車のバッテリーは消耗品ですので、何年かに一度は交換しなければなりませんが、車検の時にディーラーなどにお任せで頼むと思ったよりも費用がかさんでしまいがちです。

今回は自動車整備士がバッテリーの選び方と交換方法について説明します。

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そんなに難しい作業ではありませんので、興味のある方は自分でバッテリーの交換をしてみては如何でしょうか?

車のバッテリーの種類

自動車のバッテリーはで電極に鉛を用いた鉛蓄電池と呼ばれているもので、その中には密閉型開放型が存在します。

密閉型はMF(メンテナンスフリー)バッテリーとも呼ばれ、補水の必要がないもの、開放型はバッテリーの液量が減った場合に補水が必要なバッテリーです。

密閉型バッテリーの方が一般的に開放型よりも値段が高く高性能で、充電効率が良く、オルタネータ(発電機)の負担を軽減出来ますので、それにより燃費が少し向上する場合もあります。

アイドリングストップ車は指定された専用のバッテリーを使用しないとアイドリングストップが作動しなくなる可能性があります。

■ アイドリングストップ車のバッテリーの選び方について

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車種によっては特殊なバッテリーを採用しているものもあり、市販品で代用できないものもありますのでこういった場合にはディーラーなどに相談する必要が出てきます。

バッテリーの選び方

標準装備のバッテリーは車両の取扱説明書のサービスデータに記載がありますので、まずはバッテリーに記載されている記号を見てみましょう。

例えば「55B19L」という記載があった場合ですが、この記号は以下のような内容を表しています。

1⃣55 : バッテリーの性能ランク

2⃣B : バッテリーの幅×高さ、+と-端子の大きさ

3⃣19 : バッテリーの長さ(cm)

4⃣ : +と-端子の位置

1⃣の性能ランク「55」は数字が大きいほどバッテリーの「容量」が大きく、長持ちする事を表しています。

バッテリーの物理的な大きさは、1⃣の数字に続くアルファベットと数字の組み合わせである2⃣と3⃣、すなわちB19B24D23D26の部分で表現しています。

基本的には同じ記号の物を選ぶ事になりますが、裏技的に違うものを選んでも取り付け可能な場合もあります。

2⃣の項目(幅と高さと+-端子の大きさ)は上位互換で、B24がついている車にB19や、D26がついている車にD23は取り付け可能です。

その反対は、バッテリーホルダーに余裕があれば取り付けできますので、バッテリーホルダー(下の受け皿)のスペースを見て判断してください。

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良く分からなければ同じ記号の物を選びましょう。

D26にB24や、B24にD23などはBとDでは端子の大きさが異なるため取り付けできません。

端子の位置はLとRがありますが、これも間違えると取り付けできない可能性が高いです。

40B19Lが付いている場合、性能をアップグレードして55B19L、60B19Lなどに交換することは可能です。

最初の2桁の数字の部分は性能を表していますのでアップグレードは可能ですが、車両に標準で付いているバッテリーよりも性能ランクを落とすことは推奨できません。

55 B 19 Lの場合表す内容備考
55性能ランク数字が大きいほどバッテリーの
容量が大きく、長持ち
B幅×高さ、+と-端子の大きさB19やB24、D23、D26など、
幅×高さ×長さで表現

BとDでは端子の大きさが
異なるため取り付け不可
19長さ(cm)
L+と-端子の位置LとRがあるが互換性なし

アイドリングストップ車用のバッテリーは上記のような表記がなく、M-42やM-55、Q-85等の表記のみの場合がありますので、その記号の物を選ぶと良いででしょう。

以下のような通販サイトでバッテリーを購入し、自分で取り付ける事で費用を浮かせる事が出来ますし、このようなバッテリー通販サイトでは不要になったバッテリーの無料回収も行っていますので、廃バッテリーの処分に困る事もないでしょう。

■ バッテリー激安市場

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バッテリーの補水について

密閉型はメンテナンスフリーですので、補水の必要はありませんが、開放型はバッテリーの液量が減った場合には補水が必要です。

バッテリー駅の保水には、ミネラルを含まない蒸留水(精製水)をします。(水道水はミネラル分が含まれるため、バッテリーの寿命を縮めてしまいます)

バッテリー液は希硫酸なので取り扱いには十分に注意してください。

バッテリーの充電について

日常の走行距離が少ないとバッテリーがあまり充電されない為、バッテリーの寿命が短くなりますが、この場合には以下のような充電器を使用して補充電を行うことで、バッテリーの寿命を長持ちさせることができます。

カーバッテリー充電器 
BESTEK カーバッテリー充電器 ジャンプスターターとして使用可能 操作簡単 女性も利用でき 12Vバッテリー専用 バイク 自動車 シガーソケット充電器 モバイルバッテリー iphone BTCSG09

日常の走行距離が多い場合は、バッテリーが満充電の時間が長い為、補充電を行わなくてもバッテリーは長持ちします。

バッテリーの交換について

バッテリー交換のタイミングは、バッテリーを使った年数や走行距離、外気温などが判断基準となります。

エンジンのかかりが悪くなければ早急に交換する必要はありませんが、取り付けから3年以上経過した車両で、これから夏または冬になる時には安全のため交換してしまうのも良いでしょう。

夏場はエアコンをかけるためバッテリーの負担が大きくなり、冬場はバッテリーが冷えていてバッテリー自体の性能が低下するためエンジン始動不良の原因となります。

アイドリングストップ車は、バッテリーが劣化してアイドリングストップするのに十分な性能がないと車両が判断すると、アイドリングストップ機能が停止しますので、それが判断基準になるでしょう。

※指定以外のバッテリーを使った場合も同様にアイドリングストップを行いません。

バッテリーを交換する際、エンジンECUのアイドリング学習値やエンジンスターター、オーディオの設定データなどが消去されるますので、必要な場合はシガーソケット等にバックアップ電源を接続してから交換を行ってください。

アイドリング学習値がリセットされた場合は、数分間アイドリングさせる事で再度学習させる事が出来ます。

バッテリー交換の手順

1⃣10mm(8mmの場合もあり)のメガネレンチ、またはスパナ(長さは短いものが良い)を用意します。

2⃣ まずはバッテリーのマイナス端子側の配線の端子を外します。(プラスからは外しません)配線の端子がバッテリー端子から外れにくい場合は、配線の端子を左右に揺するなどしながら、無理に力をかけないようにしましょう。

3⃣次にバッテリーのプラス端子の配線端子を外します。

4⃣バッテリーを固定しているステーを取り外します。取り外す前にどこの取り付け穴にどのようにかかっているか、ステーの向きがある場合はステーの向きもしっかり確認しておきます。忘れそうならスマホなどで元の状態の写真を撮っておくと良いでしょう。

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5⃣新しいバッテリーに入れ替えます。

6⃣バッテリーのステーを取り付けて固定します。バッテリーをつかんで揺すり、バッテリーが大きくずれなければ問題ありません。(ステーのナットを締めすぎると、ステーやバッテリーホルダーの取り付け穴などを破損させる恐れありますので、ナットは締めすぎないようにしましょう)

7⃣バッテリーのプラス端子に配線端子を取り付けます。

8⃣バッテリーのマイナス端子に配線端子を取り付けます。

注意したいポイント

☑配線端子は必ずバッテリー端子の奥までしっかりと入れ込み、確実に取り付ける

☑端子が入りにくい場合は、左右に揺すりながら入れる

☑端子に接点グリスなどは塗布しない(配線の端子が外れる原因になります)

以上でバッテリーの交換作業は終了です。

(ライター:自動車整備士 SkyLight)

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