カーナビでMP4ファイルを再生する方法と注意点

MP4は圧縮された動画を格納する特定の形式のコンテナファイルに付けられたファイル拡張子として、ウェブ動画メディアなどでは非常に一般的に使われています。

「カーナビでMP4ファイルを再生出来るかどうかを知りたい」という方も多いようですので、今回はカーナビでMP4ファイイルを再生する方法や注意点などについて解説します。

そもそもカーナビでMP4ファイルは再生できるのか?

結論から言うと、カーナビによってサポートされるMP4ファイルの条件が異なる為、あなたのカーナビでMP4ファイルの再生が可能かどうかは分かりません。

ただし、特定のカーナビでMP4の再生の可否を調べる事は可能ですのでその方法をお教えします。

カーナビのドライブやポートの対応メディア形式とコーデックを見る

特定の機種でMP4の再生が可能かどうかを判断するには、まずはDVDやSD、USBなどの各ドライブがMP4の再生をサポートしているかを確認する必要があります。

アフターパーツのカーナビの場合にはメーカーのプロダクトページや取扱説明書に、自動車メーカーやディーラーOPの場合にはナビの説明書のAV関連の項目に各ドライブのメディア対応についての説明が記載されているでしょう。

例えばパイオニアの楽ナビの場合にはこのような表が掲載されていますのでSDのみでMP4ファイルの再生が可能である事が分かります。(全グレード共通)

■ パイオニア楽ナビの対応メディア情報

SDカード経由の場合においてのみ、H.264形式で圧縮されたMP4ファイルが再生可能である事が分かりますね。

同じMP4形式のファイルであってもMPEG-4、H.264形式以外のコーデックで圧縮されたものは原則としては不可となります。(出来る場合もあるかも知れないが)

 

サイバーナビではSDとUSBポートからMP4ファイルの再生が可能です。(コーデックはMPEG-4、H.263、H.264)

■ パイオニアサイバーナビのメディア情報

 

パナソニックの場合にはプロダクトページには記載が見当たりませんが、説明書に書いてあります。(CN-Rシリーズ、CN-Fシリーズで仕様は若干異なる)

■ パナソニックカーナビ取扱説明書

 

ケンウッドの場合には以下の通りです。

拡張子の記載はありませんが、H.264とWMVを使用して圧縮されたMP4を含むいくつかの拡張子のファイルは再生可能かと思います。

■ ケンウッドMDV-L406のメディア情報

 

Youtubeなどの動画はH.264のコーデックに強制的に変換されてアップロードされますので、原則としては問題ないはずですが、カーナビによって再生できる解像度の限界が異なりますので、次にその部分を見る必要があります。

カーナビがサポートするMP4ファイルの解像度

カーナビの動画再生の最大解像度の表記については、各モデルの取扱説明書に記載されていますが、パイオニアの楽ナビの場合には「720×480」、サイバーナビは「1920×1080」となっています。

■ パイオニアカーナビ取扱説明書

 

パナソニックについては「CN-R」シリーズが「720×480」、「CN-F」シリーズは「1280×720」となります。

■ パナソニックカーナビ取扱説明書

 

ケンウッドの場合には一番下のグレードの「MDV-L406」から「1920×1080」の解像度のファイルが再生可能になっています。(もっとも液晶解像度は最上位モデル以外は30万画素ですが)

■ ケンウッドカーナビ取扱説明書

まとめ

以上をまとめると、市販のカーナビではほとんどの機種がMP4の再生には対応していますが、対応する解像度は30万~200万画素の幅があり、コーデックも指定されています。

従って自分のカーナビに合わせて動画の解像度を落としたり、H.264コーデックなどを使用して再エンコードが必要になる事もあります。

Windowsに確かデフォルトで付属しているムービーメーカーなどを使用すればH.264などのエンコーダーが使える筈ですので、試してみて下さい。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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