※11月20日「ZDR-013」のレビューを追記しました。

コムテックは2016年初頭にドライブレコーダーと相互通信が可能なレーダー探知機を発売していましたが、肝心の相互通信対応のドライブレコーダーが長い事未発表のままでした。

ようやく11月に入ってレーダー探知機と相互通信が可能なドライブレコーダー「ZDR-013」が発売されていますので、「ZDR-013」のスペックをざっと調べてみました。

「ZDR-013」のスペック

ZDR-013
16.11発売
1920×1080/29fos/HDR
水平視野角120°(レンズ)
付属microSD8GB
microSD最大32GB
GPSはレーダー探知機より受信
レーダー探知機へ動画出力
レーダー探知機相互通信
ZR-13
ZR-14
駐車監視機能
常時録画+衝撃検知
専用ケーブル
HDROP-09
》》》工賃が安い「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店の探し方

結論から言うと、「ZDR-013」は長い時間をかけて開発されただけあって、かなり市場のニーズに即した出来となっています。

上の表だけ見ても何が良いか良く分からないと思いますが、駐車監視の仕様について大きな改善が見られます。

「ZDR-013」のドライブレコーダー機能

今まで、コムテックのレーダー探知機連動型のドライブレコーダーは、30分の内蔵バッテリーを搭載してはいたものの、長時間の駐車監視を前提としてはいませんでした。

「ZDR-013」については、専用の常時電源ケーブルHDROP-09を使用する事で、長時間の駐車監視が可能になっています。

また、従来は衝撃センサーによる録画でしたので、当て逃げの前後の動画を完璧に捉える事が出来ませんでしたが、「ZDR-013」では駐車注の衝撃センサー録画に加えて、駐車中の常時録画、タイムラプス録画(1fps)にも対応しています。

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この仕様でどんなメリットが得られるかと言うと、衝撃センサーのみと比べた場合には前後の動画を捉える事が出来る、モーションセンサーと比べた場合には、動画を確認する際に衝撃に至らなかった動画は確認する必要がなく、本当に車などがぶつかった時にだけ確認を必要としますので、駐車監視後の運用が楽になる点です。

また、従来のドライブレコーダーは、ドライバーによる車からの降車・乗車時の衝撃にも反応して衝撃録画を行ってしまいましたが、「ZDR-013」では降車・乗車時の録画を行わないようにキャンセル時間を「1分」「3分」から設定する事が出来ます。

タイマー設定についても、ユーザーの駐車監視を使用するシチュエーションを反映させて、30分・1時間・3時間・6時間・9時間・12時間・常時ONから設定する事が可能となっています。

更にmicroSDカードの容量圧縮の為に1fpsのタイムラプスモードも搭載していますので、なかなか充実した機能面での改善が見られます。

価格面でも、出始めから1万円台後半と押さえられていますのでコストパフォーマンスも高いです。

「ZDR-013」のレーダー探知機連動機能

これは随分前から散々取り上げていますが、「ZDR-013」には以下のドライブレコーダー連動機能が搭載されています。

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※相互通信対応のレーダー探知機は、「ZERO802V」「ZERO702V」「ZERO802M」の3つのモデルとなります。

1⃣レーダー探知機からの電源供給

2⃣レーダー探知機への映像出力

3⃣レーダー探知機に出力された動画の上に警報を重ねて表示

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4⃣レーダー探知機からのGPSデータの受信

5⃣レーダー探知機からのOBDⅡ情報の受信

6⃣レーダー探知機からのドライブレコーダーの操作

OBDⅡ情報の受信に関しては大きなメリットは無いような気がしますが、レーダー探知機との相互通信が可能になった為にドライブレコーダー本体が横長の小型形状となり、ミラー裏に隠し易くなっています。

ユピテル・セルスターと比べてみると

ユピテルの2015年末モデル、レーダー探知機+ドライブレコーダーのセットモデルである「A800DR」は、ドライブレコーダーの動画をレーダー探知機に出力し、安全運転支援警報を発するのが特徴です。

コムテックとは方向性が違っていますが、このモデルはドライブレコーダーとしてはかなり微妙で、西日本LED信号と駐車監視にも対応せず、価格もバカ高いです。

セルスターの2016年モデル、レーダー探知機相互通信ドライブレコーダー「CSD-610FHR」については、レーダー探知機との相互通信機能はコムテックのものと同様です。

ただし、ドライブレコーダーが液晶搭載タイプの為、価格が高くその上SONYのExmor CMOSセンサーを搭載している割には画質が微妙過ぎます。(レンズとソフトウェアの問題か?)

