※2019年1月16日更新~「スーパーK」投入後3週間後の比重と電力量を計測しました。

「スーパーK」はトラックなどの業務用車両でのバッテリー延命効果の実績が凄い!と謳われているバッテリー添加剤です。

どうやら開発元は「ITE電池研究所」と言う非営利組織となっているようで、研究チームは10名程度の大学教授で構成されています。

■ ITEバッテリーサポートセンター

どちらかと言うと、元々は営利目的と言うよりも学者の研究の一環として生まれ出た製品のような感じでしょうか。

バッテリーを延命させ、廃バッテリーを減らす事でCO2の削減し、環境の保全に貢献すると言うのが「スーパーK」開発の大義名分のようですね。

なお、この製品は日本とアメリカの学会で技術賞を受賞していると書かれていますので、一定の効果は期待出来そうです。

「スーパーK」の添加でトラックのバッテリーが7~8年交換不要になった

「スーパーK」については意外と古く、2000年頃には製品化されていたようですが、200台のトラックに年1回の投入を継続したところ、それまでの実績では4年に1回程度の交換が必要だったものが、以降は交換がゼロになったとの報告があります。

■ 国際技術交流協会(lTE) 証明書

200台と言えば実験としての母数は充分かと思いますし、2004年以降は交換台数がゼロになっているのは凄いですね。

「スーパーK」の仕組みはサルフェーションの除去

バッテリーの性能低下の原因の70%は、マイナスの電極に本来であれば硫酸に戻る筈の硫酸鉛が結晶化し、抵抗となって通電を妨げる「サルフェーション」であると言われています。

バッテリーを劣化させる「サルフェーション」って知ってますか?

「スーパーK」には有機ポリマー分子が含まれ、この分子がマイナスの電極に吸着し、サルフェーションを剥がし、再結晶化を防ぐとあります。

ただ、気になる点としては仮にサルフェーションを電極から剥離させたとしても、結晶化した硫酸鉛が硫酸に戻らずに沈殿するような状態であれば、電解液の硫酸濃度は低下したままであろうと予測出来る点が挙げられます。

死亡直前のバッテリーに使用した場合には、体感可能なほどの性能回復は見込めない可能性がありますね。

現在並行してテスト中の「電撃丸」では性能は全く回復しませんでした。

バッテリー復活剤「電撃丸」の効果を検証

従って「スーパーK」についても結晶化した硫酸鉛を硫酸に戻す効果はなさそうですが、製品に付属する説明書には「溶解作用」と言う表現が見られます。

この溶解作用がた硫酸鉛を硫酸に戻す事を指しているのかどうかは不明ですが、ちょっと期待しちゃってます。

「スーパーK」の特許について

現時点ではバッテリー液の比重が上昇する効果については、私も期待はしていますが懐疑的な見方をしています。

ただ、アメリカで取得されている「スーパーK」の特許関連の文書を見ると以下のような記述が見られます。

■ 有機高分子添加剤を有する鉛蓄電池およびその充電方法

観察された有益な効果は、負極からの、または正極からのいくらかの比重の増加または硫酸化(結晶性PbSO堆積物の除去)である。電解液の比重が大きくなることから有益な効果が確認された。

これを見る限り、サルフェーションを除去するとともに比重を上昇させる効果もあるように受け取れますね。

「スーパーK」のセット内容

「スーパーK」にはバッテリーの容量に合わせて2種類のセットが販売されています。

容量の違いで、1パックに入っている錠剤の数が変わりますが、40~80Ahの場合には以下のように6つの袋に各2個の錠剤が入っていました。

バッテリーの各セルに使用する錠剤の数は、容量によって異なります。

各セルに投入する量は、10Ahに対して0.1gが目安となっている用ですが、錠剤1つ当たりの重さは0.35gです。

35Ahのバッテリーであれば概ね1個、70Ahだと2個が適正量のようです。

「スーパーK」の使い方

「スーパーK」の使い方は、各バッテリーのセルに適量の錠剤を入れて、充電・放電を繰り返すだけです。

※入れただけで走らないと効果はないと書かれていますので、充電・放電の工程が必要になるものと思われます。

今回は「電撃丸」で効果が体感出来なかったリーフの廃バッテリー、36Ahの各セルに1錠ずつ投入してみました。

投入前の比重は以下の通りです。

①セル1~1.20

②セル2~1.23

③セル3~1.23

④セル4~1.23

⑤セル5~1.22

⑥セル6~1.22

平均~1.22

 

使用可能な電力量は135Whでした。

内部は「電撃丸」を投入した事で金属部分の汚れが剥離していますが、なにやらカスが浮遊しています。

以降は1週間ごとに比重と取り出せる電力量の計測を行います。

「スーパーK」投入後1週間後の計測結果

「スーパーK」を投入してから1週間が経過しましたので、比重と電力量を計測しました。

各セルの電解液は、若干気泡が浮いているものの以前に比べてやや澄んでいるように思います。

比重を計測した結果…、なんと前回の平均1.22から、まさかの1.16へと大幅ダウン!!

ブルータス、お前もか!!

ただ、比重が下がった原因は電解液の硫酸濃度の低下によるものではないと思われ、取り出せた電力量は135Whでした。

どうも、この手の添加剤の類は即効性はないとは思われるのですが、新品バッテリーの延命効果はあるものの、性能が回復するような事はないのではないか?との疑念が深まります…。

多分…、なんですけど、バッテリーの調子が悪いと感じた段階で素人がDIYでどうにか回復させられる可能性があるのは、バッテリーの液量不足が要因になっているケースだけのような気がしてきました。

バッテリーの添加剤の類はほとんどが効果が体感出来ない「まじない」のようなものか、または添加剤を入れたから効果があったように感じる「プラシーボ効果」であるケースがほとんとでしょう。

新品時に添加して、年に一度添加を続ければ寿命が何倍にも伸びるのかも知れませんが、普通に安いバッテリーを3年ごとに買い続けてもコスト的に変わらないような気がしますね。効果が体感出来ないリスクもある訳ですから。

テストに関しては4週目までは継続する予定です。

「スーパーK」投入後2週間後の計測結果

「スーパーK」投入後2週間後の計測結果ですが、比重に関しては前週からやや上がり1.19となっていますが、投入前の水準までは回復していません。

電力量については前週同様で135Whでした。今のところ何の効果も認められません。

「スーパーK」投入後3週間後の計測結果

3週目についても比重、電力ともに変化なく、現状維持が続いています。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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