※2020年4月25日更新~2020年最新機種との比較を踏まえて評価を見直し、有料記事を無料公開しました。

セイワと言えばオートバックスなどのカー用品量販店などにカー用品関連を販売しているメーカーとして有名ですが、ここ2年くらいでは2カメラドライブレコーダーや360°ドライブレコーダーなどの販売にも力を入れています。

同社は自社で設計・開発・生産を一貫して行っているような製品は少なく、中国や韓国のメーカー、または工場の企画の製品に自社ブランドである「PIXYDA」付けて販売している物が多く、メーカーと言うよりはカー用品の総合卸&商社的な会社ですので、この「PDR800FR」も自社企画の製品ではありません。

「PDR800FR」の生産の背景

「PDR800FR」の生産の背景ですが、セイワが独自に企画・設計・開発を行っているものではなく、これは韓国の高級ドラレコメーカーであるTHINKWAREのODM製品です。(企画も生産もTHINKWAREがやっている=ODM)

ベースとなるのはTHINKWAREのクラウド対応機の「F800PRO」ですが、クラウド機能は削られています。

※クラウド対応機は、アクセスポイントが近くにあれば遠隔での監視&操作が可能です。

【SEIWA PDR800FR】

【THINKWARE F800PRO】

このTHINKWAREのドライブレコーダーですが、韓国では品質や安定性の面でハイエンドメーカーとしてはNo.1の人気を誇っており、LaBoon!!でも過去に「F750」「F770」など3モデルの実機テストを行っています。

THINKWAREのドライブレコーダーは、唯一の問題点である「西日本LED信号の同期問題」への対策がなされていない点以外では、ほぼ最高の評価ではありましたが、この信号の問題で敬遠されるユーザーも多かったようです。

「PDR800FR」については日本向けにフレームレートが29fpsにローカライズされており、全国のLEDに対応しています。

「PDR800FR」のスペック

「PDR800FR」のスペックは以下の表の通りとなります。

PDR800FR
18.06発売
フロント:1920×1080/29fps/WDR
リア:1920×1080/29fps/WDR
LED信号対応
レンズ視野角
フロント:対角140°
リア:対角140°
microSD付属16GB/最大64GB
フォーマット不要
GPS内蔵
WiFi
駐車監視モード
動体検知+衝撃検知/自動起動
タイムラプス+衝撃検知/自動起動
専用ケーブル
PDR011
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

イメージセンサーは前後ともにおそらくSONYのSTARVIS対応センサー「IMX291」が使用されていることと思いますので、夜間の明るさは一定以上のものが期待出来ますが、レンズ視野角が対角140°となっている事から、録画視野角はそこまで広いものではないでしょう。

セット内容とデザイン

「PDR800FR」のセット内容はこちらの通りです。

①フロントカメラ筐体

②リアカメラ

③カメラ接続ケーブル(9m)

④シガーケーブル(3.9m)

⑤板状マウント

⑥16GBmicroSD

⑦その他取り付け部品

⑧取扱説明書

THINKWAREの「F750」「F770」など、この系統のモデルはどれも同じようなデザインですが、「F770」から装甲?を外した感じになります。

熱対策などを考えるとこの装甲はない方が良いと思うのですが、「F770」にはケーブル類を隠す役割もありこのような装甲で覆われています。

リアカメラケーブルの太さは他のメーカーと比べても概ね標準的なものかと思います。

車内への取付けについて

今回は初期型リーフのミラー裏にフロント筐体を設置しました。

「F770」と異なりレンズ裏側は空きスペースとなっていますので、ルームミラーの付け根の部分の真下にレンズがくるように設置する事が可能でした。

設置の際にはボンネットの先端が緑線、中央が青線に来るようにします。(ちょっとズレてますし、今回はリーフでテストをしたのでボンネットは全く見えません)

これは後述の安全運転警報の為の調整ですが、これくらいのズレで警報の精度が落ちても困ります。

 

