駐車監視機能が充実したスマートミラーのまとめ

※2024年3月30日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

後付けのスマートミラーが一般化してそろそろ3~4年経ちますが、これらの製品は前後2カメラモデルは主流ですが、最近では3カメラドライブレコーダー機能が付帯しているものも増えて来ました。

このような理由から、スマートミラー型ドラレコを使って駐車監視までカバーしてしまおう、と考えるユーザーも多いのですが、これらの製品の駐車監視機能の中には、実用性が高いもの、ほとんど役に立たないものがあり、製品を選ぶ際には注意が必要になっています。

そこでこの記事では、スマートミラー型ドラレコでの駐車監視を検討している方向けに、駐車監視機能が実用的な製品をいくつかご紹介します。

スマートミラー型ドラレコの駐車監視機能の種類

現状のスマートミラー型ドラレコには、概ね以下の2種類の駐車監視機能のいずれか、または両方が搭載されています。

・衝撃検知録画モード
・タイムラプスモード

衝撃検知録画モード

このうち、衝撃検知録画モードは、駐車中に衝撃を検知してから数秒後に録画機能をウェイクアップさせる為、録画開始のタイミングが衝撃検知から7~8秒遅れてしまいます。

また、スマートミラーのこの手の機能は、衝撃感度が弱いものが大半で、ほとんど当てには出来ません。

従ってスマートミラーで駐車監視をする場合、次のタイムラプスモードに対応した製品がおすすめです。

タイムラプスモード

タイムラプスモードとは、microSDカードへの保存データサイズを圧縮する為に、走行中の録画モードよりも撮影コマ数を減らした録画方式です。

1秒当たりの撮影コマ数はフレームレートと呼ばれ”fps”で表現されますが、走行中の録画モードでは27~30fpsが主流です。

一方で駐車監視向けのタイムラプスモードでは、製品によって1~10fpsのフレームレートがサポートされています。

タイムラプスモードでは、コマ数を落として常時録画が行われる事から、最も決定的な証拠が残り易い録画モードと言えます。

タイムラプスモードをサポートしたスマートミラー

スマートミラー型ドラレコが出始めの頃は、タイムラプスモードをサポートした製品は少なかったのですが、現状では少しずつ増えつつありますので、ここではタイムラプスモードをサポートした各社の製品をご紹介します。

拡縮可能なNEOTOKYOの最新3カメラモデル「ミラーカムPro2」

NEOTOKYO「ミラーカムPro2 MRC-3023」は、3カメラタイプの日本メーカーのスマートミラーです。

実機レビュー ミラーカムPro2「MRC-3023」駐車監視特化の3カメラスマートミラー
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車内側を撮影するインナーカメラが付属している事から、ドアパンチやイタズラ対策にも有効な特性となっています。

本機でサポートされているタイムラプスモードのフレームレートは、1/2/5fpsとなっていますが、ドアパンチなどの撮影も考え合わせると5fpsモードでの運用がおすすめです。

なお、本機では同社の従来型の3カメラスマートミラーよりも消費電力が大幅に抑えられており、5fpsのタイムラプスモードでは6W程度となっています。

また、類似機種としては次に紹介するのVANTRUE「M3」が挙げられますが、「M3」よりも本機の方がインナーカメラの視野角が広い為、駐車監視目的で価格を度外視するならば「MRC-3023」をおすすめします。

拡縮可能なVANTRUEの最新3カメラモデル「M3」

VANTRUEは中国のドラレコ専業メーカーとしては最大規模のメーカーで、「N4」などの3カメラモデルが人気となっていますが、同社はこれまでスマートミラーにはさほど力を入れて来ませんでした。

数年前に「M1」という製品の発売以降、同社のラインナップからスマートミラーが消えていましたが、2021年末に久々にミラー貼り付けタイプの二代目のスマートミラーである「M2」が発売、2023年の最新モデルは3カメラの「M3」となっています。

スマートミラー画質は、NEOTOKYOのミラーカムPro2「MRC-3023」と全く同一ですので、おそらく生産背景の大部分を同社と共有しているように考えられます。

画質の面ではケンウッド、セルスター、コムテックの製品よりも優れており、スマートミラーとしては高評価の「MRC-3023」と同画質、保証期間も製品登録を行う事で1年半に延長されますので、画質・機能・保証とも高いレベルでまとまっていると言えます。

