こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
AKEEYOの「AKY-V720S」は、400万画素の360°カメラをミラーの前後に各1つずつ搭載した、360°×2+リアカメラの3カメラスマートミラーです。
ドラレコ機能のテスト結果では、ナンバー認識精度が低く、駐車監視目的での運用は微妙という評価でしたので、このような目的での導入は積極的にはおすすめしませんが、以前から何件かご質問を頂いていますので、「AKY-V720S」の駐車監視の仕組みと使い方について解説解説します。
「AKY-V720S」の駐車監視モードの仕組み
「AKY-V720S」の駐車監視モードは、エンジンがOFFになると1分後に自動で次の駐車監視用の録画モードに切り替わるものです。(V360STやMDR-I002などと同様)
この録画モードは、微電力でドラレコを待機させ、車のバッテリーへの負荷を最小限に抑えられる点が魅力です。
デメリットとしては、衝突前から衝突の数秒後までの映像が映らない点、ドアパンチに対してはほぼ無力である点が挙げられます。
ドアパンチの瞬間を抑えたい場合には、駐車監視モードを使わず、外部バッテリーと組み合わせて走行中の常時録画モードを継続する方法がおすすめです。(この方法も後半で解説)
「AKY-V720S」の駐車監視モードを使う為に必要な手順
「AKY-V720S」で駐車監視モードを使用する為には、こちらのOPの黄・赤・黒の駐車監視用3芯ケーブルが必要です。
※この画像では端子がminiUSBですが、おそらく実物は5PINだと思います。
因みに実機レビューの際には、事前にこのケーブルのサンプルが必要か聞かれたのですが、miniUSBタイプなら手元に大量に保管しているので、無駄なサンプルを増やさない為にお断りしています。
ところが、実際に「AKY-V720S」のサンプルを見ると、このような5PINタイプの電源ケーブルでしたので
3芯ケーブルも5PIN接続だと思います。
この3芯ケーブルを使用する事で、エンジンをOFFにすると自動で約1分後に駐車監視モードが起動し、エンジンをONにすると駐車監視モードが終了するようになります。
それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。
ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、①走行録画、②駐車監視モードの制御を行っているという塩梅です。
3芯ケーブルの取り付け方法
このケーブルの根元は黄・青・黒の3色のケーブルに分岐していますが、これをヒューズボックス内のヒューズに接続します。
※ミニ平型のヒューズが一体化していますので、ヒューズが合わない場合には切断して別途ヒューズ電源取り出しケーブルを使用します。
このケーブルを使うと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。
外部バッテリーと組み合わせた駐車監視
「AKY-V720S」でドアパンチやイタズラ対策を想定した駐車監視を行う場合には、OPの3芯ケーブルではなく、製品付属のシガー電源ケーブルを使います。
ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」と接続する際には、エーモンなどの汎用のシガーソケットをiCELLの⑯⑰を接続します。
「iCELL」を使う場合、エンジンをOFFにしても走行中の常時録画モードが継続されますので、節電の為にボタンを短押してディスプレイを消灯します。
次に「AKY-V720S」の消費電力ですが、この常時録画でディスプレイを消灯した状態では5.5W程度でした。
「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。
型番 | B6A | B12A | B40A |
---|---|---|---|
容量 | 76Wh | 153Wh | 422Wh |
駆動時間 | 12時間 | 24時間 | 69時間 |
満充電 | 50分 | 100分 | 150分 |
なお、駐車監視をしない場合には電源ボタンを長押しし、次回の起動時にも同様の操作で起動させる必要がありますので、この操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。
「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。
まとめ
以上、「AKY-V720S」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。
「AKY-V720S」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。
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