ドライブレコーダーの認知度が急激に高まり、装着車両が増えたこともあると思いますが、自動車保険のドライブレコーダー割引についてのご質問を受ける機会が増えてきました。

結論としては個人向けのドライブレコーダー割引はありません。

所有・使用する自動車が10台以上ある場合のフリート契約には、2%程度の割をしている保険会社があります。

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事故で損するのはユーザーだけ?

なぜ個人向けがないかと言うと、2013年から適用されている今の保険の料率は、事故を起こした人に滅茶苦茶厳しい保険料の割増しを強いているので、穿った見方をすれば、「事故を起こして保険を使ってくれちゃっても、保険料が激上がりするからむしろウェルカム!」ってところなのかも知れません。

大体の割増基準の目安ですが、保険を使った翌年からの3年間は本来の等級割引を加味した保険料+20%程度の割増が発生します。

おまけに3等級下がった上での保険料の設定ですので、ダブルパンチでノックアウト寸前に追い込まれます。

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仮に年間の保険料が5万円の10等級だった人(等級の割引がないと11万円くらいになる)が、事故で保険を利用した場合は翌年は7等級に下がります。

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本来ならば翌年は11等級になっていて、50%近くの割引を受けられていた筈なのに3年間は20%の割引しか受けられなくなりますので、11万円×30%×3年=約10万円の損です。

3年間で10万円なら良いのでは?と思うかも知れませんが、人身扱いになればゴールド免許割引も3~6年間使えなくなりますので+5%程度の割増になります。

それでも10数万円なら大した事はないと思うかもしれませんが、等級そのものが本来よりも4つも下がっているので、MAXの割引率になる20等級になるのに4年間遅れてしまいます。

人身扱いにならなかったとしても16~17万円くらいの損、人身扱いになってしまったら17~19万円位の損になってしまいます。

まぁ、事故が起きる確率であるとか、色々な要素を加味して設定されている今の保険料率ですので、保険会社はどっちに転んでも損はしないようになっとる訳です。

ドライブレコーダーの装着で過失0:10が増えたら?

ドライブレコダーの装着率が高まると、実は損をするのは保険会社なんじゃないかという気がします。

何故かと言えばドライブレコーダーがない事故の場合、お互いの証拠能力が決定打に欠ける為に0:10にはなりにくいのは分かりますよね?

目撃者がいなければ水掛け論になりますから。

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これがドライブレコーダーの装着によって状況が大きく変わってきます。

仮にAという保険会社とBという保険会社のユーザーの間で、0:10のばかり10件起きたとします。

過失割合について、A社が10:B社が0という案件が5件、その逆でA社が0:B社が10という案件が5件だったとします。

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この場合、AB両社ともに5件は全額負担、5件は負担なしという事になりますので、保険料が上がるユーザーが5人、上がらないユーザーが5人という事になりますね。

1件当たりの保険金の支払いが20万円だった場合、両社ともに100万円の負担に対して保険料率が上がる人は5人です。

これに対して、すべての事故での過失割合が5:5だった場合を考えてみると、両社ともに100万円の保険金の支払いというのに変わりはありませんが、保険料率が上がるのは10人です。

保険会社にとっては、お互い痛み分けにしてなるべく多くの人の保険料を上げる方がお得なんです。

保険料率の見直しは実質値上げ

2013年の保険料率の見直しは、名目的には事故を起こしたユーザーの負担を大きくし、起こしていないユーザーの負担を下げていますが、実質的には値上げです。

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背景としては、一般的には保険料が高額の若者の加入が減り、重大事故を起こす危険性が高い高齢者の事故が増えた事が挙げられていますが、ドライブレコーダーの装着率の向上で0:10の過失割合の事故が増える事を見越していた部分もあるような気がします。

ただし、法人に関しては割引が存在しますが、これはドライブレコーダーを指定する事で事故発生後の処理が簡略化されますので、人件費の削減に繋がりますし、交渉もスムーズに行われることから、全体的に人件費の負担が減ります。

更に指定のドライブレコーダーの導入に合わせて、クラウドサーバーを利用した事故防止サービスなどで企業から別途収入を得ています。

ですから、法人に関してはドライブレコーダー導入による過失割合が0:10の案件が増えたとしても、保険会社は損はしないという事なのでしょう。

まあ、損するようなら保険料のベースを上げてきますけどね。

ドライブレコーダーで得をするのはユーザーだけ

結局のところ、事故を起こして損をするのはユーザーだけですし、貰い事故で2:8などの過失割合を喰らうのが最悪のパターンだと思います。

10万円自腹を切るか、10数年かけて保険料を10数万円余分に支払うかの2択になりますからね。

従って、ドライブレコーダーは保険会社の為ではなく、自分の身を守るた為の自衛手段であると割り切るべきかなと思います。

(編集長 Omi)

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