FLシビックのiCELL、iZONEの取り付け方法を解説

こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

今回はLaBoon!!の読者さんの寄稿により、FLシビックでのiCELL・iZONEの取り付け方法について説明します。

ご自身でFLシビックにiCELL・iZONEの取り付けをやってみようと検討されている方の参考になると思います。

全体の作業工程

今回の取付における全体の工程は以下のような形となります。

・取付方法の検討
・Aピラーカバーの取り外し/GPSの取付
・インパネロアカバーの取り外し
・サイドシルカバーの取り外し
・運転席シートの取り外し
・電源の取り出し
・配線、機器の設置

取付方法の検討

はじめに、取付方法の検討を行います。

取付にあたって、日ごろはiCELL / iZONEが目立たずに、一方で設定や確認をしたい時にはすぐに見えるようにしたいと考え、iCELL / iZONEの本体は運転席シート下に設置することにしました。

また、ドライブレコーダー取付時と同じように、iZONEのGPSはAピラー内に設置し、電源(ACC、BAT)はヒューズボックスから取り出すことにしました。

配線は異音発生や日常利用時の損傷を起こさないように気を付けながら、内装部品やカーペット下に隠すように配置していきます。

Aピラーカバーの取り外し/GPSの取付

①ルーフライニングとの隙間に手を引っ掛けて、Aピラーカバーを車内側へ引っ張り、クリップを外します。(おおよそ5センチほど浮かせます)

②ツイーターのカプラーを外した後、AピラーカバーをAピラーに沿って引き抜きます。

③車体側に残ったクリップを取り外します。

黒いクリップ(ピラーガーニッシュクリップ)の取り外し方は、
1 パチっと音が鳴るまでクリップを押し込みます。
2 クリップの上下のツメをハンディリムーバー等で押しながらクリップを引き抜きます。

④デジタルミラーの配線を車体のハーネスにハーネス布テープで固定します。

※危険防止のため、カーテンエアバッグの車室内側に配線を通さないようにします。

⑤GPSをAピラー内に設置します。

⑥Aピラーカバーにクリップを装着し、ツイーターのカプラーを接続、カバーを車体へ取り付けます。

※ホンダの整備マニュアルによると、ピラーガーニッシュクリップは再利用不可のため、新品に交換します。

インパネロアカバーの取り外し

①インパネロアカバーを手で手前に引き、クリップの位置を意識しながら取り外します。

※ETC等の配線があるので、引っ張り過ぎないように注意します。

②ETC等の配線のカプラーを外し、インパネロアカバーを取り外します。

サイドシルカバーの取り外し

サイドシルカバーを手で手前に引き、クリップの位置を意識しながら取り外します。

運転席シートの取り外し

①運転席シートを最後方位置までスライドさせ、T50トルクスソケットを使って、シート前方の固定ボルトを2本取り外します。

②運転席シートを最前方位置までスライドさせ、T50トルクスソケットを使って、シート後方の固定ボルトを2本取り外します。

電源の取り出し

①ドライブレコーダーの配線(ACC、電源、アース)とiZONEのOUT PUT配線を
ギボシ端子を用いて接続します。

②iZONEのIN PUT配線(ACC、電源、アース)とiCELLのOUT PUT配線をギボシ端子を用いて接続します。ACCの配線は電源分岐ハーネスを用いて、分岐します。

③ヒューズボックスの49番のヒューズを抜き取り、iCELLのIN PUT配線のBATを製品付属の低背ハーネスを用いて差します。

④ヒューズボックスの45番のヒューズを抜き取り、②で分岐させた配線を差します。

⑤インパネロアカバー下部のドア側のボルトを緩め、iCELLのIN PUT配線のアース線をボルトに共締めします。

⑥配線を車体の配線にハーネス布テープで固定します。

⑦ETC等の配線のカプラーを差し、インパネロアカバーを元に戻します。

配線、機器の設置

①配線の損傷を防ぐために、配線にコルゲートチューブに通します。

また、異音の発生を防ぐために、配線にハーネス布テープやエプトシーラーを巻きます。

②配線をヒューズボックスからサイドシルカバー、フロアカーペットの下を通して、運転席シートのところまで通します。

フロアカーペット下を通す時は、クロスメンバーフレームに沿って配線を通すと踏まれることがなく、配線損傷の恐れがなくなると思います。

※フロアカーペットはある程度自由に浮かすことが出来るので、配線ガイドは不要です

③iCELL / iZONEを製品付属の面ファスナーを使って設置します。

iCELLは運転席シートのハイトアジャスタを最低位置にした時に見えない位置かつ後席のエアコンダクトを塞がない位置に設置しました。

iZONEは運転席シートを最後方にしたときに、確認することができる位置に設置しました。

④配線をiCELL / iZONEに接続し、起動確認を行います。

※iCELLの起動確認は、iKeepのサイトが大変参考になりました。

⑤運転席シート、サイドシルカバーを取り付けます。

シートの固定ボルトはトルク43Nmで締め付けます。

最後に、シートを動かしてもiCELL / iZONEの本体機器と接触がないこと、配線がシートと干渉することがないことを確認します。

装着した感想

自宅は防犯カメラを設置しているので、iZONEを装着することにより、自宅は監視対象外、外出時は監視するといった制御を行うことができるようになりました。

また、FLシビックはホンダコネクトのリモート操作機能が装備されており、駐車時のバッテリーの負担を心配していましたが、iCELLを装着することにより、ドライブレコーダーの電力を賄うことが出来るようになりました。

iCELLの充電は非常に早く、おおよそ1時間30分のの運転で満充電になりました。

iZONE、iCELLともに非常に満足度の高い製品だと感じました。

【必要なもの】
・コルゲートチューブ
・T50トルクスソケット
・トルクレンチ
・シリコンスプレー
・プラスドライバー
・ギボシ端子
・電光ペンチ
・脱脂剤
・不織布
・ホンダ純正部品:ピラーガーニッシュクリップ 91561-T20-A01
※再利用不可のため、交換部品が必要です。
【有ると良いもの】
・ハーネス布テープ (配線の異音対策に使用します)
・エプトシーラー(配線の異音対策に使用します)
・電源分岐ハーネス(iCELLとiZONEの接続に使用します)

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