MAXWINさんと言えばここ1年の間に数多くのスマートミラータイプのドラレコを発売している、どちらかと言うと機動力を生かした「トレンド先攻売り切り型」の商品構成が目立っているメーカーですが、今回は7月に発売されている、安全運転支援型のモデルである「SMDR-A001」についてサンプルをご提供頂きました。

なお、サンプルについては発売前のものですので、若干の仕様の変更がある可能性がありますので、その点はご了承下さい。

「SMDR-A001」って一体なんだ?

「SMDR-A001」はぱっと見では従来から存在するスマートミラータイプのドラレコとそれほど大きな違いはありません。

実際のところ、機能的には共通した物が多いのですが、以下のように従来のモデルにはなかった機能もいくつか存在します。

①多彩な安全運転支援警報

②安全確認用のサイドカメラの付属

③Android OSの搭載(アプリなどはないです)

従来モデルにもある機能を含めて考えると…

①2カメラドラレコ

②スマートルームミラー+サイドカメラ

③バックカメラ

④安全運転支援ミラー

の4つの機能が一つにまとめられた製品と言う事になりますね。

なお、各機能の概要については以下の動画を見て貰った方がイメージが伝わり易いかと思います。

「SMDR-A001」のスペック

次に「SMDR-A001」のスペックを見てみましょう。

SMDR-A001
19.07発売
液晶解像度 IPS 480×1920(95万画素)
フロント:1280×720/25fps
リア:1280×720/25fps
東日本でLED信号同期
録画視野角
フロント:水平67°
リア:水平100°
リアカメラケーブル5.5m
※総長9.0m
microSD付属なし
microSD最大128GB
GPS内蔵
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

まず、ドラレコ機能についてですが、既存モデルのスマートミラーシリーズはフロントがフルハイビジョン以上、リアはハイビジョン以上が定番でしたが、「SMDR-A001」についてはフロント・リアともにハイビジョンの構成です。

従ってドラレコ機能だけに絞って見て行くと、「MDR-C002」「MDR-C003」「MDR-D001」などの同社の各モデルに対してスペックは劣ります。

スマートミラー&バックカメラ機能については、スペック上ではハイビジョンの解像度なので他のモデルと同様ですが、サイドカメラが付属している分、表示される情報量が増えます。

安全運転支援機能は他のドラレコにも簡易警報を搭載しているものも多いですが、本機に関してはかなり本格的な警報になっているようです。

セット内容とデザイン

セット内容については非常の多いので、販売サイトの画像を転載します。

①8.8型液晶ミラー筐体

筐体はスマートミラー型ドラレコとしては珍しい長方形で、GPS内蔵タイプ、背面の2本のケーブルはフロントカメラとその他用となります。

サイズ感は純正ミラーとほぼ同じですね。

操作系はタッチパネルですが、下面に電源ボタンのみを装備

microSDカードスロットは運転席から向かって右側です。

②セパレートタイプのフロントカメラ

③フロント筐体とカメラのブラケット類

④リアカメラ(ケーブル0.5m付き)

⑤サイドカメラ

⑥その他ケーブル類

リアカメラの中継ケーブルは5.5mですが、フロント側のケーブル2.5m、リアカメラから生えているケーブル0.5m、リバース信号線分岐ケーブル0.5mを合わせて、ケーブルの総長は9mとなります。

なお、製品版ではこの他にサイドミラーに穴開けする為のホールソーと日本語が付属するようですが、こちらはいずれも付属なしでした。

「SMDR-A001」の取付けについて

今回も例の如く30系アルファードハイブリッドに取り付けを行いました。

液晶ミラー筐体とフロントカメラ

液晶ミラー筐体については、純正のMurakami7225/7227とそっくりそのまま交換可能なタイプで、根元をドライバーで固定します。

フロントカメラはレールに配線を収納しつつ、両面テープで貼り付け

カメラは上下に首振りが可能なタイプなので、角度が決まったらドライバーで裏から固定します。

ミラー筐体とは黄色のケーブルで接続します。

リアカメラ

リアカメラについては、本来は車外のナンバー上に設置するタイプでマウント類は付属しません。

アルファードの場合、既にバックカメラが付いているとこの位置への取り付けは厳しいので、車内に設置しました。

リバース信号については紫のケーブルをバックランプの+線に割り込ませて確保します。(フロント側のケーブルにも紫線があるので、こちらをフロントのリバース信号線に接続してもOK)