■ セルスター「CSD-610FHR」のレビュー、評価

従って、2016年11月現在ではレーダー探知機とドライブレコーダーのセット購入を考えているのであれば、コムテックの「ZDR-013」が断然おすすめです。

駐車監視まで合わせて使用する場合に必要となる機材は、以下の通りです。

「ZDR-013」とレーダー探知機のセット
ドライブレコーダーZDR-013
レーダー探知機ZERO702V
ZERO802V
ZERO802M
相互通信ケーブルZR-13ZR-13ZR-14
常時電源ケーブルHDROP-09

「ZDR-013」のレビューについては、今現物を手配中ですが、駐車監視に必要な常時電源ケーブルの発売日が12月上旬となっている為、画質やレーダー探知機との連動性などから随時このページに追記します。

ZDR-013のレビュー、評価

「ZDR-013」が手元に届きましたので、早速レビュー報告を行います。

まずは、この「ZDR-013」は液晶を搭載しないコンパクトドライブレコーダーと謳われていますので、大きさとデザインについてです。

横幅はそこそこだが、ミラー裏には取り付け易い

「ZDR-013」は横長タイプなので、横幅は広いのですがルームミラーには隠し易い形状となっています。

【KENWOOD コンパクトドライブレコーダーDRV-320との比較】2016-11-19-14-35-26

実際に取り付けた感じはこのようになります。(隣にセルスターのCSD-610FHRが付いているので横にはみ出ています)

2016-11-20-12-22-05

マウント上端からドライブレコーダー下端の距離が短いので、ほとんどの車でミラー裏に隠す事が出来るでしょう。

「ZDR-013」は液晶を搭載していない為、レーダー探知機との相互通信を前提としていますので、ミラー裏に隠すのがで通常の設置方法かと思います。

因みに、このモデルはヴュワーソフトに上下反転の機能があり、本体の重さを考えるとマウントの両面テープの部分が広い為、ダッシュボードへの取り付けも想定した設計となっています。

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「ZDR-013」の画質はそこそこ良い

 

 

「ZDR-013」は一般のドライブレコーダーと異なり、競合モデルはユピテルやセルスターのレーダー探知機連動のドライブレコーダーとなりますが、手元にあったセルスターの「CSD-610FHR」と画質を比較しました。

「CSD-610FHR」自体が、一般のFHDのドライブレコーダーと比べるとあまり画質が良いモデルではないのですが、「ZDR-013」と「CSD-610FHR」を比べた場合、画質に関わる評価は以下の通りです。

精細感~文字の読み取り精度

ドライブレコーダーの画質を考える上で、最も重要なのは文字の読み取り精度だと思いますが、これは「CSD-610FHR」と同等で、今一つ良くないと言ったところです。

「ZDR-013」は視野角がかなり広いモデルなので、離れた対象の文字認識はやや苦手です。

 

逆光補正はかなりレベルが高い

「ZDR-013」にはHDRとWDRの2種類の逆光補正機能があるのですが、一般的には「HDR」は複数の映像を重ね合わせるソフトウェアによる補正、「WDR」はハードウェアが「ワイドなダイナミックレンジ(明るいところから暗いところまで、一枚の映像で幅広く対応)に対応しています」と言う、ハードウェアの素養的なものを指す言葉で使われている事が多いです。

ただ、「ZDR-013」の場合は、「HDRオン」「WDRオン」「補正無し」の三択となっており、両方ともソフトウェアの処理を行っているようなニュアンスで説明書に記載があります。

説明書にはHDRはより「鮮明」な画像、WDRはより「自然な色味」と記載されており、注釈でHDRをオンにすると、画像が二重に重なて表示される事があるとなっています。(HDRはかなり強烈な補正を入れていると読み取れる)

