こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
最近は、VANTRUEやVIOFOから理想形に近いドライブレコーダーが販売されるようになって来ていますが、私が考える理想のドライブレコーダーとはちょっと違った部分もある事から、何年か前から自社企画のドラレコの開発を計画しています。
計画は何年か前からあるものの、今のところ全く実行に移せていないのですが、これには深い訳があります(笑)
ハイエンドなドラレコを一から開発すると、それなりの資金が必要になる
ケンウッドやコムテッククラスの大手メーカーになると、これは全く問題にはならない事かとは思いますが、ハイエンドなドラレコを一から企画、開発、販売するには、開発・仕入れ費用などを含めて1億までは行きませんが、数千万円規模の資金が必要になります。
amazonなどで売られている一部の専門メーカーを除いた中華ドラレコやスマートミラーは、中国の工場・商社が持っている企画を流用&一部変更したものが多く、開発費用が掛からず、仕入れロットも少なくてもOKと言うメリットがありますが、既に市場に出回っている企画の微調整バージョンになりますので、私はこのような企画に何の魅力も感じません。
私が考えるような、世の中に出回っていない機能・性能をを持つドラレコを作るような場合、イメージセンサー、チップセット、ソフトウェア、筐体ケースなどの全て一から組み直す必要があり、生産原価が物凄~く高くなります。
そこまで資金を投資して想定した売上げが取れない場合、銀行への負債だけが残る可能性もありますので、LaBoon!!のような零細企業がおいそれと手を出せるような代物でもありません。
過去に主に韓国系のルートで、コストの概要をシミュレーションした事があるのですが、マトモに利益が出るようにする場合には、相当高い売価を設定せざるを得ず、リスクが高過ぎるのでペンディングとなっています。
LaBoon!!で企画するドラレコの生産経路、販路など
今まではLaBoon!!でドラレコを企画する場合、海外企業との直接の取引は想定しておらず、以下のような流れで日本の企業を通して…と言うパターンを考えていました。
このパターンだと、初期費用の面でリスクは軽減されるのですが、利益率を下げない為に店頭売価を上げる必要があり、これが売上の低下に結びつくリスクを秘めています。
また、売れなかった場合の値下時にも価格設定の自由度が下がります。
直接海外商社と取引、販売まで一貫してLaBoon!!が実施する方式
この方式の場合、工場から出て来るコストが仕入れ原価に近くなり、間に日本企業が入るよりも低価格で仕入れが可能になります。
ただし、輸入や倉庫との契約、販売業務をLaBoon!!で実施する必要が出てきますので、専門のスタッフを増員しなければ厳しくなると考えられます。
ただ、私の個人的な考えですが、企画・集客・サポートの3つはブランド化を左右する最も重要な要素ですので、ここは自分でやりたいのですが、輸入と販売についてはネットを使えば簡単に運営できる環境が整っています。
…なので、仕入れルートが存在し、仕入れ先とのコミュニケーションが問題なくはかれる前提の場合、企画・集客・サポートの3つがしっかりしてれば、後はどうにでもなるだろうとも考えています。
少しでも現実的な売価に近付ける為には、直接優秀な中華OEMメーカーと組む事が吉かも?
VANTRUEやVIOFOなどの製品を見ていると、韓国系の製品と比べて安定性の面では1ランク落ちる印象を受けますが、画質や機能面ではそれらを大きく上回っている上、価格もかなり低めに設定されています。
中華系のOEMメーカーは、ピンキリのイメージが強く、外れを引いてしまうと大変な目に遭う可能性もありますが、いくつかのメーカーから営業の話も来ていますので、今後は海外展示会などの視察も含めて積極的に考えて行こうかな~と思ってます。
資金とコミュニケーションの面で難はありますが、条件さえ整えば特定のユーザーに対するベストなドラレコを企画する自信は常に持っていますので…と言うか、自分が欲しいものですが。
コメント
通常の2カメラ以上のドラレコって、リアカメラとフロントカメラユニット(ドラレコ本体)は有線で接続されていますが、ここが無線になると施工性も上がって良いのですけどね。
リアカメラにハイダウェイユニットみたいな物を接続してそこに録画、映像確認と設定等を無線でフロントに送信、みたいな。
無茶苦茶高くなりそうですが(笑)
水野様
WiFi、Bluetoohなど、技適やアプリ開発が絡むものは無理ですね。
そこそこ規模が大きいコムテックですらアプリの管理は後手後手ですし、中華OEMだとサポート出来ないと思います。