電力不足になるとドライブレコーダーはどうなってしまうのか?

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

この記事はGoogle検索エンジンで「ドライブレコーダー+電力不足」というキーワードで検索している方向けの回答記事です。

私の感覚ではこのキーワードで検索している方の意図が良くつかめないのですが、自分が使っているドラレコに何か不具合が出ていて、その原因が電力不足なのではないか?と考えているのだと予測します。

因みに走行中に画面が消えてしまうのは99%以上が仕様であったり、設定項目でスクリーンセイバー機能を有効にしている事が原因なので、以下の記事を参考にしてこの機能を解除すれば解決します。

ドライブレコーダーの画面が走行中に消えてしまう時の対処法
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電力不足の際に出る症状

電力が不足した場合、ドライブレコーダーは電源が落ちたり再起動を繰り返す、または液晶画面がチラつく、ポコポコ、ジージーと異音を発する事があります。

電力とは、電圧(V)×電流(A)で求められる(W)という単位で表現される瞬間的なエネルギーの大きさですが、ドラレコの場合に電力不足となる際には電圧(V)不足が主な原因となります。

車のバッテリーは12V+αの電圧で車載の電子機器を駆動させますが、電子機器類は多少の状況の変化にも対応できるように12V+-4V程度の電圧でも駆動するように作られているものがほとんどです。

電圧不足の原因

電圧不足の主な原因は、カーバッテリーの劣化であったり、車のオルタネーター(充電装置)の故障などが考えられます。

過去に問題として多く指摘されていたのは、アイドリングストップ車における再始動時にドラレコが再起動を行うという問題です。

ただし、最近のドライブレコーダーは予備電源としてリチウムイオン電池やス―パーキャパシタなどを搭載していますので、アイスト車の再始動時に再起動が起きる製品はほとんどないように思います。

※激安の中華ドラレコはこの限りではありません。

従ってドラレコが再起動を繰り返すような場合には、先に述べたような原因によって慢性的に車から出てくる電圧が低い、ドラレコのmicroSDカードの不具合、ドラレコそのもの、または電源ケーブルの故障、電源ケーブルの接触不良などが考えられます。

このような検電テスターでドラレコ手前の部分の電圧を測る事で原因の切り分けが可能です。

分からなければディーラーなどで検電して貰って下さい。

電圧不足の解決方法

車から出てくる電圧が、エンジンがONの状態でも12Vを切っている状態であれば、バッテリーの劣化だけでなくオルタネーター(充電器)が壊れている可能性が高いのでディーラーや整備工場などに点検を依頼しましょう。

不良である可能性が高ければメーカーに連絡

車から出ている電圧が12V以上であるにも関わらず、再起動を繰り返すような場合には、以下の項目をチェックしてみて下さい。

・microSDカードを抜いてみる→改善されればカード、または相性の可能性大
・電源ケーブルの車側の接点を動かしてみる→電源のON/OFFが接点への衝撃に連動する場合には接触不良の可能性大
・電源ケーブルのドラレコ側の接点を動かしてみる→電源のON/OFFが接点への衝撃に連動する場合には接触不良の可能性大

これらを試してみて原因が分からない、という事であればドラレコのメーカーサポートに問い合わせてみる事をおすすめします。

なお、ファームウェアのアップデートで症状が改善される事もありますので、該当メーカーのホームページから最新のファームウェアをダウンロード、インストールすると不具合が改善される場合があります。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

コメント

  1. ドラレコマニア より:

    いつも楽しく拝読させていただいております。

    私自身の失敗談で誠に恐縮ですが・・

    ドラレコの電源コードの入力がUSB(タイプは様々ですが)だからといって市販(通販)の長いUSBケーブルを使用するとドラレコの動作が不安定になってしまう案件が多数発生しました!

    原因は「データ転送用」のケーブルだったことです。
    長いUSBケーブルは現状ほとんどが「データ転送用」のケーブルの様です。
    「充電専用」のケーブルを使用しないとドラレコ側のアルゴニズムにより電源を切ろうという動作に導かれてしまう様ですね。

    「充電専用」のUSBケーブルは4pinと5pinがショートされております。ほとんどのドラレコメーカーの専用USB電源ケーブルは4pinと5pinがショートされており、つまり「充電専用」のケーブルになっているみたいです。

    特にリポバッテリー内蔵のドラレコは、電源切断時(エンジンオフ時)の録画中の動画のファイナライズ処理に内蔵バッテリーを使用することを踏まえ、「充電専用」のケーブルを使用していないと運用中にいきなり電源が切れたり再起動したり、はたまた運用中にバッテリーに充電されないという現象が現れました。

    メーカーが謳う「必ず備え付けの電源ケーブルをご使用ください」の意味は①安定した電圧・電流の供給(→代替えはAnker製などのしっかりした電源コネクタを使うべし)②「充電専用」の4pinと5pinがショートされたUSBケーブルを使用すべし(データ転送用のケーブルを使用する場合は充電専用に変換できるコネクタ等を使用すればよい?)と解釈できるのかと個人的に思いました。

    長々と書いてしまって申し訳ありません。

    以上私の失敗談からの私なりの結論でした。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      ドラレコマニア様
      USBが不安定になるのは長さの問題かと思ってましたが、データ通信用がNGなんですね(笑)
      ユピテルのドラレコはすぐ不安定になるのが多いですよね。
      なので、最近は社外品のケーブルの流用は自己責任でお願いしますとやってます。

  2. shu より:

    いつも興味深く拝見させて頂いております。
    中華製のドラレコで、予備電源を内蔵しているかどうかですが、VENTURE N4などは予備電源を内蔵していのでしょうか?
    購入検討をしているので、ご教授下さい。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      shu様
      N4を含めて同社製品はほとんどスーパーキャパシタ対応なので、予備電源はあります。

      • ドラレコマニア より:

        横槍で誠に恐縮の次第でございます。

        Omi様
        返信ありがとうございました。
        現状、AkeeyoのX3GTLでアマゾンにて購入の充電専用への変換コネクタを使って安定動作で運用している次第です。

        shu様
        もし予備電源(内蔵電源)の目的が駐車監視なら、スーパーキャパシタの蓄電量の少なさから鑑みてあまり期待はできないと思います。多く見積もっても20分くらいなのではないでしょうか?キャパシタとは別名コンデンサといい簡単に言うとプラスとマイナスの極性を帯びた二つの小さな鉄板の間に少量の電気を蓄えておくという仕組みです。板が大きければ蓄電量も上がりますが、コンパクトなドラレコでは限界がありますね…。通常ドラレコの予備電源(内蔵電源)の主目的はエンジンオフ時の録画中の動画のファイナライズ処理のためではないでしょうか。本気で駐車監視をするにはやはり別の電源が必要だと思います。
        私の私見で板を汚してしまい誠に申し訳ありませんでした。

  3. 牽牛星 より:

    1. ドラレコに不何か具合が出ていて→ドラレコに何か不具合が出ていて
    2. 不良である可能性が高ければはメーカーに連絡→「高ければは」は「高ければ」
    3. 再起動を繰り替えす→「繰り替えす」は「繰り返す」

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