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この「鮮明」という言葉が気になったので、HDRとWDRで精細感が変わるのかと思い、検証してみましたが変わりなし、どうやらHDRは通常の白つぶれ防止のソフトウェアによる合成のようです。

実際に動画を比較してみると、HDRはかなり強烈な補正が入っているようで白つぶれはほとんどありませんが、逆に全体的に暗くなる印象です。

逆にWDRの方は適度な補正で、色味も自然・・・と言うよりも「鮮明」というか、色鮮やかで綺麗に見えます。

「HDR」は「白つぶれを究極まで抑えた」機能で、「WDR」は景色を鮮明に録画する機能、と言ったところだと思います。

こちらの動画では、1⃣「ZDR-013」のWDRと「CSD-610FHR」のHDR、2⃣「ZDR-013」のHDRと「CSD-610FHR」、3⃣「ZDR-013」のWDRと「ZDR-013」のHDRの比較を行っています。

 

この動画を見ると、「ZDR-013」のWDRがかなり優秀で、HDRは必要ないのではないかという印象を受けます。

HDRは白つぶれを抑える分、周りが暗くなりがちで、WDRの方は白つぶれを抑えながらも周りの明るさを確保しています。

 

景色の色味の鮮明さも「ZDR-013」のWDRはかなりハイレベルです。

 

特に超逆光下でも、鮮やかな色味を残しながら視界を確保しているのは素晴らしいと思います。

 

夜間に関しても「ZDR-013」のHDRと「CSD-610FHR」のHDR、「ZDR-013」のWDRと「CSD-610FHR」のHDR、「ZDR-013」のHDRと「ZDR-013」のWDRの3つの比較を行っています。

 

 

 

確かにHDRの方が対向車のライトを強めに絞り込んではいますが、その分全体が暗くなりがちで、WDRの方はそこそこの絞り方で周囲が明るく映っています。

画質の面は精細感はイマイチですが、滑らかさや色味、逆光補正のレベルはかなり高く、ハードウェアとソフトウェアのバランスが良く研究されていると感じました。

因みにセルスターの「CSD-610FHR」は、対応のレーダー探知機が発売されてからそれほど間を置かずに発売されましたが、CMOSセンサーにSONYのExmorを使用していながら、画質がよろしくありません。

明らかに調整不足という印象です。

逆にコムテックの「ZDR-013」は、対応のレーダー探知機が2~3月に発売されたにも関わらず、9ヶ月後の11月の発売となりました。

この機能を目当てにレーダー探知機を購入した場合、ドライブレコーダーが発売される頃には2017年モデルのレーダー探知機の登場が間近になる為、この件に関してはボロクソに書いた事もあるのですが、これだけの期間を掛けて開発調整が行われただけあって完成度は非常に高くなっています。

この辺りは会社の考え方や方向性が強く出るところですね。

水平視野角120°は誇張ではない

「ZDR-013」は水平視野角120°と、標準的なドライブレコーダーの100°と比べてかなり広めになっています。

セルスターの「CSD-610FHR」も107°と広めですが、それと比べてもこれだけの差があります。

 

事故の際の状況証拠としては、視野角は広い方が好ましいですが、120°はドライブレコーダー市場の中でもトップクラスの広さです。

操作性は改善の余地がある

「ZDR-013」は本体ボタンからの操作も出来ますが、基本的にはレーダー探知機からの操作を前提としています。

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この点、言い出したらキリがない部分もありますが、コムテックのレーダー探知機は静電式ではなく感圧式なのでボタンを押した際のレスポンスが悪いです。

リモコンもありますが、ドライブレコーダーの操作をするのにいちいちリモコンを取り出すのも面倒に感じます。

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また、ドライブレコーダーのメニューが「設定モード」と「再生モード」別れているのですが、「設定モード」のメニューが4ページ程度にまたがっている為、感度の悪い「UP」「DOWN」ボタンで送るのが面倒です。