今回は床に配線を這わせましたが、ケーブルは1m以上余りました。

サイドカメラ

サイドカメラについては、本来は付属のホールソーでサイドミラーに穴開けして取り付けるもののようです。

今回はホールソーが付属しなかった為、(仮にしていても穴開けはしてないと思いますが)以下のバックカメラのラバーステーを流用して両面テープでフェンダーパネルに固定しました。

このサイドカメラは、本来は前方やや下向き、または真下に向けるもののようです。

そうすると以下のような見え方になりますが、個人的にこの場所を映す事の意義が感じられませんでした。(左をギリギリまで幅寄せする時には便利ですが、そう言う場合にはスピードが出ていないので下が見えなくても寄せられる)

…と言う訳で、雨の日の夜などに見えると嬉しい、巻き込み対策として左後方にカメラを向けています。

ただし、サイドカメラは正像固定ですので、サイドミラーのようには見えず、天地がさかさまに映ります。

個人的にはこう言う使い方が出来たら助かるので、MAXWINさんには正像・鏡像の切り替え機能を追加して欲しい旨をお伝えしています。

なお、サイドカメラに関しては指定速度以上で消す事も可能で、一定以上のスピードでは後方表示だけに切り替える事も出来ます。

電源は3芯

電源ケーブルは黄色(常時)、赤(ACC)、黒(アース)の3芯接続となっており、紫のリバース信号線もこちらから伸びています。

ヒューズ差し替えタイプとなっていますので、ヒューズボックス内のそれぞれのヒューズと差し替えを行っても良いですし、エレタップで既存の配線に割り込ませるなどの方法でも可です

「SMDR-A001」の基本動作

次に本機の基本動作ですが、エンジンまたはACCをONにすると起動体制に入ります。

Android OSなので起動にはかなり時間が掛かり、30秒程度を要しました。

初期設定では起動後は以下の画面構成となります。

左からスマートミラー>サイドカメラ>安全運転支援の順に並んでいます。

スマートミラーだけの表示にする事も可能ですし、一定速度以下でサイドカメラが出現するように設定する事も出来ます。

スマートミラー機能の評価

本機のリアカメラの視野角は、AUTO VOXの「X1 Pro」よりも2°程度広い水平100°で、最近発売されている後付けスマートミラーとしては標準クラスです。

以下、左が「X1 Pro」右が「SMDR-A001」です。

視野角的には普通ですが、後方の視認性は過去にテストしてきたモデルの中で最も良いと感じました。

何故かと言うと、後続車両のヘッドライトの防眩効果が、現行最高レベルの「MDR-C002/C003」に近く(やや下ですが)、「X1 Pro」よりも上であり

※上のドラレコで録画した動画の一部がそのままミラーに映ります。

明るい場所での明るさ、暗視能力のいずれも「X1 Pro」、そして「MDR-C002/C003」をも上回っているからです。

高感度ノイズは多少出ますが、この暗視能力はかなり良いですね。

明るいところは潰れにくく、暗いところは明るくと言う理想的な見え方です。

サイドカメラについても防眩はやや弱いですが、暗視には強い特性となっています。

また、「MDR-C002/C003」は視野角が広過ぎて距離感が掴みにくい部分がありましたが、こちらはそれほどでもありません。(純正ミラーよりはかなり広いです)

従ってスマートミラーとしての評価だけであれば、過去にテストしてきたモデルの中で最も高くなります。

因みに他のスマートミラーと同様にそこそこ車内が反射しますので、気になる場合にはPCの反射防止フィルムなどを貼りましょう。

スマートミラーの反射防止フィルムの効果を4つ比較テスト

バックカメラ機能の評価

バックカメラ機能については基本動作は他のスマートミラーと同様にリバースギアに連動しますが、設定項目が多彩です。

※ややこしいので動画で説明してます。

ドライブレコーダー機能の評価

「SMDR-A001」はフロントカメラの録画視野角が極端に狭い水平67°で、100万画素となっています。

視野角が狭いのでナンバー認識精度はスタンダードなフルハイビジョンクラスのモデルよりも良好ですが、横方向が映らないのが弱点で、フロントは広角の単体ドラレコ、または360°モデルなどとの併用がベストな組み合わせとなります。

