※2018年4月23日更新~ファームアップデートにつき駐車監視のオートモードについて追記しました。

NH Technologyさんより「innowa」というブランド名で2タイプのドライブレコーダーが10月27日に発売されたようです。

既にレビュー依頼を頂いているのですが、10月上旬に幕張メッセで開催されたCEATEC JAPANにも「innowa」のドライブレコーダーが出展されていた模様です。(行けませんでしたが)

【CEATEC JAPAN】

また、香港でも同様に10月中旬に開催された世界最大級のエレクトロニクス製品展示会、香港エレクトロニクス・フェア(秋) 2017にも出展しているそうです。

因みに会社もブランドも出来立てホヤホヤですが、ここの社長は香港の超やり手のカーエレクトロニクスのコンサル&マーケターのようで、かなり時間を掛けて日本のマーケットを研究して開発したのが「innowa」ブランドの「Journey」シリーズのドライブレコーダーだそうです。

そのマーケティングの成果は如何ほどなのか見てみましょう。(笑)

広告がオシャレで可愛い!

ドライブレコーダーの型番は無機質なアルファベットと数字の組み合わせが多いですよね。

普段、機械ばかり眺めているおじさんにとっては、この「Journey」と言うネーミングセンスやウェブサイト・スマホのアプリのイメージは女性の感性で作っている印象で何か新鮮さが感じられました。

 

 

NH Technologyさんに確認してみたところ、広告部門の責任者はやはり女性であるとの事です。

この猫が車にイタズラする絵はおじさんにはちょっと思いつかなかったな。(笑)

「innowa」ドライブレコーダーのスペック

今回発売された「innowa」のドライブレコーダーのスペックは以下の通りです。

JourneyJourney Plus
17.10発売
1920×1080/27.5fps
フロント:1920×1080/27.5fps
リア:1280×720/25fps
LED信号対応
水平120°フロント:水平120°
リア:水平98°
WDR
付8GB付属32GB
最大32GB
GPS内蔵
WiFi対応
駐車監視モード
常時録画or動体検知or衝撃検知常時録画or動体検知or衝撃検知(検知機能はフロントのみ)
手動起動
内蔵バッテリーあり
専用ケーブルOP
innowa 2Balance
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

この2つのモデルの違いはリアカメラの有無だけの模様です。

ただし、本体ユニットも単体モデルの「Journey」にはリアカメラ用の接続端子がありませんので、「Journey」にリアカメラを繋げれば「Journey Plus」になる訳ではなさそうです。

ファームウェアも微妙に違うのでしょうね。

録画視野角については比較的広そうな印象ですが、これは実際に計測してみなければ分かりません。

CMOSセンサーにはSONYのExmorが使用されています。

まあ、見た目Exmorっぽい動画ではあります。(笑)

リアカメラはバックカメラ形状だが車内にも設置可能

「Journey Plus」にはリアカメラが付属し、フロントがフルハイビジョン・リアはハイビジョン画質となるようです。

形状はバックカメラと同様ですが車内にも設置が可能となっています。

駐車監視について

駐車監視については、内蔵バッテリーによる衝撃検知、動体検知で録画はフロントカメラのみのようです。(専用の常時電源ケーブルもあり)

画質や駐車監視の使い勝手はテストしてみないと分からない部分ですので、テスト後に所感を追記します。

価格帯を考えるとコムテックの「ZDR-015」とガチ競合モデルとなり得るので影響力が大きそうなモデルですね。

「Journey」のレビュー

今回は「Journey」、「Journey Plus」のサンプルを頂いていますので順番にレビューを記載します。(現状は「Journey」のみ)

デザイン及びセット内容

「Journey」のセット内容はドライブレコーダー本体、miniUSBシガーケーブル、吸盤マウント、両面テープマウントの4点となります。

説明書は分厚いですが、内容は比較的分かり易い方かと思います。(個人的には分厚い説明書が必要なほど分かりにくい仕様ではないかと感じますが)

付属のシガープラグの部分にはUSBポートが付属していますので、もう一台USB機器を接続して使用が可能です。

デザインに関してはスタンダードではありますが、丸みを帯びた柔らかい印象です。

液晶にはWiFiアプリのインストールに必要なQRコードと、ネットワーク名・パスワードがプリントされたカバーが貼られています。(こういったユーザーに対する気遣いは重要だと思いますね。個人的には非常に高評価)

