入ってるようで、昼間であれば日陰が明るく映ったり、夜間であればヘッドライトが当たっていない部分の明るさを確保する為の機能と考えた方が良さそうです。(HDRよ言うより、コントラストを調整している系かも知れません)

西日本LED信号の見え方について

西日本でのテスト撮影は実施していませんが、前後ともに28fpsで出力されていますので、西日本の60HzエリアでもLED信号はおそらく高速点滅して映ると思われます。

駐車監視について

駐車監視の仕様は以下の2つの録画方式があります。

①動体検知~手動での切り替え、リアに関しては録画はされるものの検知はしない

②タイムラプス~エンジン連動で衝撃検知のイベントロックあり

動体検知を使用した駐車監視の運用方法

駐車監視の運用にいては以下の専用ケーブル、またはモバイルバッテリーを使用する旨の記載が説明書にあります。(今回はテストしてません)

このケーブルを使用して動体検知を行う場合には、おそらく赤と黄色線を両方とも常時電源に接続する方法となるかと思います。

この接続方法でドライブレコーダーには常時給電が行われる筈です。(電圧低下のカットオフ機構あり)

※動体検知を使いたいのであれば外部電源を使用した方が良いように思います。

運用手順は以下の通りです。

①エンジンOFF前後に動体検知を起動

②車に戻った際に動体検知をキャンセル

③自宅駐車場では電源ボタン長押しでシャットダウン

まぁ、中国メーカーのドラレコはほとんどがこれですね。

タイムラプスを使用した駐車監視の運用

一方で「YA-660」には中国メーカーとしては珍しい、エンジン連動式のタイムラプス録画方式も存在しており、この場合はケーブルの赤線をACC、黄色線を常時電源、黒をアースに接続します。

この機能は「YA-660」のみでアクティブになり、他社製品や同社の他製品には使用できないようです。

運用手順は以下の通りです。

①エンジンOFF前後には操作なし

②車に戻った際にも操作なし

③自宅駐車場では電源ボタン長押しでシャットダウン

動画ファイルの再生方法について

動画ファイルについてはドラレコ本体、専用のPCビュワー、汎用ビュワー、スマホにてテストを行いました。

PC専用ビュワーでの再生について

PCの専用ビュワーについては以下のページからダウンロードが可能です。

■ YizhanPlayer

発行元が不明のファイルとしてChromeだとセキュリティチェックが掛かりますので、強制的にダウンロードを行います。

インストールの際にも同様にチェックが掛かりますので、これも同様に強制インストールします。

このビュワーでは再生速度の変更は出来ないものの、GoogleMapへの軌跡と速度・座標・Gセンサーグラフの表示、拡大・縮小、前後の同期再生、個別再生、全画面再生などの操作が可能ですので、ドラレコのビュワーとしてはかなり使い易い部類に入ります。

動作も軽いのでこのソフトウェアを作った会社は優秀ですね。(たぶん)

ただし、PCによってはダウンロード時とインストール時に警告が出ますので、これはどうかと。(YAZACOさんに軽く改善をご提案しておきます)

操作方法等は以下の動画で解説しています。

PC汎用ビュワーでの再生について

PC汎用ビュワーについては、Win 7→10にアップグレードしたPCでメディアプレイヤー12での再生が問題なく可能でした。

スマホでの再生について

スマホでの再生に関してはAndroid端末ではXPlayerでの再生は不可でしたが、iPhoneでは以下のガジェットを使用しての再生が可能でした。

なお、スマホでの再生はメーカーのサポート範囲外ですので自己責任で行って下さい。

iPhone、iOS端末でmicroSDのメディアを直接再生可能なカードリーダー「Tube Reader」

仕様外のmicroSDでの録画・再生状況

「YA-660」は64GBまでのmicroSDカードがサポートされており、1時間でおよそ9GBの容量を使用していますので64GBであれば6~7時間の録画データの保存が可能かと考えられます。

128GB以上のmicroSDカードについては以下の製品で本体のメニューからフォーマットを行い、1時間以上の録画、再生問題は見られませんでした。

安全運転支援機能について

「YA-660」には以下の安全運転支援機能が搭載されています。

①ドライバー疲労警報

②ヘッドライト点灯忘れ警報

③車線逸脱警報

④前方衝突警報

カメラの位置合わせのキャリブレーションについての記載が見当たらず、画面のみでの警報もあったりしますのでオマケ程度の機能と考えた方が良いでしょう。

ドライブレコーダーの安全運転支援機能のまとめ

地デジへのノイズの影響について

地デジへのノイズの影響に関しては「DR02D」と同様に強めに出るタイプでした。

体感的には場所によって地デジのアンテナが5本中1~2本減る感じですので、気にする方はこのモデルは避けた方が賢明です。

過去のテスト状況と今回改めてテストを行った結果では以下の通りとなっています。

①コムテック・ユピテル・ケンウッド・セルスター・韓国系の2カメラモデルでは3~4モデル程度を一斉に起動させると地デジの受信感度に影響が出る

②AUTO VOX、MAXWINのスマートミラー型は2モデルで影響が出る

③「DR02D」「YA-660」は1モデルで影響が出る

因みに初期型のリーフ+純正EVナビではEV車特有の何か特別な電磁波が出ているのか分かりませんが、「DR02D」「YA-660」ではワンセグすら映らなくなりました。(アルファード+サイバーナビ、ランエボ+彩速ナビでは1~2本減る)

同じリーフでも日本のメーカーの製品では3~4モデル同時起動でようやく影響が出始めるので、車種やカーナビとの相性もあるものの、ノイズ対策は日本の大手や韓国系メーカー>>>AUTO VOX・MAXWINのスマートミラー>>>その他中国メーカーの間に明らかな差が存在していると言えますね。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策

「YA-660」の総評

当初は中国メーカーとしては珍しいHDR対応モデルと言う事で、明るさに絞りを効かせて白潰れを抑えるタイプのモデルと予測していましたが、実際に使用してみると前後広角の夜間の明るさ特化型モデルであると言う位置付けになりますね。

前後の録画視野角は合わせて240°となりますので、2カメラドラレコとしてはかなり広い部類に含まれますし、夜間も常用域ではSTARVISモデルとの差はほとんど感じられませんので、事故や煽り運転の際の状況証拠を抑えると言うドラレコの本来の目的を考えると非常に出来は良いモデルだと感じます。

ただし、ナンバー認識精度についてはフルハイビジョンモデルの中では標準以上ではあるものの、高い方ではありません。

夜間特化のAUKEY「DR02D」の視野角を広げて露出を上げてさらに夜間を更に明るくし、GPSアンテナと32GBのmicroSDを追加した代わりに、ナンバー認識精度が若干落ちて白潰れ耐性も下がったようなモデルです。

価格帯的には「DR02D」よりも高くなりますが、特性的には概ね「DR02D」の上位モデルと言った印象ですので、「DR02D」を検討している方は候補に入れてみても良いのではないか?と思います。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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