※2019年1月27日更新~一通りテストが終わりましたので評価をまとめました。

昨年3月のスマートミラー型のドライブレコーダーAUTO VOX「X1」が発売されてから、雨後のタケノコのようにポコポコと類似製品の発売が続いていますね。

特に中国工場の場合には、どこかで特定のカテゴリーの製品が売れ始めると「パクリ上等!」の世界ですので、類似品があっと言う間に出回ります。

一部の日本のメーカーでもスマートミラータイプのドラレコの販売を開始していますが、技術的にも企画的にも後発メーカーの製品については完全に中国工場の主導となっている事が予測されますね。

ただし、「X1」発売後に廉価で販売されている同タイプのモデルに関しては、特にリアカメラのダイナミックレンジや精細感の面でAUTO VOX製品の劣化コピーであると言う印象が強いです。

■ 液晶王国 スマートミラー型2カメラドラレコ「QD-M301」のレビュー、評価

■ CUagainのスマートルームミラータイプドラレコ「F900」のレビュー、評価

スマートミラータイプは、通常のバックカメラを使用してしまうと昼間に白潰れし易かったり、夜間の光源が少ない場所では暗くなってしまいますし、これは安全面に直結する部分なのでなるべく画質の良いものをおすすめします。(以下の比較画像は上がAUTO VOX製品)

AUTO VOXと言う工場が主体のブランドは、もともとバックカメラやカメラモニターの欧米向けOEM生産が本職だった工場が立ち上げたブランドで、リアカメラの性能が他社モデルとは全然違います。

ドラレコメーカーに詳しくない方は「中華」で一括りにしてしまうかと思いますが、中国のメーカーは上と下の差が激しく、良いメーカーは凄く良いですが悪いメーカーヤバいです。

私が知る限り、ドラレコだけで考えると中国ではAUTO VOXが最も安定性と先進性高いメーカーですね。

AUKEYやANKERなどスマホガジェット系のメーカーは、他所の工場でOEM生産してる筈なので、独自の技術の蓄積はないでしょう。

まぁ、最近ブランド力が付いてきたからか分かりませんが、価格が微妙にアッパーになって来ている点が気になるところではありますが…。

もくじ(クリック・タップで移動できます)

AUTO VOX「X1 Pro」について

さて、前振りが長い割には一言も本題の「X1 Pro」には振れていませんが、「X1 Pro」は仕様表のスペックは「X1」「X2」と同等で、大きく異なるのは純正ルームミラーに被せるタイプではなく、ミラーごと交換するタイプである点です。

AUTO VOXさんからは、その他のハードウェア・ソフトウェア的な部分ではどれも同じとの回答を頂いていますので、画質に関しては全て同等と言う事になりそうです。

ただし、「X1 Pro」では付属のケーブルが駐車監視用の3芯タイプになっていたり、各ケーブル類の規格が変わっている部分もありますので、画質面も若干異なる可能性はゼロではないですね。

AUTO VOX「X1 Pro」のスペック

「X1 Pro」の2カメラドラレコとしてのスペックは以下の表の通りです。

X1 ProX1 X2
18.??発売18.03発売?18.??発売
液晶解像度 IPS 400×1600(64万画素)
フロント:2304×1296/27.5fps
リア:1280×720/25fps
フロントのみLED信号対応
リアは東日本で同期
フロント:水平123~4°
リア:水平95~96°
フロント:水平120°
リア:水平85°
リアカメラケーブル9mリアカメラケーブル8mリアカメラケーブル10m
microSD付属なし
microSD最大128GB(メーカー推奨64GBまで)
GPS付属(外付け)
駐車監視モード
衝撃検知
自動起動
専用ケーブル付属専用ケーブルOP
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

なお、「X1」「X2」の違いは付属するリアカメラとの接続ケーブルの長さになります。

これらの3モデルとも以下の3つの複合ガジェットとなります。

①スマートルームミラー

②2カメラドライブレコーダー

③バックカメラ+モニター

 

これらの3つの基本機能は全て共通かと思われます。

後付け「スマートルームミラー」的な2カメラドライブレコーダーAUTO・VOX「X1」「X2」

「X1 Pro」が他の2モデルと異なるのはデザインと駐車監視のシステムとなるようです。

今のところ未確認の部分もありますが、「X1」「X2」は2芯の駐車監視ケーブルを使用しての衝撃検知、または外部電源を使用しての常時録画+衝撃検知、「X1 Pro」の場合には3芯の駐車監視ケーブルを使用しての衝撃検知、または外部電源を使用しての常時録画+衝撃検知となりそうです。

取り敢えず製品を購入して手元に届きましたので、かなり時間は掛かると思いますが、「X1 Pro」のテストを一通り実施します。

「X1 Pro」のセット内容

「X1 Pro」は今までテストしてきた他のどのミラータイプのドラレコよりも箱がでかい!