なお、リアカメラについては通常ではこのように運転席から見て右側にケーブルを挿したいところですが、設定の変更で上下の映像反転が可能ですので左側に挿す事も出来ます。

インターフェイスと操作性について

「PDR800FR」の操作に関しては、ほぼスマホのアプリを介して行う事になろうかと思います。(もちろん、ライブビューの視聴や、動画の再生も可)

WiFiの接続については、本体のWiFiボタンを押す事で接続待機状態になりますので、その状態でスマホでWiFiポイントを「PIXYDA」に設定し、アプリを立ち上げます。(諸々、音声アナウンスあり)

「PDR800FR」のWiFi接続は他のドラレコと同様に「PDR800FR」が親機、スマホが子機の1対1の通信になりますが、元になるTHINKWAREの「F800 PRO」はクラウド対応モデルで、「PDR800FR」もどうやらハードウェアはクラウド対応ですが、ソフトウェアでこの機能を殺しているようです。

ホットスポット経由で接続、と言うのがスマホやルーターなどを親機としたテザリングによるクラウド接続のようですが、一応出来ない事になっています。

実はテザリング自体は可能だったのですが、SEIWAにはクラウド経由の視聴アプリがありません。

THINKWAREの「F800 PRO」用クラウド視聴アプリはありましたが、全て韓国語表記でしたのでテストを断念しました。(笑)

 

「PDR800FR」のWiFiアプリは、THINKWAREの「F800 PRO」とほとんど同じですが、接続安定性や使い勝手は非常に良く、かなり優秀だと思います。

ただし、本体ボタンの操作性がすこぶる悪く、WiFiボタンを押しているのに、なぜか手動録画ボタンも同時に押されたような反応をする事があります。

以下の画像のWiFiボタンの上のシルバーのデカいボタンがマニュアル録画なのですが、WiFiボタンを押すとかなりの高確率でマニュアル録画されます。

ボタンの中央寄りを押すと手動録画ボタンも押し込まれてしまうようで、各ボタンの外寄りを押すと上手く押される事が多いようです。

ドライブレコーダーとしての画質について

ドライブレコーダーとしての画質については、改めて2020年4月18日時点での暗視特化の上位3機種と比較を行いました。

①セルスター「CS-91FH」~前後フルハイビジョン、STARVIS

②Pioneeo「VREC-DZ700DLC」~前後フルハイビジョン、STARVIS

③VIOFO「A129 Duo」~前後フルハイビジョン、STARVIS

比較ポイントは以下の6項目です。

①録画視野角

②ナンバー認識精度

③逆光補正能力(白飛び・黒つぶれ)

④夜間のナンバー認識精度

⑤夜間の明るさ

⑥暗視能力

なお、カメラの露出はフロントカメラが全て標準、リアカメラについては調整が可能なもののみを以下の設定としてあります。

①パイオニア「VREC-DZ700DLC」~明るさ設定不可

②セルスター「CS-91FH」~明るさ設定最高

③セイワ「PDR800FR」~明るさ設定最高

④VIOFO「A129 Duo」~明るさ設定+2/6

録画視野角について

「PDR800FR」のレンズ視野角は前後とも対角140°と記載されていますが、録画視野角の実測値はフロント水平107°、リア水平105°程度、前後合わせて212°となります。

【フロント】

【リア】

これら4つのモデルの前後合わせた録画視野角を広い順番に並べると次のようになります。

①パイオニア「VREC-DZ700DLC」~水平128°+113°=241°

②セルスター「CS-91FH」~水平119°+114°=233°

③セイワ「PDR800FR」~水平107°+105°=212°

④VIOFO「A129 Duo」~水平107°+105°=208°

「PDR800FR」は、現行2カメラドラレコとしては狭めの録画視野角です。

ナンバー認識精度について

ナンバーの認識精度は録画視野角の広さとトレードオフの関係にありますが、「PDR800FR」は録画視野角が狭くリアカメラもデジタル接続ですので、フルハイビジョンモデルの中では前後ともに最高クラスになります。