WiFiモデルなので更にコンパクトなデザインが好ましいとは思いますが、マウントの柄が短い方なのでミラー裏に隠す事は可能でした。

液晶はあまり使用しませんが、microSDカードのフォーマットの際は本体での操作を要求されますし、駐車監視の設定をオンにしているとキャンセルや確認のボタンを押す場合もあります。

WiFiアプリの使い勝手

基本的には日本のマーケットを中心に考えて作られたモデルなので、WiFiアプリのデザインや使い勝手にについても好印象です。

初回は、QRコードの読み取り→アプリのインストール→パスワード入力→スマホのWiFi接続確立→アプリの起動と言った流れになります。

microSDカードの使用領域についてもアプリで確認が可能です。(仕様上は32GBまでですが、128GBで試してみました)

なお、microSDカードの保存領域ですが、常時録画が50%、イベント40%、静止画10%と固定になっている模様です。

イベント録画で40%は多過ぎですし、静止画機能を使用するシチュエーションはそう多くなない筈ですので、80%:15%:5%程度の配分が妥当ではないかと感じました。

なお、スマホのWiFiをオンにしている状態であれば、他にWiFiポイントがない場合には電源オンで自動的に「Journey」と接続されます。

動画の評価

まずは水平録画視野角についてですが、100°のケンウッド「DRV-320」と比較した結果、120°程度は出ているようです。(上部の左右にレンズの縁が若干映っていますね)

WiFi対応モデルの中ではかなり広め部類に入りますね。

精細感に関してはCMOSセンサーにSONYのExmor IMX323を使用しているとの事で、文字のコントラストが強めに出ていて判別し易く感じます。

 

逆光時の白つぶれに関してはHDR補正は入っていないようですが、HDRありの「DRV-320」と見た目は大きく変わりません。

最近はIMX323搭載のドライブレコーダーが増えていますが、大体どれもこのような感じになりますね。

夜間に関してはかなり暗めで、デフォルトの露出が低く設定され過ぎでは?と感じました。

 

なお、明るさの設定が-2.0から+2.0まで設定可能ですが、-2.0になるとほぼ使用するシチュエーションが思いつかないくらいに暗くなります。

以下は+2.0の設定なのですが、この明るさをデフォルトにしてここから+-2.0の設定が可能なように修正をした方が良いと感じますね。

 

 

※明るさ+2.0での昼間の潰れの状況については、後日「Journey Plus」と合わせて使用し、標準との見え方を比較します。

駐車監視については常時電源ケーブルが届いたばかりの為、こちらも「Journey Plus」と合わせてテストを行う予定です。

「Journey Plus」のレビュー

「Journey Plus」は「Journey」にリアカメラとケーブル、接続端子が付属したモデルで、ソフトウェア・ハードウェアともに若干の仕様が異なります。

リアカメラは以下の画像のようなバックカメラ形状のものとなっています。

鏡面での出力は出来ないとの事ですので、バックカメラの代わりに使用は負荷のようです。(ソフトウェアの問題だと思いますので、改善は可能では?)

また、リアカメラの角度調整部分はネジが使用されていますので、初回の設置の際にはプラスドライバーが必要になります。

まあ、角度は一度設定していまえば変更する機会はほぼありませんので、この点は問題には感じませんし、見た目はかなりコンパクトで良いかと思います。

明るさは最高設定でテスト

「Journey」をテスト時に夜間の動画がかなり暗い部類に入ると感じましたので、「Journey Plus」については昼夜ともに明るさ最高設定、標準設定の「Journey」と合わせてテスト撮影を行いました。

フロントカメラの明るさ以外の項目については「Journey」と同様ですので割愛します。

懸念されたのは明るさ最大設定での昼間の白つぶれですが、やはり標準設定と比べると逆光時には白つぶれが強く出ます。

ただし、屋根付き駐車場内などでは、ナンバーの読み取り精度なども含めて明るい方が全体の視認性は高いと感じます。

夜間に関しては対向車のライトの絞りは効かなくなるものの、明るさ最大設定の方が断然全体の認識力が高いでしょう。

そもそも、明るさ最低設定の使い道が思い浮かなばいのでやはりデフォルトの明るさをこの設定、現状の標準設定を最低の明るさにした方がよさそうですね。

欲を言えばこの明るさでHDRなどのソフトウェアによる補正を入れるのが理想かと思います。

 