デザイン自体が過去にテストした事のないミラー交換式のタイプですし、色々新鮮でした。(笑)

セット内容の全容はこちらの通りです。

ミラー型液晶筐体

デザイン的にはやや厚みのあるミラー交換タイプとなっており、配線は完全に隠せる仕様となります。

純正ミラーと比べるとやや大き目ですが、それほど大きいと言う感じでもありません。

ミラーの付け根から生えている2本のケーブルは、①電源+リアカメラケーブルと②GPSケーブルとなります。

裏側は向かって右側がレンズ、左側がスピーカーとなります。

操作系は静電式のIPSタッチパネル液晶で行いますので、ボタン類はありません。(底面にリセットボタンはあります)

底面のカバーをめくるとmicroSDカードスロットがあります。

なお、液晶表面はグレア(光沢)仕上げなので、「X1/X2」同様に淡色系の内装の車の場合には、角度の調整や反射防止シートなどを貼らないとそこそこ反射で見えにくくなるシチュエーションがありそうです。

リアカメラと接続ケーブル

リアカメラは「X1/X2」と同じ物のようです。

リアカメラの映像の天地に関しては固定になりますので、設置の際には以下の向きでの固定となります。

リアカメラのケーブル長は9m程度で、赤のバック信号線取り出しケーブルは1.5mとなります。

この辺りの長さの設定も、過去1年弱の間にかなり完成された設定になりつつありますね。

カメラケーブル内は5芯構造となっています。

電源ケーブル

電源ケーブルは①赤(ACC)、②黄色(常時)、③黒(アース)の3芯構造となっていますが、この3芯と上述のカメラの5芯をまとめて8芯ケーブルとして筐体側に出力する構造となっています。

ドラレコ側の接続ケーブルは1本のみで以下の8芯となります。

反対側はカメラケーブルと電源の合わせて4ケーブルです。

赤・黄のケーブルの先にはミニ平型の10Aヒューズがはんだ付けされていますが、車種によってはヒューズの形が合わなかったり、容量が小さすぎる事もありますので、そういう場合には切断して車にあったヒューズ電源を使用するようですね。

なお、赤・黄のケーブルともに途中に回路保護用の3Aのヒューズが挿さっています。

ショートなどで過電流が流れた際にはここが先に切れますので、電源が入らない時はこちらのヒューズを確認しましょう。

GPSアンテナ

GPSアンテナについては「X1/X2」と同様に別体の外付けが付属します。

ケーブルについては珍しく、同軸っぽい感じになってますね。フロント周りの配線を全て隠す為の対策かと思います。

その他アダプター類など

その他の付属品としては、液晶拭き取り用のクロス、配線の目隠し用のカバー、ミラーを取り付ける為のアダプター類となります。

なお、アダプターに関しては国産車の場合には使用しないケースが多いようです。

「X1 Pro」のデザインと取り付け状況

ここでは「X1 Pro」の取り付け手順を以下の順番に説明します。

①フロント筐体の取り付け

②リアカメラの取り付け

フロント筐体の取り付けについて

フロント筐体の取り付け手順は以下の通りとなります。

①純正ミラーを取り外す

②筐体を取り付ける

③配線カバーを設置する

④配線を電源元まで落とす

 

特に難しいところはないですが、真面目にやるとそれなりに時間が掛かります。

純正ミラーの取り外し

純正ミラーの取り外し方ですが、どうも国産車はMurakami 7225と7227が使用されているケースが多いようで、今回は30系あるファードに「X1 Pro」を設置したのですが、純正ミラーはMurakami 7225で以下の方法で取り外しが可能でした。