今回はAUTO VOXの「X1 Pro」と以下のポイントについて比較を行いました。

①録画視野角

②ナンバー読み取り精度

③トンネル出口での白飛び耐性

④夜間のナンバー読み取り精度

⑤夜間の明るさ

なお、「SMDR-A001」のリア動画は鏡像固定ですが、比較し易いように正像に変換しています。

録画視野角について

「SMDR-A001」の録画視野角については前述の通り、フロントが極端に狭い水平67°、リアはスマートミラー型としては概ねスタンダードな水平100°となっています。

昼間ナンバー読み取り精度について

フロントカメラについては、「X1 Pro」が「2304×1296」の300万画素、「SMDR-A001」は「1280×720」の100万画素ですが、「SMDR-A001」の撮影範囲は30%弱しかない為、ナンバー認識精度は「SMDR-A001」の方が高めになっています。

リアについては「X1 Pro」と同程度です。

トンネル出口での白飛び耐性について

「SMDR-A001」のフロントカメラは、視野角が狭く解像度は低いものの、ダイナミックレンジが非常に広く、撮影範囲の状況の認識能力は非常に高いものとなっています。

【フロント】

 リアの白飛びはそれほど重要な項目ではありませんが、必要充分な耐性と言えるでしょう。

【リア】

夜間のナンバー読み取り精度について

夜間のフロントカメラのナンバー読み取り精度は、解像度よりもヘッドライトの反射による白飛びを抑える能力が重要になりますが、「SMDR-A001」はコムテックの強HDRモデルには及ばないものの、かなり高めとなっています。

【フロント】

リアについては後続車「X1 Pro」と同レベルです。

【リア】

夜間の明るさについて

夜間の明るさに関しては、前後ともにドラレコとしては明るい場所・暗い場所のいずれにおいても最高レベルとなっています。

【フロント】

【リア】

【フロント】

【リア】

特にフロントの暗視能力は驚異的なレベルでした。

因みに本機には前後ともにSONYのIMX224が使われており、これはSTARVISモデルではありませんが、平均的なフルハイビジョンのSTARVISモデルを大きく上回る明るさです。

リアについては防眩能力を上げる為に、フロントよりもやや明るさを絞っているようですが、いずれも全体の見易さと言う観点から考えると非常に優秀な仕上がりとなっていますね。

なお、本機に駐車監視機能はありません。

動画の再生方法について

本機はGPS内蔵モデルですが、PCの専用再生ソフトには今のところ非対応だそうですが、導入を検討中だそうです。

メディアプレイヤー12などの汎用ソフトでは再生可能でした。

本体での再生方法に関しては以下動画で解説しています。

動画ファイルのフレームレートとLED信号の同期状況について

本機の録画フレームレートは、前後ともに25fpsであり、電力周波数50Hzの東日本エリアではLED信号の同期消灯が確認されています。

※ファームアップデートで修正予定との事。

ドライブレコーダーのLED信号対策のまとめ

安全運転支援機能の評価

「SMDR-A001」は安全運転支援機能が最大の付加価値となっているモデルですが、カメラのキャリブレーション(位置や角度決め)や感度の設定が非常に重要であり、ベストな設定を見つけ出すのに大変苦労しました。

ただし、一度設定を決める事が出来ればなかなか良い具合に警報を出してくれます。(今のところ警報が英語なんですけど、そのうち日本語化されるかも知れません)

雰囲気は以下の動画で確認出来ます。

 

警報については大別すると以下の4つの系統で7種類となります。

①先行車衝突注意系

②歩行者注意系

③車線逸脱系

④発進遅延系

先行車衝突注意系

こちらは警報パターンが4パターンあります。

①「Keep distance」(車間距離を維持せよ!)~中距離・危険度中、感度・速度指定可

②「Be careful of  collision」その1(衝突注意!)~近距離・危険度大、感度・速度指定可

③「Be careful of  collision」その2(衝突注意!)~至近距離・危険度最大、感度・速度指不可

④「Be care of front car」(先行車に注意!)~超至近距離、低速時の衝突警報、感度・速度指不可

歩行者注意系

①「Be careful of Pedestrian」(歩行者に注意!)~低速時の歩行者・自転車衝突警報、感度・速度指不可

車線逸脱系

①「Lane departure!」(車線逸脱注意!)~感度・速度指定可

発進遅延系

①「Front car is away」(先行車が発車!)~感度・速度指不可

キャリブレーションが命です!