【フロント】

【リア】

逆光補正能力について

これら全てのモデルの前後カメラに使用されているSTARVISセンサーは昼間の白飛びに弱いのが弱点ですが、白飛びと潰れの発生状況はこちらの通りです。

フロントカメラは画面内の最も明るい部分の明るさに合わせて露出を調整していますので、白飛びは比較的良く抑えられていますが、一方でその弊害として黒潰れが出易くなっています。

【フロント】

日陰の部分はやや暗めに映り、視認性が落ちています。

【フロント】

リアについても概ねフロントと同様の傾向が見られ、白飛びは抑えらえているが黒潰れは出易いと言ったところです。

【リア】

【リア】

白飛びには強く、黒潰れには弱いと言ったところで全体としては逆光補正の評価は標準クラスとなります。

夜間のナンバー読み取り精度について

夜間の先行車のナンバープレートにヘッドライトが強く反射した状態でのナンバー認識は、STARVISモデルが最も苦手とする項目ですが、「PDR800FR」は露出の自動調整機能が働いている為、フロント・リアともに認識精度は高めです。

【フロント】

【リア】

夜間の明るさについて

「PDR800FR」のフロントカメラは、市街地においては若干明るさを絞る調整が入りますので、明るさ全開の「VREC-DZ700DLC」に比べると暗く感じるシチュエーションがあります。

【フロント】

ただし、対向車のヘッドライトの絞りや路面からの照り返しなどの面を考慮すると、総合的な見易さは「PDR800FR」の方が上です。

この辺りの調整は「A129 Duo」が最も優れていると感じます。

【フロント】

リアに関しては全体の明るさは充分ですが光が当たらない陰の部分がやや暗めに映っています。

【リア】

【リア】

街灯が少ない場所でヘッドライトのみでの走行時には非常に明るく映るのですが、「CS-91FH」が頭一つ抜けている印象です。

【フロント】

【フロント】

リアカメラに関しては、街灯がまばらな場所ではこの4機種はどれも概ね同じような明るさに見えます

【リア】

暗視能力について

「PDR800FR」には駐車監視時に自動で露出が上がる駐車監視ナイトビジョン機能があり、この機能をアクティブにした状態だと駐車監視に入ると同時に明るさが一格上がります。(以下駐車監視ナイトビジョンON)

【フロント】

フロントは最新STARVISセンサーを使っている「CS-91FH」とほぼ同等の明るさ、リアはこの4つのモデルはほとんど同等の明るさとなっています。(以下駐車監視ナイトビジョンON)

【リア】

更に暗い場所を走行中には「VREC-DZ700DLC」が単独で最も明るくなります。(以下駐車監視ナイトビジョンOFF)

【リア】

西日本LED信号の見え方について

THINKWAREの他のモデルは、過去にこちらがいくら要望を出そうとも、全く日本向けのローカライズを行う気配がなかったのですが、「PDR800FR」の特筆すべき最大のポイントの一つが、西日本LEDへの対応でしょう。

フレームレートを29fpsとする事で、1秒間に数回点滅して映るようになりました。(やはり、下の「F770」は同期していますね)

安全運転支援機能の精度について

「PDR800FR」には、以下の4つの安全運転警報があり、いずれも個別にオン・オフが可能です。

①車線逸脱警報(感度3段階で50~100km以上で作動)

②発進遅延警報(感度調整不可)

③前方衝突警報(感度3段階)

④低速時の前方衝突警報(感度3段階)

なお、低速時が何キロなのかは不明です。

 

実際に一般道、高速道路で感度は最高で(調整できるものは)テストしてみましたが…

①車線逸脱警報…車線から1/4程度がはみ出た段階で作動→もっと車線を踏んだくらいで反応した方が良い

②発進遅延警報…何もない時に作動したりこちらが発進後にも作動する割には、肝心な時に作動しないので全く使い物にならないのでオフにした方が良い(人によって感覚は違う、などの問題ではない)