ルームミラーの交換、取り外し方法

ルームミラーの型番は、裏側に刻印があります。

筐体を取り付ける

純正ミラーが外れたら、筐体をスライドさせてはめ込みます。Murakami 7225と7227の場合には付属のアダプター等は使用しません。

奥までスライドさせたら、付属のレンチを使用して付属のボルトで根元を固定します。

配線カバーを設置する

車種によってミラー付け根からルーフカバーまでの距離が異なりますので、状況に応じて配線カバーをカットする必要あります。

取り敢えず横に当ててみてカットする長さを決めます。

短くし過ぎるとルーフパネルからの圧力で固定出来なくなりますので、やや長めに残す感じにしておきましょう。

糸鋸で簡単に切り落とせました。(今回は3目盛り分をカット)

このままだとバリが残りますので、サンドペーパーなどで軽くバリ取りをすると良いでしょう。

筐体から出ている2本のケーブルをカバーで覆ってルーフパネル内に引き込みます。

配線を電源元まで落とす

2本のケーブルをルーフパネル内に押し込みながら、ヒューズボックスがある側のピラーまで這わせます。

ヒューズボックスは国産車であれば通常は助手席側、軽自動車だと運転席側にある事が多いかも知れません。

なお、GPSアンテナは磁石でピラー内にくっつける仕様となっており、両面テープなどは付属しません。

※間違って電磁遮断用のアルミテープを剥がしちゃいました。(貼り直したけど)

ピラーに関しては大概は上の方を手前に引っ張るだけで外れます。(アルファードの場合には持ち手の部分のボルトがありますが)

大抵は内側の2~3ヶ所のクリップで固定されています。

今回はGPSアンテナを以下の位置に設置しました。

ケーブルはビビり音の防止の為に、既設のケーブルと合わせてタイラップで固定します。(なるべく密着させるように)

カーナビの地デジアンテナとは出来るだけ距離を取った方が良いでしょう。(ノイズ防止の為)

こちらが装着後の完成図です。

配線を電源元まで落とす

ピラーを外した隙間からケーブルをヒューズボックスまで引き込んで、赤をACC、黄色を常時電源、黒をアースに落とします。

車種によってヒューズボックスの位置が異なりますので、「車種名+ヒューズボックス」などでネット検索して下さい。

3芯ケーブルのドラレコの一般的な手順はこちらで説明しています。

ドライブレコーダーの取り付け方法

リアカメラの取り付けについて

リアカメラについては、今回はリアガラス内に設置しました。

おそらくミニバンなどへの取り付けを検討されている方が多いと思うのですが、スマートミラーとしての視野を考慮すると、なるべく高い位置への設置が好ましく、車外に設置するにはスポイラー下などがベストなのですが、アルファードの場合にはこんな感じになっちゃいます。

保安基準的には問題という訳でもないですが、見た目が格好悪いですし、綺麗に設置するにはかなりの工作技術がひつようになりそうです。

因みに純正のバックカメラ位置はココですが、この付近も綺麗には収まりません。

「X1」ではバンパー下に設置した場合の見え方もテストしてますので、気になる方はこちらの記事をどうぞ。

後付け「スマートルームミラー」的な2カメラドライブレコーダーAUTO・VOX「X1」「X2」

セダンやクーペの場合にはリアガラスの傾斜が緩いのであまり考える必要はありませんが、ミニバンやハッチバックなど、リアガラスが垂直に近い車の場合にはちと厄介です。

カメラの向きは下ではなく、水平やや下向きの方が後方を広く確認出来ますが、リアガラスが垂直だとカメラ部分がガラスに当たって下向きになっちゃいます…ので、ステーを手でぐにゃりと曲げて取り付けています。

ユリ・ゲラーのスプーン曲げの要領です。(笑)

もともと曲がっているところを伸ばして、真っすぐのところを90°曲げる感じです。(笑)

このくらいの角度にしないと、地平線が映らなくなる可能性があります。

配線はまだ垂らしたままですので、後日真面目に隠すのか適当に見えるところに配線止めで固定するか考えます。

なお、バックカメラ機能を使用したい場合には、リアカメラのケーブルの赤線を後退灯などのリバースギアで通電する系統の配線に接続します。

こちらも一般的なバックカメラの接続方法と変わりませんので、接続手順は以下の記事を参照して下さい。

バックカメラの取り付け方法について

リアカメラの配線を真面目に隠してみた

おそらく「X1 Pro」に関しては当面他の機種と入れ替える予定はない為、配線については隠せる部分はなるべく隠すようにしてみました。

セダンやクーペの場合にはそれほど面倒でなないのですが、ミニバンやハッチバックの場合にはもともとランプやワイパーなどの配線類はチューブを通してハッチ部分から車内に引き込んでいます。