 

 

なお、「Journey Plus」の画質については、後日以下のモデルとも比較を行っています。

■ パパゴ 2カメラドラレコ「GoSafe S36GS1」のレビュー、評価

リアカメラは全体の状況の把握の為

「Journey Plus」のリアカメラは解像度がHDで精細感は高くない為、ナンバー認識には向いていません。

駐車監視にも対応していませんし、走行中の後方の車両のナンバーを判別するのは難しいかも知れませんので、あくまでも全体の大雑把な状況の把握と言う目的で使用すべき物かと思います。(停車中でもナンバーの認識は厳しい)

駐車監視の運用について

駐車監視の運用については、内蔵バッテリーを使用した場合、専用の常時電源ケーブルを使用した場合の運用や動作面での差があるようです。

※内蔵バッテリーでも短時間の動作は可能ですが、充電時間・駆動時間のバランスを考えると実用性は極めて低くなります。

駐車監視に使用するのはこちらのケーブルになります。

運用方法に関してはinnowaさんから動画で説明が上がっていますので後ほど動画を紹介しますが、私がテストしてみた限りでは、この専用ケーブルは車両側のとの接続は3芯ではありますが、ドラレコ側は+-の2芯になっていると判断できました。

つまり、専用ケーブルで管理しているのはタイマー電圧の変動による電源のオンオフだけかと思われます。

ケンウッドの「CA-DR150」と同じ仕様ですね。

なお、駐車監視の運用方法には以下の3通りがあります。

  • 常時録画+衝撃録画モード
  • 動体検知モード
  • 衝撃検知モード

※ファームアップデートにより、駐車監視についてはオートモードが追加されています。(本項目の最後に追記)

常時録画+衝撃録画モード

具体的にはエンジンオフでACC電源が途切れるとタイマーと電圧監視が始まりますが、ドラレコ側は2芯の為、走行時の常時録画モードを継続し続けるという仕組みです。

以下が公式参考動画になります。

 

このモードのメリットは一切の操作を必要としない点が挙げられますが、長時間の録画はmicroSDカードの容量を圧迫します。

なお、衝撃検知の感度は走行時と同様になり、最大感度でテストしてもドアの開閉には反応しませんでした。

エンジンオン・オフに関わらず、常時録画を行いますので駐車監視の出入りに関しては一切の操作は不要ですが、駐車監視をしない場合には①電源ボタン長押し②OKボタンを押す、の2つの手順を実行します。

動体検知モード

動体検知モードではフロントカメラで動体を検知した際に前後の録画を行います。

運用手順については、予め駐車監視のメニューを動体検知に設定しておく事が必要ですが、エンジンをオフにしただけでは動体検知モードは作動しません。

何故かというと、専用ケーブルのドラレコ側は+-の2芯なので、ドラレコにはACCからの給電なのか常時電源からの給電なのかを判断する機能がないからです。

従ってエンジンオフで何も操作をしなければ、先に説明した「常時録画+衝撃検知モード」のまま録画を継続します。

 

他社でよくあるパターンとしては「一定時間動体や衝撃を検知しない事を以て動体検知モードに入る」と言うものがありますが、「Journey/Journey Plus」についてはそう言った機能はありません。

では、どう言った運用をするかと言うと、①エンジンオフの際に電源ボタンを長押しする事で動体検知モードに移行させ、②復帰時にも同様に電源ボタンを押す事で常時録画モードに戻す事になります。

 

また、駐車監視をしない場合には①電源ボタン長押し②OKボタンを押す、の2つの手順を実行します。

ユピテルやパパゴなどの動体検知のオンオフと似たような操作が必要になるという事ですね。

この動体検知は感度の調整が出来ませんが、ドアの開閉でも録画が開始されていましたのでかなり感度は高めだと感じています。

衝撃検知モード

衝撃検知モードは衝撃を検知してから録画を開始するモードです。

テストしてみた結果、衝撃が加わってから4秒程度で録画が開始されています。

 

