NCロードスターで今さらながらギア比を強く意識させられた件

こんにちは!Omiです。

7月に納車になった6MTのNCロードスターですが、この車両は17年前の低年式&メーター改ざん車です。

この手の中古車は当たり外れがありますので、ある程度のダメージは想定していましたが、外装のヤレは見られるものの、エンジンや駆動系は好調です。

まだ、本格的にワインディングを「流すレベル」の走行もしていませんが、この車は私にとって初の6MT車ですが…

実は6MT車は高速道路の燃費が良いんだろうなぁ、くらいにしか考えておらず、その感覚でNCを運転していたところ、事前のイメージとは全く違った特性だった事に気が付きました(笑)

私がその特性に合わせた運転をしなかった事が原因で?思ったより燃費が伸びず、そこで改めてギア比について考えてみよう、と言う事になりました。

エンジンの回転数がタイヤに伝わる仕組み

エンジンの回転はピストンによって回されるクランクシャフトから、トランスミッション、プロペラシャフト、ディファレンシャルギア(デフ)、ドライブシャフトなどを通じて駆動輪に伝えられます。

このうち、トランスミッションでは、エンジンの回転数そのものであるクランクシャフトの回転を歯車の大きさを変えて変換した後にプロペラシャフトなどに伝えます。

トランスミッション内部では、1~6速などのそれぞれの大きさの歯車を持つギアで回転数を調整できる事は皆さんがご存じかと思います。

トランスミッションから出力された回転数は、更に駆動輪のデフの中にある歯車で回転数を調整後にタイヤに伝わります。

つまり、エンジンの回転数がタイヤに伝わるまでに2つの回転数の変換機構を経由する訳です。(EV以外)

ギア比~変速比と最終減速比

車の主要諸元にはギア比として、トランスミッション内部で変換される「変速比」と、デフで変換される「最終減速比」の2つの仕様が記載されています。

■NCEC主要諸元

例えば6MTのNCロードスターの場合には、このような記載となっています。

変速比最終減速比
第1速3.8154.100
第2速2.260
第3速1.640
第4速1.117
第5速1.000
第6速0.787
後退3.603

例えば、5速の1.000の場合、エンジンの回転数がそのままデフに伝えられ、デフで1.000÷4.100回転に変換されます。

大体エンジンの回転数1回に対して、駆動輪は0.244回転すると言う事になりますね。

エンジンが2000回転であれば、タイヤは487.8回転です。

※エンジンの回転数は通常rpm(1分当たりの回転数)で表現されます。

 

1速の場合には、これに加えてトランスミッション内部で回転数が落とされますので、1÷3.815÷4.000回転に変換されます。

大体エンジンの回転数1回に対して、駆動輪は0.064回転すると言う事になりますね。

エンジンが2000回転であれば、タイヤは127.9回転です。

エンジン回転数と時速

タイヤの回転数を時速に直す為には、ホイールサイズとタイヤの扁平率をみる必要があります。

NCロードスターのRSグレードの場合、純正ホイールの直径は17インチ(2.54cm×17=43.18cm)、純正205/45/R17のタイヤのサイドウォールの高さは、20.5cm×45%=9.225cmです。

従ってタイヤ全体の直径は、43.18+9.225×2=61.63cmとなります。

・円周では61.63×3.14=193.5cm

5速/2000回転では、タイヤの回転数は487.8回転ですから、193.5(タイヤ直径)×487.8(タイヤ回転数)×60(分)÷100000(cmをkmになおす)=56.6km(時速)

と言った具合です。

回転数とギアごとの時速をまとめると、この表の様になりました。

NCEC 6MT1000
1500200030004000500060007000
1速711152230374552
2速1319253850637588
3速172635526986104121
4速25385176101127152177
5速28425785113142170198
6速365472108144180216252

特にギア比にこだわって買った車ではないですし、6MTは初めてだったので一般的な5MTの5速の上に高速道路用にオマケで6速があると思っていたのですが、全然違いましたね(笑)

高速域は捨てたローギヤードなんですね。スポーツカーは大体そんな感じなのでしょうけど。

街乗りは結構注意が必要な気がしている

因みに今回ギア比について改めて調べるきっかけになったのが、NCロードスターの燃費です。

カタログでは13km/ℓ、みんカラの平均値も13km/ℓのところ、12km/ℓしか出ませんでした。

アイドリング中にエアコンをつけて待機したようなシーンもありましたが、高速道路と田舎道のドライブがメインの使い方だったので、14km/ℓくらいは行くような気がしていたのですが、平均以下の結果です。

思えば、高速道路以外では6速は全く使っていなかったので、これは当然かも知れませんね。

 

燃費を意識してギア比を考えると、時速50kmちょいで6速に入れて、6速で60km巡行になるかと思います。

エボ10のトルクの感覚が体にしみついている為か、NCでは50~60kmは4~5速が快適だなぁ~なんて感じて運転してました。

ただし、おそらくですが、このような燃費走行を継続すると、エンジンの調子が悪くなると思います。(エボ10ではアイドリング不調に見舞われました)

ワコーズのRECS(レックス)を施工してみたら、想定外の効果があった話
...

そもそも、NCの6速は燃費の為にあるものではなく、ローギヤードを実現する為に設定されているものだと思います。

因みに高速道路での6速の100km巡行では、2800回転くらいになるので、そこそこエンジンが回ってる状態です。

NCEC 6MT1000
1500200030004000500060007000
1速711152230374552
2速1319253850637588
3速172635526986104121
4速25385176101127152177
5速28425785113142170198
6速365472108144180216252

※エボ10の5速だと2900回転、VABの6速だと2650回転くらい。

CZ4A 5MT1000
1500200030004000500060007000
1速914182837465564
2速1320274054678194
3速182736547391109127
4速2436487296120144167
5速345269103138172207241
VAB 6MT1000
1500200030004000500060007000
1速913172635435261
2速1320274053678093
3速182736547290108126
4速2335477094117141164
5速30456089119149179208
6速385675113150188225263

NCはそういう車と割り切って、燃費はほどほどに自分が快適と感じる運転をしつつ、時には高回転まで回してやりたいですね(笑)

私の感覚では、やはり街乗りでは6速はナシの方向で、そして燃費を気にしてはいけない。

コメント

  1. tokumori より:

    何台かMTを乗り継いでいますが、5速6速に関わらず100km/h=3000rpmのイメージです。
    ATは100km/hが1500rpmだったり2000rpmだったりでMTに比べるとローギアードなものがおおい・・・ですかね。
    今はS660に乗っていますが、コレも100km/hは約3000rpmです。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      tokumori様
      100km、3000回転で巡行が、私にとって燃費を考えた(考えるな)精神衛生上ギリギリのラインですね。
      3000回転を超えるような回転数で巡行するのは、何か悪い事をしてるような気になります。(笑)

      MTは2002年までECR33に乗っていたのですが、その後のエボまでよくある家庭の事情で11年くらい間が空いてるんですよね。
      ECR33は2~5速が割とハイギヤードで、100kmだど2600回転くらいでした。
      当時は兵庫に転勤していたのですが、埼玉まで巡行140kmくらいで返って来てましたよ。
      それでも3500~3600回転くらいだったような?

      若い頃って記憶力や感覚が鋭いからなのか、その感覚がいまだに抜けずって感じです。
      今のATは段数が滅茶苦茶多くて、変速ロスも少ないので超優秀ですよね。

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