今回は30系アルファードのみでテストを行い、ミニバン以外のタイプの車では未検証なのですが、説明書がほぼない状態でテストを続けていた為に設定でかなりハマりました。

キャリブレーションには以下の4つの手順がありますが…

①ボンネットの先端に赤線を合わせる

②車両タイプの選択

③各種寸法の入力

④地平線、車両のセンターを合わせる

実はミニバンの場合にはフロントガラスの高さがある為、ボンネットが映るようにレンズを下に向けると、④の地平線のラインが本来の地平線の位置まで上がりきらなくなります。

…なので、私は最初にボンネットを撮影範囲に入れずに地平線の位置がピッタリ合うようにカメラの向きを設定しました…絶対的な自信を持って(笑)

ところがどっこい、どうやらこれがいけなかったらしく、感度を最低にしてもやたらとシビアに警報が鳴りまくると言う現象に見舞われました。

MAXWINさんに問い合わせてみたところ、どうもミニバンの場合には地平線は合わせなくても良いので、ボンネットの位置を優先して設定するらしい事が分かりました。

ほんの少しでもボンネットを映して赤ラインを合わせる方が重要みたいです。

各種警報の様子については動画を見て頂くとして、既定の項目の調整で感度好みの感度にならない場合には、以下の方法が有効であるように感じました。

①各種警報の感度を落とす~地平線の赤線を本来の地平線の位置よりも下げる

②各種警報の感度を上げる~地平線の赤線を本来の地平線の位置よりも上げる

なお、前方衝突は時速30~100km以上、車線逸脱系は、40~100km以上の範囲で有効にする事が出来ますが、設定項目で「警告マークの表示」をONにすると速度指定が無視され、停車時にも全ての警報が出るようになります。

衝突系は感度を最低、車線逸脱は最高の設定が個人的には使い易いと感じました。

ただし、カーブなどでの対向車に対す誤検知もあるにはありますし、停車時などにはかなり車間を開けて停車しないと「先行車に注意!」の警報が結構出ます。

とは言え、過去にテストしてきたドラレコの安全運転支援機能に比べると、本機に関しては精度は高い方ですね。

更に全ての警報のON/OFF設定や感度の調整が細かく出来ると素晴らしいと思います。

microSDカードの使用容量について

本機の1分当たりの録画ファイルの大きさは、前後合わせて61MB、1時間では3.7GB程度ですので、32GBのカードで8時間程度、最大の128GBであれば32時間程度の動画が保存可能です。

地デジへのノイズの影響について

30系アルファードハイブリッド+2016サイバーナビの組み合わせでは、屋根下駐車場でもアンテナの減少は確認出来ませんでしたので、ノイズの影響は薄いと思われますが、車種や地デジのアンテナ位置、カーナビの種類によっては影響が出る可能性もゼロではありません。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策

「SMDR-A001」の総評

総評としては、現行のスマートミラーとしての見易さはおそらく業界No.1、ドラレコ機能はフロントの視野角の狭さが弱点ですが、夜間の明るさと白飛びへの強さは素晴らしく、バックカメラ機能は標準クラス、安全運転支援機能については先進的で非常に面白いものとなっています。

価格帯的にはかなり高めになりますが、個人的には今までのどのスマートミラーモデルよりも使い勝手は良いと感じています。

安全運転支援機能については、普段から車間距離を取らない方にはうるさく感じる可能性はあるものの、割と本来あるべき車間距離ってこんなもんなのかな?と意識するかしないかのタイミングで警報が出る事が多いので、事故防止の観点から考えると実用性は高いように思えますね。

スマートミラーとしての使い勝手と、安全運転支援機能に魅力を感じる方は検討してみては如何でしょうか?

「SMDR-A001」の割引クーポン

7月29日~8月29日の1ヶ月間で、「SMDR-A001」の10,000円割引クーポンをMAXWINさんから発行して頂きました。

クーポンコード「3ANRFPZI」

アマゾンの以下の商品リンクでご使用頂けます。

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元の価格もかなり高いですが、割引率も大きいので気になる方はご検討下さい!

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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