アルファードの場合には以下のパネルを外す必要がありますね。

内張剥がしなどを使って気合を入れて手前に引けば外れます。

こんな感じでクリップで固定されてます。

 

一番の難関はゴムチューブにケーブルを通して、チューブを元に戻す工程でした。

カメラの配線は走行時のビビり音防止の為、既設の配線類にタイラップなどで固定します。

ゴムチューブは上も下も簡単に外れました。(戻すの大変だったけど)

このチューブにカメラのケーブルを通す訳ですが、途中でクランクしていますし、中には既設の配線が詰まってますのでそこそこ引っ掛かります。

カメラのケーブルをぐるぐる回しながら、どうにか下まで引き出します。

ゴムモールとルーフパネルを少しまくり上げて車内に引き込み…

ゴムモールに隠しながら車内の床まで下ろします。(カメラコネクタ部分がルーフパネル内に押し込みました)

なお、私はバックカメラ機能は使わないので赤ケーブルの先端をゴムチューブで保護して、ルーフ内に合わせて収納しています。

床までケーブルを落としたら、ゴムモールから引き出してマット下を這わせます。(内張に隠しても良いですが、どうせ見えない部分ですし、面倒でしたので)

途中の経路はずっとマット下を這わせても良いですが、内張に押し込めるところは押し込みました。

助手席横まで引き込んだところで、ケーブルは2m以上は余った感じです。

後はケーブルを既設の配線類に固定して、ゴムチューブと内張りを元に戻します。

因みにチューブの奥側に手が入らず、この復旧が最も手間取りました。

「X1 Pro」のバックカメラ機能の評価

「X1 Pro」のバックカメラ機能は、ギアをリバースに入れると自動でガイド線付きのバックカメラ映像に切り替わるものです。

このバックカメラ映像は、通常画面よりもやや拡大表示となり、範囲は上下移動のみですが通常画面とは独立して設定が可能となっています。

なお、リアガラスに「X1 Pro」を設置する場合には、バックカメラとしての用途にはあまり期待しない方が良いです。

通常の純正位置のバックカメラは、かなり下向きに設置されていますので、車のバンパーの最後部が映るようになっています。

「X1 Pro」のバックカメラ機能では同じシチュエーションで以下のように映ります。

バックカメラ機能使用時には映像の範囲を上下に調整出来ますが(ガイド線の調整も可能となっています)、スマートミラーとしての機能を優先すると下の方が映らず、距離感は全く掴めません。

最新のファームウェアバージョンでは、ガイド線の調整が可能となっておあり、リバース状態でガイド線をドラッグする事でガイド線を前後左右に動かす事が出来ます。

※ざっくりカメラ性能をテストしてみた結果、やはりリアガラスではなくバンパー付近に設置する事を前提に作られた製品だと感じますので、バックカメラとしての機能を重視したい方はどうぞ。

この点はX1の際に検証してますが、車両の下の方に設置すると以下のような見え方になります。(X1の事例)

バックカメラが付いていない車で後付けのバックカメラの設置を考えている場合、本来なら下向きにバンパーが映る位置に設置したいところです。

ただし、純正の位置に設置が不可能で、かつ他の場所のどこにもバンパーが映るように設置が不可能である場合には、以下のようにナンバープレートの上などにバックカメラを設置する事になろうかと思います。

こう言ったケースではどうせ「X1 Pro」とは別にバックカメラを設置しても映る角度はあまり変わらないので、「X1 Pro」のバックカメラ機能を使っても良いでしょう。

バックカメラとしては明るさは充分、白潰れ耐性も通常のバックカメラに比べると格段に高いですね。(画像はパイオニア製のバックカメラ)

スマートミラーでも似たような類似品は多いですが、安いものはリアカメラにダイナミックレンジが狭いバックカメラを使用している為、かなり白飛びし易いです。

バックカメラは夜間の明るさを確保する為に露出を上げる傾向があるのですが、その分逆光には弱い。

「X1 Pro」のスマートミラー機能の評価

スマートミラー機能については主に以下の4つのポイントを「X1」と比較しました。

①視野角の広さ

②白潰れ耐性

③夜間の明るさと後続車両のヘッドライトの見え方

④昼間の日光の反射による見えにくさ

視野角の広さについて

「X1 Pro」のスマートミラー機能は「X1」とほぼ同等で、映像の範囲を上下に調性する事が出来ますが、どうやらリアカメラのレンズが異なり、視野角が15%程度広くなっています。