③前方衝突警報…こちらも作動するタイミングが良く分からず、充分安全な状況下で作動し、逆に鳴って欲しいタイミングで鳴りません。(何もない時になるとうるさいのでオフにした方が良いと思います)

…と言った感想を持ちました。

【「PDR800FR」安全運転支援警報のテスト】

駐車監視の仕様と運用方法について

本機の駐車監視モードは、エンジンのオン・オフに連動し、動体検知+衝撃検知、または2fpsのタイムラプス+衝撃検知での録画を行います。(駐車監視をしない場合にはオフの設定にしておきます)

※駐車監視モードを起動させるには、以下の専用の常時電源ケーブルセットを選ぶ必要があります。

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ドライブレコーダーの駐車監視用3芯直結ケーブルの接続方法のまとめ

駐車監視中の衝撃検知録画は、衝撃の前後10秒を切り取って保存します。(動体検知分と被って録画される部分もある)

駐車監視に関わる設定項目は以下の通りになります。

①駐車監視の録画方式(モーション検知+衝撃検知/タイムラプス+衝撃検知、駐車監視をしない)

②駐車監視モード専用の衝撃感度~5段階

③モーションセンサーの感度~5段階

④タイマー設定~6/12/24/48時間

⑤駐車監視の停止電圧11.6V(23.2V)~12.3V(24.6V)

⑥スーパーナイトビジョンのオン/オフ

運用方法についてですが、基本的には駐車監視は有効にしておき、自宅などの駐車監視が不要な場所ではオフにする形になるかと思います。

ただし、一時的に駐車監視をしたくない場合には、本体の電源ボタンの長押しでシャットダウンが可能ではありますが、5秒くらい押しっぱなしにしなければ電源が落ちないので、面倒に感じました。(押している間はオフ操作が認識されたかどうかが分からない)

電源オフの際の操作性が悪いので、ケーブルにスイッチなどを設置するか、「UPS300」などの外部電源の方から電源を管理した方が楽そうです。

 

車のエンジンをオフにすると30秒程度経過後に駐車監視モードが起動し、復帰時に動体検知と衝撃検知の件数をそれぞれ告知します。

衝撃感度については、最高設定で通常のドアの開閉に反応するレベルで、検知させないように弱めに閉めると反応しませんでした。

【「PDR800FR」駐車監視の出入りとイベントアナウンス】

なお、セキュリティLEDの設定を「録画モードに応じる」にすると、駐車監視の時のみ、前後カメラのセキュリティLEDが点滅・点灯するようになっているっぽいです。(説明書に詳しく書いていない)

駐車監視の設定変更の際のデータ消去について

説明書に「駐車監視の設定を変更すると以前の設定で録画されたデータが消去されます」との注意書があり、この件についてご質問を頂きました。

手元の実機で確認したところ、駐車モードの設定を「動体検知」または「タイムラプス」の状態から「オフ」に変更すると以下の警告メッセージが出ます。

この状態でOKボタンを押すと、電源をオフにした際の動作は以下の通りとなりました。

①「動体検知」→「オフ」…過去の動体検知データ、駐車衝撃検知データは消えない

②「タイムラプス」→「オフ」…過去のタイムラプスデータは消える、駐車衝撃検知データは消えない

また、「動体検知」→「タイムラプス」、「タイムラプス」→「動体検知」の切り替えを行った場合には、以下の警告メッセージが出ます。

この場合には「動体検知」、「タイムラプス」の動画は消え、駐車衝撃検知データは残っています。

あくまでも実機でのテストでは以上のような結果でしたが、念のためセイワさんに問い合わせてみたところ、仕様上は以下の何れのケースでも駐車監視に関わる全てのデータが消えるとの事でした。

