駐車監視機能が充実したスマートミラーのまとめ

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

後付けのスマートミラーが一般化してそろそろ2~3年経ちますが、これらの製品は前後2カメラドライブレコーダー機能が付帯しているものが主流です。

このような理由から、スマートミラー型ドラレコを使って駐車監視までカバーしてしまおう、と考えるユーザーも多いのですが、これらの製品の駐車監視機能の中には、実用性が高いもの、ほとんど役に立たないものがあり、製品を選ぶ際には注意が必要になっています。

そこでこの記事では、スマートミラー型ドラレコでの駐車監視を検討している方向けに、駐車監視機能が実用的な製品をいくつかご紹介します。

スマートミラー型ドラレコの駐車監視機能の種類

現状のスマートミラー型ドラレコには、概ね以下の2種類の駐車監視機能のいずれか、または両方が搭載されています。

・衝撃検知録画モード
・タイムラプスモード

衝撃検知録画モード

このうち、衝撃検知録画モードは、駐車中に衝撃を検知してから数秒後に録画機能をウェイクアップさせる為、録画開始のタイミングが衝撃検知から7~8秒遅れてしまいます。

また、スマートミラーのこの手の機能は、衝撃感度が弱いものが大半で、ほとんど当てには出来ません。

従ってスマートミラーで駐車監視をする場合、次のタイムラプスモードに対応した製品がおすすめです。

タイムラプスモード

タイムラプスモードとは、microSDカードへの保存データサイズを圧縮する為に、走行中の録画モードよりも撮影コマ数を減らした録画方式です。

1秒当たりの撮影コマ数はフレームレートと呼ばれ”fps”で表現されますが、走行中の録画モードでは27~30fpsが主流です。

一方で駐車監視向けのタイムラプスモードでは、製品によって1~10fpsのフレームレートがサポートされています。

タイムラプスモードでは、コマ数を落として常時録画が行われる事から、最も決定的な証拠が残り易い録画モードと言えます。

タイムラプスモードをサポートしたスマートミラー

スマートミラー型ドラレコが出始めの頃は、タイムラプスモードをサポートした製品は少なかったのですが、現状では少しずつ増えつつありますので、ここではタイムラプスモードをサポートした各社の製品をご紹介します。

拡縮可能なMAXWINの純正交換式2カメラモデル「MDR-A002」

「MDR-A002」は、業界唯一のHDR補正に対応した60fpsでの出力と、映像の拡縮が可能なスマートミラーです。

「MDR-A002」熟成された最高のスマートミラーの実機レビューと評価
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本機の最大の特徴は、スマートミラーとしての業界最高の画質ですが、駐車監視についても充実しており、1/2/4fpsのタイムラプスモードをサポートしています。

本機の駐車監視中の消費電力は、ミラーカムProの10Wまでは及ばないものの、7W超と一般的な2カメラドラレコの3~5Wと比べると大きくなっており、バッテリーには優しくない機種と言えます。

「MDR-A002」の駐車監視の仕組みと使い方について解説
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NEOTOKYOの3カメラモデル「ミラーカムPro」

「ミラーカムPro MRC-PRO1G」は、3カメラタイプの日本メーカーのスマートミラーです。

ミラーカムPro MRC-PRO1G ミラー型ドライブレコーダー 前中後3カメラ+24時間赤外線常時監視 GPS装備
ネオトーキョー

ミラー筐体に車内側を撮影するインナーカメラが付いている事から、ドアパンチやイタズラ対策にも有効な特性となっています。

本機でサポートされているタイムラプスモードのフレームレートは、1/2/5fpsとなっていますが、ドアパンチなどの撮影も考え合わせると5fpsモードでの運用がおすすめです。

なお、本機は消費電力がやたらと大きく、タイムラプスモード時にも10W程度の電力を消費する為、車のバッテリーへの負荷も相当大きくなるのが難点です。

実機レビュー 3カメラスマートミラー ネオトーキョー「ミラーカムPro MRC-PRO1G」の評価
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コムテックの超広角2カメラモデル「ZDR038」

「ZDR038」はスマートミラーとしては最大視野角の水平138°の超広角モデルです。

実機レビュー「ZDR038」コムテックのスマートミラー型ドラレコの評価
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スマートミラーは純正のルームミラーと比べると後方の広い範囲の視野を確認出来ると言うメリットがあり、その中でも本機は群を抜いた視野角の広さとなっています。

その反面、後続車両との距離感も掴みにくくなると言う大きなデメリットもありますので、注意が必要です。

なお、本機のタイムラプスモードは1fpsのみとなっていますが、一般的なスマートミラーとは異なる仕様の衝撃検知録画モードにも対応しており、このモードでは衝撃が加わる前から、衝撃後の録画映像も記録が可能ですので、例外的に「ZDR038」では、衝撃検知録画モードでの駐車監視をおすすめします。

なお、本機の駐車監視中の消費電力は4.3W程度となっている事から、比較的バッテリーに優しいスマートミラーと言えます。

「ZDR038」の駐車監視の仕組みと使い方について解説
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拡縮可能な貼付け型スマートミラーNEOTOKYO「ミラーカム2」

「ミラーカム2」は、映像の拡大・縮小が可能な純正ミラーに貼り付けるタイプのスマートミラーです。

実機レビュー ミラーカムSE ミラーカム2の評価 MRC-2022 MRC-1022
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駐車監視モードは前述の「ミラーカムPro」と共通しており、1/2/5fpsのタイムラプスモードをサポートしています。

消費電力は計測していませんが、本機の1カメラモデルのミラーカムSEの挙動から推察するに、6~7W程度と考えられますので、こちらもバッテリーに優しい機種とは言えません。

ミラーカム2、ミラーカムSEの駐車監視の仕組みと使い方について解説 MRC-2022 MRC-1022
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拡縮可能な貼付け型スマートミラーMAXWIN「MDR-C012」

MAXWINの「MDR-C012」は、前述のミラーカム2と同じコンセプトの製品です。

2022年10月発売の予定ですが、同じコンセプト製品の場合、画質の面では過去のどの製品でもMAXWIN>NEOTOKYOとなっている事から、「ミラーカム2」よりも高画質であると予測されています。

タイムラプスモードのフレームレートについては、詳細が明らかになっていませんが、おそらく1/2/5fpの構成となるでしょう。

消費電力は「ミラーカム2」と同等の見込みです。

まとめ

以上、駐車監視機能が充実したスマートミラーについてご紹介しました。

本記事ではスマートミラーありきで話を進めていますが、各記事の解説で述べている通り、スマートミラーは消費電力が大きい製品がほとんどです。

より駐車監視を重視したい場合には、バッテリーへの負荷も考慮してスマートミラー型ではないドラレコをおすすめします。

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