2013年の8月にランエボ10を購入してから色々なコーティング剤を試してきました。
それぞれ使用した期間は全く異なるものの、ざっと列強すると以下のようになります。
- ピカピカレイン2(メンテナンス剤も含む)
- ピカピカレインプレミアム(メンテナンス剤も含む)
- プラチナムフラッシュ
- ゼロドロップ
このうち、ピカピカレイン系はガラスが硬化して皮膜を作るタイプ、プラチナムフラッシュとゼロドロップはシリコーン系の皮膜を作るタイプです。
ガラス硬化系とシリコーン系のコーティング剤の違い
それぞれのメリットとデメリットですが、一般的にはガラス硬化系は「〇年持続」などと謳われているように、コーティングの効果が持続する期間が長いが艶はシリコーン系に及ばない、シリコーン系は艶はガラス効果系よりも出易いですが、1ヶ月程度で落ちてしまうと言ったところです。
ガラス硬化系はメンテナンス性に優れると考える人が多いと思いますが、実のところ艶感や撥水効果などを維持する為には、月に1回程度のメンテナンス剤の塗布が必須です。(これは専門業者に施工して貰うような高価なガラス硬化系のコーティング剤でも同様)
ですからガラス硬化系のコーティング剤のメンテナンス性が高いというのは、メンテナンスをしなくて良いという事ではありません。
ガラスの皮膜がボディを保護する為、紫外線によるボディの色あせを防ぐであるとか、洗車機にぶっこんでも傷がつきにくい、小傷がついてしまってもガラスのコーティング層を剥がすことで傷を消し易いと言ったところでしょう。
この部分を理解しない人が一定数いる為、「ガラス硬化系のコーティング剤は高いだけで効果が持続するというのは眉唾だ」という悪評が立つケースが見受けられます。
ピカピカレインプレミアムについては、かなり気に入っていた為、最初に購入したメンテナンス剤が無くなるまで、1年程度使用していました。
コーティング剤の艶はワックスには及ばない
ピカピカレインプレミアムにこれと言った不満があった訳ではないのですが、他のものも試してみたかったので使用を中断し、艶に関しては国内で最も評判の良いシュアラスターの「マンハッタンゴールド」を購入しました。
シュアラスター カーワックス マンハッタンゴールドワックス [最上級カルナバ蝋]
ワックスは主成分が油脂なのでギラギラのテカテカになるのは当たり前ですが、その分雨などが降れば流れおちてしまい易く、耐久性がありません。
また、ガラス硬化系のコーティング剤のようにボディを物理的に保護する訳ではありませんので小傷か付きにくくなるという効果も期待出来ません。
そのような理由から今まではガラス硬化系のコーティング剤とメンテナンス剤を使用し続けて来たのですが、色々飽きてきたので(笑)ここでランエボ10をギラギラのテカテカにしてみようと思い、「マンハッタンゴールド」を試してみた次第です。
カルナバは植物性の蝋の一種
カルナバは椰子から採れる蝋の一種で、その透明度で等級付けされています。(等級が低いものは白く濁りやすい)
透明度が低いものは靴墨などに、透明度が高いものが車のワックスなどに使用されていますが、マンハッタンゴールドにはそのうち最上級の「コスメティックグレード」が使用されています。
もちろん、10種類以上あるシュアラスターのワックスのラインナップの中でも最上位のフラッグシップの扱いで、艶感に関してはNo.1となっています。(耐久性は期待してはいけません)
耐久性を求めるなら今までのようにガラス硬化系のコーティング剤を使用すれば良いのですが、今回は艶のみを追求していますので「マンハッタンゴールド」を選択しています。
施工は思ったより楽だった
もう随分長い間固形のワックスは使用していませんでしたので、私の固形ワックスの印象は拭き取りが面倒で白い粉が残り易いというものでした。
「マンハッタンゴールド」については、作業性はあまり良くないという位置付けになっているものの、昔の固形ワックスの感覚から考えるとそこまで念入りに拭き取らなくても白い粉が残ったりせずに、やってみると意外と簡単でした。
蓋の外し方が分からず手間取りましたが、その点も含めて施工方法は以下の動画で詳しく解説されています。
施工については私が改めて説明するより、上の動画を見てもらった方が分かり易いと思います。
なお、拭き取りに関してはシュアラスター推奨の専用クロスを使用しています。
拭き取りようのクロスでざっくりワックスを拭き取ってから、鏡面仕上げ用のクロスで仕上げる感じですね。
とにかく昔の安い固形ワックスの印象しかなかった私にとっては、意外と作業性が良い事はかなり新鮮に感じました。
因みにピカピカレインプレミアムのガラスの層は面倒臭いので剥がしていません。(笑)
おそらく強力な水垢落としを使って洗車したので、メンテナンス剤の層は剝がれていると思います。
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マンハッタンゴールドの艶はやっぱり凄かった
毎度の事ながら、ボディカラーがシルバーメタリックなので分かりにくいのですが、私の感覚では今まで使用したどのコーティング剤よりも艶が出ています。
まあ、艶に関しては感覚の部分が大きいのですが、翌日に事情を知らない友達が「ツヤツヤだけどどうしちゃったの?」と言っていたくらいですので、やはり第三者から見てもかなり艶が出ていたのだと思います。
雨が降った時の撥水効果はガラスコーティング+メンテナンス剤と大差はない感じですね。
ただし、やはりワックスの弱点である耐久性はあまり期待できず、2週間も経てば艶は失われますし、砂埃が付きやすくなりますので瞬間的な艶出しにはかなり良いと思いますが、青空駐車で洗車も1~2ヶ月に1回くらいしかやらないのであればガラスコーティングの方が良いでしょう。
でもやっぱりワックスの艶も捨てがたい(笑)
※2017年4月25日追記~
春になってドライブに出かける機会が増えると、なるべく車をピカピカにしたいと思うのが人の性(笑)
頭ではガラスコーティングの方が良いのは分かっているのですが、やはり洗車&ドライブシーズンの春にはついついマンハッタンゴールドを使用してしまいます。
実は、最近ワコーズのバリアスコートも使ってみたのですが、お手軽なのは良いですが肝心の艶が全然で、しかもガラスの皮膜を形成するタイプの物ではないので、塗装の保護効果もあまり期待出来ません。
■ バリアスコートは手軽だけどネットの評判ほど艶は出なかった
という事で、またまたマンハッタンゴールドを使用してしまいました。
どうです?この艶感?
やっぱり、ワックスの独特のテカテカした艶感はガラスコーティングでは再現出来ませんね。
まあ、雨が降ったら一発でおしまいですし(笑)、メンテナンス性は悪いんですが日曜日にドライブに行く為に「土曜日に気合いれて洗車しちゃうぞ!」という洗車が趣味に近い人なら、きっとマンハッタンゴールドを上手に使いこなせるんじゃないでしょうか?
万人向けではないですが、なかなかおすすめの逸品ではありますね。
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ただし、ガラス硬化系のコーティング剤だと高圧洗浄機でかなりの汚れが落ちますが、ワックスは油と融合しますので水洗い洗車だけだと綺麗になりません。
ピカピカレイン系を使用していた時は高圧洗浄機で汚れを吹き飛ばした後にスポンジなどを使用しないでメンテナンス剤の塗布という手抜きをしていたのですが、それでも汚れはこの程度でした。
それがマンハッタンゴールドの場合はこれだけ汚れます。(シャンプー使わないとダメです)
ただ…この艶は一度使うと結構病みつきになるので、やっぱり捨てがたいですね。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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