※2021年10月8日更新:途中経過を追記
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
今回はそろそろ満14歳になるランエボ号の未塗装樹脂のメンテナンスを初めて実施し、4種類の復活剤を塗り分けて経過を見るテストを開始しましたので途中経過を報告します。
復活剤のブランドによって使い易さや効果が違いますので、未塗装樹脂の劣化が気になっている方の参考になると思います。
14年間メンテナンスしなかった樹脂は酷いぞ!
これは車好きとしてはあるまじき怠慢行為なので少し反省していますが、14年間全くメンテナンスしなかった樹脂の劣化具合は酷いもんです。
樹脂という樹脂が白くガビガビになっています。
これではまるで愛されていない車みたいではないですか!
この白茶けて見える原因は、ワックスの残りカスや花粉、砂ぼこりなどの汚れが樹脂のへこみの部分に詰まったもので、気が付いたらの通りかなり劣化していました。
この2~3年はあまりエボに乗っていなかったですし、メンテナンスも最低限しかしていません。
気が付いたらこの有様か…と言った感じなのですが、今後は少しエボに手を入れて行こうと考えていますので、手始めにこの劣化した樹脂をメンテナンスしてみました。
まずは水垢スポットクリーナーで汚れを落とす
樹脂バーツは劣化で白っぽくなっているだけでなく、過去のワックスの残りカスや花粉、砂ぼこりなどの汚れが詰まっていますので、まずはこちらの水垢スポットクリーナーでこの積年の汚れを落としました。
茶色いです…。
これだけでも随分綺麗になります。
4種類の未塗装樹脂の復活剤を塗り分け
今回はこちらの3種類の未塗装樹脂の復活剤と、オマケでアーマーオールも試してみました。
カーメイトC24 黒樹脂復活剤
こちらは少量の薬剤をスポンジに垂らして引き伸ばすタイプです。容量は少なく僅か10mℓ。
この液体はかなり粘度が高くベタツキますが、効果は一番長そうです。
フロントバンパーやサイドミラーなど、その他の樹脂パーツは全てこの製品を塗っています。
黒さはかなりのものですが、糊のようにベタツキが酷く、このまま走るとかなりホコリがくっ付きそうです。
乾燥に掛かる時間は3日でベタツキは2~3日で解消されると書かれていますが、施工当日は乗りたくないですね。
また、ムラになり易いのも難点です。(乾くと解消されるのか?)
後でフロントガラスに垂れていたの気が付いて爪で剥がしましたが、まさに乾きかけた糊です。
なお、試しにフロントバンパーの右半分にアーマーオールを塗ってみたのですが…
ほとんど効果が認められなかったため…
これ以上のテストは断念し、右側にもカーメイトの製品を上塗りしています。
ワコーズ SH-R スーパーハード
こちらもスポンジに薬剤を垂らして使用するタイプですが、ボトルの容量はかなり多めです。
カーメイトの製品とは対照的で、アルコールの様に粘度が低いサラサラの薬剤です。
粘度が低いのでムラになりにくく施工は一番簡単でした。ただし、他の2つの製品と比べるとほんの少しだけ色が薄いような気がします。(以下右側)
イメージ的すぐ乾きそうですが、乾燥には1週間かかりますのでその期間に洗車はNGです。
雨は24時間以降ならOKとの事。(濡らさないに越した事はないだろうが…)
信越化学工業 シリコーンオイル
こちらはボディ、樹脂パーツなどにオールマイティに使えるオイルです。
効果のほどは不明ですが、容量が大きく価格もそれほど高くはないのでコスパは良さそうですね。
見た目はドロッとしたオイリーな感じです。
塗布用のスポンジなどは付属していないので、タオルなどに垂らして使いました。
実際に塗付してみると思ったよりサラッとした感じで、ムラになりにくく拭き伸ばしも容易でした。
黒さはカーメイトとワコーズの間と言ったとこで、乾燥時間は分かりません。(以下右側)
今の段階ではどれも良い感じですが、後日、一定期間経過後の状況を追記します。
3週間後の経過