①「動体検知」→「オフ」

②「タイムラプス」→「オフ」

③「動体検知」→「タイムラプス」、「タイムラプス」→「動体検知」

こちらの実機はソフトウェアの不具合を起こしてるのではないかとの事。

…という訳ですので、WiFi設定で駐車監視のオン・オフを繰り返すようなケースでは、後で傷に気が付いて動画の確認と言う方法は有効ではありません。(ただ、基本的には駐車監視動画はその場でチェックするものかと思います~1日の間に何度もオン・オフを行うのであれば)

外部バッテリーを使用した駐車監視の運用について

外部バッテリーの「UPS400」を使用した駐車監視では以下の駆動時間となりました。

・動体検知+衝撃検知~9.5時間

・タイムラプス~10.5時間

その他のバッテリーでの駆動予測の時間は以下の表の通りになります。(駐車監視モードは最大で48時間までのタイマー設定)

動体検知UPS300/400UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間9.5時間38時間25時間48時間
満充電180分240分50分100分
タイムラプスUPS300/400UPS500EN6000EN12000
容量28.8Wh115.4Wh76Wh153Wh
駆動時間10.5時間42時間28時間48時間
満充電180分240分50分100分

ドラレコ駐車監視用 急速充電バッテリー ikeep MIGHTYCELL「EN6000」「EN12000」

PCビュワーについて

「PDR800FR」はスマホのアプリとPCビュワーで動画の再生が可能ですが、各アプリはこちらからダウンロードできます。

■ セイワ「PDR800FR」製品ページ

一応、付属のmicroSDカード内にもビュワーのインストーラーが同梱されていますが、本体やビュワーでフォーマットすると消えるっぽいです。

※念の為、microSDカードの初期ファイルはPCにバックアップを取っておいた方が良さそうです。

因みに…「F770」のビュワーと「PDR800FR」のビュワーはほぼ同じで、ビュワーを構成する中身のファイルネームも同じっぽいので、同じ場所にフォルダ内にインストールするとモロに上書きされてしまいます。

従って「F770」のビュワーがインストールされているPCの場合、「F770」のビュワーを起動させようとしても、「PDR800FR」のビュワーが起動します。(過去にTHINKWAREのビュワーをインストールした事ない場合は関係ない)

 

なお、ビュワーのウィンドウの基本構成は、左側がフロント・右側がリアの同時再生形式となっています。(メインウィンドウのフルスクリーンに近い形の表示も可能)

もちろん、フロントとリアの動画の入れ替えが可能で、右側の小さいウィンドウにGoogle mapの走行軌跡も表示が可能となっています。

その他の表示項目は速度、XYZ軸の加速度グラフとなります。

可能な操作は、2.0倍での拡大程度となり、倍率指定の再生速度の変更や逆再生などは出来ません。

また、このビュワーに地図が表示されている範囲内に跨る該当地点の動画を呼び出す機能がありますが、microSDカードに記録されているGPSデータを読み込むのにかなり時間が掛かり、64GB分のGPSデータの場合には30分程度掛かったかと思います。

※画面下にGPSデータの読み込みの進捗表示があります。

なお、PCビュワーの左上の設定タブから、スマホと同様に各種設定やmicroSDカードのフォーマットが可能です。

この設定のインターフェイスが、スマホのアプリとほぼ同じツリーとビジュアルになっており、非常に使い易いと感じました。

地デジへのノイズ干渉について

「PDR800FR」のノイズ対策は説明書等に記載は見当たりませんが、おそらく他のTHINKWAREのモデルと同様にVCCIの「Class B」と同等のFCC「Class B」をクリアしていると思われます。

ドラレコのノイズ対策は特に法令面で縛りがある訳では無いので、「Class B」をクリアしていなくても販売出来ないと言うものではなしですし、実際に「PDR800FR」がこのテストをしているかどうかは不明ですが、実際に運用してみたところでは、地デジの電波の乱れは確認出来ませんでした。