後方車両が小さく映り、純正ミラーと比べるとより距離感が掴みにくくなりますが、広い範囲の状況の把握が可能です。(どちらが良いかは設置する車を運転する人によりますし、車を使う人に説明した方が良いポイント)

因みにこの視野角だとサイドミラーよりも物が小さく映ります。

まぁ、7~8人乗りのミニバンは後方視界がすこぶる悪いので、純正ミラーと比べると格段に後方の視認がし易いのは間違いありません。

白潰れ耐性について

白潰れ耐性に関してはドラレコ機能の部分で詳しく説明しますが、「X1 Pro」の方が若干上です。

これはおそらくですが、リアカメラのイメージセンサーは同じ物を使用しているものの、ドラレコ本体ではなくリアカメラ内部のソフトウェアで調整を行っていると思われます。(X1とProのリアカメラを入れ替えてみてそう感じた)

夜間の明るさと後続車両のヘッドライトの見え方

夜間の明るさについては、衝撃的だった「X1」よりも暗めになっており、その分ヘッドライトの絞りを効かせています。

後続車両がいる場合や街灯がある場所では明るさはほとんど変わりません。

従って常用域では「X1 Pro」の方が後方の視認性は優れています。

 

ただし、後方車両がいない場所ではその優位性は逆転します。

「X1」はノイズを吐きながら、かなりのレベルまで暗視に対応しますが、「X1 Pro」についてはノイズを出さずに街灯がない場所ではそれなりに暗くなります。

この辺りについてはドラレコ機能の比較の画像を見て下さい。

ざっくりとまとめると、「X1 Pro」は「X1」の際立った暗所での明るさを削ってヘッドライトの絞りを効かせてノイズをカットしたような角を丸めた仕様となります。

ヘッドライドの絞り・ノイズカットと、暗視能力はトレードオフの関係にありますので、現時点でのこの価格帯でのハードウェアの限界はこの辺りと言う事でしょう。

昼間の日光の反射による見えにくさ

「X1 Pro」は「X1」と同様にミラーの表面が光沢仕上げとなっている為、昼間の陽射しがキツイ時には車内がミラーに映り込んで見えにくくなります。

特に前方からの光の差込に弱いですね。

「X1」には反射防止シートを張っていますが、反射の状況はあまり変わらないように思いますので、ひょっとすると「X1 Pro」の方が反射しにくいかも知れません。(この辺りは感覚の問題なので…)

内装が黒ベースの車であれば光を吸収しますのでそれほど反射は気になりませんが、ベージュなどだとそこそこ反射します。(電源を切った状態でリアガラスが映るような角度に設置してはいけません)

反射を軽減したいなら、以下のような反射防止フィルムを張るか、運転席・助手席に黒系のシートカバーを被せるなどの対策が考えられます。

※しばらくは反射防止フィルム無しで運用予定

スマートミラー機能のまとめ

おそらく、「X1」が発売された時点で夜間の暗所でのノイズや後続車両のヘッドライトの明るさなどの面で要望が多数上がったのかと推察されますが、もともと「X1」「X Pro」ともに車外への設置を前提しているモデルですし、ナンバープレートの上などの低い位置にリアカメラを設置するユーザーも多いのかも知れません。

日本だとミニバンが多いので後続車両のヘッドライトはそれほど気にならない筈ですし、「X1」は暗視能力についてもノイズは出るものの、通常のルームミラーだと真っ暗な状況でもそれなりに明るく映るので、ミニバンへの車内設置を前提として考えるなら「X1」の調整の方が良いと感じます。

「X1 Pro」の方も普通の純正のルームミラーよりは明るく見えますが、私は「X1」の調整の方が好きですね。

カメラを車外に出して低い位置に設置するなら「X Pro」の方が良いと思います。(AUTO VOXさんは日本のミニバン比率をご存知かどうか分かりませんが、ひょっとするとアサヒリサーチの「MR-201」が日本向けのローカライズを徹底した仕様になってる可能性はありますね。(使ってませんが)

アサヒリサーチから純正交換タイプのスマートミラー型2カメラドライブレコーダー「MR-201」発売!!

