※2023年9月23日更新:ヒューズケーブルの向きの誤りによるヒューズ切れについて追記しました。
※iCELLの取付は、取付指定店舗でされる事をおすすめします。アルパインの直営店でも取り付け可能です。
一部のエリアには指定店がありませんが、電装系を専門に扱う業者に依頼した方が確実です。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
先日、iCELLを取り扱っている販売店より、5月13日からSeibiiでiCELLの取付を中止するとの情報が入って来ました。
理由は「不具合が多発している」とのSeibii側の主張だそうです。
これは私の確認不足で、iCELLを注文したユーザーが「Seibii側がiCELLで不具合が多発している為、取り付けを中止する」と主張したとの事です。→そのユーザーはiCELLの購入自体をキャンセルしたそう。
iCELLで今まで解決不可能な不具合は発生してません
私はikeepサポート案件の全てに目を通しています。
しかしながら、iCELLに関しては説明書をよく読まずに取り付けた事による不具合、または0.1%以下の初期不良はあるものの、サポート対応によって解決が出来なかった不具合は今のところありません。
Seibii側が自社の方針としてiCELLの取付をしないのは勝手ですが、根拠を示さずに「不具合が多発している」と言う情報を流布されるのは面白くありません。
ikeep社がSeibiiに確認したところ、Seibii側としては「iCELLで不具合が多発している」とは認識しておらず、「iCELLの取付が難しく、自社の抱える職人では指定通り取り付け出来ない事がある為に取付中止にしている」との事だったようです。
なお、Seibii側が個別のユーザーにどのように説明しているかは確認出来ませんが、SeibiiがiCELLで不具合が多発していると主張していると認識し、iCELLの購入をキャンセルした事例が存在するのは事実です。
今後もこのような事例が継続的に発生する恐れがありますので、この記事にて解説しています。
Seibiiは自社で取り付けを行っている会社ではなく、職人を派遣するプラットフォーマーです。
職人側から取り付け後にドラレコが正常に動作しなかった→Seibiiに報告、と言った流れがあるのかも知れませんが、ikeepサポートセンターに寄せられる取り付けに関する相談のほぼ100%は、ドラレコとiCELLの説明書をよく読まない事による取り付け方法の誤りが原因です。
iCELL取り付けトラブルワースト4
説明書をよく読まない事で発生するトラブルワースト4は以下の通りです。
ikeepサポートセンターに寄せられる取り付けに関する問題で、よくあるパターンは以下の通りです。
ACC線をACCヒューズに繋いでいない為にiCELLが充電されない
iCELLのOUT側3芯ケーブルの赤線は、車両のACC信号をiCELL側に入力し、iCELLの充電制御を行っています。
このケーブルをACCヒューズに接続しなければ、iCELLは充電されません。
このように説明書には3度も念押ししていますが、ACCヒューズに接続しないミスが多いのが実情です。
アースを塗装面に落とした為に、iCELLが正常に充電されない
iCELLは車両バッテリー保護の為、車両側から充分な電力が供給出来ない状態では、急速充電を行いません。
塗装面にアースを落とした場合、塗装が抵抗になり、正常に充電がなされない事があります。
純正アースポイントでも、塗装されてるケースもあり、そのような場合塗装を剥がす必要があります。
ドラレコのケーブルの色が、一般仕様と違う事に気が付かない
一般的なドラレコの駐車監視用のケーブルは、
となっていますが
VIOFO、VANTRUE、70maiなどの一部のメーカーは、
と、赤・黄の配色が逆になっています。
これは、ドラレコ側の仕様の問題ですが、iCELLドラレコにとっての後付けパーツである為、何か不具合がある場合、原因を切り分けできるスキルを持ってない職人は、iCELLが原因であると判断しがちです。
※ドラレコの取付けは、必ずしも電装品専門の職人がやる訳ではなく、そのような場合には原因の切り分けが出来ない事がある。