本当は1か月くらい経ってから経過を報告しようと思っていたのですが、気が付いたら3週間の時点で一人死んでる奴がいたので強制報告です(笑)
カーメイトとワコーズの方は左のカーメイトの方は施工時とほぼ変わらない黒さを維持しており、ワコーズは若干色が落ちているように感じました。
ただし、未施工の場所と比べるとまだまだ明らかに黒いのでそこそこ持ちは良いようです。
そして、信越化学工業のシリコーンオイルはほぼ完全にお亡くなりになっていました。
この間、洗車機に2回ほどぶち込んでおり、雨も何回か降りましたが、雨で流れた跡があります。
これは良くないですね~。
そもそもこのオイルは塗装面や未塗装樹脂など、様々なところに使えるという事でYouTubeなどでも評判の良い多用途オイルです。
ただし、今回検証してみた結果、ファイナルファンタジー3~5の赤魔導士みたいな器用貧乏な奴である事が分かりました。塗装面だと更に落ちるのが速そうですね。
やはり車のボディケアに気を遣うユーザーは専用品を選んだ方が良さそうです。
追加でプロスタッフ 未塗装樹脂ブラックコートもテスト
実は前回のテスト後に2年前に購入したプロスタッフの製品の存在を忘れていた事に気が付きました(笑)
良かった。こいつはまだ廃番になってなかった!
そこで信越化学工業のシリコーンオイルが落ちてしまったところを2分割して、ワコーズの製品と比較してみる事にしました。
※本来なら水垢クリーナーで信越化学工業のシリコーンオイルを完全に落としたいところですが、今回は時間がなかったので上塗りです。
このようにクロスとスポンジが付属していますが、今回はスポンジのみを使いました。
薬剤は粘度はそれほど高くなさそうな白濁液です。
施工のし易さはワコーズの製品とそれほど変わりませんが、気持ちムラになりやすいかな?と言った印象です。
施工後の黒さはワコーズよりもやや落ちる感じです。
後日、一定期間経過後の状況を追記します。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント
omi様 こんにちは。
バンパー等の未塗装部分が白っぽくなってくると本当にみすぼらしくなってきますよね。
私は(いつ買ったのかわからないくらい前の)カーメイトのダッシュボードクリーナー(アーマオールと似たようなもの)をメラミンスポンジにたっぷり付けてバンパーの未塗装の黒つや消し部分を磨いてます。
使わなきゃもったいないですからダメ元でやってみました。
ウエスだと効果はありませんがメラミンスポンジを使うというのがミソな訳で表面を研磨することで綺麗になり、
樹脂に油分の補給もできるので黒さが復活します。洗車スパン(2か月くらい)内では十分効果は継続しています。
アーマオールでもできると思いますよ。
combat armor様
アーマーオール、多分2013年に買ったものです(笑)
あんまり使いこなせてないんですよねぇ…。
そもそも8年前だと成分が変化している恐れもありますよね。
8年前ですか~、私のはそれ以上前かも・・・(笑)だからダメ元・・・ってわけですよ。
実際にやってみて意外と使えるんじゃないかなって思ってますよ。
combat armor様
倉庫整理していたら25年くらい前のクリンビューが出てきましたがちゃんと使えましたよ(笑)
オイル系のは怪しいですけど。
はじめまして。
私は13年経過のR56オーナー(フェンダーが樹脂)ですが、同じくワコーズなどいろいろ試し、最終的な課題は耐久性に難ありでした。そこで行き着いたのは、ガラスコートです。ところがガラスコートにもいろいろあって、2液式のプロ用などは案外イマイチで、アマゾンで売ってる“ピカピカレイン”ってのが一番良かったです。艶が出るうえに耐久性も2年くらいいけます。
参考までに。
なまけたろう様
そう言えばどこかでガラスコーティングが未塗装樹脂に良いと言った情報を聞いた事があるような気がしてます。
実は今うちには3年前に買ったピカピカレイン2種とリボルトプロが放置されているので、一連のテストが終わったら試してみます。