とは言え、実用性を考えると「X1」「X1 Pro」の甲乙はつけ難いかなぁ~と。

暗視が問題になるのは、主に街灯がない場所での無灯火の自転車や歩行者が後ろから近付いてくるシチュエーションです。

例えば都内(23区)や大都市圏であれば街灯がないような場所は少ないでしょうし、あんまり問題にはならないかも知れませんが、郊外で真っ暗な道が多く、しかも歩行者や自転車が多いような場所では「X1」の方が良さそうです。

田舎に行くと歩行者や自転車は少なそうですし…難しいところですね。

「X1 Pro」のドライブレコーダーとしての評価

「X1 Pro」のドライブレコーダーとしての画質面での比較は「X1」との比較、それ以外のモデルとの比較の2部構成とします。

「X1」との比較

フロントカメラについては「X1 Pro」「X1」ともにF値2.2のレンズと400万画素のイメージセンサーとなっており、おそらく1/2.7インチの「JX-F22」と言うものが使用されています。

録画視野角については「X1 Pro」の方がやや広く、水平125°程度はありそうな雰囲気です。

リアカメラは「X1」がF値1.5、イメージセンサーはSONYのIMX225、「X1 Pro」については詳細不明です。

録画視野角は「X1 Pro」の方が15%程度広く、水平95°程度はありそうな感じです。

レンズは歪みが異なるので別の物を入れていると思いますが、イメージセンサーが同一かどうかは不明です。(なんか違う気がする)

フロントカメラの動画の見え方は大体同じですが、録画視野角が若干広い分「X1 Pro」の方がややナンバー認識精度は低いような気がしますね。

「2304×1296」モードでの撮影をしていますが、2モデルとも解像度なりの精細感は得られてないような気がしますので、後日他のモデルと比較を行います。

※「X1 Pro」に「X1」を被せて撮影しましたが、「X1」のゴムバンドが「X1 Pro」のレンズに被ってしまいました(笑)。

良モデルともスタンダードなWDRモデルなので、国内メーカーのHDRモデルと比べると昼間の白潰れ耐性は低いです。

 

夜間の動画は非STARVSモデルとしてはかなり明るい方ですが、暗視能力に長けているとまでは行きません。まぁ、ヘッドライトが点灯している常用域ではかなり明るい部類のドラレコになりますね。(暗い場所でもそこそこ頑張る)

リアカメラはヘッドライトの絞りは「X1 Pro」の方が強いですが、「X1」は暗視能力に特化と言った特性です。

他の日本メーカーの2カメラドラレコとの比較

ドライブレコーダーとしての画質は以下の日本メーカーの2カメラモデルと比較も合わせて実施しました。

録画視野角について

録画視野角については前後ともに水平100°のケンウッド「DRV-MR740」と比較した結果、以下の通りでした。

①フロント~水平123~124°

②リア~水平95~96°

 

ナンバー認識精度について

ナンバー認識精度については、やはり「X1」と比較した時の印象通り、フロントはにじみが強くフルハイビジョンの上位クラスよりも劣ります。

録画視野角は一番広いですが、イメージセンサーの特性なのでしょうか。

リアに関しては他のモデルがフルハイビジョンで、「X1 Pro」はハイビジョンですが、状況によってはコムテックの「ZDR-015」よりも認識精度が高い場合もあるので、ハイビジョンにしては良い方だと思います。

白潰れ耐性について

白潰れ耐性については国内メーカーと海外メーカーでも最も差が大きい部分ですが、フロントは「X1 Pro」の白潰れ耐性が低いのが目立ち、逆にリアは「X1 Pro」の白潰れ耐性が高いのが目立ちますね。

まぁ、リアはスマートミラーとしての機能性を考えてかなり耐性を上げているようですので。

夜間の明るさについて

今回テストしたモデルは、ユピテルの「SN-TW9100d」のみ、リアがSTARVIS対応の夜間特化型イメージセンサーとなっています。

フロントは全て非STARVISですが、今回比較した結果「X1 Pro」のフロントカメラは非STARVISモデルの中では最も明るい部類に入る事が改めて分かりました。

明るい場所でも暗い場所でも安定的に明るいですが、STARVIS対応モデルと比べると暗所での差は出るかと思います。(今回は比較していない)

 

一方でリアカメラについては後方車両のヘッドライト対策で、明るい場所ではやや暗めに映る様な調整具合となっていますが、暗所になるとリアのみSTARVISのユピテル「SN-TW9100d」とそれほど変わらない明るさとなっています。