本機でサポートされているタイムラプスモードのフレームレートは、1/2/5/10fpsとなっていますが、ドアパンチなどの撮影も考え合わせると5fpsモードでの運用がおすすめです。

なお、本機のドラレコ機能はNEOTOKYOの「ミラーカムPro2」とよく似たものではありますが、インナーカメラの視野角が「ミラーカムPro2」よりも狭い為、駐車監視目的で価格を度外視するならば「MRC-3023」をおすすめします。

まだ付けてないの?後付けスマートミラー型ドラレコのまとめ
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拡縮可能なMAXWINの純正交換式2カメラモデル「MDR-A002」

「MDR-A002」は、業界唯一のHDR補正に対応した60fpsでの出力と、映像の拡縮が可能なスマートミラーです。

「MDR-A002」熟成された最高のスマートミラーの実機レビューと評価
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本機の最大の特徴は、スマートミラーとしての業界最高の画質ですが、駐車監視についても充実しており、1/2/4fpsのタイムラプスモードをサポートしています。

本機の駐車監視中の消費電力は、ミラーカムProの10Wまでは及ばないものの、7W超と一般的な2カメラドラレコの3~5Wと比べると大きくなっており、バッテリーには優しくない機種と言えます。

「MDR-A002」の駐車監視の仕組みと使い方について解説
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ケンウッドの高画質2カメラモデル「DRV-EM4800」

ケンウッドは言わずと知れたカーエレクトロニクスの大手メーカーですが、2023年8月時点では第一世代の「DRV-EM3700」「DRV-EM4700」の2機種のミラー貼り付けタイプのスマートミラーが販売されていましたが、9月以降は第二世代の「DRV-EM4800」に切り替わっています。

LaBoon!!では、第一世代の「DRV-EM3700」「DRV-EM4700」、第二世代の「DRV-EM4800」までレビューを実施済みです。

第一世代の「DRV-EM4700」は最低評価の駄作でしたが、後継の「DRV-EM4800」ではほぼ全ての問題が解決されています。

・ディスプレイが明るく反射に強い
・ヘッドライドの防眩能力が高い
・夜間の明るさも高い
・ぼんやり滲んた感じの映像

NEOTOKYOのミラーカムなどと比べても、ディスプレイの明るさや夜間の明るさなどの面で勝っていると言う印象ですので、先代の「DRV-EM4700」から大幅に画質が改善され、貼付型のスマートミラーとしては、ほぼ最高画質と言えるでしょう。

なお、本機のタイムラプスモードは1fpsのみとなっていますので、5fpsをサポートしている機種に比べると監視能力は若干落ちますが、当て逃げ対策としては問題ないでしょう。

実機レビュー「DRV-EM4800」の評価 ケンウッドの2023年モデルスマートミラー
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コムテックの高画質2カメラモデル「ZDR048」

コムテックはドラレコ国内シェアNo.1の人気メーカーですが、韓国メーカーの「EMT OMEGA」によるOEM品を中心に展開しており、2024年3月現在で販売されているミラー貼り付けタイプの前後セパレートカメラスマートミラーである「ZDR048」もおそらくこのメーカーのOEM品の様に見受けられます。(韓国製)

実機レビュー「ZDR048」の評価 コムテックから第二世代のスマートミラー
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コムテックのドライブレコーダーの中でも、この「EMT OMEGA」によるOEM品と見られる製品群は強いHDR補正による逆光補正に優れた製品が多く、「ZDR048」も同様の特性となっている上、3年保証となっている事から、大手日本メーカーのケンウッド・セルスターと合わせた3社の中では最もおすすめし易い製品となっています。

なお、本機のタイムラプスモードは1fpsのみとなっていますが、一般的なスマートミラーとは異なる仕様の衝撃検知録画モードにも対応しており、このモードでは衝撃が加わる前から、衝撃後の録画映像も記録が可能ですので、例外的に「ZDR048」では、衝撃検知録画モードでの駐車監視をおすすめします。

なお、本機の駐車監視中の消費電力は3.3W程度となっている事から、比較的バッテリーに優しいスマートミラーと言えます。

「ZDR048」の駐車監視の仕組みと使い方について解説
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まとめ

以上、駐車監視機能が充実したスマートミラーについてご紹介しました。

本記事ではスマートミラーありきで話を進めていますが、各記事の解説で述べている通り、スマートミラーは消費電力が大きい製品がほとんどです。

より駐車監視を重視したい場合には、バッテリーへの負荷も考慮してスマートミラー型ではないドラレコをおすすめします。

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