※ギリギリでフルセグが映る場所でも、アンテナ数などに変化なし。

ただし、車種とカーナビの組み合わせ次第で地デジへの影響は変わりますので、個別の組み合わせによっては影響が出ないとも言い切れません。

録画時間と仕様外のmicroSDカードのテスト

「PDR800FR」はフォーマットフリー機能を搭載していますが、大体この手のドラレコは初回のフォーマット時に1分単位の動画ファイル用のコンテナが量産され、全て未使用の領域にセットされます。

録画が行われて未使用領域から使用済み領域にファイルが映される形になるのですが、microSDの中身はこんな感じになってます。

①cont_rec~常時録画

②evt_rec~イベント録画

③manual_rec~マニュアル録画

④motion_timelapse_rec~モーションセンサー&タイムラプス

⑤parking_rec~駐車監視中のイベント録画

と言った構成になるのですが、一番上の半透明の「.TWSYS」というフォルダが未使用領域で、この中にそっくり①~⑤の未使用領域が確保されています。

以下「.TWSYS」フォルダ内部です。

各フォルダの中身は予め個別の録画ファイルの容量が確保されています。(要は動画を入れる箱?)

録画時間についてですが、WiFiまたはPCビュワーの設定上で、microSDカードのパーテーションの配分が以下の4パターンから選択できます。

①常時優先

②イベント優先

③駐車優先

④手動優先

手元のmicroSDカードで各設定での録画時間を確認してみたところ、以下の通りとなっていました。

録画時間は32GBだと2倍、64GBだと4倍になりますね。

当て逃げ対策を主眼に置くなら、モーションセンサー録画の割り当てが最大になる駐車優先がおすすめ設定です。(駐車中の衝撃録画はそんなに頻繁に発生しません)

※microSDカードの銘柄により、使用できる領域若干変化しますので、5%程度の誤差はあります。

なお、「PDR800FR」は64GBまでしか動作保証されていませんが、自己責任で128GBまでのmicroSDカードをテストしてみましたが、ドライブレコーダーからのフォーマットで以下の銘柄のカードが使用可能でした。

■ Transcend microSDXCカード 128GB

■ SanDisk ウルトラ microSDXCカード 128GB 

128GBを使用した場合の録画時間の目安は以下の通りです。

レンズ可動域とリアカメラの車内向け設置

駐車場でのドアパンチ対策として、カメラを車内向けに設置が可能かどうか?と言うご質問を頂きました。

結論から言うと、フロントカメラはレンズ可動域が90°未満ですので車内向けの設置には適していません。

一方でリアカメラについてはレンズが360°回転しますので、車内向けの設置は可能です。

上の画像はハッチバック車のリーフのリアガラスに設置したケースですが、セダンやクーペの場合には設置場所によっては後席側のドアガラスが半分くらい映らなくなるでしょう。

また、リアガラスに設置してあるリアカメラのレンズを180°回転させて前向きにする場合には、アプリから映像の反転設定が必要になります。

フロントガラスにリアカメラを設置する場合には、カメラの取り付け位置で撮影範囲が大きく変わります。

◆フロントガラスセンター付近の最上部の場合

◆助手席側で15cm程度下げた場合

◆ダッシュボード最前部に設置した場合

ダッシュボードの形状にもよりますが、「PDR800FR」のみで前後とサイドの状況を幅広く抑える場合、ダッシュボードの最前部に設置するのが最も良さそうです。

なお、ガラスに設置すると保安基準に引っ掛かるかと思いますし、ダッシュボードの中央部が盛り上がっているような車だと、取り付けには少し工夫が必要になるかも知れません。