中途半端な明るさが苦手な感じがしますね。

ヘッドライト反射時のナンバー認識精度

「X1 Pro」のフロントカメラはほとんど明るさを絞る様な調整をしていない為、ヘッドライトが反射しているナンバープレートの文字はほとんど読み取り不可です。

一方でリアに関しては距離が近ければ読み取り可能ですね。

「X1 Pro」の駐車監視について

「X1 Pro」の駐車監視の仕様は、エンジンオフで自動で起動する「衝撃検知録画」です。

エンジンオフで待機状態になり、この間の電力消費は微弱なものですが、衝撃を検知してから録画開始まで8~10秒ほど掛かっており、録画時間も9秒程度ですのでナンバーが映らない可能性がありますね。

駐車監視をオンにして振動を一定時間検知しない状態が続いても駐車監視に入るっぽいので、駐車監視の設定をオフにして外部電源を運用する方法もありますが、消費電力が大きいので(平均で12V0.5Aくらい)ちょっとどうかな?と言う印象です。

6.6W程度なので、「UPS300」を使用しても4時間くらいしか持たないかも知れません。

「X1 Pro」の西日本LED信号の見え方について

西日本LED信号の撮影テストは実施していませんが、おそらくケンウッドが27fpsなのでその見え方に近く、高速点滅する事でしょう。

以下ケンウッドの27fps「DRV-MR740」での西日本LED信号の見え方です。

なお、「X1 Pro」のリアは25fpsなので東日本では同期しますが、後方の信号は消えても問題ないでしょう。

「X1 Pro」の再生方法について

「X1 Pro」はミラー液晶と専用のPCビュワーでの再生が可能です。

ミラー液晶での再生

ミラー液晶での再生については9.88インチの液晶領域のうち、およそ3インチ程度が使用されます。

ミラーフル画面での再生は出来ませんが、再生領域は他のスタンダードドラレコよりも広く、タッチパネルの感度や操作性も良好ですので、動画の確認の面での利便性は高いです。

PCビュワーでの再生

PCビュワーに関しては「X1 Pro」に挿入したmicroSDカードに自動的にインストーラーが生成されます。

PCにmicroSDカードを認識させて以下のインストーラーを起動させるとビュワーがPCにインストールされます。

ビュワー自体は他のAUTO VOXのドラレコと同じ物で「DVRPLAYER」と言うものになります。

機能的にはGoogle Mapへの走行軌跡の表示、Gセンサーグラフ・速度・方位の表示などとなり、拡縮や再生速度の調整などの機能はありません。

前後の動画の同時再生も不可で、個別にファイルを選択する形となります。

なお、ウィンドウのサイズはフルハイビジョンのモニターで以下のようになります。

画面最大化のタブをクリックすると全画面再生となり、Windowsの汎用ソフトのメディアプレイヤー12での再生も可能でした。(Win7から10にアップデートしたPC)

スマホでの再生について

iPhone 7での再生は以下のカードリーダー機能付きのモバイルバッテリーを使用したところ、動画は再生されましたが音声は出力されませんでした。

ドライブレコーダーの動画をスマホで再生 Remax RePower 10000mAh

Androidタブレットではアプリによって再生出来るものと出来ないものが存在し、XPlayerでの再生は可能でしたが、動画にカクツキが出ました。

動画ファイルの形式とコーデック

動画ファイルの拡張子はMOV、圧縮のコーデックはH.264、ビットレートはフロント16000Kbps、リアが6000Kbpsとなっていました、

「X1 Pro」の仕様外のmicroSDでの録画・再生状況

「X1 Pro」は128GBまでのmicroSDカードがサポート範囲内とされていますが、128GBだと相性問題が出る可能性があるとの注意書きがあります。

現時点でテストしたのは以下のカードとなりますが、特に問題は発生していません。

128GB以上のmicroSDカードではいずれのカードでも1~2時間に1度くらい再起動の現象が発生しています。(ひょっとすると外部電源を使用している事に起因している可能性もあり)

「X1 Pro」のファームウェアアップデート方法

「X1 Pro」のファームウェアアップデートの方法は「X1」と同様にメールでAUTO VOXのサポートにファイルを送って貰い、そのファイルを解凍してドライブレコーダーのmicroSDにコピー→ドラレコで自動で更新と言う流れになります。(現時点での最新バージョンは「2.1.6A」)