こちらのモードも動体検知と同様に事前に「駐車監視→衝撃検知」の設定が必要で、①エンジンオフの際に電源ボタンを長押しする事で衝撃検知モードに移行させ、②復帰時にも同様に電源ボタンを押す事で常時録画モードに戻す事になります。

また、駐車監視をしない場合には①電源ボタン長押し②OKボタンを押す、の2つの手順を実行します。

オートモード

2018年4月時点での最新ファームウェアでは、ケンウッドの動体検知モデルと同様に一定時間(10分間)一定値以上の衝撃を検知しない事をもって、「動体検知」による駐車監視に入る「オートモード」が追加されています。

 

復帰時に関しては一定以上の衝撃が一定時間以上続いた事で常時録画に戻る仕組みのようです。

動体検知を使用するなら、このオートモードが基本になりそうですね。

動体検知がフロントカメラのみとなっていますので、前向き駐車の場合には常時録画を継続して運用がおすすめです。

 

駐車監視の出入りを衝撃センサーで判断している為、外部電源での運用も可能でした。

■ モバイルバッテリーから給電・充電出来るドライブレコーダー

■ ドライブレコーダー駐車監視用バッテリー ベセトジャパン「UPS300」が便利過ぎて泣けた

※駐車監視中の録画については全てイベントフォルダに保存されます。

タイマーと電圧の設定項目について

タイマー設定に関しては12、24、48時間、無制限の4通り、電圧は11.5V/12.0V/13.2V/13.8Vの4通りからの選択式となっており、ディップスイッチで設定を行います。

この設定ユニット部分はケンウッドの「CA-DR150」と同程度の大きさ、コムテック・ユピテルなどの物よりは大き目です。

専用ケーブルを使用した際に気になった点

「Journey/Journey Plus」は通常時の起動時間は比較的早めなのですが、専用ケーブルを使用すると起動に20秒程度掛かりました。(メーカーに確認したところ、仕様との事)

20秒となると、平均的なエンジンオンから発車までの時間を上回るのではないかと考えられます。

なお、これらのモデルの駐車監視モードは3芯で出入りを管理している訳ではないですし、電源は5VのminiUSBを使用しています。

従ってモバイルバッテリーやUPS300などの外部電源を使用しての運用と相性が良いように感じました。

■ モバイルバッテリーから給電・充電出来るドライブレコーダー

■ ドライブレコーダー駐車監視用バッテリー ベセトジャパン「UPS300」が便利過ぎて泣けた

microSDカードの容量とパーテーションの括り

「microSDカードの保存領域ですが、常時録画が50%、イベント40%、静止画10%と固定になっている模様です。」と先に説明していますが、「Journey Plus」の場合は最大の32GBのmicroSDカードで前後85分の常時録画、イベント録画は70分弱となる計算です。

動体検知を行った場合には、そのファイルはイベント録画の領域を使用する為、イベントに40%と大きな領域を設定しているようです。

ブランド名が「Journey 」な訳ですから、走行時のドライブ動画を記録する目的をイメージしてしまいますが、この部分が85分と言うのは心許なさを感じます。

「常時録画+動体検知で85%」+「イベント10%」+「静止画5%」などの設定がベターな気がしますね。

「Journey/Journey Plus」の総評

「Journey/Journey Plus」は水平録画視野角は120°確保されていますが、デフォルトの設定だと夜間が暗いのが気になるポイントです。

実用面を考えると明るさMAX設定での使用がおすすめですね。

また、「Journey Plus」バックカメラ形状のリアカメラで、社外にも取り付け可能と謳われていますが鏡面の出力が不可との事ですので、バックカメラとしての使用は想定されていないのが残念な部分です。

駐車監視については可もなく不可もないスタンダードな仕様となっていますので、コムテック「ZDR-015」やスマートレコ「WHSR-510」、THINKWARE「F750」などの駐車監視特化モデルとはコンセプトが異なります。

ただし、他社のモデルに比べるとフロントカメラの録画視野角が広く、価格的なバランスも取れていますので、駐車監視の使用頻度がそれほど高くない、走行時の事故や煽り運転対策として2カメラモデルを検討しているユーザーにはおすすめし易いモデルと言えそうです。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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