「PDR800FR」の総評

「PDR800FR」の各比較項目をまとめるとこちらの通りとなります。

2020年点数視野角ナンバー昼ナンバー夜逆光明るさ暗視
ZDR02522.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
CS-91FH22.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A129 IR Duo22.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
A129 Duo21.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
HDR963GW21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★
PDR800FR21.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
VREC-DZ700DLC19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-TW80d19.5点★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ZDR02619.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★
DRY-TW9100d19.0点★★★★★★★★★★★★★★★★★
SN-TW9500dp18.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
DR750S-2CH18.0点★★★★★★★★★★★★★★★
S117.5点★★★★★★★★★★★★★★★★
46Z17.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
A129 Pro Duo17.0点★★★★★★★★★★★★★★★
GoSafe S70GS117.0点★★★★★★★★★★★★★★★★
ZDR-01515.5点★★★★★★★★★★★★
DRV-MR74514.0点★★★★★★★★★★★
YA-67014.0点★★★★★★★★★★★★
DRV-MR74012.5点★★★★★★★★
CSD-790FHG11.5点★★★★★★★★
=2pt、=1pt、☆=0.5pt

①録画視野角:2カメラモデルとしては狭めの水平107°+105°~

②昼間のナンバー認識精度:フロント・リアともにフルハイビジョンとしては高い~★★★

③逆光補正:STARVIS機としてはかなり白飛びに強いが、黒潰れは出る。~★★

④夜間のナンバー認識精度:ヘッドライトの反射に強い~★★★

⑤夜間の明るさ:フロント、リアともに非常に明るい~★★★★

⑥暗視能力:フロント・リアはともに「CS-91FH」と並び最高~★★★★

昨年の夏くらいくらいまでは全体のバランスを考慮するとNo.1の評価でしたが、以降に発売された「ZDR025」「CS-91FH」「A129 Duo」などの完成度が非常に高かった為、「PDR800FR」が特別と言う感じではなくなっています。

 

製品に関するQ&A

過去にご質問頂いた内容についてこちらにまとめてあります。

Q1.駐車監視は付属のシガーケーブルでも可能か?

A1.本機は専用の直結3芯ケーブルを使用しなければ動体検知+衝撃検知による駐車監視モードは起動しません。

 

Q2.スマホアプリで再生すると映像がカクツク場合がある

A2.ストリーミングではなく動画をスマホにダウンロードしてから再生しても症状が改善されない場合には、androidのOSのバージョンや、端末スペックの問題も考えられます。セイワのサポートにお問い合わせ下さい。

 

Q3.リアカメラをフロントガラスに設置したいが、市販の短いmicroUSBケーブルは流用可能か?

A3.読者の方からこちらのケーブルが使用可能とのご報告がありました。

 

Q4.フロントカメラをリアガラスに、リアカメラをフロントガラスに設置した場合に不具合は考えられるか?

A4.安全運転支援機能が使えなくなりますが、その他は問題は発生しないと考えられます。

 

Q5.セキュリティLEDは駐車監視を行わない状態でも点灯させられるか?

A5.駐車監視の起動と連動しますので不可です。

 

Q6.リアカメラを接続せずにフロントカメラだけの運用は可能か?

A6.可能です。

 

Q7.駐車監視の際にフロントカメラだけ録画を行う事は可能か?

A7.リアカメラのケーブルを抜かない限り不可です。

 

Q8.カメラ部分がセンターからズレても問題ないか?

A8.安全運転警報の精度が落ちる可能性がありますが、ドラレコとしてはそれほど大きな問題はないと思います。

 

Q9.「PDR800FR」は景色の撮影に向いているか?

A9.STARVIS搭載ドラレコは全般的に景色撮影には向いていません(本機は明るさ確保の為に色数も落としています)。景色撮影であれば非STARVISのExmorである「F770」の方が向いており、STARVISモデルの中では60fpsモードがあるBLACKVUEの「DR750S-2CH」、リアのみSTARVISのユピテル「DRY-TW9100d」の方が綺麗です。

 

Q10.F770/F750の駐車監視用の3芯ケーブルは流用可能か?

A10.こちらの環境では可能でした。多分同じ物です。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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