詳しくは以下の記事を参照して下さい。

■ 「X1」のファームアップデートの方法

※2019年1月末の時点での情報で、AUTO VOXのアップデートの方法は頻繁に変わっているようなので、今後は変わる可能性はあります。

「X1 Pro」の地デジへのノイズの影響について

地デジへのノイズの影響については認められませんでしたが、車種や地デジアンテナの位置、カーナビの種類によって状況は異なる可能性があります。

「X1 Pro」の総評

「X1 Pro」の評価をまとめると…

スマートミラーとしての評価

スマートミラーとしての機能を最大限に活かす為にはリアカメラはガラスの上部に設置した方が好ましく、この場合には取り付けの関係でおそらく車内設置になる可能性が高いかと思われます。

車内に設置した場合、リアガラスには少ながらず遮光機能が採用されているものが多く、車外に設置した場合と比べて暗くなりがちです。

従って車内設置を前提としているなら、ノイズを出しながらでも明るさを確保している「X1」の方が向いていると感じます。

ただし、後続車のヘッドライトの明るさの絞りは「X1 Pro」の方が断然強く、中間距離での距離感は掴みやすいでしょう。

とは言え、私自身は「X1」を10ヶ月くらい使用してきて、後続車のヘッドライトが眩しいであるとか、距離感が掴みにくいと感じた事はないです。(笑)

 

「X1」の時点で様々なユーザーの声がAUTO VOXに上がっていると思いますし、素人目に気になるのはおそらく暗所で無理矢理明るさを確保した時に発生する、高感度ノイズだと思いますので、これに対するマイナス評価は多そうですね。

でもハードウェアをそのままにしてソフトウェアの調整でノイズを無くすと暗くなるんです…これは他のドラレコでも同様。でも、見えないよりはノイズを出してでも見えた方が良いですよね?

普通のユーザーは複数のスマートミラーを比較するような事はしないでしょうし、マイナス評価を減らす為に凄く良いところを削って丸くした印象ですね。

多分、この方がamazonでの評価の平均は上がるので。(笑)

 

なお、カメラを車外に設置する場合にはおそらく「X1 Pro」の方が断然見易くなるかと思いますので、車外に設置する方向で考えるなら「X1 Pro」が良いんじゃないかな~と。

因みに安いスマートミラータイプのモデルは、絶望的にダイナミックレンジが低かったり、ノイズが多かったりしますので、やはりスマートミラータイプならAUTO VOX製品を選んだ方が無難でしょう。

【以下 X1 とCUagain F900

【以下 X1 と液晶王国 QD-M301

バックカメラとしての評価

バックカメラとしての評価は、何を競合として評価するのかによりますが、純正のバックカメラと比べるとバンパーが映せない為、距離感が掴めないというデメリットがあります。

ただし、他のスマートミラータイプのモデルと比べると、フリックやドラッグ操作が可能で画質が良い点でAUTO VOXのモデルの方が使い易く見易いですね。

安いモデルは映像範囲の調整はスマホのようにフリックやドラッグではなく、タップで段付きの切り替えとなります。

ガイド線の調整が出来る点も、まぁ良いんじゃないですかね。

ドライブレコーダーとしての評価

ドライブレコーダーとしての評価は、録画視野角もまずまずで画質面は精細感は高くないものの、夜間が明るいのでナンバー読み取りを意識しなければまずまず優秀かと思います。

ただし、駐車監視の録画方式が衝撃検知で、衝撃後9秒後から録画開始→9秒間の録画、消費電力も大きいので、駐車監視前提だと他のモデルを選んだ方が良さそうです。

駐車監視前提でスマートミラータイプのモデルだと、タイムラプスのアサヒリサーチの「MR-201」の方がありますね。(その他の実力は未知数だが)

アサヒリサーチから純正交換タイプのスマートミラー型2カメラドライブレコーダー「MR-201」発売!!

「X1 Pro」の評価のまとめ

全体としては純正ミラー交換式となった事で見た目がスッキリ、インテリアとの一体感も抜群に高いのが魅力ですね。

完成度は相変わらず高いですし、おそらくアサヒリサーチのモデルの方が価格は上かと思います。(GPS非対応で)

駐車監視を考えていないなら、車外取り付けで「X1 Pro」、車内だと「X1」ってとこじゃないですかね。

後は好みで。(笑)

後付け「スマートルームミラー」的な2カメラドライブレコーダーAUTO・VOX「X1」「X2」

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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