「設定モード」の下にもう1階層のカテゴリーメニューを設ける事で、かなり使い易くなると思いますので、今後のファームアップに期待します。

今回使用したレーダー探知機は、モーションセンサーでレーダー探知機画面とドライブレコーダー画面を切り替える事が出来、その点は便利でかなり高評価です。(当初はそんな機能はいらねぇよ!と思っていた)

 

microSDカードは64GBまでは使用出来た

microSDに関しては、32GBまでが対応範囲です。

32GBであろうが128GBであろうが、どのカードを挿し込んでも、どのフォーマッターを使用しても本体側でフォーマットを要求されます。

128GBに関しては東芝、トランセンド、サンディスク、Teamの物を試してみましたが、延々とフォーマットを要求し続けられ使用を断念、64GBについてはこちらの東芝の64GBで問題なく動作しています。(本体でフォーマット)

駐車モードについて

「ZDR-013」の駐車モードを専用の常時電源ケーブルを使用して試してみました。

因みに「ZDR-013」の常時ケーブルは3芯の電源ケーブルの機能のみでバッテリーの電圧管理やタイマー、その他の設定は本体が管理しているようです。

この点が重要なポイントで、他の常時電源ケーブルはほとんどが常時電源ケーブル側のディップスイッチでタイマーや電圧の設定を行う仕様となっています。

このディップスイッチはなかなか使い勝手が悪く、機械が苦手な人には使用方法を把握するのに一苦労すると思います。

こちらはケンウッドの「CA-DR150」の説明書になりますが、万人がスマートに扱える代物ではありません。

その点「ZDR-013」の場合は、駐車監視の設定を全て本体側から行いますので、誰でも簡単に設定が可能な点がポイントです。

また、他社にはない機能として先にも紹介した乗車・降車時のキャンセルタイマーが1分・3分から選択できます。

この機能を実際に試してみましたが、いままで大抵は乗降車時の衝撃が録画されていた物が皆無になりました。

「ZDR-013」はさらに衝撃検知録画が有った場合には音声で告知があり、レーダー探知機もしくは本体のOKボタンを押さなければ録画が開始されないようになっています。

これによって駐車中に当て逃げがあった・イタズラされた、などの有事の時にだけ動画の確認を行えば済み、衝撃の前後についても常時録画フォルダに動画が保存されていますので状況の把握が可能です。

■ 分かりにくいコムテックドライブレコーダーの駐車監視の仕様について解説!!

「ZDR-013」のレーダー探知機の連動方法

ここからは「ZDR-013」とレーダー探知機を連動させるに当たっての注意点を記載します。

取付の前にレーダー探知機のファームアップを行う

「ZDR-013」はコムテックのレーダー探知機、「ZERO702V」「ZERO802V」「ZERO802M」との相互通信モデルですが、レーダー探知機側のファームウェアのバージョンによっては、ファームウェアの更新が必要になります。

■ コムテック ファームウェアの更新方法

バージョンの確認方法は、レーダー探知機の電源が切れた状態で「VOL+」ボタンを押しながら起動させて、ボタンを押しっぱなしにするだけです。(「ZERO802M」の場合には「VOL+」ボタンではなく「インフォ」スイッチ)

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機種によって最新のファームウェアのバージョンが異なり、あまりにも古いバージョンだとシステムデーターの更新➡ファームウェアの更新という手順を踏む必要があります。

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ファームアップ自体は、ダウンロードしたファイルを解凍して、フォルダごとレーダー探知機のmicroSD内になる「update」フォルダに突っ込むだけです。

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本体にmicroSDカードを挿して再起動させると、上のような確認メッセージが出ますので、実行を押して再起動で完了です。

「ZDR-013」をモバイルバッテリーで駆動させることが出来た

コムテックのドライブレコーダーは12V出力の為、モバイルバッテリーでの駆動は不可だと思っていましたが、以下の方法で駆動と駐車監視が可能でした。

■ コムテックのドライブレコーダーの駐車監視が可能な外付けバッテリー

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ ドライブレコーダーとレーダー探知機の連動モデル

■ レーダー探知機+ドライブレコーダーが合体したガジェット

■ コンパクトで目立たないドライブレコーダー

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

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