iCELL付属のダブルヒューズケーブルのON/OUTの向きを誤り、ヒューズが切れた
iCELLにはこちらの4種類のダブルヒューズケーブルが付属します。
正しい取り付けの向き
このケーブルは下図のように先端側の端子をIN(+)、反対側をOUT(-)の向きにしてヒューズスロットに挿し込むように指定されています。
つまり、IN側から入って来た電流をA-B側の製品に付属するヒューズ(20A)に分岐させてiCELL側に流し、C-D側にはもともと車両の電装品用に流れていた電流しか流しません。
電流の流れを図示すると以下のようになります。
このように指定通りにヒューズケーブルをスロットに挿し込んだ場合、iCELL側のヒューズが切れても影響が出るのはiCELLだけ、車両側のヒューズが切れた場合も影響が出るのはその回路の車両の電装品だけです。
誤った向きでの取付けた場合
仮にこのヒューズケーブルの向きを逆につけてしまった場合、電流の流れは下図のようになります。
この向きに取付てしまうと、車両の電装品用に流れていた電流と、iCELLに流れる電流が全て青の部分のもともと車両に付いていたヒューズに流れ、このヒューズが切れます。
このヒューズが切れてしまうと、iCELLとこのヒューズを使っていた車両の電装品も動作しなくなります。
添付のチェックリストが活用されていない
iCELLにはこのような「取り付けチェックリスト」が同梱されていますが、取り付け現場で確認されない事が多いようです。
iCELLの取付は、取付指定店舗でされる事をおすすめします。アルパインの直営店でも取り付け可能です。
※iCELLの取付は、取付指定店舗でされる事をおすすめします。アルパインの直営店でも取り付け可能です。
一部のエリアには指定店がありませんが、電装系を専門に扱う業者に依頼した方が確実です。
コメント
今回のようなSeibii側の主張、電装専門知識が無い整備士が取付け作業してますと言ってる主張と聞こえるます。一般的な仕様、色などは実質関係なく最後の動作確認をすれば問題なしです。
自身もseibiに登録のみしてます。
海外メーカーの車用品で黒(BATT)、白(GND)とか普通にあります。
Seibiiは自社で職人さんと雇用関係を結んでいる訳ではないので、職人さんのレベルが不均一で、統制が取りにくいと言う認識かと思います。
因みにここで掲載しているワーストは全体の統計データです。
>海外メーカーの車用品で黒(BATT)、白(GND)とか普通にあります。
VIOFO、VANTRUE、70maiあたりがそうですね。
私は何度かサポートで取り付けに立ち会ってますが、Seibiiに限らずこのような部分を認識されていない職人さんも多いですね。
別件ですが、屋号があればフリーランスでも構わないので取付・取扱店への登録を検討して下さい。
業販可能です。
https://ikeep.co.jp/distinations/torituke-toriatukai/
現在、取付・取扱店への登録を会社に説明しております。
上の方がなかなか頭が堅く理解されておりません。
フリーになったら、直ぐに登録します。
是非お願いします。
是非お願いします。
B12Aを購入したばかりです。近日中に駐車監視付きドラレコと共に取り付け配線を計画しています。
電源の取り出し方に関するこの記事を読んで、次のような疑問を感じたのですが、自分の考えに間違いがあればご指摘をお願いします。
この記事を読んでみますと常時電源の取り出しには、”ECUなどの主要ヒューズを選ばない”よう注意書きされていますが、常時電源の一次側(IN側)からiCELLに電源を取り出すのだから、ECUであろうと常時電源のヒューズであれば他のヒューズでも同じ意味であり、”ECUなどの主要ヒューズを選ばない”を注意書きする必要はないのではありませんか?
工場側からの指定です。
ヒューズごとに回路が違うんじゃないですかね?
回路ごとにケーブルの太さや流せる電流の大きさも違うと思いますし、万が一iCELLから大電流が逆流した場合、ヒューズで保護はされますが、主要回路から離れていた方が良い様に思います。